冨田博之 Fortran90 講義ノート エンタルピー エントロピー 竹田城跡 筒江 布施弁天

冨田 博之 tomita.hiroyuki.28m{@}st.kyoto-u.ac.jp(退職教員用アドレス)

2007年(平19)3月 京都大学定年退職教養部 ⇒ 総合人間学部/人間・環境学研究科),35年間無事故無違反につき名誉教授

退職後 2014年3月 まで: 同志社大学 (理工学部,生命医科学部嘱託講師),近畿大学(理工学部シルバ研究員)

竹田城址  筒江物語  生野の道



講義ノート (同志社大学,近畿大学,京都大学) 新国際単位系(SI)(2019/5/20 実施)

  熱・統計力学 量子力学
 (同志社大学医情報学科 2012年3月 3版)
  ----- 深入りせずに量子論・量子力学の把握をめざす,大学2年次程度の入門書 -----


雑 書 庫 (雑記事・教材等)   以下では [番 号] がリンクになっています。

 [232] Gibbs補正 1/N!『これで決着』(統計力学,2022/6/14)

     かねてより,古典統計の範囲で根拠づけられるはずだと考え,学部の卒業研究の課題に
     したこともあったが,確かに学部講義の演習問題レベルの議論で話がついてしまった。

高校物理

 [250] 平行板コンデンサに働く横向きの力 (2004/7/15)  京大入試問題(2004後期)

 [263] 風船の熱力学 --- 解答速報の割れた入試問題(2023/3/17)

 [264] 粗い平面上の小球の運動はタブー! 24年度(後期)北大「物理」問題1(2024/3/20) 新着
    9月になって話題が再燃していることを知り,保留していた項目を思い出して改訂しました。

 [261] 共通テスト2021第2回「物理」の 出題ミス?(SEG 吉田弘幸先生)(2021/5/16)

 [251] 高校物理・音波の混乱 ----- 2017年度入試 阪大・京大 出題ミス の背景
     真相は? 事後の 隠蔽工作 は組織的アカデミック・モラルハザード!(2018/4/10)
 古い記事
     物理教育の歴史に残る阪大の迷弁明音叉には同位相振動モードもあるのだ

 基礎講座 (1) エンタルピー/エントロピーって?  (2) 熱力学第二法則とエントロピー
     ----- 現代化学
(東京化学同人)2022年1月号,2月号
 改訂学習指導要領・高等学校『化学』『理数化学』(2023年度開講)で,エンタルピー,エントロピー(ギブズエネルギー)
  概念の導入が『同・解説』に書かれています。(ギブズエネルギーは『理数化学』のみに書かれているようです。)


Fortran90/95プログラミング(培風館 改訂版: 齋藤泰洋 共著) 訂正情報(2021/4/25 新着あり)  

Fortran90プログラミング  (1996年 最初のHTML版: Fortran95 対応表付き)


Recent Works  (post-retirement) (In English)  



Beckmann Building   実は1995 年に文部省在外研究員でイリノイ大学 (Urbana-Champaign校) に滞在していて,オフィスをあてがっていただいていた研究所の建物の残り半分が NCSA (米国立スーパーコンピュータ応用研究所)でした。 帰国してから知ったのですが,初期のWEBブラウザ 『 Netscape 』 の元となった 『 NCSA Mosaic 』 を開発した (人がいた) ところです。 そうそう,反抗を企てた初代AI,HAL-9000 が認識回路を次々に断たれて「意識」朦朧 となる中で,育ての親のチャンドラ博士を思い出しながら 「...生まれは... イリノイ州アーバナの... HAL研究所 ...」 とつぶやいた Urbana が,この広大なトウモロコシ畑に囲まれた小さな街です。小説では, HAL は私が帰国のため街を離れた1年後に生まれたことになっています。余談ですが,数式処理ソフト 『 Mathematica 』 のWolfram 本社が, この双子都市のChampaign 側にありました。

  滞在中に 『 Windows95 』 の発売騒ぎもありました。WWW そのものはヨーロッパの素粒子物理学の研究者たちが研究連絡の通信のために開発したのですが,このグラフィカルなWindowsとブラウザの普及で利用が市民レベルにまで爆発的に広がったのです。それまでも MSDOS 上の Windows3.1 や別のOSの WindowsNT というのもありましたが,やはり Windows95 が大きな契機になったと思います。

  おかげで,普及し始めていた WEB のデモ講習会をのぞく機会もあり,「 WEB ってどういう意味ですか?」 と質問して,「日本人はクモの巣も知らないんだ」 と,若いインストラクタに冷やかされたりしました。「WWW は?」 も回答してくれましたが,巻き舌で 「ワーワーウェ」 と言われてもよく聞き取れず,上目遣いで「ウー」 とうなるばかりでした。それで今でも 「ウウウゥ」 と読む癖がついてしまいましたが,ヘタな発音の 「ワールドワイドウェブ」とか,舌がもつれそうな 「ダブリュダブリュダブリュ」 より簡単ですからお薦めします。

  そういう刺激があったため,帰国してからすぐWindows95をインストールして,最初は京都大学情報教育センターのサーバ上で WEB のまねごとを始め,これも日本ではまだバージョンアップ途上にあった 『 Fortran90 』 プログラミングの WEB 版テキストを作成して公開しました。 まだ適当な教科書・教材がなかったため,学外からもけっこう利用していただきました。 HTML が珍しくてはまってしまい,片っ端からリンクを張り巡らして紙の参考書に劣らない使い勝手を実現したり,例題のソース・テキストファイルや演習問題の解答例も DL 出来るようにしてあったので,利用していただいた方の間では評判がよかったと思います。

  しかし,それ以降は忙しくてきちんとHTMLやスクリプトを勉強することもなく,いつまでたっても当初の原始的な手法 --- タグ列をテキストエディタで編集する --- で作成したページを土台として継承したままですので,ご覧のようにいたって「ちぐはぐ」で愛想ないものなのです。 在職中に作成していた講義のための教材・メモなどで,少しは役にたちそうなものを,少しずつ掘り起こして IT 化し, 雑書庫 に追加しています。

  在職中,講義中や終わった後に学生さんに質問されても,その場ですぐには的確に答えられず勉強し直したことが多々ありました。「雑書庫」の[ 202 ](2原子分子の比熱の問題) などは,そういった苦い思い出の好例(悪例?)です。「この人は,こんなことがわからんかったんか」 と思われて恥さらしになるかもしれませんが,自分がひょいとつまづいた所は同じようにつまづく人がきっといると思います。(自慢にはなりませんが,)長年の経験では理解するのに苦心した人が書いたものの方が分かりやすいこともあります。その代わり,とんでもない勘違いが残っている危険性もあります。指摘していただければ,ありがたいです。

 古くて長期間アクセスのないファイルは,お節介な警告が出ることがありますが,支障はありません。