園芸巻柏の歴史
私の自慢の品を見て頂きましたので、このような色彩豊かな巻柏が生まれ、
江戸時代から現代まで、辿った道のりに付いて、少し触れて見たいと思います。
現在知られている最も古い岩檜葉培養の記録は、今から300年前の元禄8年に始まり、
それから約150年後の天保14年に、最初の巻柏銘鑑と云うべき「岩檜葉名寄取組」が発行
されていますが、私にはこれらの古い文献を、直接目にする事が出来ません。
古い記録や史実を知るためには、研究熱心な同趣味の先輩が、調査出版した書籍に頼る
他には無いのですが、 あらゆる書物があふれるほどの現在でも、岩檜葉に関わる出版物は
少なく、殆ど目にする事は出来ません、花卉園芸等の書籍の一部に掲載された物は在るよう
ですが、その全てを見る術を知りません。
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ほんの数年前まで、私が所持していた書籍は、
昭和50年以降に出版されたもの、3冊だけでしたが
幸いな事に、良き先輩に恵まれ、貴重な蔵書を長期間
お借りしたり、戴いたりして勉強させて頂きました。
写真の書籍は、昭和7年に誠文堂から発刊された、
「蘭・万年青・巻柏」と言う書籍です。
この道の先輩の大切な蔵書を、お借りして拝読しました。
栃木県 野木町 福島 治 氏 所蔵
宇都宮市の長生道人様からは、昭和44年に加島書店
から発行された書籍、「よみがえる古典植物 いわひば」を
戴いたほか、貴重な蔵書を長期間お借りして、熟読させて
頂きました。 |
私が所持する書籍、又は、お借りして拝読した書籍及び、その書籍から存在が確認できる、巻柏を掲載した書籍名
を、本棚にまとめてみました、興味の有る方は次の入り口から覗いてみて下さい。
巻柏の本棚 入り口
この各参考書籍に掲載された記述から、園芸巻柏の辿った道程の一部を、垣間見る事が
出来ます。残された記録の少ない、巻柏の歴史を知る為の重要な文献に、「岩檜葉名寄」及び
「巻柏之銘鑑」が有ります。
本棚にあった各参考書籍に掲載された写真を元に、「岩檜葉名寄」や「巻柏之銘鑑」の模写
複製を作りましたので、此れを元に次の話に進めます。
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