<<色分け法(Coloring)>>

 色分け法(Coloring)は X-Chain の特別な形で,ある一つの数字が ”配置可能なマスが2つに限られる領域”のみ で領域・マスをつなげていき,数字が配置できないマスを見つけるテクニックです。
一つの領域で配置可能な 2マス のうち,片方のマスをある1つの色,もう片方のマスを別の色で塗り分けていくため,”色分け法(Coloring)” とよばれます。
(X-Chain では,配置可能なマスが2つに限られる2つの領域をつなぎ合わせる2つのマスは同じ領域にあれば十分でしたが, 色分け法(Coloring) では,検討している数字は,そのつなぎ合わせの領域でも 配置可能なマスが つなぎ合わせに使われる2つのマスのみに限られます(つなぎ合わせに使用される領域自体もつなぎ合わされる領域になります))

ある一つの数字が配置可能なマスが2つに限られる 2つの領域のつなぎ合わせ は,その2つの領域でその数字が配置可能な共通のマスが存在するときに行います。 ある領域に関してつなぎ合わせが可能な領域が2つあるときには,その両方とつなぎ合わせて枝分かれします。 全体のつながりは,鎖(チェーン)というよりも 樹枝状 の構造となります。
最初の領域でのその数字が配置可能な2マスを2色で塗り分け,つなぎ合わされていく領域でその数字が配置可能な2マスを同じ色にならないようにその2色で塗り分けていくと, つながりの中のその数字が配置可能なすべてのマスは 一意に2色で塗り分けることができます。 つながりは,検討している数字が配置可能なマスが2つに限られる領域のつながりと考えるだけでなく,検討している数字が配置可能なマスのつながりと考えることもできます。 このつながりを 系列 と呼びます。
”配置可能なマスが2つに限られる領域”だけを利用してつなぎ合わせていくことに加え, 塗り分けによる視覚的効果によっても,X-Chain よりも容易に つながりの有無を確認し,検討することができます。

1つの塗り分けの系列だけを利用する色分け法(Coloring)を Simple Colors, 複数の塗り分けの系列を利用する色分け法を Multi Colors といいます。

このページでは,最初に 色分け法について説明します。後半では,色分け法が X-Chain としてどのように解釈できるかを説明します。
色分け法を X-Chain として解釈することは,X-Chain を理解するためにも,また 論理的思考能力を向上させるためにも有効です。


T 色分け法

色分け法では,ある1つの数字に関して,
・ ”配置可能なマスが2つに限られる領域”のみ をつなげていきます。
    2つの領域は,その数字が配置可能な共通のマスが存在するときにつなぎ合わされます
    つながりは,領域のつながりと見ることも,その数字が配置可能なマスのつながりと見ることもできます
・ その数字が配置可能なマスは,同じ領域の2マスが異なる色になるように 2色のみを使用して 塗り分けます。
・ 検討している数字が 配置できないマス を見つけるには,その数字が
   どちらかの色に塗られたすべてのマスに配置され
   それと異なる色に塗られたすべてのマスに配置されない
  ことを 利用します。


1−1) Simple Colors
ある1つの数字に関して,マスが 上記の方法で2色に塗り分けられると,次の2つの形で,配置できないマス を見つけることができます。

@ Color Trap:異なる色で塗られた2つのマスの両方と同じ領域にあるマスには,その数字を配置できません

下図 数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域をつなげていきます。

Simple Colors Color Trap 例題
行3列9→行1列9:列9
行1列9→行1列1:行1
行1列1→行9列1:列1
行9列1→行9列5:行9
行9列5→行3列5:列5
  〃  →行8列6:大マス8

最初に 行3列9 を 薄緑色,行1列9 を 水色で塗ります。 つなぎ合わされていくマスを,薄緑色,水色の順に塗っていくと,左図のようになります。

行3列5(水色) と 行3列9(薄緑色) は 異なる色に塗られています。

行3列5 と 行3列9 の両方と同じ領域(行3)にあるマス 行3列2行3列6 には,数字1 を配置できません。




説明)数字1 は
 すべての水色のマスに配置される(薄緑色のマスには配置されません) か
 すべての薄緑色のマスに配置される(水色のマスには配置されません)
か のどちらかです。
数字1 は,異なる色で塗られた 行3列5 と 行3列9 のどちらかに,必ず配置されます。
その両方のマス(行3列5 と 行3列9)と同じ領域にあるマス(行3列2行3列6)に,数字1 は配置できません。

上の説明で利用した2マスとは別に,次に示す組み合わせの 異なる色に塗られた2マス の両方と同じ領域にあると解釈しても,数字1が配置できないことがわかります。
行1列1(薄緑色)−行3列5(水色):数字1 は 行3列2 に配置できません (Skyscraper と解釈することもできます)。
行8列6(水色)−行3列9(薄緑色):数字1 は 行3列6 に配置できません。

また,例図には上に示したものの他に 2つの 数字1 が,配置可能なマスが2つに限られた領域のつなぎ合わせがあります(このつながりでマスを塗り分けても,数字1が配置できないマスは見つかりません)。
行4列2 −(行4)− 行4列3 −(列3)− 行8列3
行2列2 −(行2)− 行2列6

(Color Trap の X-Chain としての解釈については ここ をクリックしてください)

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A Color Wrap:同じ色に塗られた2つのマスが同じ領域にあると,その色で塗られたすべてのマスにその数字は配置できません

下図 数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域をつなげていきます。

Simple Colors Color Wrap 例題
行7列2→行6列2:列2
行6列2→行4列1:大マス4
行4列1→行4列8:行4
行4列8→行9列8:列8
  〃  →行5列7:大マス6
行9列8→行8列7:大マス9
行5列7→  〃  :列7
行8列7→行8列3:行8

最初に 行7列2 を 薄緑色,行6列2 を 水色で塗ります。 つなぎ合わされていくマスを,薄緑色,水色の順に塗っていくと,左図のようになります。

同じ薄緑色に塗られた 行7列2 と 行8列3 が 同じ 大マス7 に存在します。

薄緑色に塗られたすべてのマス に 数字1 が配置できないことがわかります。



説明)
薄緑色に塗られた 行7列2 と 行8列3 は 同じ 大マス7 に存在します。
同じ薄緑色に塗られた 行7列2 と 行8列3 は  どちらにも 数字1 が配置されるか, どちらにも 数字1 が配置されないか のどちらかです。
同じ 大マス7 に存在する 行7列2 と 行8列3 の両方のマスに 数字1 が配置されることはないので 行7列2 にも 行8列3 にも 数字1 が配置されないことがわかります。
薄緑色に塗られたすべてのマスにも 数字1 が配置されないことがわかります。
(すべての 水色に塗られたマスに 数字1 が配置されることが確定します)

(Color Wrap の X-Chain としての解釈については ここ をクリックしてください)


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1−2) Multi Colors
Simple Colors と同じく X-Chain の特殊形です。
ある1つの数字に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域のみで領域・マスをつなげ, その数字が配置可能なマスを,同じ領域では別の色になるように2色で塗り分けることは Simple Colors と同様です。
Multi Colors では,この領域・マスをつなげた系列[以下,マスのつながりと表示します]を複数本扱います。
最初は,マスをつなげた系列を2本扱う場合に限定して説明します(塗り分けは4色で行います)。
(最後に マスをつなげた系列を3本以上扱う場合を補足説明します)

◎ マスをつなげた系列を2本扱うの場合の Multi Colors

以下の2つの場合に 検討している数字が配置できないマスが見つかります。

@ type1(Color Wing):2本のそれぞれの系列に属する1つずつのマス2つが同じ領域にあるとき, その領域でそれぞれの系列のマスを着色するのに使われた色と異なる色で塗られた2つのマスの両方と同じ領域にあるマスには,その数字を配置できません

下図 数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域をつなげていきます。

Multi Colors Type 1 例題
行5列3→行3列3:列3
行3列3→行1列1:大マス1
行1列1→行1列8:行1

最初に 行5列3 を 薄緑色,行3列3 を 水色で塗ります。 つなぎ合わされていくマスを,薄緑色,水色の順に塗っていくと,左図のようになります。

数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域をつなげて作成される系列には以下のものもあります。
行5列6→行9列6:列6
行9列6→行7列4:大マス8
行7列4→行7列8:行7

最初に 行5列6 を クリーム色,行9列6 を だいだい色で塗ります。 つなぎ合わされていくマスを,クリーム色,だいだい色の順に塗っていくと,左図のようになります。
左図のように 塗り分けられました。

水色に塗られた 行1列8 と だいだい色に塗られた 行7列8 が 同じ 列8 に存在します。
水色,だいだい色と それぞれの系列での 反対の色 薄緑色,クリーム色 で塗られたマス,例えば  行5列3 と 行5列6 の両方と 同じ領域(行5)にあるマス  行5列1行5列4 には 数字1 を配置できません。

説明)
水色に塗られた 行1列8 と だいだい色に塗られた 行7列8 は 同じ 列8 に存在するため, ”両方ともに数字1が配置されること” はありません。
    数字1 が,
     行1列8 に配置されて,行7列8 に配置されない か,
     行1列8 に配置されず,行7列8 に配置される か,
     行1列8 に配置されず,行7列8 にも配置されない か
    のいずれかになります。
このことを,水色,だいだい色 の反対色 薄緑色,クリーム色 で考えると,薄緑色,クリーム色 のマスの ”両方ともに数字1が配置されないこと” はないことになります。
    前述の3行に対応させれば,数字1 が,
     薄緑色のマス に配置されず, クリーム色のマス に配置される か,
     薄緑色のマス に配置されて, クリーム色のマス に配置されない か,
     薄緑色のマス に配置されて, クリーム色のマス にも配置される か,
    のいずれかになります。
つまり,薄緑色クリーム色 のマスのどちらかに 数字1 が必ず配置されることになります。 よって,薄緑色,クリーム色 に塗られたマス,例えば行5列3 と 行5列6 の両方と同じ領域(行5)にあるマス 行5列1行5列4 には 数字1 は配置されません。

他の 同じ領域にあるマスの組み合わせによっても 数字1 が配置できないマスを見つけることができます。
薄緑色に塗られた 行5列3 と クリーム色に塗られた 行5列6 が 同じ 行5 に存在するため,
それぞれの系列 で 薄緑色,クリーム色の 反対の色 水色,だいだい色 で塗られたマス, 例えば 行1列8 と 行7列8 の両方と同じ領域(列8)にあるマス 行3列8行9列8 には 数字1 を配置できません。

(Color Wing の X-Chain としての解釈については ここ をクリックしてください)

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A type2:一つの系列で同じ色に塗られた2つのマスのうち, 1つのマスが もう一つの系列のある色で塗られたマスと同じ領域に属し, もう1つのマスが もう一つの系列の前記とは異なる色で塗られたマスと同じ領域に属しているとき, 最初の系列でその同じ色で塗られたすべてのマスにその数字は配置できません

下図 数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域をつなげていきます。

Multi Colors Type 2 例題
行6列8→行5列9:大マス6
行5列9→行5列6:行5
行5列6→行6列5:大マス5
行6列5→行9列5:列5

最初に 行6列8 を 薄緑色,行5列9 を 水色で塗ります。 つなぎ合わされていくマスを,薄緑色,水色の順に塗っていくと,左図のようになります。

数字1 に関して,配置可能なマスが2つに限られる領域には他に 行7 と 列3 がありますが,このうち 行7 で配置可能なマスを,
行7列6 を クリーム色,行7列8 を だいだい色で塗ります。 左図のように 塗り分けられました。
行6列8 と 行5列6 は同じ薄緑色に塗られていますが, 行6列8 は だいだい色に塗られた 行7列8 と同じ 列8 に存在し, 行5列6 は クリーム色に塗られた 行7列6 と同じ 列6 に存在します。
同じ 薄緑色 に塗られた2つのマスが,もう1本の系列の異なる色(だいだい色とクリーム色)で塗られたマスと同じ領域に属しているので, 薄緑色で塗られたすべてのマス 行6列8行5列6行9列5 に 数字1 を配置できません。
(水色に塗られたマスすべてに 数字1 が配置されます)

説明)
同じ薄緑色に塗られた 行6列8 と 行5列6 は どちらにも 数字1が配置されるか,どちらにも数字1が配置されない かのどちらかです。 だいだい色に塗られた 行7列8 と クリーム色に塗られた 行7列6は,どちらかに 数字1 が必ず配置されます。 行6列8 と 行7列8 が同じ領域にあり, 行5列6 と 行7列6 も同じ領域にあるため,  行6列8 と 行5列6 で   行7列8 と 行7列6 のうち数字1が配置されたマスと同じ領域にあるマスには 数字1 が配置されません。 すると,行6列8 と 行5列6 は どちらにも 数字1が配置されるか,どちらにも数字1が配置されない かのどちらかなので, そのどちらにも  数字1 は配置されなくなります。 この2つのマスと同じ 薄緑色に塗られたマスにも 数字1 は配置できません。

注)排除が成り立つ条件は”一つの系列で同じ色に塗られた2つのマスのうち, 1つのマスが ・・・, もう1つのマスが ・・・”となっていますが, ”最初の系列の1マス” が もう一つの系列の異なる色で塗られた2マス と同じ領域に属していれば 排除は成立します。

(Multi Colors:type 2 の X-Chain としての解釈については ここ をクリックしてください)

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◎ Multi Colors(補足):マスをつなげた系列を3本以上扱う場合

マスをつなげた系列を3本以上扱う場合も利用する原理は系列を2本まで扱う場合と同じです。
・ 1つの系列では,検討している数字は,使用されている2色のうち, 片方の色に塗られたすべてのマスに配置され,もう片方の色に塗られたすべてのマスに配置されません。
・ 2つの系列で 2つの色に塗られたマスの 両方ともには検討している数字が配置できない場合, 各々の系列で,その色の反対の色で塗られたマスのどちらかに 検討している数字が必ず配置されます。

1系列・2系列を扱った場合の最初のタイプ(Color Trap, Color Wing)に対応した 3系列を扱う場合の模式図を示します。

Three Colors Type 1 模式図 2つの系列(系列1・系列2)のマス(水色クリーム色)が,第3の系列の異なる色(紫色灰色)に塗られたマスと同じ領域に存在すると, 第1・第2の系列で第3の系列のマスと同じ領域にあるマスと異なる色(薄緑色だいだい色)に塗られたマスの両方と同じ領域にあるマスには検討している数字を配置できません。

説明)第3の系列の異なる色(紫色灰色)に塗られたマスには,”どちらかの色のマスに検討している数字が必ず配置されます”。 すると,それらの色のマスと同じ領域にある第1・第2の系列のマス(水色クリーム色)の ”両方共のマスに検討している数字が配置されること” はなくなります。 これは,第1・第2の系列での 水色クリーム色 と異なる色(薄緑色だいだい色)の ”両方の色のマスに検討している数字が配置されないこと” はない, つまり ”どちらかの色のマスに検討している数字が必ず配置される” ことを意味します。
第1・第2の系列で 薄緑色だいだい色 に塗られたマスの両方と同じ領域にあるマス()には検討している数字を配置できません。


3系列を使用した Multi colors の最初のタイプの例題を下に示します。
数字1が配置可能なマスが2つに限られる領域(・そのつながり)を見つけて,数字1が配置可能なマスを着色します。

Three Colors Type 1 例題 第1の系列:
行2列8行2列6行1列5
第2の系列:
行8列7行8列2
第3の系列:
行5列6行5列2

第3の系列の 行5列6 は 第1の系列の 行2列6 と同じ領域にあり, 第3の系列で 行5列6 と異なる色で塗られた 行5列2 は 第2の系列の 行8列2 と同じ領域にあります。
第1,第2 の系列で 行2列6行8列2 と反対の色に塗られた 行2列8行8列7 の両方と同じ領域にある  行1列7行7列8 に 数字1 は配置できません。








系列を4本扱う場合は,系列を3本扱ったときの模式図で,系列3と系列2を切り離して,その間に第4の系列を入れます。
系列1のマス(水色)と同じ領域に系列3のマス(紫色)があり, 系列3で紫色と反対の色(灰色)のマスと同じ領域に系列4のマスがあり, 系列4でそのマスと反対の色のマスと同じ領域に系列2のマス(クリーム色)があれば, 検討している数字は,系列1で水色と反対の色(薄緑色)に塗られたマス と 系列2でクリーム色と反対の色(だいだい色)に塗られたマス の 両方と同じ領域にあるマス には配置できません。




次に 1系列・2系列を扱った場合の2番目のタイプ(Color Wrap, Multi Colors type2)に対応した 3系列を扱う場合の模式図を示します。

Three Colors Type 2 模式図 1つの系列(系列1)の同じ色(薄緑色)に塗られたマスが,第2・第3の系列(系列2・系列3)のマス(だいだい色紫色)と同じ領域にあるとき, 第2・第3の系列で,それらの第1の系列のマスと同じ領域にあるマスの色(だいだい色紫色)と反対の色(クリーム色灰色)のマス同士が同じ領域にあると, 第1の系列では,第2・第3のマスと同じ領域にあるマスの色(薄緑色)に塗られたすべてのマスに 検討している数字を配置できません。
説明)系列2のクリーム色のマス と 系列3の灰色のマス は同じ領域にあるため,”両方共のマスに検討している数字が配置されること” はありません。 これは,それぞれの系列で クリーム色灰色 の反対の色 だいだい色紫色 の ”両方の色のマスに検討している数字が配置されないこと” がないこと, つまり ”どちらかの色のマスに検討している数字が必ず配置されること” を意味します。 そのどちらか検討している数字が配置されたマスと同じ領域にある系列1の薄緑色のマスには検討している数字が配置されなくなります。 第1の系列では,検討している数字が すべての薄緑色のマスに配置されるか,すべての薄緑色のマスに配置されないかのどちらかなので,すべての薄緑色のマスに検討している数字が配置されないことがわかります。
 


3系列を使用した Multi colors の2番目のタイプの例題を下に示します。
数字1が配置可能なマスが2つに限られる領域(・そのつながり)を見つけて,数字1が配置可能なマスを着色します。

Three Colors Type 2 例題 第1の系列:
行1列4行1列7
行1列4行3列5
行1列4行5列4
第2の系列:
行5列3行4列1行8列1行8列3
第3の系列:
行9列7行9列3

第1の系列で薄緑色の塗られた 行5列4 は 第2の系列の だいだい色で塗られた 行5列3 と同じ領域にあり, 第1の系列で同じ薄緑色の塗られた 行1列7 は 第3の系列の 紫色で塗られた 行9列7 と同じ領域にあります。
行5列3行9列7 とその系列で反対の色に塗られた 行8列3 と 行9列3 が同じ領域にあるため, 第1の系列で薄緑色で塗られた 行1列7行3列5行5列4 に 数字1 は配置できません。

系列を4本扱う場合は,系列を3本扱ったときの模式図で,系列3と系列2の間に第4の系列を入れます。
系列1で同じ色(薄緑色)に塗られたマスと同じ領域に系列2のマス(だいだい色),系列3のマス(紫色)があり, 系列3で紫色と反対の色(灰色)のマスと同じ領域に系列4のマスがあり, 系列4でそのマスと反対の色のマスと同じ領域に系列2でだいだい色と反対の色(クリーム色)のマスがあれば, 検討している数字は,系列1で 薄緑色に塗られたすべてのマス に配置できません。


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U 色分け法の X−Chain としての解釈

色分け法は X-Chain の特殊形です。
色分け法を X-Chain として解釈することは,X-Chain を理解するためにも,また 論理的思考能力を向上させるためにも有効です。
T.で説明した色分け法(Coloring)で 扱う系列が2本までの4つの例 (Simple Colors:Color Trap, Color Wrap, Multi Colors:Type1(Color Wing), Type 2)を X-Chain として解釈します。
      Color Trap の X-Chain としての解釈
      Color Wrap の X-Chain としての解釈
      Color Wing の X-Chain としての解釈
      Multi Colors:Type2 の X-Chain としての解釈

X-Chain は,
ある一つの数字に関して,その数字をマスに配置すること2つを
  ・ 強いリンク:同じ領域にある2つのマスに配置する。その領域でその数字が配置可能なマスはその2マスに限られる
     (両方の配置が同時に成り立つことはない。どちらかの(マスへの)配置が必ず成り立つ)
  ・ 弱いリンク:同じ領域にある2つのマスに配置する
     (両方の配置が同時に成り立つことはない。どちらの配置も成り立たない可能性もある)
 で交互につなげたチェーン(Alternate Inference Chain:AIC)で構成され,
チェーン(鎖)の両端は 強いリンク になります。
関係するマスの数は 偶数個,リンクの数は 奇数個 になります。
X-Chainでは,鎖の両端で,鎖をつなげていくのに利用されなかった 数字の配置は どちらかが必ず成り立ちます
(両端のマスの 両方と同じ領域にあるマス には その数字 を配置できません)
色分け法を X-Chain として解釈するするときには,強いリンク が 弱いリンク として解釈できることを利用します。
(以下の説明で 強いリンク を 弱いリンク として利用する場合は,リンクを青色の実線 ------→ で表示します)
色分け法で,1つの系列で異なる色に塗られたマス同士は,その2つのマスの間につながりが奇数個あり,関連するマスの数が偶数個であるため,強いリンクと弱いリンクが交互で,両端が強いリンクの鎖(X-Chain)としてつなげることができます。


2−1) Simple Colors の X−Chain としての解釈

Simple Colors は,”配置可能なマスが2つに限られる領域”で配置可能なマスを色分けしてつなげていきます。 1つの領域だけを考えると,両端のマスは異なる色で塗られます(関連するマスは2個)。 2つの領域がつながると,両端のマスは同じ色になります(関連するマスは3個)。
これを続ければ,”配置可能なマスが2つに限られる領域”を (枝分かれなく数えて)奇数個 つなげる(関連するマスは偶数個)と両端のマスは 異なる色 に塗られ, 偶数個 つなげる(関連するマスは奇数個)と両端のマスは 同じ色 に塗られることになります。
異なる色で塗られた2つのマス の間には ”配置可能なマスが2つに限られる領域” という条件(強いリンク)が,奇数個 あることになります。 強いリンクは弱いリンクでもあるため,この 奇数個のつながり は,偶数番目の強いリンクを弱いリンクと考えれば, 強いリンク と 弱いリンク が交互で,両端のつながりが 強いリンク であるつながりと解釈することができます。 このつながりは 偶数個のマス で形成されていて X-Chain と解釈できます。
(この解釈は Multi Colors を X-Chain として解釈するときにも使います)


 

@ Color Trap:異なる色で塗られた2つのマスの両方と同じ領域にあるマスには,その数字を配置できません

Color Trap は,上記の 色分け法の X-Chain としての解釈そのものです。 最初のマスから二番目のマスには 強いリンク でつながる とそのまま解釈します。 二番目のマスから三番目のマスへも 強いリンク でつながっていますが,これを 弱いリンク と解釈します。 以降同様に,奇数番目のマスへの (偶数番目の)強いリンク を 弱いリンク と解釈します。
すると,異なる色 で塗られた2つのマス(両者の間には奇数個のつながりがあり,関連するマスは偶数個です) は,
強いリンク と 弱いリンク が交互で,
両端を 強いリンク で
つなぐことができます。
これは X-Chain であり,両端のマスの両方と同じ領域にあるマスには その数字 を配置できないことがわかります。

前章(T)で提示した Color Trap の例題図 に 強いリンク と 弱いリンク を記入します(下図)。

Simple Colors Color Trap X-Chain としての解釈
数字1 の配置に関してのリンクを考えます。

マス 行3列9 を始点にして,”配置可能なマスが2つに限られる領域”という条件(強いリンク)でマスをつなげていきます。 強いリンクを,奇数番目の 強いリンク はそのまま 強いリンク(),偶数番目の 強いリンク を 弱いリンク() と解釈します。

行3列9行1列9:列9
行1列9行1列1:行1
行1列1行9列1:列1
行9列1行9列5:行9
行9列5行3列5:列5

異なる色で塗られた,行3列9 と 行3列5 との間は, 強いリンク と 弱いリンク が交互につながり,鎖の両端は 強いリンク になっています。
これは,X-Chain であり,両端のマス(行3列9行3列5) の両方と同じ領域にあるマス 行3列3行3列6 に 数字1 が配置できないことがわかります。

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A Color Wrap:同じ色に塗られた2つのマスが同じ領域にあると,その色で塗られたすべてのマスにその数字は配置できません

Color Wrap を X-Chain として解釈するときには,同じ領域にあり同じ色で塗られた2つのマス とともに, その2マスのうちの1マス とは その2マスをつなげる系列の中で”配置可能なマスが2つに限られる領域”という条件によって塗り分けられた 一つ手前のマス にも注目します。
その一つ手前のマス と 前述の同じ領域にあり同じ色で塗られた2つのマスのうちの選択されなかった1マス とは異なる色で塗られているので, この2つのマスの間には ”配置可能なマスが2つに限られる領域” というつながり(強いリンク)が 奇数個 あることになります。 奇数個の強いリンクでつながっているので,偶数番目の強いリンクを弱いリンクと見なせば,この2つのマスは 強いリンク と 弱いリンク で交互に,両端のつながりを 強いリンク としてつなげることができることがわかります, このつながりは X-Chain です。
最初に,同じ領域にあり同じ色で塗られた2つのマスのうちの1マス として選択されたマスは,このチェーンの両端である異なる色で塗られた2マスの両方と同じ領域にあるので,検討している数字を配置できません。 そして,そのマスが塗られている色と同じ色で塗られているマス すべて に その数字を配置できないことがわかります。

前章(T)で提示した Color Wrap の例題図 に 強いリンク と 弱いリンク を記入します(下図)。

Simple Colors Color Wrap X-Chain としての解釈
数字1 の配置に関してのリンクを考えます。

行7列2 と 行8列3 は同じ 大マス7 にあり,同じ色 薄緑色 に塗られています。
数字1は 行8 では,この2マスのうちの1マスである 行8列3 ともう一つのマス 行8列7 の2マスにのみ配置可能です。行8列7 は 水色に塗られています。 異なる色に塗られた 行7列2 と 行8列7 の間は,奇数個 の 強いリンク でつながっています。 このつながりを,行7列2 を始点に,奇数番目の強いリンクをそのまま 強いリンク(),偶数番目の強いリンクを 弱いリンク() として,強いリンク と 弱いリンク が交互になるようにつないでいきます。 最後の 行8列7 へのリンクは 強いリンクになります。

行7列2行6列2:列2
行6列2行4列1:大マス4
行4列1行4列8:行4
行4列8行9列8:列8
行9列8行8列7:大マス9

異なる色で塗られた,行7列2 と 行8列7 とが,X-Chain としてつながりました。 このつながりの両端のマス(行7列2行8列7) の両方と同じ領域にあるマス 行8列3 に 数字1 が配置できないことがわかります。
行8列3 と同じ 薄緑色に塗られたすべてのマスにも 数字1 は配置できません。
(水色に塗られたすべてのマスに 数字1 が配置されることも確定します)


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2−2) Multi Colors の X−Chain としての解釈

Multi Colors は,色分けされた系列を複数利用しますが,ここでは2本の系列を利用する例に限定して説明します。 2本の系列を結びつけるのに,”同じ領域にある”という条件を利用します。これが 弱いリンク になります。

 

@ Multi Colors type1(Color Wing):2本のそれぞれの系列に属する1つずつのマス2つが同じ領域にあるとき, その領域でそれぞれの系列のマスを着色するのに使われた色と異なる色で塗られた2つのマスの両方と同じ領域にあるマスには,その数字を配置できません

同じ領域にある2つの系列の2つのマスは 弱いリンク でつながっています。 その同じ領域にある2つのマスから,それぞれの系列でそれらのマスと異なる色に塗られたマスまでには 奇数個 のつながり(強いリンク)があります。 奇数個の強いリンクは,偶数番目の強いリンクを弱いリンクと見なして 強いリンク と 弱いリンク が交互で,最初と最後が 強いリンク とすることができます。 このように見なしたそれぞれの2系列を 同じ領域に配置される2系列のマス同士の 弱いリンク でつなげれば, 全体として,同じ領域にあるマスとそれぞれの系統で異なる色で塗られたマス同士が 強いリンク と 弱いリンク が交互につながり,両端が 強いリンク としてつながります。 これは X-Chain であり,その両端のマスの両方と同じ領域にあるマスには その数字が配置できないことがわかります。

前章(T)で提示した Multi Colors type1(Color Wing) の例題図 に 強いリンク と 弱いリンク を記入します(下図)。

Multi Colors Color Wing X-Chain としての解釈
数字1 の配置に関してのリンクを考えます。

水色に塗られた 行1列8 と だいだい色に塗られた 行7列8 は 同じ列8 にあり,両者の間には 弱いリンク があります。
 
行1列8行7列8:列8

薄緑色に塗られた 行5列3 から 水色に塗られた 行1列8 までを以下のようにつなげることができます。
 
行5列3行3列3:列3
行3列3行1列1:大マス1
行1列1行1列8:行1

一方,だいだい色に塗られた 行7列8 から クリーム色に塗られた 行5列6 までを以下のようにつなげることができます。
 
行7列8行7列4:行7
行7列4行9列6:大マス8
行9列6行5列6:列6

この3つをつなげれば,行5列3 から 行5列6 までを
最初と最後を 強いリンク とし,強いリンク と 弱いリンク で交互につなげることができます。
これは X-Chain であり,行5列3 と 行5列6 の両方と同じ領域にある 行5列1行5列4 に 数字1 を配置できないことがわかります。




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A Multi Colors type2:一つの系列で同じ色に塗られた2つのマスのうち, 1つのマスが もう一つの系列のある色で塗られたマスと同じ領域に属し, もう1つのマスが もう一つの系列の前記とは異なる色で塗られたマスと同じ領域に属しているとき, 最初の系列でその同じ色で塗られたすべてのマスにその数字は配置できません

あとの系列の異なる色に塗られたマスと同じ領域にある,最初の系列の同じ色に塗られた2つのマスのうちの1つを選びます。 そのマスとは”配置可能なマスが2つに限られる領域”という条件によって塗り分けられた (もう一つの同じ色に塗られたマスへの経路の)一つ手前のマス に注目します(このマスを始点としてリンクを検討します)。
このマスは 最初の2つのマスとは 別の色に塗られています。 このマス(始点) と 最初の系列の2マスのうち選択されなかったマス とは 奇数個 の”配置可能なマスが2つに限られる領域”という 強いリンク でつながります。 奇数個の強いリンクは,偶数番目の強いリンクを弱いリンクと見なして 強いリンク と 弱いリンク を交互につなげ,最初と最後を 強いリンク とすることができます。
このつながりの最後のマス(最初の系列の2マスのうち選択されなかったマス)は,あとの系列で 最初に選択されたマスと同じ領域にあるマス とは異なる色に塗られたマス と同じ領域にあります(弱いリンクがあります)。
あとの系列では,このマス と 最初の系列で選択されたマスと同じ領域にあるマスとは 異なる色に塗られています。 あとの系列でのこの2つのマスは 奇数個 の”配置可能なマスが2つに限られる領域”という 強いリンク でつながります。 最初の系列の場合と同様に,奇数個の強いリンクは,偶数番目の強いリンクを弱いリンクと見なして 強いリンク と 弱いリンク を交互につなげ,最初と最後を 強いリンク とすることができます。
これらの3つのつながりをつなぎ合わせれば,最初の系列で始点としたマス と あとの系列の最後のマス(最初の系列で選択されたマスと同じ領域にあるマス)との間に X-Chain を形成することができます。 最初の系列で同じ色に塗られた2マスのうちの最初に選択されたマスは,この X-Chain の 最初と最後のマスの両方のマスと同じ領域にあります。 よって,このマスに,検討している数字が配置できないことがわかります。 そして,その系列では,その色に塗られたすべてのマスに,検討している数字が配置できないことがわかります。

前章(T)で提示した Multi Colors type2 の例題図 に 強いリンク と 弱いリンク を記入します(下図)。

Multi Colors type2 X-Chain としての解釈
数字1 の配置に関してのリンクを考えます。

同じ薄緑色に塗られた 行5列6 と 行6列8 それぞれは, もう一つの系列で異なる2色,クリーム色に塗られた 行7列6,および,だいだい色に塗られた 行7列8 と同じ領域(列6,列8) にあります。
数字1は,大マス6 では 行6列8 と 行5列9 の2マスにのみ配置可能です。行5列9 は 水色に塗られています。 行5列9 は 行6列8 の一つ手前のマスであり,このマスを始点として検討します。
行5列9 と 行5列6 とは異なる色で塗られているため,この2つのマスの間は 奇数個 の”配置可能なマスが2つに限られる領域”という条件 でつながります。 この例では 1つ のつながりとなっています。 強いリンク としてつなげます
(3つ以上のつながりの場合は,強いリンク と 弱いリンク を交互に,最初と最後が 強いリンク になるようにつなげます)
 
行5列9行5列6:行6

行5列6 と 行7列6 とは 同じ 列6 にあります。 この2つのマスの間には 弱いリンク が存在します。
 
行5列6行7列6:列6

行7列6 と 行7列8 も異なる色で塗られていて,奇数個(1つ) の”配置可能なマスが2つに限られる領域”という条件 でつながり, 強いリンク としてつなげます。
(3つ以上のつながりの場合は,強いリンク と 弱いリンク を交互に,最初と最後が 強いリンク になるようにつなげます)  
行7列6行7列8:行7

この3つをつなげれば,行5列9 から 行7列8 までを
最初と最後を 強いリンク とし,強いリンク と 弱いリンク で交互につなげることができます。
これは X-Chain であり,行5列9 と 行7列8 と同じ領域にある 行6列8 に 数字1 を配置できないことがわかります。

行6列8 と同じ 薄緑色で塗られたマスすべてに 数字1 は配置できません。すべての水色に塗られたマスに 数字1 が配置されます。





このページで取り上げた例題は,各テクニックを紹介する目的で選択しています。他のテクニックで簡単に解ける問題も含まれています。

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