強化続く海自佐世保基地
最新鋭護衛艦の配備
ミサイル艇3隻体制へ

 最新鋭護衛艦「まきなみ」が3月18日に就役し、海上自衛隊佐世保基地に配備となりました。「まきなみ」は石川島播磨工業で建造中の「たかなみ型」の3番艦で、同型艦の佐世保配備は初めてです。127ミリ速射砲を備え、兵装はほぼイージス艦と同じです。三菱長崎造船所ではすでに2番艦「おおなみ」を完成させ、現在4番艦の「さざなみ」を建造中です。「まきなみ」配備にともなって、護衛艦「やまぎり」が事実上の退役となり、呉基地に練習艦として配備されました。

 一方、三菱下関造船所で建造中の高速ミサイル艇の最終6番艦「しらたか」が3月24日、佐世保警備隊第3ミサイル艇隊に配備されました。昨年3月に配備となった「おおたか」「くまたか」とともに3隻体制となります。(舞鶴基地も)
 高速ミサイル艇は99年3月の能登沖の「不審船事件」を受けて、当初の設計を変更して能力をアップさせたものです。三菱下関造船所で建造された6隻すべてが試運転とミサイルの発射試験などで長崎港に入港しています。

 護衛艦隊群の6割の護衛艦がインド洋へ戦時派遣され、「専守防衛」さえかなぐり捨てて海上自衛隊は米軍が海外で起こす戦争への軍事協力の道を突き進んでいます。ミサイル艇の配備は、本来は海上保安庁の任務であるものを自衛隊に負わせ、北朝鮮の「脅威」をいたずらにあおり、アジアの緊張を高めるものです。佐世保基地がその大きな軍事拠点となっています。