プロローグ
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コンクリートは素晴らしい建設材料です。コンクリートと鉄筋を組み合わせることによって丈夫で長持ちする社会資本を構築することができます。大地震に対しても崩壊することがないので多くの人命を救うことができます。快適で自由な造形と空間を提供します。地域の資源を有効に利用することによって安価で高品質の構造物を造ることもできます。土と同じようにCaO、SiO2、Al2O3の主要3成分で構成されているので、役割を終えると自然に土壌に戻ります。これが、「鉄筋コンクリートは優れものである」と言われる所以です。 持続可能な社会経済システムを構築するために、コンクリートは重要な役割を担っています。我々は、地域資源を有効に利用し、地球環境負荷低減に向けて、自己の専門領域の技術を駆使して最大限の努力が必要です。技術的リスクを回避して効率化のみを追い続けるのではなく、大きな志をもって難題に立ち向か ![]() 学生は、現在のコンクリートの実務については何も知りません。即戦力を期待してそれを学ぶことを強要してはいけません。コンクリートの歴史と基本だけをしっかりと教えることが重要です。そうすれば、彼らは、我々以上に多様性を持っているので、将来においてきっと素晴らしい発見をしてくれるはずです。 CC.Wコンクリエイターは、Concrete Creatorの略称です。ここに40年に亘る研究・技術開発・教育および実務経験の情報を紹介します。私は、人と環境に優しいコンクリートの創造のために、今後とも末永くコンクリエイターでありたい。 島根大学名誉教授 和美廣喜 |
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略歴 昭和19年7月 北海道苫小牧市の山林山師の五男として生まれる 祖父の父は南部藩士と言われるが定かではない 昭和38年3月 北海道立苫小牧東高等学校卒業 社会人野球の北炭夕張野球部に就職するも野球部解散のため野球を断念 ノーベル化学賞受賞の鈴木章北海道大学名誉教授は高校の大先輩 野球ばかりやっていた私にとってあまりにもかけ離れた存在だから、誇っていいものかどうか複雑な心境である 昭和39年4月 日本大学理工学部建築学科入学 昭和45年3月大学院修士課程修了 松井嘉孝教授に師事し書生まがいの 学生生活を送る 昭和45年4月 (株)鹿島建設入社技術研究所配属 33年に亘って建築の施工技術の開発研究に従事 平成15年4月 島根大学総合理工学部・教授 多くの科目を学生と共に学んだ 学部:建築材料・施工 建築生産 建築構法 鉄筋コンクリート構造 鋼構造 材料工学実験 機能性材料 大学院:建築材料設計概論 建築構造設計概論 建築設計特別演習・工事管理 コンクリート工学 平成22年4月 島根大学・名誉教授 日本大学理工学部・非常勤講師:現在に至る(建築生産実験、建築施工法、建築構法) 平成23年4月 武蔵野大学環境学部・非常勤講師:現在に至る(建築材料、建築材料実験) 資格 工学博士 一級建築士 受賞 コンクリート工学協会賞技術賞 コンクリート工学協会功労賞 主な学界・社会活動 ・日本建築学会代議員 ・日本建築学会材料施工本委員会幹事 ・日本建築学会鉄筋コンクリート工事運営委員会 ・コンクリート工学協会理事 ・コンクリート工学協会編集委員会幹事 ・コンクリート工学協会コンクリート技士試験委員会幹事 ・コンクリート工学協会コンクリート診断士試験委員会幹事 ・日本技術士会技術士試験委員会 ・経済産業省資源循環型住宅プロジェクト研究開発委員会委員長 ・島根県生コンクリート品質監査会議副議長 ・登録コンクリート圧送基幹技能者認定委員会副委員長 危機一髪 ・昭和54年7月11日 浜岡原子力発電所出張の帰路に日本坂トンネル火災に遭遇、トンネルの手前 1kmで あった。 あと1〜2分早かったら・・・・・ ・平成11年7月23日 札幌行ANA61便でハイジャックに遭遇、 もし非番のパイロットがいなかったら・・・・ ![]() ・平成15年9月22日 松江市のテファニー美術館前で出会い頭衝突、車は大破、急性硬膜下血腫で手術 もし当直の脳外科医の先生がいなかったら・・・・・・ ・平成23年3月11日 東日本大震災が発生した。昨年8月に親類のいる宮古市に行った。田老地区のホテル に泊まったが、その町は津波のために壊滅状態となった。 |
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島根大学退職にあたって、これまでの生き様を収録しました。雑誌コラム、新聞、講演などでこれまでの私の思いを公表したものに多少の情報を加え、30項目・78ページとしてPUFFファイルとしてまとめました。ここに、掲載するには容量が大きすぎるので、目次と序文を掲載します。 |
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富士山は遠くから望むものである。決して富士山を登頂するだけの体力がなくなったからではない。「西に霊峰富士を望む」と伝説的に歌われてきたように、関東一円から富士見に適した場所がある。美保の松原をはじめ、富士見市、富士見町、富士見峠、富士見坂、左富士など富士山を眺望できる名所が多くある。 富士山は世界文化遺産である。日本人はその文化的価値を的確に把握して、その情報を世界に発信する責務がある。最近になって、山ババ、山ジジといわれる老人登山家が多くなっている。その努力を評価しないまでもないが、「登った」という快感を味わうだけで終わってもらっては困る。ジジ・ババは若者のお邪魔にならないような行動をしていただきたいものである。 歌川広重は、東海道五十三次と木曾街道六十九次の中で富士山を描いた浮世絵が12点もある。東海道五十三次では川崎宿をはじめ9点があり、木曾街道六十九次では大宮をはじめとして3点がある。これらの原画は、長野県小松市の日本浮世絵博物館で観ることができる。また、日本画家の横山大観は、富士山の四季折々の絶景を描いている。それは、島根県安来市の足立美術館で観ることができる。 外国から来る観光客は、日本の都市をはじめ、伝統や文化を観に来るのである。免税店で買いあさるどこかの国とは違うのである。富士山世界文化遺産は、日本の自然と文化が作ってくれた宝物である。それは、富士山を取り巻く周辺だけの問題ではない。これを機会に、日本の社会資本整備を充実させなければならない。国民は、東日本大震災の復興を含めて、伝統と文化を尊重する意識を持ち合わせている。それを阻害しているのは、どこかの時代でかけ違えた社会性のない政治家や行政官の上から目線の思い上がり思想である。 平成25年7月1日 過去の記事 ![]() ![]() ![]() ![]() |