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何故、ダラットなのか?
この旅をこの時期に決断したのは思わぬきっかけがあったからだった。

真名CCのメンバーで、ほぼ毎週プレイを共にするゴルフ仲間の一人に、2月末からの台湾ゴルフ旅行に誘われてその気になっていた。

その気になった大きな理由は、
1) 台湾には、冬場に日本の寒さを逃れて出かける快適なゴルフリゾートがあるのではないかと思ったこと
2) 台湾には、鹿島建設の台湾の子会社の社長を長年を勤めて今も顧問として台湾滞在中の友人がおり、彼が日本に引き上げる前に彼に会いたいという願望があったこと
という二つの目的もあったからである。

ところが、誘った本人が急に行けなくなったということで、ならば以前から頭の中の何処かに 「何時かは行ってみたい」 という思いがあったベトナムに行ってみようということにしたのである。

「何故ベトナムに行きたかったのか?」 と言うと、
それは、 「バリ島のハンダラ廣済堂に替わるゴルフリゾートの有力候補地があることを知ったから」 と言うだけの理由に他ならない。

2001年の年末から、日本の寒い冬を逃れて、年末年始(年によっては6月にも)の約2週間をゴルフ三昧で過ごすために「バリ島のハンダラ廣済堂」を訪問してきた。ここは、バリ島の中東部の1200メートルの高地にあるゴルフリゾートで、年間を通して朝夕の気温は18℃(乾季の最低気温は13℃位)前後、昼間でも25℃以下という気候が大きな魅力のある場所である。

ところが、昨年の夏にこのリゾートを運営する母体が変わったために、従来のサービス (主にルームチャージやゴルフプレイ費などの料金面で) を提供しなくなった。約2週間、安い料金で、しかも1年中日本の春のような気候の中で、毎日1.5ラウンドか2ラウンドのゴルフを楽しむために、 「バリ島のハンダラ廣済堂」 は最適の場所という思いでこの数年で合計で8回も通っていた。

しかし、20年間のマネージメント契約によってこの施設を運営していた廣済堂が運営から手を引いて、インドネシア人の経営者 (同国の石油公団であるプルタミナの出身者らしい) が直接に運営を始めると、ホテル棟のメンテナンスは悪くなるし、ルームチャージやゴルフプレイ費などは値上げするなどの事態が発生した。

この「ハンダラ廣済堂」には、我々の約10人のグループの他に、約20年の実績があるハンダラ会という約50人余のグループと20数年以上も通いつめている女性をリーダー (このリゾート利用の日本人の開拓者と言われている) とする約10人のグループの3グループが、同じように年末年始を中心に滞在している。 「ハンダラ廣済堂」 のこの変化に対しては、2009年の1月に、これらの約70人の中から不満が噴出した。特に、我がグループの中の幾人かはホテル棟のメンテナンスの不備による洗面所などの漏水トラブルには我慢ならないものを感じたようである。一部には次回の訪問を見合わせたいと言うメンバーも出てくる始末である。

斯様な状況下で、バリ島の 「ハンダラ」 に代わる
1) 常春と称される快適な気候である場所に立地し
2) ゴルフ場だけでなくそれに隣接した宿泊施設が整っているゴルフリゾート
という二つの条件を満たす適所を探すための調査が必要となってきた。

先ず、頭を過ぎったのはマレーシアの 「キャメロンハイランド」 である。ここは、紅茶の産地としても有名で、松本清張の小説「熱い絹」の舞台にもなって日本でも知られている。 ハンダラよりも高度が高く気候も素晴らしい保養地であるものの、ゴルフ場の評価が低いことと、多くの日本人シニア層が年間を通して滞在していることで、今ひとつ気乗りがしない。もうひとつのマレーシアの高地ゲンティーンハイランドは約10年前の訪問時から雨が多いと言う記憶が残っていて最初から論外とした。

残すはダラットだけではないか、という思いに至ったのである。まだ、日本の寒さが気になるうちに行くべきということで3月3日の出発となった。なお、この旅行には、父親の心臓の持病を心配する娘夫婦が相談したうえで、娘が同行してくれることになった。ありがたい事だ!

旅の記録は、上記の表中の9個のタイトルに分割して整理した。
記録の中で述べたように、ダラットは期待していた以上に素晴らしい場所で、バリ島のハンダラに代わりうることは当然として、ゴルフ場、ホテルおよび自然環境の点でも、むしろそれ以上に素晴らしいということを強く実感した。この記録が、冬場の寒い日本のゴルフ場から逃れて、常春の環境でゴルフを楽しみたいシニア層の方々の参考になり、多くの人々とダラットで会えることを楽しみにしている。


追記
この調査旅行の後、久保田  豊氏の著書、
「マレーシア コタキナバルなら実現できる 1日 1000円のゴルフライフ という本を購入した。この本は、キナバル山系の4ヶ所の高原ゴルフコース (海抜800〜1300メートル程度の高地) を紹介したもので、世界で一番安いメンバーシップコースで、年金生活者でも悠々ゴルフが楽しめることを紹介している。その4ヶ所の高原ゴルフコースのうちの1ヶ所については、どうしても、早く自分の目で確かめておきたいという欲望がうずいている。早くも次のゴルフ場の調査の旅のターゲットが決まった。