米海兵隊基地で陸自が3度目の実動訓練 1月21日から2月15日まで、米カリフォルニア州キャンプ・ペンデルトン基地などで3年連続となる米海兵隊と陸自隊員との「島しょ防衛」実動訓練が行われました。 派遣されたのは佐世保の西部方面普通科連隊の隊員約50人と沖縄の第1混成団約130人で、西部方面普通科連隊の参加は実に3年連続となります。(昨年は第12普通科連隊(鹿児島県国分駐屯地)も派遣されています) 2月23日付け長崎新聞は一面を使って県内での西部方面普通科連隊の訓練の動向ルポを掲載、その中で渡米訓練に参加するには「戦闘服を着て、約4・5キロもの重りを片手で水面に出したままプールを泳ぐなどの条件をクリアしなければならない」と述べています。 米軍側からは第1海兵隊機動展開部隊が参加し、敵が侵攻した島にゴムボートで強襲上陸するなどの手ほどきを行ないました。 3年連続の派遣となった西部方面普通科連隊は02年に創設された離島防衛を名目とする有事即応部隊で、過酷な生存自活(サバイバル)訓練を行っています。第12普通科も鹿児島県瀬戸内町の無人島で生存自活訓練を行い、両者は日米共同演習の一環として、中国による尖閣諸島侵攻を想定した対処演習を硫黄島近海で実施しています(06年11月)。 第1混成団はこれから第15旅団として「離島タイプの即応近代化旅団」に移行することが決まっています。これにあわせて、尖閣諸島など島しょ部への侵略や領空侵犯に備えるとして、那覇のF4戦闘機(約20機)を茨城県百里基地のF15戦闘機と入れ替えることになりました。中国を念頭に置いた強化であることは間違いありません。 (2008年2月24日) 【関連記事】 |
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