話し方総合コンサルティング


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 「話し方」とは「話のしかた」のことです。
 わたくしたちが相手に何かを伝えるには、伝える方法が求められます。その方法をシステマティックに作り上げたものが「話し方」であるといえます。
 正当で効率のよいコミュニケーションを行うために、話し方の上達を目指しましょう。



    
 

 
 太古、わたしたちの祖先は、言葉を発明し、伝え合うことを覚えました。それまでは、身ぶりや叫びだけで、伝え合いをしていたのが、言葉を得たことでずっとずっと正確に伝え合うことができるようになりました。

 しかし、単に言葉を思ったままに投げかけたのでは、必ずしも正しく伝わらないということに、やがて気がつきました。言葉を上手に使いこなす工夫が、必要なことに気づいたのです。幼児が覚えたての言葉で親に訴えても、思いどおりにならないことを悟るようにです。

 人類は、ものごとを効率よく伝えるには、言葉の組み合わせや表現に「きまり」があって、その「きまり」に添って話さないとダメだということに、永い歴史のなかで気づいたのです。そしてたくさんの経験の中から、適切に話すための法則(きまり)を見つけだしてきました。
 さらに法則と法則を組み合わせたり、改良したりして、恒常的で効果的な話の法則性を、つくりだしてきたのです。
 このようにして「話し方」の理論が生まれてきました。



   
 

 
「話し方 」とは話の仕方のことだと先に述べました。「仕方」とは、方法・やりかたという意味です。方法・やりかたとは何かといいますと、これは技術のことだいえましょう。つまり、話すことの技術を修得しようとすることが、話し方を学ぶ基盤となるのです。

 わたしたちは社会で生きていくためには、とてもたくさんの技術を学ばなければなりません。そのなかで最も大切な技術が「話し方」であり、この技術を習得することが、話し方の学習なのです。



   
 

 
 どんなに優れた技術や法則が存在しても、それを身につけて発揮できる能力を持たなければ何にもなりません。
 ここに 求められるのが技能です。技能とは、技術を受け入れ使いこなす能力を指します。技能が優れているほど、より高度な技術を身につけることができるのです。
 では技能の中味ってなんでしょう。


 第1は、技術を理解できる「知能」のことです。俗に物覚えがよいといわれるものです。


 第2は、理解した技術をからだに吸収し、発揮する能力です。俗に「器用さ」といったものです。


 この2つの力をよりよく備えているほど、話し方の力はより高く身に付いていくのです。


   
 

 
 自分の話が正当に、高く評価されるには、技術・技能だけでは足りないものがあります。話す人の性格・人柄といったものが絡んできます。
 なぜなら、表現されたものには、必ずその人の人格が反映されるからです。人の話を聞くときわたくしたちは、話し手の技術・技能を通したその奥にある、その人のものの見方考え方、教養、品格といったものを総合して受け止めているのです。

 したがって話し能力をより高めるには、「知能」や「器用さ」だけでなく、健全な人間性を高めることの必要さにも、気づきたいものです。