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品質、環境をはじめいろいろなマネジメントシステム(MS)がありますが、その主目的は下記に示すとおりですが、これらを活用することで企業経営に役立つ仕組みを提供するものでもあります。 これら規格には”何(WHAT)をしなければいけなか”は書かれていますが、”どのように(HOW)やるか”については示されていません。即ち、規格の要求事項に対する組織の運用は、組織ごとに考えなければなりません。 自社に合った独自のマネジメントシステムを構築することで、経営に役立つ活動とすることが大事です。 1.マネジメントシステム(以下MSと言う)認証の目的 ISO9001やISO14001の認証取得のきっかけは顧客の要請によるところが大きいと思いますが、これらMS規格の認証を取得する目的は、組織がそれぞれの規格に適合した能力を持つことを 社会に公表することにあります。具体的には ①ISO9001では顧客要求事項、法規制を満たした製品、サービスを一貫して提供する能力を持っていることを実証するということです。 ②ISO14001ではこの規格に基づく活動が行われ、環境パフォーマンスの向上、順守義務を満たすこと、環境 目標の達成について継続的に改善が図られていることを示すものです。 2.2015年版品質、環境マネジメントシステム改正で改善されたこと 2015年9月に品質及び環境マネジメントシステムの規格が大幅に改正(2015年版規格)されました。 移行に 際し、一部認証を返上された企業があったようですが、大多数の企業は2015年版規格に移行完了しました。 品質/環境の主任審査員として審査業務を通して、2015年版規格の主な改正点について感じたことを述べます。 1)改正点 主な改正点としては、 ①規格要求事項の共通テキスト化、 ②リスク及び機会の考え方の導入、 ③組織の本来業務への各マネジメントシステム要求事項の統合の推進、 ④経営層のマネジメントシステムへの関与の強化などです。 2)主な改正内容 ①では品質、環境、その他マネジメントシステムの要求事項の文章構造(章立て)、用語の統一が図られ、 要求事項の雛形(ISO/IEC専門業務用指針AnnexSL-Appendics2)が用意されました。ISO9001:2015、 ISO14001:2015の規格要求事項はこの雛型に沿い、それぞれ特有の要求事項を追加して作られましたので、 QMSとEMSの両方の活動を実施している組織にとっては便利になりました。 特に、資源、力量、文書等につい ては要求事項が、ほぼ同じであるため共通化した仕組みで対応が出来ます。 ②については、組織の事業戦略等に関連した、外部/内部の課題、利害関係者のニーズ及び期待を明確にし、 品質/環境の活動に影響を与える“リスク及び機会”を決定し、その取組みを行います。 これは日頃、企業 経営者が頭の中で考えていることを明文化したとものと私は考えています。 ③では前記リスク及び機会に関する取組み、品質方針/環境方針を基にした取組みを事業活動の中で展開する こと目指す内容です。 本業の仕組みとは別に品質/環境の仕組みを持つこの弊害をなくす目的です。 ④については品質/環境活動を促進するうえで経営層の関与が不可欠なものであるとの発想から出たものです。審査における経営層へのインタビューでその役割、責任について詳しく確認しています。 3)大切なこと 大事なことは、本業の仕組みと一体化した品質/環境の仕組みを構築し、PDCAを回し継続的改善を図ることで す。 品質/環境の要求事項へ組織の仕組みを合わせるのではなく、組織の仕組みに如何に品質/環境の要求事項を組み込むかが重要です。 マネジメントシステムは経営ツールの一つです。企業の事業発展のために如何に使いこなすかを考えてください。 2020年4月24日
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![]() 2004.12.01 掲載文章の不許複製・無断転載を禁じます。 |