有 明
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葉は極荒く中立葉物にして、5、6月ころより、芽先殊に色よく
極陰にては作悪し、中日最上等品
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唐 織
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貴妃龜綾之類にては極細かき品、四季共に色よく極陰にては
色付悪し平になり、中日を良しとす
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楊貴妃
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金華山の如く四季共に色よし、極隠にては色付悪し作は中日、
曙のるゐにして最上等なり
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唐 花
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楊貴妃の如くして中立葉、極荒くして色合同斷、作りは日向又は
中日上等品なり
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金花山
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立葉物、春の芽出し青く、5月末より白味出黄色光り有、
餘草にすぐれ色物最上なり、作り中日又は極陰にても色でりなり
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玉川染
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餘草にすぐれ無類細品、白曙四季さへ作は中日を良とす、
極日にては焼を生ず、最佳良の品
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花 車
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唐花楊貴妃の類にては青き方なり、日向作りは黄色中日にては
白み有、古木は少し赤味を掛る
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陸奥山
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黄色さえ込斑、下葉に斑の入るものは荒檜葉大出来なり、作は中日
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金毛織
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日向に置けば黄色にて金毛織、中日に置ば九尾の如く陰の品なり、
又一名金龍と云ふ名あり、作は日向
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錦 木
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からひは作り方有明の如くなる品、極日に置ば見事なる品、
白く光有て上々の品なり
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花 菱
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春芽青く夏芽より黄色を帯ぶ實に見事の品、作は中日を良し
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大花菱
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花菱の立葉なり能さえれば極見事の品、作は中日又は日向 |
金 山
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極立葉にして草に光あり葉は薄くしてやはらかし、作は中日又日向 |
金の
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金山の如く極荒草より次也作は前に同じ |
龜 綾
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揚貴妃の如くにて草荒く少し次なり、
作は中日御藥園物の類にて別物なり
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玉手箱
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玉川染の如き斑あり立葉物、玉川染より少なく荒く四季さへ、
作は中日 |
玉かづら
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玉手箱の如くやゝ荒くして大葉物、作は中日 |
都 鳥
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大花菱の如くなる品地合有、中日の作 |
花の山
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金華山の實生なり、善立金華山の如く陰にては色青く、
日向にては金華山の如し、作りは中日又は日向
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