東京都町田市の名水&湧水情報
小町井戸
小野路城址から少し下ると小町井戸があります。井戸という名前から想像すると、深く掘り下げてある井戸かと思うと間違いで、この小町井戸は湧水で出来た小さな水溜りです。(汲むこと、飲むことは出来ません)
『この湧き水は小町井戸と呼ばれています。平安朝の昔、小野小町が病にかかったおり、この山に千日こもり、この水で目を洗ったところ全快したという伝説から出た名と言われます。また、仙人水とも呼ばれたらしく、「武蔵名勝図会」にその記載があります。 小町井戸は、ここから東南へ百メートル程の崖の下にある「滝つぼ」と呼ばれる湧き水とともに、小野路城の水源として使われたものと思われます。いずれも水量はわずかですが日照りにも涸れることがないと言うことです。』 小町井戸前にある東京都設置立て札より
小野路城址・・・八百年前以上に築かれたといわれる小野路城は、現在の大泉寺の場所に居城(小山田城)を構えていた小山田有重が築いた副城で、その子、二郎重義が守護にあたりました。築城は承安年間(1171〜1174年)といわれ、都内の古城址の中でも最も古いもののひとつであります。現在残っている地形から、本丸を含む二つの郭とそれを囲む土塁、土盛濠からなっていたと想像されます。