コートダジュール地方(ニース、カンヌ、モナコ他)

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9月13日

成田空港ターミナル 1

 成田空港のJALのラウンジで少しゆっくりしようと早めに家を出て、車を駐車場に預けて10時前にチェックイン予定で出かけてが、フランス旅行の出発は些か慌ただしいものとなった。
 成田11:55発のJAL5053便(エアーフランスと共同運航でエアーフランスの機体使用)で出発予定でターミナル1に着いたら、エアーフランスの機体はトラブルでパリからの便が到着せず、今日のパリ行きはキャンセルという。11:10発のJAL機体使用の共同運航便に振替可能というので、急ぎターミナル2に移動しチェックイン。出発時間が早まったのとターミナル移動で時間的余裕も無くなって、ラウンジにも立ち寄れず搭乗することとなった。何はともあれ予定通りパリへ向けて出発出来て幸運としよう。

到着時のホテルベランダから
 パリまでの12時間余りのフライトは長くて気が滅入りそうであったが、思ったより疲れず無事に到着。当初の予定より早く到着したので、これならニース行きの便も一つ早められたのにと悔やまれるが今となっては如何ともし難し。国内便のターミナルFに移動し、手荷物を預けてから約二時間半後にニースへ向かう便が出発ということで、CDG空港でのんびりした。

パリでは 、現在、サマータイム採用中で夜8時でも少し明るい。便を効率よく利用すれば、明るいうちにニースまでたどり着けるということだ。
 ニースのヤシの木の街路樹が綺麗な通り沿いで地中海に面したホテル レ ロワイヤルに到着したのは現地時間の22時30分、朝8時15分に家を出てから、実に21時間余りが経過していた。何とも遠い道のりであった。この時刻でも海岸通を散歩している人も多く、保養地の風情が感じられる。なお、ニースのコートダジュール空港では多くのプライベートジェット機が駐機しているのが印象的であった。長旅の疲れで、外出はせず早々と就寝。


9月14日

ホテル前のヤシと地中海

 昨夜は11時には就寝、長旅の疲れも考えてゆっくり睡眠をとる予定でいたが、時差の関係もあり今朝は4時には起床した。短い睡眠時間ながらよく寝たので睡眠は十分のようだ。ホテルのWIFIが旨く接続しないので、インターネットも出来ず、これは、EVERNOTE に書き貯めている。
 さて、早起きしたので、夜明け、そして朝食(7時から)まで長い。退屈しのぎに持参の時計付きの寒暖計で外の気温を測定すると約22、快適な気候である。このところ、最低気温が20℃前後、最高気温が30℃前後であるようだ。
 7時前に夜が明けると眼前にはあこがれの 地中海が、空は雲一つない快晴。

 


ホテル前の海岸で

 7時から朝食、その後海岸へ出て暫し散策。一旦、部屋へ戻り身支度を整えて、9時頃から町中へ、海岸から一本入った道をプラザ ホテル方面へ向かい、マセナ広場や旧市街の朝市などを歩き回った後、12時に一旦ホテルへ戻って、30分だけ休憩して昼食及びカンヌ観光のため再度外出。午前中の歩きで予想以上に疲れた。

 ホテル前の海岸には夜明け早々から海に入る人々が訪れ始めるが、昼間にはその数も増えてきてかなり賑わっている。

ピカソ美術館中庭


香水工場は観光客で混雑

 午後2時からマイバス社催行のカンヌ方面への日本語ガイド付きのミニツアーへ。ツアー客は、夫の仕事の関係でベルギーに駐在中の母と姫路から来たというその娘の親子と我々の四人。訪問先は、ピカソ美術館、香水工場、カンヌ映画祭で会場となるカンヌの国際会議場。

 多くの画家が愛した南フランスには、彼らを記念した多くの美術館があるが、今回はその一つであるピカソの美術館(南仏にはこれ以外にもピカソ美術館がある)を訪ねた。その中庭にある大きな樹木(プラタナス)にも、その大きさ故に驚かされた
時間的な余裕があれば、多くの美術館を訪問でき、楽しめるのだが!




 女性陣には人気のスポットであった香水工場も自分にとっては興味を引くものもなく、些か退屈であった。ヨーロッパの人々にとっては、香水は日本人にとってよりも身近なものという印象はあるが、この香水工場にも大型観光バスで海外の観光客が沢山訪れていた。

カンヌに残されている黒澤明の手形

 カンヌ映画祭の会議場は、近く開催されるイベントの準備のための工事中で、構内に入ることは出来ず、外から眺めるだけ。特に注目するべきものも見当たらず、訪問することもなかったように思うが、事前に状況つかめず止むをえまい。ただ、会場前の中庭の歩道部分に多くの著名な映画俳優や映画監督の手形が残されており、その中に黒沢明の手形もあってそれを写真に収めることが出来た。
 
 六時頃にホテルに帰着、7時から飲料水の買い出しに出たついでに夕食をホテルの隣のレストランで済ませ、ようやく暗くなり始めた8時頃ホテルへ。昨日からの疲れが蓄積しているので、早めに就寝すべくシャワーも早めに済ませ、9時半にはベッドに入った。


9月15日

高所からモナコを望む

 5時過ぎに 起床、夜明け前から海沿いの道ではジョッギングする人達の姿がひっきりなし。7時の夜明けと同時に食堂へ、地中海を眺めながらの朝食は気分がよい。

 9時ホテル発でモナコ方面への日本語ガイド付き半日ツアーに出発。同行者は東京から来た元気のよい老夫婦で、前日同様に4人旅。ニースを出発すると直ぐ山の中腹(海抜400m前後)迄上がり、イタリア方面に向かう高速道路に沿って走る。途中で下方にボーリュ.シュル.メール、エズ、モナコ等を眺めながらの一気にマントンへ向かった。


マントンの海岸から住宅地を望む

 マントンはニースを二回り位小さくしたような町で、特に年寄りの保養客が多いとのことで、海水浴客はニースよりも多い位だったが、その大部分が年配者で占められていた。ニースより手軽に利用できる保養地と思われる。

観光客で混雑するモナコの一角

 モナコ(モンテカルロ)は観光客でごった返しており、イギリスやドイツらしき団体客も数多く見かけた。僅か4万人足らずの国民の国が何で豊かなのかも少し理解できる光景でもあった。

エズ、近くではその良さも気付きにくい?

 エズは、訪問したひとが皆称賛する場所であるが、その一端を垣間見ただけで、体力的にきつくて、一部分しか歩かず、昼食のために時間を使った。
 ここで食べた昼食のサンドウィッチはボリュームがあって、夕食時にもその影響が残り、楽しむべき夕食が些か苦になるほど。

 ツアーを終えてニースに帰ったのは2時半頃、ホテルで小用を済ませて、また直ぐに外出し、3時から1時間はミニトレイン(プチトラン)に乗って市内観光。
 
 疲労も蓄積して来たので、その後はホテルでのんびりした。


ホテルの庭で実るオレンジ

 ところで、南フランスに来て知った植物の生態系の一部分。南国系統のヤシの木、サボテン、リュウゼツラン、キミガヨランを多く見かけ、温暖な南国らしさを漂わせているが、その他、柿、枇杷(今、開花が始まっている)、イチジク、オレンジ等日本でも多く見かける果実類も多い。また、日本と違ってオリーブの木も多いのはに皆にヨーロッパということであろう。花ではキョウチクトウとブーゲンビリアが目立った。比較的に南国のものが多いということで、年間と通して暖かいことが想像できる。また、松木(日本の黒松、赤松とは少し違う品種)が多いこと、ソテツも多いことも特記に値する。

ホテル ル ロワイヤル

 ホテル ル ロワイヤルについて 
 日本人宿泊者の書き込みも無く、情報が乏しかったが、立地がプロムナード・デサングレに面しており、しかも旧市街地区やマセナ広場等にも近く、加えてシーサイドビューの部屋が予約できるということで選択したが、選択は間違いなかったと言えよう。3泊中に日本人はおろかアジア系の客には一人も出会わなかったが、日本人にももっと知って欲しいホテルである。ただ、特徴的なのは老人客が多いこと。ここは、古くは老人向け専用のホテルであったとの情報もあり、今も一部は裕福な老人の長期滞在ように使われているようである。有料老人のホーム的なものか、どうかは定かではないが、立派な身なりの老人が多く滞在していること間違いないようだ。

 朝食も美味く、最後の夜に食べたバイ貝とミール貝を交えた魚料理は絶品であった。