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  •  相変わらず設計検証について大変な話を聞くことがあります。予算が削られるものの設計開発の規模は縮小される訳でも無いので、担当者の負担は増えていくと言った感じで、負のスパイラルにはまっているようです。どんなに頑張っても無理な事があって、そこはマネージャやもっと上層部の方が認識していないとプロジェクトは偉い事になるし、担当者も参ってしまいます。私が現役当時の見積もりの目安を出しておきます。思い出しながらですので、ざっくりです。

    項目 見積もり考察
    製品概要仕様、外部仕様書 無しだと2倍
    内部仕様書 無しだと1.5倍
    検証環境(ツール) 無しの場合、一人以上専任要
    検査環境(チェッカー) 無しの場合、別見積もり。
    品質(不具合数) 不具合数:担当1人当たり×期間×0.6倍位が工数キープの限界。30日の検証期間なら不具合数の上限は20件位までで、それ以上の不具合を検出すると工程に影響します。
    リソース RTL設計者の2倍。足りない場合は単純に人数比の分遅延。
    メーリングリスト 運用が拙いと1.3倍
    品質要求レベル 正攻法だと長期間。どこまでやるかを客と相談。
    リソースレベル 標準レベルに対する程度。慣れてくるとこの面子は0.5とか1.2と係数が見えてくる





















     特に製品概要、外部仕様書はサボるとプロジェクト全体が遅延します。
     RTLがいくら早く出来ても結局プロジェクトが遅れます。私の経験でも開発期間は約2倍になります。遅れ方は多様です。内部仕様書が無くても外部仕様書があればまだプロジェクトは前へ進める事も可能ですが、外部仕様が無いと色んな問題が起きます。担当者を集めても遊兵化するし、会議で問題をコントロールする方法も提案されましたが、これが上手く機能した事は見たことはないです。逆に私がマネージメントをした時は、仕様書の作成を最優先させ、結果プロジェクトの後半で猛烈な追い上げに成功した事があります。当時、製品・外部仕様さへあればプロジェクトの遅延を短縮出来ると確信したものです。その後別の仕様書が無いプロジェクトに入りましたが、問題が多々出て当初見積もりの2倍の時間がかかりました。

     他にも経験から大体見積もりの遅延要因も挙げましたが、あくまで目安です。会社を辞める直前は見積もりのための仕様を要求しても出てこなかったのが大半でした。製造系会社でも本体に近いところは割とキチンとしてる所が多いですが、関連会社になるとイリーガルな状況が多かったです。イリーガルなというのは具体的に言えば設計部隊が仕様書を出せない等です。単なるコーディング部隊になっている所と仕事をする時は要注意でしたネ(^^!。
    (2012/10/1 記)

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