イージス艦こんごう出航
佐世保から7度目の戦時派遣
戦時派遣される自衛艦に抗議の唱和
4月10日午前9時半、海上自衛隊佐世保基地から7度目のインド洋戦時派遣が強行されました。出航したのはイージス艦こんごう、補給艦はまな、護衛艦ありあけ、の3隻で佐世保からの出航は延べ11隻になりました。また長崎三菱造船所で建造された艦船の出航は9隻です。着々と「実績」づくりが進められています。(下記関連記事参照)
テロ特措法の基本計画の期限は5月19日ですが派遣は数ヶ月に及ぶわけで、なんらの議論もせず半年の延期を前提とした、なし崩し的な派遣です。
この日、有事法制反対長崎県連絡会は午前9時から前畑埠頭で緊急の抗議集会を開き県下から約30名が参加し、怒りのシュプレヒコールをあげました。
出航する護衛艦ありあけ(午前9時31分)
3度目の派遣となる補給艦はまな(午前9時44分)
転回するイージス艦こんごう(午前9時50分)
出航する最強のイージス艦こんごう(午前9時53分)
抗議集会参加者からは次のような意見表明がありました。
「アフガン攻撃が終息しつつある中でのイージス艦派遣は海外での米軍との作戦の実績づくりにねらいがあるのではないか。いまのアメリカの戦略を考えたとききわめて重大だ」
「イージス艦こんごうと護衛艦ありあけは長崎三菱造船所で建造され点検・修理も行われている。佐世保基地の補完の役割を果たしていることが明確になった。テロ特措法の延長を許さず二度と派遣させないよう頑張ろう」
「米英のイラク侵略戦争を許してはいけない。これを許したら北朝鮮にも及ぶ。いま有事法制が緊急の課題となっている。反対意見や報道に対して規制が考えられている。イラク戦争ではメディアに対する攻撃もあった。戦争の真実を圧殺することが平行して行われている。有事法制にも徹底的に反対していこう」
4月11日付け西日本新聞は出航する自衛隊員の声を次のように紹介していますが、ひじょうに興味深いものがあります。
「われわれの本分は自国防衛。北朝鮮情勢が緊迫化する中での出航に疑問を感じる(こんごう乗組員)」「補給した油がイラク戦争に参加する米英艦船に転用されないとは言い切れない(はまな乗組員)」「この時期の派遣が国連決議を経ないイラク攻撃に対する間接支援になるのは間違いない。テロの危険性も高まる(ありあけ乗組員)」
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