お悩みの症状について

  慢性のひざの痛み・五十肩は漢方の得意とする分野です


  膝の痛み方

膝の痛み方にもいろいろあります。
@歩くと痛いとか、走ると痛いとかで痛みの程度を考える。
A階段の上り下りや、立ったり座ったりする時に痛む。
B正座ができない。ひざを曲げると痛む。ひざは曲げられるが体重をかけると痛む。短時間の正座はできるが、長時間はできない。
C安静にしていても痛い(安静時痛)。動かすと痛い(可動時痛)。
Dひざが重くて階段が上りにくい。
Eひざを使うと不安を感じる。
Fひざをまっすぐに伸ばせない。
Gひざが曲がってきた(O脚・X脚)。
Hひざが腫れている、ひざが腫れてまげにくい。


  つらーいひざの痛み原因”
 関節が変形してしまう「変形性膝関節症」とは

 
 変形性膝関節症」の進行の仕

軟骨が変性し、衝撃吸収力が低下する「前期」
関節軟骨がすり減り始める「初期」
ひざの変形やO脚などが目立つようになる「進行期」
関節軟骨が完全にすり減ってしまう「末期」前期・初期ははっきりした強い痛みがある。
注:痛みや腫れの強さと進行度は比例しないこともある。
@進行期・末期は、激痛・鈍痛・無痛など人によって様々である。
A変形は進行期・末期に現れる。
Bひざの腫れは前期・初期に多い

  その他

@ひざには大きな負担がかかりやすい。
Aひざは曲げ伸ばしするときが一番痛い。
Bひざを動かさなくなると、次第に硬くなる。
C関節液の分泌・吸収のバランスが崩れてひざに水がたまる
D「変形性膝関節症」と「関節炎」は異なる病気である。

 
 変形性膝関節症の治療
 
@痛みをやわらげる・痛みを取り除く
A歩けるようになってもらう。
B前より長い距離を歩けるようになってもらう。
C脚が曲げられるようになる。
D脚を真っ直ぐ伸ばせるようになる。
E正座ができるようになる。
※ 但し、一度すり減ってしまった関節軟骨は元に戻すことは難しい。

 
 変形性膝関節症の漢方治療
 
現代中医学では、まず膝関節のX線像や膝の局所所見により、変形性膝関節症を明確に
診断することが多くなっています。その上で臨床症状によって弁証論治する
こともありますが、中医学の治療は,主に扶正つまり正気を高める,すなわち体力や
抵抗力の増強などと邪気の除去,すなわち病因の治療や痛みの解消などの治療法で行われます。

 
 
  
慢性の
五十肩とは
  五十肩は急性期の炎症のあと、慢性化してきますと肩のこわばりが
起こっていきます。この肩のこわばりを英語では「凍りついた肩」
(frozenshoulder)と呼んでいます。肩の炎症がおさまった後は「癒着」
などをおこし、肩がセメントで固められたようになり動きが取れなくなってきます。
これが五十肩のこわばりの原因にもなっているわけです。炎症が軽いか
全くない場合でも、長期間、関節を動かさないでいると、中年以降は癒着
などがおこりやすくなります。これを防ぐ為には、適当な運動をして関節
を動かすようにしなければなりません。

 五十肩の漢方治療


発症から、3〜6ヶ月ほどで、肩の痛みはなくなります。しかし、癒着により肩の動きが悪くなり、人によっては、ほとんど動かなくなることもあります。この状態を中医学的に考えてみると「痛みがなくなる」ということは、風寒や痰湿などの実邪が少なくなったということでしょう。「肩の動きが悪くなる」ということは、温煦の作用がある「気」の不足と、濡養の作用がある「血」の不足をあらわしています。すなわち気血不足という虚の状態です。したがって治療は、気血を補う方法が中心になります。
 

バネ指  女性 50代
すこし前から右手親指代一関節が痛い、曲げ伸ばしが出来ない。少し関節が熱ぽい。
手術をしなくて直したいとの事。
関節の気血(栄養)の運行を良くして、熱をとる漢方を服用して頂く。
1ケ月後 親指の付け根がまだ痛む
2ケ月後 痛みが少し軽くなる
3ケ月後 ほとんどよくなる
4ケ月後 漢方薬服用やめる。