少林山福昌院の由緒
▲top当山は今を去る約四八〇年前、戦国時代の天文年間に波多野庄大住郡堀山下村の蔵林寺第二世、
天宥宗高大和尚によって開山された禅刹である(蔵林寺の末寺十四か寺中、第二番目の創建)。
宗旨は曹洞宗(禅宗)、ご本尊は聖観世音菩薩である。
開基(寺建立の発願および出資者)は、廣徳院霊山全海大姉並びに祖岳實雄尼首座という女性であって、
恐らく近隣の豪族の内室および息女であろうと推測される。
本堂は寛政七年に当山十七世活山禅長大和尚によって再建、その後何度か改修され現在に至る。
又、延享年間に建立された山門は、当寄地区最古の木造建築である。
江戸末期には寺子屋、更に明治初期には寄小学校の前身、旧柳川村の誠意館支校としての役割も担った。
昭和の戦争時には多くの疎開児童を受け入れ、寄に宿泊施設のなかった近時には外部からの公務職員等の
下宿所ともなり当寺は地域社会とあゆみを共にしてきた。
往時に境内にあったという薬師寺堂内の厨子(中に薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将を奉安)は
現在本堂内にうつされており、さらに明治直前に当寺に合併された旧大寺村の大慈院本尊、馬頭観世音
そして釈迦如来、阿弥陀如来他の諸仏が安置されている。
末寺に秋田県大館市の源守院、虫沢の龍王寺の二寺がある。
尚、当山では年間を通じて諸行事を行うが、古来からのものとしては、毎年十一月十六日の宵に
秋葉三尺坊大権現の例祭を厳修している。
The origin and the history of Fukushouin Temple
This temple belongs to Zen (Soto Zen) sect of Buddhism, founded about 480 years agoduring the warring states period (Sengoku-Jidai) by the grand priest Tenyu Souko.
Financial backers of constructing temple were two women who were guessed to be a wife
and a daughter of a military clan in this neighborhood.
Hondo (the main hall of a temple) was rebuilt in 1795, in the middle year of the Edo-period
by the 17th priest Kassan Zencho.
Kannon-Bodhisattva (The goddess of Mercy) is enshrined as the Deity-Buddha who reveals all
its mercy and compassion on all living things and gives a mind of fearlessness.
This temple had a role of a private elementary school (Terakoya), during Edo-period, and
at the beginning of Meiji-period (about 130 years ago), Yadorigi elementary school started
originally in this temple.
This temple has two branch temples. One is Ryuouji temple located in the same village.
One is Genshuin temple located far away in Akita prefecture.
Now we have some kind of instructive events throughout the year, mainly including, Zazen or other.
Zazen is the way to enlightenment or to be free from all the bondage.
Please come to this temple at ease with a mind of nothingness and sit in Zazen together.
お呼びかけ
▲top当寺は曹洞宗(禅宗)寺院でありますが、とくに宗旨に固執することなく
宗教・宗派・思想の枠を外し、人々が来山されて心を休め、心を磨き、魂を磨いて
自分を高らしむる場であることを念願しています。
当寺では更に、御本尊聖観世音菩薩(観音様)の慈悲の功徳、一つには施無畏【せむい】
(畏れ無きを施す、つまり誰しも無心に精進しているなら何も心配や取り越し苦労することなど無いんだよ)
との功徳を一人一人が体現していただくことを念願しています。
その為、日々本堂内及び境内安置の観音様に念じておりますが、皆様が参加できる中心行事としては
世界平和と皆の幸せを祈願する、毎月十八日朝九時よりの観音前百回読経会、
そしてその他の行事(別項参照)を行っております。
是非お気軽にお出かけください。
当寺の受け入れ体制
年中行事
秋葉権現下社本殿(本堂奥位牌堂脇)
坐禅会 | 毎月第三火曜 午後七時より |
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梅花流詠讃会 | 月二回 |
観音読経会 | 毎月十八日 午前九時より |
お施餓鬼会 | 四月十三日 |
秋葉権現火防祭 | 十一月十六日 午後六時より
同時開催:音楽コンサート (クラシック・ジャズ・和楽器演奏等) |
月釜(茶の湯の会) | 不定期 年四回程度 |
その他 |