３月になるといち早く黄色い花を咲かせ、春の訪れを知らせます。

柿の木の根元に毎年咲くのですが、この花の根にはアドニンという毒性があるそうです

日が当たると開き、陰ると閉じます。

次に咲くのがクロッカス。

クロッカスの中でも早咲きは黄色です。

クロッカスも日が当たると花が開きます。

雑草ではイヌフグリが真っ先に可憐な花をつけます。

これは畑のあぜ道に咲いていました。

３月下旬に必ず、どっと雪が降ります。

その雪に埋まったクロッカス。

しかし翌日の昼にはすっかり溶けて、このとおり。

すずめがその前でしきりに何かついばんでいました。

畑の脇には紫のクロッカスも咲いています。

散歩に出かけようと裏庭に出ると、三日月が出ていました。

柿の木にとまっていた雀のシルエットもよかったので、そっとシャッターを。

同じくその柿の木にとまるヒヨドリです。

バックの白は、田んぼと川を隔てた、向かいの体育館の下の崖に残る、春雪の名残り。

「鳥」のコーナーで、「ヒヨドリ」の特集もしています。

裏の畑のコマツナは、小鳥たちの格好の餌場になっています。

この時はヒヨドリとムクドリがきてついばんでいました。

風花が舞い、そのせいか焦点が定まらず写真もボケ気味。

肝心のコマツナはすっかり青い葉を食いちぎられてしまいました。 ↓

珍しく畑にハクセキレイがきていました。

顔が白いのが、下のセグロセキレイとの違い

土中などに潜む虫やクモ、ミミズなどを主に捕えて食べるそうです

こちらは散歩道のいたるところで見られる、セグロセキレイ。

春の雪で白くなった、田んぼのあぜ道にいました。

雑食で、水辺や水田の上で、主にケラやカゲロウ、昆虫などを捕食するとのこと。

この鳥はよく見かけます。

鳴き声に特徴があり、「プチュピー　ピーチチプイ」あるいは「チュルルピウイ　ピープル　ピー」などと、きれいな声でいろんなさえずりをします。

日が昇る前や曇りの日は、羽が黒っぽく腹部は赤く見えます。
日が差すと羽は群青色で腹部は茶褐色であるのがわかります。

ふだん見慣れない鳥も来ていました。

この頭の白い小鳥は初めてです。なんというのかな。

ムクドリはよく電線にとまっています。

太陽が昇る前の、雲間の淡い光に浮かぶシルエット。

ムクドリの飛翔はドタバタという感じで、かっこよくありません。

鳴き声もギャーギャーとうるさく、庶民的？な鳥です。

都会では鳴き声による騒音や糞害で害鳥扱いだそうですが、ここは田舎ゆえ、のんびりできるようです。

近くで見ると愛嬌のある顔をしています。

モーツァルトはムクドリをペットにして飼っていたそうですが、そう思ってみるとかわいげがあります。

左から順にスズメ・ヒヨドリ・ムクドリ。

こんな近くに並んでいるのは珍しい。

夜明け前の静かなひとときでした。

３月は白鳥の帰る季節です。室根でも何度かこういう光景が見られます。

ただ素通りするだけなのが少し残念。

四阿に着いて東の空を見やると、朝靄の中から赤い朝日が昇ってくるのでした。

太陽だけが朱色で、あとは墨絵の世界です。

３月も下旬になってから降った雪の朝。

それまで雪のない日が続いていたのに、一夜にして銀世界に衣替えです。

これも日が差すとみるみる消えていき、一日限りの冬景色でした。

四阿で随一のさえずりを披露するホオジロです。

「チュッチピ　ピッチュー」と高らかにさえずる、孤高の鳥。
「鳥」のコーナーでその１年間を特集していますので、ご覧ください。

同じく四阿によく集まってくるカワラヒワです

この群れが「チュルル　チュルル」と一斉に地鳴きして飛び立つさまは壮観です。

ヒバリもさえずり始めました。

これにヒヨドリの鳴き声を加えて、四阿の春の朝はにぎやかになりました。

小鳥だけでなく、木々も冬から春に衣替えです。

先陣はやはりネコヤナギでした。

体育館下の沼にも鳥が集まっていました。

しょっちゅう来ているのはカルガモ。

この時は２羽でしたが、よく５・６羽の群れを作って泳いでいます

上の方にいるのがマガモ。

下の３羽はコガモです

カモも、「鳥」のコーナーで特集しています

次に沼でよく見かけるのがアオサギです。

この時は沼のほとりに立って沼を見下ろしていたのですが、私の気配を察して飛び立ってしまいました。

「鳥」のコーナーで、シラサギと一緒に「 サギ 」として特集しています。

沼の脇にある枝に、シジュウカラとヤマガラがとまっていました。

上の胸が白いのがシジュウカラ、下の茶褐色のがヤマガラです。
ともに雀より小さい。

シジュウカラは「ツツピー　ツツピー」と鳴きます。

ヤマガラのさえずりも似ているのですが、「ツーツーピー、ツーツーピー」と、テンポがやや遅めです。

沼から見た室根山の雪景色です。

これも３月下旬の雪の日の風景。

それもたった一日で、元通り春を待つ風景に戻りました。

この行きつ戻りつが３月の特徴です。

大川をマガモの親子が泳いでいました。

その食事風景。

潜って水草を食べているのです。

朝日を浴びた食事風景は、のどかで平和な輝きにも見えます。