米ミサイル巡洋艦と原潜が
佐世保同時寄港

遠征攻撃群への準備・慣らしか?


▲横須賀を母港とする米イージスミサイル巡洋艦チャンセラーズビル(11月30日)

 11月下旬、大規模修理後に長期にわたる航海に出ていた強襲揚陸艦エセックスが佐世保に戻ってきました。立神港区には7隻の米艦船が勢ぞろいです。
 イラク情勢は泥沼化の様相で、米軍は海兵隊の追加派兵を決めました。沖縄の第31海兵遠征部隊が候補に上がっていると言われています。彼らをイラクまで運ぶのはエセックスなど佐世保の揚陸部隊であることは間違いありません。イラク攻撃の際には佐世保基地は燃料と弾薬の補給基地となりました。沖縄の海兵隊が出て行くとすれば、イラク占領にも加担することになります。

 11月29日、パールハーバーを母港とする米攻撃型原潜サンタ・フェが佐世保港に一時寄港しました。今年21回目の寄港で、佐世保基地が事実上の原潜修理基地となった97年の過去最高の23回に次ぐ多さとなりました。(※)
 またこの日、横須賀を母港とする米イージスミサイル巡洋艦チャンセラーズビルが寄港しました。(21日には同じく横須賀配備の駆逐艦クッシングも寄港)今年8月に遠征攻撃群の構想が明らかになってから横須賀配備の米艦船が寄港したのは初めてです。
 今回、戦闘艦と原潜が時を同じくして寄港したことは遠征攻撃群発足に向けた準備・慣らしとも思えます。

(※)その後、12月2日に米原潜サンタ・フェが再び寄港。今年22回目となった。

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