第1回平成17年6月26日
第2回平成18年12月24日
第3回平成19年12月24日
第4回平成20年8月10日
第5回平成20年12月23日
第6回平成21年12月23日
第7回平成22年12月23日
第8回平成23年12月23日
第9回平成24年12月23日
第10回平成25年12月23日
第11回平成26年12月21日
第12回平成27年12月23日
第13回平成28年 4月10日
第14回平成28年12月23日
第15回平成29年12月17日
第16回平成30年12月16日
第17回令和 元年12月22日
第18回令和 2年12月19日
第19回令和 3年12月18日
第20回令和 4年12月11日(都合により中止)
第21回令和 5年12月10日
第22回令和 6年 6月 2日
第23回令和 6年12月15日
第24回令和 7年 4月13日(予定)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第24回B・1俳句会
期日 令和7年4月13日
場所 駒込六義園
「兼題」 桜・風光る・蛙・草餅・春雨
1・草餅の香り思ひて土手散歩(川)
2・朝ぼらけ凛と桜のシルエット(マスター)
3・古池や蛙合戦月の夜(マスター)
4・会へずとも桜はつなぐ遠い友(如水)
5・墓石の陰で動かぬ蛙かな(如水)・人
6・春の雨散るな散るなと願ふ夜(如水)
7・草餅と酒と俳句と良き友と(如水)
8・胴吹きの桜にエールを送る朝(なかし)
9・テラス席旬のパスタに風光る(なかし)
10・半殺し葉っぱの方かと蓬餅 (文)
11・どこまでも歩いて行ける風光る(如水)
12・春の雨心機一転立ち向かふ(奥)
13・風光るきらりとめだつ心持ち(奥)
14・春の雨行ったつもりの目黒川(川)
15・人の影上目遣いに飛ぶ蛙(川)
16.あらカエル目覚めて嬉しジャンプかな(なかし)
17.春の雨のなかへすっと歩き出す(なかし)・地
18・枕元早く治れと桜挿す(川)
19.児雷也は土砂降りの雨皆弾き(文)
20・空気にも温もり纏ふ春の雨(舞姫)
21・経木から香る草餅剥がしつつ(マスター)
22・鉄火場へ逸る気持ちに風光る(川)
23・草餅を味はひながら癒される(奥)
24・風光るまだ見ぬ誰かの名を覚ゆ(十四代)
25・ひとくちで五感ひろがる草餅や(なかし)
26・傘に降る桜の花弁たをやかに(舞姫)
27・春雨にやどる東屋瀬音聞く(マスター)
28・歩き出す地図をたたんで風光る (十四代)
29・風光る靴も新たに走り出す(司牡丹)
30・厚雲の隙間の日射し風眩し(文)
31・蛙鳴くしじまに響く調べかな(舞姫)
32・空映す波に桜の花桴(文)
33・春の雨ぬれても会いたし 駅ひとつ(十四代)
34・草餅を喰みて日を喰み歳を喰む(十四代)
35.草餅やこしかつぶかとまた論じ(十四代)
36・風光る揺れるカーテン戯れて(舞姫)
37・草餅をこねて想ふは誰の顔(舞姫)
38・しとしとと夢さそふ声春の雨(司牡丹)
39・草餅の葉摘み終わらぬ散歩道(司牡丹)
40・ぬかるみも徐々に北へと春の雨(文)
41・恋みくじ枝垂桜に結びとめ(司牡丹)
42・風光り梢に掛けし薄衣(マスター)
43・雨上がりのそり横切る牛蛙(司牡丹)・天
当季雑詠
1.眩しさにたじろう白き夜木蓮(司牡丹)
2.花筏纏ひし鳥のくだりけり(十四代)
3.さあ吹くか春一番の季語の意地(川)
4.散りきった桜も好きと笑う君(如水)
5.定期券賑わう売り場入学日(舞姫)
6.花過ぎの遊歩道掃くおばあさん(川)・人
7.笹舟を湖に遊ばせ春の雨(マスター)
8.枝垂れ寄る花の散りぬる身辺りに(マスター)
9.春外套気温と空みて置いてゆく(なかし)
10.そこはかと近所の八百屋か韮の風(文)
11.そら睨み漁場へ急ぐ春嵐(文)・人
12.シラウオを光丸ごと食いにけり(司牡丹)・天
13.水紋のひとまるごとに緑笑む(如水)
14.華やかな卒業袴車中咲く(舞姫)・地
15.眠れずに寝返り千回春暁や(なかし)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第23回毎年恒例俳句会
開催日・令和6年12月15日
開催場所・駒込「六義園」 時間・12時30分~16時
兼題・屠蘇・福袋・初湯・初烏・独楽
当季雑詠
01・いつまでも独りで立てよと独楽回す(文) 人
02・ 福袋開ける楽しみ今は無し(文)
03・ ハズレ無し朝一向かう福袋(雪男)
04・ 屠蘇酌みて無病息災願ふなり(雪男)
05・ 初烏鳴いて人里俯瞰する(マスター)
06・ 恙無く喜綱を渡る独楽廻し(マスター)
07・ 実家ゆえ手足伸ばせる初湯かな(舞姫)
08・ 白銀の静けさ破る初烏(司牡丹) 人
09・ 鳥の声湯気に包まれ初湯かな(司牡丹)
10・ ふるさとは屠蘇の苦さもありがたき(如水)
11・ 袋開け独り飲む分屠蘇作る(文)
12・ 初湯浴み懐古するなりドリフかな(雪男)
13・ 高尾山汗かき登り初湯かな(川又)
14・ 夜明け前居間に漂うお屠蘇の香(川又) 天
15・ 箱根路の応援終わり初湯入る(舞姫)
16・ 吟味してサイトでポチる福袋(舞姫) 地
17・ 青い空心清しや屠蘇の香や(司牡丹)
18・ 飲み明かし少しぬるめの初湯かな(如水) 地
19・ 参道の賑わい何かと初烏(文)
20・ 初烏冷水かむり身を清む(雪男) 人
21・ 独楽二つ一人で回す夕餉前(川又) 人
22・ 大いなる袋擡げて福となす(マスター)
23・ 屠蘇注いで一家団欒末長く(マスター)
24・独楽な紐巻き方凝るは親ばかり(舞姫)
25・ 初湯にて夢の中へとうたた寝す(司牡丹)
26・ 独り身もふわふわ覗く福袋(如水)
27・ 仕舞い湯の掃除手間取り初湯かな(文)
28・ 独楽回し儚き軸に執われて(雪男)
29・ 初烏新聞取って声探す(川又)
30・ お揃ひの三点セット福袋(川又)
31・ もっきりの初湯に浸かりきすを引く(マスター)
32・ 屠蘇注ぐいずれにするか三つ重ね(舞姫)
33・ 声近し影は遠くや初烏(司牡丹)
34・ 初烏主も息災めでたしや(如水)
35・ 幼き日独楽踏みし傷そっと撫で(如水)
【当季雑詠】
01・ 日曜日冬構えにも日のぬるみ(如水)
02・ 蝶結び風に解かれて枯葉舞う(マスター)
03・ 聖樹用もみの生木を買い求む(舞姫)
04・ ボロ市や今は人混み吉良思ふ(川又) 天
05・ 戦災の子供ら皆で屠蘇を飲め(文)
06・ 鏡川冬鷺独り水睨む(司牡丹) 地
07・ 金杯を当ててにんまり五日かな(川又)
08・ 空高く青を引き立て凧上る(文)
09・ 山茶花や夕闇ひそり落ちにけり(司牡丹) おしい
10・ 鍋囲み弾む会話の良き時間(奥山) 人
11・ 枯葉舞ひ飾る葉衣盆の松(マスター)
12・ 屋台から香るシナモンホットワイン(舞姫)
13・ 冬ぬくし風も優しい六義園(如水)
以上48句お疲れさまでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第22回毎年恒例俳句会
開催日・令和6年6月2日
開催場所・駒込「六義園」 時間・12時30分~16時
兼題・螢・紫陽花・昼寝・冷酒・風薫る 当季雑詠
01・風薫る雨後の夕べの静かなり(雪男)
02・風薫る杯にまとわす緑の香(舞姫)
03・螢カフェ勇気を出してプロポーズ(野)
04・螢火を幼き足が後を追ひ(文)
05・冷酒を支度し選ぶ江戸切子(司牡丹)
06・風薫る野辺に置かれし長き椅子(マスター)
07・反省会締めのつまみで冷酒吞む(川)
08・まぶしくて汗かく酒器の冷酒かな(舞姫)
09・ようやくに引っ越しすんで風薫る(野) (人)
10・別れ帰路止める螢の二つほど(如水)
11・雨音に踊る紫陽花猫の宿(司牡丹) (人)
12・喬木の影に長椅子昼寝かな(マスター)
13・冷酒や下戸の夫をアテにして(野)
14・腕組て冷酒あおり喰うて寝て(雪男)
15・老夫婦「相棒」見つつ昼寝かな(川)
16・冷酒注ぎグラスの結露美味さ増す(文)
17・夢も見ず眠る昼寝の幸福論(如水)
18・紫陽花のピンク際立つ散歩道(川)
19・紫陽花に雨粒ひとつ陽にきらり(舞姫)
20・額の花乾かぬ傘と共に濡れ(文)
21・ビル跡に遠き野山の風薫る(如水)
22・薫風に誘われ社の散歩道(司牡丹)
23・水たまり昼に葉裏の螢かな(川)
24・リフレッシュ言い訳しつつ長昼寝(舞姫)
25・しあわせがこぼれぬようにひるねした(十四代)
26・正座してつがれる冷酒もまた旨し(如水)
27・ひとゆれの小道に潜む螢の声(司牡丹)
28・雨に濡れ日毎粧ふ七変化(マスター)
29・ビルの裾螢たわむれ人群れて(舞姫)
30・温泉の昼寝の間にいるトドの群れ(野)
31・昼寝して五輪開会時を待つ(文)
32・風薫る深呼吸ひとつ昼休み(司牡丹)
33・穴倉の酒場に辿り冷酒酌む(マスター)
34・薫風や暗渠吹き抜く朝散歩(川) (地)
35・紫陽花に見守られ恋文を出す(野)
36・岩手山白き稜線風薫る(文)
37・車窓から入り込む紫陽花そっと押す(如水) (天)
38・螢火を求め瀬音に近づきぬ(マスター)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
39・探鳥の旅であうヒヨドリ一羽(野)
40・パリ五輪開会式後寝落ちする(文)
41・男坂茅の輪の前で一休み(川)
42・魚屋のわらの香り初鰹(司牡丹)
43・飛梅にやわらかな風花吹雪(舞姫)
44・透き通る川面を翔ける夏の風(舞姫) (天)
45・澄み渡る夏風味わう六義園(如水)
46・髪を梳く梢に沿ひし恋ボート(マスター)
47・枝折戸を開けて待ち侘ぶ走り梅雨(マスター)
48・夕立の気配にざわめく緑たち(如水)
49・日傘さし酒屋にゆっくり歩いてく(野)
50・山裾の橋を渡りて練供養(文) (地)
51・幕尻の中日に初日梅雨の星(川) (人)
52・初鰹家族集まりうなる声(司牡丹)
*以上52句、お疲れさまでした。
第21回毎年恒例俳句会
開催日・12月10日
開催場所・銀座「B.1」にて 時間・15時より
兼題・
<冬の雨・凩・柚子・初夢・初空>
01.肴待つ柚子の香肴にまず一杯(司牡丹)
02.初空のきりりと澄むんだ空気吸ふ(舞姫)
03.初空の曇天抜けて飛べよ凧(水)
04.ビルまでも枯らす凩肌を刺す(文)
05.一人寝の前に一風呂柚子一つ(文)
06.凩に肩をすぼめて抗へり(雪男)
07.初空を袂に入れて夢枕(マスター)
08.初空やきらりと流る飛行雲(雪男)
09.初夢は夢降る街の交叉点(マスター)
10.真青なる仰ぐ初空透ける月(司牡丹)
11.初夢に見るもの願ひ床につく(舞姫)
12.飲み屋出て冬の雨さへあたたかし(水)
13.友の顔ほんのり浮かぶ冬の雨(水)
14.初夢は朔日二日揉めに揉め(文)
15.岩風呂に溶ける冬雨夜を偲ぶ(司牡丹)
16.一陣の木枯し舞ふや並木道(舞姫)
17.初夢に金運ばかり調べあげ(水)
18.銭湯の帰りも凍みる冬の雨(文)
19.朝マック湯気の向うは冬の雨(雪男)
20.初夢や覚めて忘れて惜しむなり(雪男)
21.一人居のメール打つ音冬の雨(マスター)
22.刃先から弾けし柚子の香り飛ぶ(マスター)
23.一片の柚子が奏でるお椀かな(雪男)
24.木々を抜け鳥居が映ゆるお初空(文)
25.凩や人を切り抜け定めなし(マスター)
26.冬の雨転調する音傘の上(舞姫)
27.初空に高く飛べよと祈る凧(水)
28.朝市の不揃ひ柚子に婆笑ふ(司牡丹)
29.サイフォンの音眺めては冬の雨(司牡丹)
30.おうどんに刻み柚子入れ湯気香る(舞姫)
以上30句、お疲れさまでした。
第20回・幻のB.1俳句大会
兼題・障子(しょうじ)・年惜しむ・白菜・去年今年(こぞことし)・冬日和
01.鳴き止みし猫間障子に手を掛けて
02.忘れることもまた一興年惜しむ
03.リヤカーに白菜積んで子も積んで
04.冬日和ギッタンバッコン水平線
05.通りやんせお先に失礼去年今年
06.冬空へ飛機はふんはり持ち上がり (以上マスター)
01.障子穴許され開ける背徳感
02.一様に見上げる先の赤い月 (以上 舞姫)
01.障子越し父に叱らる夢を見る
02.忙中閑年惜しみつつ一人飲み
03.白菜しか入らぬ宴楽しさや
04.漏れ明かり変わらぬ店の去年今年
05.どこまでも歩める心地冬日和 (以上 水)
01.待つ人を抱く障子明かりかな
02.年惜しむ梵鐘の音に癒されて (以上 雪男)
01.里帰り白菜を切るお母さん
02.大掃除障子を破る孫愛し
03.息白し澄み渡る空冬日和
04.来年は楽しくなるようさぎ年 (以上 うさ子)
01・人混みのゴホン禁止で去年今年
02・青空が窓一杯の冬日和
03・障子穴花形貼りて満開に
04・白菜の根切り滴る水甘し (以上 文)
01.冬日和おおいぬこいぬ仰ぎ見て
02・年惜しむ三年振りの再会や
03・変化なし目指す自分の去年今年
04・美しき白菜のような君の肌 (以上 ル)
令和5年1月20日記、お疲れ様でした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第19回B.1俳句大会・
令和3年12月18日(出席7名・紙上参加1名)
兼題・湯冷め、蜜柑、冬銀河、コート、氷柱、クリスマス、遠き春、
01.氷柱踏む音は変わらず母想ふ(水)
02.軒下に歌声響くクリスマス(ル)
03.蜜柑見て故郷のこと想ひ出す(紗)
04.コート着る千切れた釦付けてから(マスター)
05.湯冷めして羽織る一衣の芳しき(マスター)
06.酒棚が色めき始むクリスマス(司牡丹)
07.赤装束車内に佇むクリスマス(舞姫)
08.仕付け糸切らずコートの初披露(水)
09.サラリーマン真っ赤なお鼻のクリスマス(紗)
10.日をまとひ雫を留め氷柱かな(マスター)
11.地の萌える春の祭典遠きかな(マスター)
12.光跳ね氷柱の朝の目覚めかな(雪男)(天)
13.強風で氷柱も曲がる山の小屋(文)
14.青空に耀く窓外遠き春(文)
15.二歳児をまあるく包む初コート(文)
16.ありし日の家族を想ふ冬銀河(文)
17.いつからかサンタの居ないクリスマス(文)
18.酔ひ心地街の灯揺れる冬銀河(雪男)(地)
19.冬銀河辷る地上に降りそそぎ(マスター)
20.急ぎ足コート襟立て灯りまで(ル)
21.拗ねないでツリーの声するクリスマス(水)
22.ハンガーに着たきり雀コートかな(舞姫)
23.冬銀河夜空に駆ける流星群(舞姫)
24.遠き春物干し竿の冷たさよ(水)
25.玄関に無いと寂しい蜜柑箱(ル)
26.子供たち氷柱を叩く天使の音(紗)(人)
27.わが子問ふ煙突ないのクリスマス(雪男)
28.道迷ふほど走りたし冬銀河(司牡丹)
29.湯冷めしてゴッドファーザーは終りけり(司牡丹)
30.剥いた後次の楽しみ蜜柑風呂(舞姫)
31.遠き春受験戦争応援す(舞姫)
32.二日酔ひ慌て朝風呂湯冷めして(ル)
33.冬銀河新たな夢を追ひかけて(紗)
34.あと一つ勝てば決勝蜜柑剥く(雪男)
35.暦替え祖母と蜜柑が待つ帰り(司牡丹)
36.冬銀河音無き夜のクラシック(水)
37.今年こそ恋しき友と冬銀河(ル)
38.子供たち湯冷め忘れて雪遊び(紗)
39.コロナ禍や親子の行く手遠き春(雪男)
40.時止まる息をも凍る軒氷柱(司牡丹)
以上40句お疲れさまでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第18回B.Ⅱ俳句大会・
令和2年12月19日(出席5名・紙上参加2名)
兼題・年の暮、冬休み、手袋、焼芋、炬燵、焚火、落葉
01.父の席空けた炬燵の一周忌(水)(人)
02.祖母笑ふ焼芋渡す冷た紀手(司牡丹)
03.介護者にいつ冬休み新コロナ(文)
04.松飾屋台に並ぶ年の暮れ(舞姫)
05.パチパチと静寂(シジマ)に焚火揺れている(雪男)
06.一人居の首までつかる炬燵かな(マスター)
07.落葉にも色を見つける五十路かな(水)
08.減らそうと消毒乾燥手袋で(ル)
09.お使ひの帰りに焼芋二個おまけ(司牡丹)
10.孫に編む大き手袋娘はめ(文)(良)
11.うず高く積んだ落葉に飛び込んで(舞姫)(天)
12.冬休み休むと負けよ受験生(雪男)
13.主なき片手袋の鎮座して(マスター)
14.レジ横の焼芋美味し一人飯(水)
15.足早に笛の音聞いて焼芋の(ル)
16.年の瀬の買い出し今年は一人分(司牡丹)
17.朝炬燵入れば夜まで出たくなし(文)
18.焼芋の香りを辿り店頭へ(舞姫)
19.希望の芽落葉に隠れ明日を期す(雪男)
20.掃き収め今日も新たな落葉かな(マスター)
21.頬で温め手袋つける雪の朝(水)
22.北参道囁きながら降る落葉(司牡丹)(地)
23.懐に焼芋抱いて急ぎ足(文)
24.潜り込む温さ求めて炬燵へと(舞姫)
25.旅の宿予約取り消し年の暮(雪男)
26.事無きやコロナ来るなと年暮るる(マスター)
27.年の暮れ二件目覗くしのび足(水)
28.見つからず炬燵に隠れヒリヒリす(ル)(良)
29.こっそりと落葉で描くハートマーク(司牡丹)
30.一面に黄金の落葉寒さ来る(文)
31.悴んだスマホ指先手袋す(舞姫)
32.独り身や頬杖つく夜の炬燵かな(雪男)(良)
33.手をかざす大人も子供焚火かな(マスター)
以上33句、お疲れさまでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第17回B.Ⅱ俳句大会・
令和元年12月22日(出席6名・紙上参加3名)
01.囲炉裏端親父動かす自在鉤(文)
02.行く年や夕日に映ゆる影の富士(雪男)(良)
03.プレゼント期待はずれで河豚の頬(文)
04.熱気帯びラグビー語るにわかほど(舞姫)
05.臭かった熱燗好きになるなんて(ル)
06.冷ましてはならぬ心も熱燗も(十四代)
07.オリオン座行く年照らす裏渋谷(水)
08.鍋の中黄色く煮立つ冬至の夜(舞姫)
09.また欲す造り唐揚げ河豚の鍋(ル)
10.炉を囲み時のとまりしデジャブかな(十四代)
11.酔ひ濡れて初雪光るセンター街(水)
12.注ぎ注がれ熱燗すする宵の口(マスター)
13.初雪や哀歓こもる令和かな(雪男)
14.ラグビー観る君のポッケとほっと梅酒(司牡丹)
15.「よう元気?」声がしたようシクラメン(水)
16.旧友と炉端語りに夜も更けて(雪男)(人)
17.新雪にちっちゃな靴の跡を追ふ(文)(天)
18.初雪に差し出す掌空掴む(司牡丹)
19.食べたいな豚の饅頭食べた豚(ル)
20.ガツンそれ行け韋駄天ラグビー戦士(マスター)
21.蜜柑二個母と食べるはあと何個(紀優)(地)
22.剥かれては渋々食べる蜜柑かな(ル)
23.にわかでも語りつくせぬラグビー愛(司牡丹)
24.草臥れて行く年迎ふ半歩から(マスター)
25.行く年の出来事拾ひあとを追ふ(文)
26.変わる街変わらぬ熱燗友の顔(水)(良)
27.ラグビーの猛者を束ねし楕円球(雪男)
28.セーターの出番ないまま持ち歩く(舞姫)
29.去る人を行く年見ながら涙する(紀優)
30.珈琲と書物と君と囲む炉火(十四代)
31.散り染めし山茶花の道振り返る(司牡丹)
32.はしご酒山茶花の前立ち去れず(水)
33.忍び逢ふ山茶花時雨抜ける道(マスター)
34.店先で熱燗を酌む仲間かな(雪男)
35.炉端焼き火爆ぜる音も芳しく(舞姫)(良)
36.串を指し囲炉裏を囲む温かさ(ル)
37.初雪の降りそで降らぬ午前二時(十四代)(良)
38.曇天にはらり山茶花友を想ふ(司牡丹)
39.庭師待つ山茶花垣根猫が住む(司牡丹)
40.ほのほのと囲炉裏囲んで伽話し(マスター)
41.剪定の手間で輝くみかん山(文)
以上41句、お疲れさまでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第17回B.Ⅱ俳句会 別紙1.
令和元年12月22日
三上 茂 俳句作品集
30年
注射針痛み和らぐマスクかな
湯煙の混浴想ふおでんかな
餌探し前へ前へと鴨の脚
冬の海波の太鼓がドンドンと
災いを押し戻しつつ年忘れ
29年
冬の山駆け下り来たる寒太郎
玉子酒ゴホンゴホンと二日酔
軒の下洋酒片手に氷柱折る
霜柱リード振り切り犬駆ける
ストーブや薪を喰らって大暴れ
28年
寄せ鍋や奉行横目に箸を付け
鳶(トンビ)舞ひ西の空へと山眠る
ワンニャンと毛布被って仲直り・・・皆で選んだ代表作です・
焼鳥が煙掻き分け顔を出し
湯豆腐やレンゲチャカチャカぶつけ合ひ
風邪ひいてゴホンゴホンとバナナ食べ
冬の夜のイルミネーション燦燦と
28年
新社員箒片手にウロウロと
風船に息吹き込みつ耳ふさぎ
僕の顔猫の子見上げ腹へった
チューリップ頬寄せ合ってハイピース
風光る園児芝生で駈け廻り
桶の中山葵付けてと寿司叫び
27年
重詰や値段チラチラ通り過ぎ
寝正月うつらうつらと夢の中
万馬券初占いでお大尽七草やみんな仲良く粥の中
僕一人ニャンコ相手に年酒酌む
26年
さあ出番ウナギ意気込む土用の日
炭起こし冷房止めてやせ我慢
夕立や裾をからめてショットガン
夕立やシャボン何処かと大慌て
緑蔭と鼻チョウチンとハンモック
おいカラストマト啄ばむ五右衛門か
ガタピシの冷房女房替え時か
25年
水温むカッパ川辺で大あくび
鳶が舞ひ影を落して山笑ふ
ほっこりとお口モゴモゴ桜餅
散る花にまぎれて遊ぶ蝶ひとつ
水温むカエルピョコピョコお散歩だ
水温む川辺でぶらぶら足湯かな
胡蝶さんふらりふらりと二日酔
24年
セーター着ホンワカ散歩僕と犬
長々と影を落して冬の夜
一羽二羽木々の間に雪遊び
子供達走って転んで雪遊び
狐さん何処へ行くのか冬籠
第17回B.Ⅱ俳句会 別紙2.
令和元年12月22日
大留 真一 俳句作品集
30年
アザラシの光る氷に翻り
忽然と沖に流氷軋み鳴く
イートインアルミ燗酒ごぼう巻
昆布を煮て大根面取り君は駅
立冬のハモニカ吹きに銭投げて
29年
木枯らしに抱っこ紐から赤頬っぺ
雪止んで足跡二人学校へ
風呂吹きを一箸割って湯気立てて
冬枯れの売地に残る水道栓
むささびの月光浴びて谷渡る
28年
甘く辛く熱しけんちん汁独り
毛布二枚表に裏を重ねおり
夜の底がらんがらんの汽車行く冬
湯豆腐の掬ひて崩る君の笑み・・・皆で選んだ代表作です・
あれこれと惑ひもあって風邪気味で
28年
山葵擂りせせらぎ弾け舌に聴く
山葵擂りせせらぎの音舌に聴く
27年
思ひ出す皆に屠蘇注ぐ父の笑み
重詰を片付けいつものライスカレ
日溜りに各誌広げて寝正月
朝日差し七草が湯の湯気光る
福袋埋もれるばかり母娘
26年
青くさきトマトかじりし五才頃
みみずばれ土用くらげがあとをひく
熟れトマト想ひを告げる期も熟す
茜さす冬の羽田に翼まどろむ
冬の伊予小島の浜に影もなし
冷房に飛び込んで背にひやり汗
夕立に浮き足立ってこぐペダル
緑蔭を尻目に駆けるバイシクル
25年
山笑ふリフト乗場で袖まくり
山笑ふ彼方に光るエベレスト
水温み映る雲までふくらみぬ
モンシロチョウ追った弾みにキャベツ踏む
潮風をはらいて舞へや初つばめ
桜餅緑茶を入れて七回忌
昼休み下萌なでる北の人
24年
穴掘りて我児待ちわぶ冬籠
セーターをエイと脱ぎ去り顔洗う
冬の夜の里にこぼれる明りたち
雪囲ひ整ひ社の空高し
柚子浮かぶしわの間に間ののどかなり
ボタ雪に遊ぶかけ声柔らかし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*・・隔月恒例俳句会・・・令和元年9月
兼題・台風・秋分・秋刀魚・濁酒・夜長、
01.台風に手も足も出ず非力かな(雪男)
02.目を凝らし黄色い口の秋刀魚買ふ(雪男)
03.濁酒の口当たり良さ騙し酒(雪男)
04.ジャズを聴くまたジャズを聴く夜長かな(雪男)
****色々*****
6月15日
01.梅雨の時期富士の姿を箱根字路で(奥)
02.散る薔薇や卓を彩る美しさ(K)
03.散る薔薇や色鮮やかに目を奪う(K)
04.糸ひく雨のゆっくり(K)
05.何思ふスマホ見る通勤路(奥)
06.梅雨の晴れ間富士の姿に力貰ひ(奥)
9月15日
01.宴終へ帰路の社内それぞれに(奥)
02.早い朝出張新機種に乗れ期分晴れやかに(奥)
03.朝の一時コーヒー飲み今日の勝機(奥)
04.昼下がり一杯のコーヒーに勝機を見つけ(奥)
05.レジ待ちの遅いと思ふ空気感(奥)
*・・隔月恒例俳句会・・・令和元年7月
兼題・土用・汗・ナイター・涼し・茄子、
01.土用丑江戸前高し二割増し
02.ナイターの白球映える外苑や
03.丸茄子や輪切り酢漬けて美味し酒
以上、雪男
04.ランニング流した汗が明日の力(奥)
*・・隔月恒例俳句会・・・平成31年5月
兼題・夏近し、ダービー、筍、若葉、金魚、
01.キラキラと光る首筋夏近し
02.ダービーに舞ふ紙屑や夢散りぬ
03.筍や一皮むけて独り立ち
04.窓台の金魚眺めて人心地
以上、雪男
・・・隔月恒例俳句会・・・平成31年2月
01.揚げたてに塩振りさくり白魚や(雪男)
02.ひとひらの葉残るベンチ春を待つ(雪男)
03.子の受験親は願掛け子はゲーム(雪男)
04.穴倉の春待つ人の動かざる
05.馳走かな箸に絡みし白魚汁
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
第16回B.Ⅱ俳句大会・
平成30年12月16日(出席9名・紙上参加4名)
01.注射針痛み和らぐマスクかな(三)
02.パチパチの瞳に惚れ惑うマスク顔(ル)
03.また一人少なくなりし年忘れ(雪男)
04.寒晴や空にのびゆく木のポーズ(十四代)
05.年忘る消えた巾着藪の中(マスター)
06.羽寄せて凍える川で鴨番ひ(舞姫)
07.マスクから覗く視線に微笑み返し(司牡丹)
08.湯煙の混浴想ふおでんかな(三)
09.あれはいつ思ひ出せない年忘れ(ル)
10.鴨がいる車窓曇りて袖で拭く(雪男)(良)
11.湯たんぽを抱へてネットの波に乗り(十四代)
12.紅ゐの頬っぺを隠すマスクかな(文)
13.願ひ掛け当たるか散るか年忘れ(舞姫)(地)
14.山茶花のひそかに咲けり庭小路(司牡丹)(天)
15.アザラシの光る氷に翻り(留)(良)
16.おでん酒さまよふ路地も屋台減り(雪男)
17.おでんとは前の晩から仕込むもの(知)
18.胼切れて生命線が少し伸び(マスター)
19.白ウサギ駆けて凍てつく冬の海(舞姫)
20.颯爽とマスク盾にし街を縫ふ(司牡丹)(人)
21.忽然と沖に流氷軋み鳴く(留)
22.青色のマスク外して笑みこぼる(雪男)
23.囂々と音ばかりなり冬の海(水)
24.迷ひ箸曇る眼鏡のおでんかな(マスター)
25.どちら様マスク外した歯科医師に(舞姫)
26.グチグチと玉子突きつつおでん酒(司牡丹)
27.餌探し前へ前へと鴨の脚(三)
28.バルサミコ鴨とアボガド日々の肴(ル)
29.冬の海浜茶屋の旗置き去りに(雪男)
30.何か言ひたげな顔して冬座敷(十四代)
31.おでん喰ふ口だけ熱し屋台かな(文)
32.去年よりサイフにやさしおでんダネ(古)
33.朝の川頭つっこむ鴨三羽(中し)
34.2キロまでまだまだ長いおでん食(ル)
35.イートインアルミ燗酒ごぼう巻(留)
36.鴨は鍋何度でも言ふ鴨は鍋(水)
37.頬を寄せ微熱確かめマスクする(マスター)
38.強風に星も流れる冬の海(文)
39.忙しくいつになるやら年忘れ(古)
40.涙かなちょんとおでんにねりからし(中し)
41.昆布を煮て大根面取り君は駅(留)
42.前の日に仕込むおでんはむふふふふ(知)
43.去り際のマスクの顔の美しき(水)
44.鈍色の海をもたげて冬来たる(マスター)
45.香り立つ湯気を囲むこたつおでん(舞姫)
46.ふうふうと曇る眼鏡でおでんかな(司牡丹)
47.冬の海波の太鼓がドンドンと(三)
48.洗はれるパワースポット冬の海(ル)(良)
49.なぜ来たか問はぬおでんのあたたかさ(水)
50.マスクして瞳を伏せて隠し事(十四代)
51.年忘れ仕事も忘れ家忘れ(文)
52.インフルの注射もなくマスクのみ(古)
53.何もかもマスクでかくすありがたし(中し)
54.災いを押し戻しつつ年忘れ(三)(良)
55.立冬のハモニカ吹きに銭投げて(留)
56.煮卵とあいつをつまみに年忘れ(水)
57.年忘れ忘れるほどのこともなし(十四代)
58.鴨泳ぐ水面の揺れも凍りそう(文)
59.ヒモジクて北の船来る冬の海(古)
60.冬の海遠くに犬の散歩かな(中し)(良)
以上60句、今回もお疲れさまでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
・・・隔月恒例俳句会・・・平成30年10月
兼題は秋晴・身にしむ・稲・鹿・木の実・・です。
01.雨風に耐へて輝く稲穂かな(雪男)
02.秋晴や欠かせぬ友は万歩計(雪男)
03.親子鹿見つめる先は東大寺(雪男)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成30年8月
兼題は、花火、涼し、トマト、昼寝・・です。
01.人生を映す線香花火かな(雪男)
02.茹だる身を横たえ涼し茣蓙の上(雪男)
03.腕枕よだれ一筋昼寝覚め(雪男)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成30年6月
兼題は、梅雨、紫陽花、麦酒、蛍、噴水・・です。
01.麦酒干し今日の終わりも憂いなし(雪男)
02.道普請キラリ都会の蛍かな(雪男)
03.日は陰り紫陽花映える寺の径(雪男)
04.噴水のしぶきにはしゃぐ園児かな(雪男)
05.梅雨似合う鬼平を観る昼下り(雪男)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・隔月恒例俳句会・・・平成30年4月
兼題は、蛙、朧、清明、桜・・です。
01.燈朧ひもとく文の薄化粧
02.清明や集ひて遊ぶ野に山に
03.夜もすがらすだく蛙の声を聞く
04.背伸びして紐解く花に近づきぬ
05.花つぶて風にはらはれちろじりに
06.清明の朝背に光るランドセル(雪男)
07.せせらぎに身を任せたり蛙の子(雪男)
08.朧なる山の端遠し帰る道(雪男)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
*司牡丹さんの祖母、愛さんの作品です。・・100歳?
01.産土の杜より四方に初烏
02.乗りあわせ御慶のべあふエレベーター
03.会釈され思ひ出せない春着の娘
04.春着きて隣の娘と分かるまで
05.美しく老ゆるは難し初鏡
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
・・・隔月恒例俳句会・・・平成30年1月
兼題は、寝酒、雪、寒、宝船、新年・・です。
01.うたた寝の寄せてはかへる宝船
02.身ほとりに寄せては逃げる宝船
03.豊の御酒溢る盃年新た
04.影をひき雪降る街の宿に入る
05.人の群寒さしのぎに身は置かる
06.もう一献空を掴みし寝酒かな
07.後ろ髪粉雪乗せて娘立つ(双輪)
08.破れ船吹雪飲み込み暗き海(双輪)
09.枝垂れ降る雪は硝子を離れ飛び去る(双輪)
10.新年や破れ障子に朝日入る(双輪)
11.夜吹雪朝日に抱かれ流れきらめく(双輪)
12.新年の陽を拝まんと夜明け前(雪男)
13.散策の犬うらやまし寒の入り(雪男)
14.どの局もお笑いばかり宝船(雪男)
15.寝酒かな夜更けて一人火を灯す(雪男)
16.帽目深か雪見る月の照り返し
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第15回B.Ⅱ俳句大会
平成29年12月17日(出席11名・介添人1名)
01.冬の山駆け下り来たる寒太郎(三)
02.木枯らしに抱っこ紐から赤頬っぺ(双輪)
03.寝坊せず覚えねばならぬ雑煮味(舞姫)
04.スキーバス君乗り合わせ気もそぞろ(雪男)
05.またですか治る先から拾う風邪(十四代)
06.囲炉裏端ドテラを脱いで蕪汁(文)
07.我もまた冬眠したき朝のとき(中し)
08.灯をともし布団をくずす旅の宿(マスター)
09.おでん見守る店員のたどたどし(三十四)
10.柚子の香を満たし朝風呂鳥の声(司牡丹)(天)
11.雪止んで足跡二人学校へ(双輪)
12.薄くても祖母の温もり木綿わた(路)(良)
13.立冬や還る齢の暦かな(雪男)
14.玉子酒ゴホンゴホンと二日酔(三)
15.冬ごもり宅配便がいのちづな(十四代)(良)
16.熱燗を持つて上下にチンと燗(文)
17.カサカサの落葉を拾ふ掌(マスター)
18.着ぶくれていつもの電車が狭くなる(中し)
19.母娘かしましくあり年用意(三十四)
20.屋主なき庭音もなく落葉積む(司牡丹)(良)
21.ふわふわのたぬきおまえもさむいのか(中し)
22.我が身なり笑ひ飛ばして藁仕事(文)
23.吹きすさぶ開かずの窓や目貼り張る(マスター)
24.長説教蕎麦湯の濁り沈みをり(三十四)(良)
25.長ねぎの湯気に重なる寒造り(司牡丹)
26.去年よりちょっと長めの晦日蕎麦(文)
27.風に問ふ訪ね人あり虎落笛(マスター)
28.足もとに昼飯ねだる寒雀(中し)(地)
29.部屋の角毛糸編む母の背丸く(三十四)
30.軒の下洋酒片手に氷柱折る(三)
31.風呂吹きを一箸割って湯気立てて(双輪)
32.噛まれても猫の湯たんぽやめられず(路)
33.木の葉舞ふ都会の空の黄金かな(中し)
34.初天神絵馬に溢るる親心(十四代)(人)
35.炊きたてのごはん沢庵糠の色(文)
36.レジ前で引力に負け湯気おでん(舞姫)
37.妄念はいと消し難し除夜の鐘(雪男)
38.焼牡蠣トグラス片手に笑みこぼれ(司牡丹)
39.霜柱リード振り切り犬駆ける(三)
40.凩やシャッターチャンス揺るぎなし(マスター)
41.年賀状会社急かして家はまだ(舞姫)
42.はふはふと肉まんを手に冬の星(雪男)
43.何処からが無理がわからぬ師走かな(十四代)
44.冬枯れの売地に残る水道栓(双輪)
45.セーターで荒れる首筋なほ愛し(路)
46.背の角度徐々に傾くこたつ中(舞姫)
47.福引も鐘のみ踊りシャッター街(三十四)
48.オリオンの輝く闇の帰り道(司牡丹)(良)
49.ストーブや薪を喰らって大暴れ(三)
50.むささびの月光浴びて谷渡る(双輪)((良))
51.近すぎた上着が焦げつくストーブ前(舞姫)
52.給食のコッペパン焼くストーブよ(雪男)
53.もう無理はしないと決めた年の暮れ(十四代)
*以上53句、お疲れさまでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年11月
兼題は、秋深し、菊、里芋、夜霧・・です。
01.家路の音はや日も暮れて秋深し(雪男)
02.菊の道愛しき時の流れかな(雪男)
03.里芋や滑り転がり椅子の下(雪男)
04.待ち人は夜霧に濡れて街角に
05.秋深し水の緩みは凛として
06.ほくほくと塩指先に衣被
07.大いなる菊一輪の玉手箱
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11月2日、太公望さんからの投句です。
01.木枯しやもいくつ寝るとボジョレ・ヌヴォ
02.イカサンマなくてクエ鍋ほくそ笑む
03.枯れ葉なら燃えて君の手あたためん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年9月
兼題は、秋風、爽やか、新酒、野分・・です。
01.豊穣の踊る実る穂野分かな
02.場を変へて肴あらたに新走り
03.爽やかに海の香りを纏ひ立ち
04.追うふほどに逃げる袂や秋の風
05.友集ひ帰郷土産は新酒かな(雪男)
06.秋風に誘はれた音の響く宵(雪男)
07.明日もまた鏡に向かふ爽やかに(雪男)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年7月
兼題は、団扇・虹・トマト・冷酒・噴水・夕焼・・です。
01.待合は夜の噴水抜けし道
02.待ち人は冷酒も癒えて人肌に
03.サックリとサラダボールにトマト掻く(カク)
04.団扇持つ湯女の囁き浮寝かな
05.夕焼や猫逆光に黄昏れて(タソガレテ)
06・此岸(シガン)から虹の架橋彼岸まで
07.噴水や濡れそぼつ子らの笑顔かな(雪男)
08.川づつみ打ち捨てられた破れ団扇(雪男)
09.完熟のトマト塩ふり丸かじり(雪男)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年5月
兼題は、初夏・祭・穴子・烏賊・繭・です。
01.後ろから衣べったり夏来たる
02.取れたての透ひた衣の烏賊洗ふ
03.かさこそと命一つの繭の部屋
04.帯を解く祭疲れをほぐしつつ
05.箸すすむ安芸の土産の穴子飯
06.さらし巻く祭太鼓の艶姿(雪男)
07.糸を挽く工女の汗に光る繭(雪男)
08.蒲焼は穴子勝ると食らふ友(雪男)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年3月
3月の兼題は、卒業・椿・彼岸・陽炎・春雨・です。
01.行潦(ニハタヅミ)落ちる椿の静寂(シジマ)かな
02.待ち人の項を濡らす春の雨
03.彼岸道引きずる足の恨み節
04。かぎろひの工事現場に揺る重機
05.卒業し履歴書握り町工場
06.陽炎にツリーゆらめく百草山(モグサヤマ)(雪男)
07.遅くとも親孝行と彼岸かな(雪男)
08.詰襟も今日が最後と卒業す(雪男)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
十四代からの投句が入ります。
00.目の覚めるような笑顔と春一番
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・隔月恒例俳句会・・・平成29年1月
1月の兼題は、新年・嫁が君・初景色・初手水・寝正月・初句会です。
01.それぞれの思ひたづさへ初句会
02.悪戯に嫁が君行く無礼講
03.口含み顔もあらたに初手水
04.湯煙のソフトフォーカス初景色
05.手に届く方丈住まい寝正月
06.年新た引きずるものも数多(アマタ)あり
07.多摩川に白鷺の降る初景色(松)
08.目覚めれば陽は高く在り初手水(松)
09.寝正月返上すると手を合わす(松)
第14回B.Ⅱ俳句大会
12月23日(出席7名・紙上参加1名)
01.地滑りの跡あざやかに山眠る(十四代)
02.ばばさまのけんちん汁は具沢山(マスター)
03.平家星(ヘイケボシ)おでん屋はなく襟を立て(松)
04.八ヶ岳毛布一枚星を追ふ(松)(地)
05.酒の席湯豆腐たっぷり舌鼓(古)
06.二日酔ひけんちん汁で酔ひ醒まし(古)
07.牡蠣鍋の香りてすすむもう一献(十四代)
08.ためらひを荒い流して時雨やむ(十四代)
09.寄せ鍋や奉行横目に箸を付け(三)
10.風邪薬効き目はないと知りつつも(松)
11.モノクロの静寂(シジマ)まとひし枯野かな(三十四)
12.甘く辛く熱しけんちん汁独り(荒太)
13.うつるならうつせば逃げる風邪の神(マスター)
14.ほろ酔ひやビルの隙間に冴ゆる月(司牡丹)(人)
15.山眠る儚き(ハカナキ)命あたためて(十四代)
16.具の多きけんちん汁の暖か(文)
17.宋人(ソウビト)やけんちん汁に和を込めて(松)
18.手繰り寄せ(タグリヨセ)毛布に染みし寒さあり(三十四)
19.閨怨(ケイエン)のくるまる毛布夜半の鐘(マスター)
20.寒造りとろける湯豆腐独り占め(司牡丹
21.新しき毛布抱きて猫の夢(十四第)
22.寒さ増し毛布二枚をピンで留め(文)
23.香り立つ燻酒のあては焼鳥か(松)
24.山眠るしんしんと折り重なりて(三十四)
25.毛布二枚表に裏を重ねおり(荒太)
26.焼鳥や煙に巻かれた串の数(マスター)
27.もらい風邪君からのでも許すまじ(司牡丹)
28.二日目のけんちんおもふ家路かな(十四代)
29.夜の底がらんがらんの汽車行く冬(荒太)
30・昆布一枚揺れて湯豆腐良い加減(マスター)
31.焼鳥の煙に巻かれて赤提灯(司牡丹)
32.鳶(トンビ)舞ひ西の空へと山眠る(三)
33.ワンニャンと毛布被って仲直り(三)
34.湯豆腐の揺れも聞こゆる夜更けかな(三十四)
35.湯豆腐やテレビ眺めて手酌かな(松)
36.湯豆腐の湯気の向こうに笑顔見え(文)
37.冬の夜思いがけなき人の居る(十四代)(良)
38.冬の夜に冷や酒盗み寒さ増し(文)
39.露天風呂猿と争ひ湯冷めする(文)(良)
40.焼鳥の冷めても止まず長説教(三十四)(天)
41.湯豆腐の掬ひて崩る君の笑み(荒太)
42.来たる道枝折り残して山眠る(マスター)
43.明け方にふわふわ毛布奪ひ合い(司牡丹)
44.焼鳥が煙掻き分け顔を出し(三)
45.湯豆腐やレンゲチャカチャカぶつけ合ひ(三)
46.風邪ひいてゴホンゴホンとバナナ食べ(三)
47.冬の夜のイルミネーション燦燦と(三)
48.時計見て毛布包まり朝寝かな(司牡丹)
49.風名残り落葉崩れて塵となし(マスター)
50.あれこれと惑ひもあって風邪気味で(荒太)(良)
52.ざくざくの具食むけんちん汁美味し(三十四)
53.先客は猿ばかりなり露天風呂(文)
54.僅かなる湧水残し眠る山(文)
*以上54句、お疲れ様でした。
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年11月
01.曇天や水鳥かすむ浜離宮(十四代)
02.水鳥の片足立ちて夢現つ(十四代)
03.離れ寄る波に遊びし浮き寝鳥(マスター)
04.上り坂落葉お先と風を背に(マスター)
05.河豚食うて寿命一服幾ばくぞ(マスター)
06.時雨打つ工事現場のクレーンまで(マスター)
07.窓少し開けて爪弾く小春人(マスター)
08.冬立ちて未だ影おくきりぎりす(マスター)
09・灯がともり時雨やむまで独り酒(松)
10.河豚刺や透けたる皿は有田焼(松)
11.録画した二時間ドラマ湯冷めかな(松)
12.楕円球追ふ足元に落葉舞ふ(松)
13.湯ざめする携帯メール片便り(マスター)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年9月
9月の兼題は、木の実・鈴虫・秋思です。
01.身をひそめ鳴く鈴虫の闇に入る(マスター)
変更・鈴虫や終の住処を籠にして
02.ちりぢりのメモをなぞりし秋思かな(マスター)
03.遊びいる握る木の実の数え歌(マスター)
04・古手紙ひらいてとぢて秋思ふ(十四代)
05.鈴虫や河原に追ひし古き友(松)
06.木の実踏み父に負けぬと山を行く(松)
07.長袖か日に日に増して秋思ふ(松)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( 十四代・8月投稿 )
01.虫の音に誘はれ遠く回り道
02.歩を止めて身を任せたり虫時雨
03.水加減迷ひ悩みて早稲の飯
04.秋の宵我も佇む猫だまり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年7月
7月の兼題は、昼寝・夜店・雷です。
01.無を見たりお昼寝のあと夢のあと(中し)
02.雲来たり雷遠く空光る(中し)
03.雨激し雷の下息ころす(中し)
04.あやしくも夜店の灯り何を売る(中し)
05.何欲しい夜店を探す介護かな(マスター)
06.時空より雨戸を叩くはたた神(マスター)
07.うつらつらあの世とこの世昼寝人(マスター)
08.見て聞いて全てを忘る雷一(ライヒトツ)(マスター)
09.膝枕落ちる手前の昼寝かな(マスター)
10.板の間に大の字描き昼寝の子(松)
11.遠雷に用具を片す部活動(松)
12.笛の音や夜店に十円握りしめ(松)
13.遠雷やはたと止まりて音を待つ(十四代)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年5月
5月の兼題は、薔薇・薄暑・若葉です。
01.土の香にむせる若葉の季節かな(松)
02.泡立ちの水が恋しき夕薄暑(松)
03.名も知らぬ薔薇咲き誇る修道院(松)
04.細雨花ばら伝ふ雫かな(マスター)
05.萌へ出づる若葉の調べ梢まで(マスター)
06.をとめらの衣易しき街薄暑(マスター)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第13回B.Ⅱ俳句大会
4月10日(出席8名・紙上参加1名)
01.わさび食べ将来頼もし男の子(路)
02.みいみいと鳴く猫の子や縁の下(十四代)
03.ラッシュでも一目で判る新社員(文)
04.ゲート開き優駿の空風光る(文)
05.庭先にルージュのときめきチューリップ(会)
06.山葵擂り待つ一手間のもどかしさ(会)
07.新社員箒片手にウロウロと(三)
08.モチベーション検索したり新社員(十四代)
09.雨止みて雲の切れ間に風光る(文)
10.作る子の頭に似たる風船や(文)
11.山葵田の葉下に洗ひて溢れ水(会)
12.スーツ姿借り着のごとく新社員(会)
13.ウトウトし風船持つ手また握る(路)(地)
14.風船に息吹き込みつ耳ふさぎ(三)
15.参道のの砂利を踏みしめ風光る(十四代)
16.カッパ巻きワサビちょっとで目に涙(文)
17.山葵擂りせせらぎ弾け舌に聴く(留)
18.三色では足らぬ並びやチューリップ(会)
19.幼子のかがやく眼差し風船や(中し)
20.新社員みんなそろってまとめ髪(路)
21.僕の顔猫の子見上げ腹へった(三)
22.蒲鉾にちょこんと映える山葵色(十四代)(天)
23.猫の子よそんなに寒いかフライパン(文)
24.山葵擂りせせらぎの音舌に聴く(留)(良)
25.濠端のランナーの切る風光る(会)
26.植えしより時は経ちけりチューリップ(中し)
27.忘れ得ぬ故郷の山と黒子猫(路)
28.チューリップ頬寄せ合ってハイピース(三)
29.わさび菜のツンと澄ました香り抜け(舞姫)
30.暮れて閉ずチューリップの花また明日(文)
31.音無くも逆さ風鈴チューリップ(マスター)
32.新社員嬌声響く大手町(会)
33.どこまでもそぞろ歩けり春の宵(中し)
34.背伸びしていつもの朝も風光る(路)
35.風光る園児芝生で駈け廻り(三)
36.せせらぎの水面がたわみ風光る(舞姫)
37.風船や意外な君の肺活量(十四代)
38.里親にこの娘猫の子もらはれて(マスター)
39.一筋に花連なりて風の道(マスター)
40.太古より変わらぬ大地や早蕨(中し)
41.チューリップ今年はどんな子来るのかな(路)
42.桶の中山葵付けてと寿司叫び(三)
43.幼き日初めて育てたチューリップ(舞姫)
44.首かしげ咲くか咲かぬかチューリップ(十四代)
45.メール打つ指軽やかに風光る(マスター)
46.一張羅靴も凛々しき新社員(マスター)
47.風光るころに旅するたのしさや(中し)
48.背筋伸び靴擦れ耐へて新社員(舞姫)(人)
49.仰ぎ見る空一面のサクラ色(舞姫)
50.猫の子の無垢なたましいうらやまし(中し)
51.山葵田にひねもす流る背音かな(マスター)
52.風船に群がる子等の頬染まる(舞姫)
53.猫の子等ひとかたまりの毛玉のよう(舞姫)
54.懐かしき駅に降り立ち風光る(十四代)
55.歩を止めて風船結ぶ乳母車(マスター)
*以上55句、お疲れ様でした。
今回は、川越市の、お客様の自宅をお借りしました。
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年3月
3月の兼題は、雪解け・卒業式・梅です。
01.雪解けの流れは碧し魚野川(松)
02.花に舞卒業式の晴れ姿(松)
03.早起きし走る歩道に梅香る(松)
04.光満つ母屋の庇雪滴(マスター)
05.見上ぐれば梢の先の梅二輪(マスター)
06.卒業しハローワークの門叩く(マスター)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成28年1月
1月の兼題は、日向ぼこ・嚏、他です。
01.塀の上三毛が丸まり日向ぼこ(松)
02.大くさめはやスギ花粉忍び寄る(松)
03.後朝のをみなのくさめ芳しく(マスター)
04.衣擦れにそば耳立てて日向ぼこ(マスター)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第12回B.Ⅱ俳句大会
12月23日(出席10名紙上参加2名)
01.七草をつぶやきながら粥を炊く(司牡丹)(良)
02.七草や日頃は食べぬものばかり(松)
03.重詰の一つ一つに愛こもる(中し)
04.七草の粥に感じる母心(路)
05.沢山の古き心が重詰に(路)
06.重詰や値段チラチラ通り過ぎ(三)
07.紅白の歌口ずさみ寝正月(司牡丹)
08.重詰も要らぬ平成の世の中(松)
09.ゆるゆると溶けてしまえり年酒かな(中し)
10.本当にあるの七草確認す(路)
11.重詰にキャラ弁仕込み明日を待つ(文)
12.寝正月うつらうつらと夢の中(三)
13.重詰や年追ふごとに母の味(司牡丹)(人)
14.客回り年酒の酔社会人(松)
15.ぬくぬくと猫になりたし寝正月(中し)
16.気がつけばいつも通りの寝正月(路)
17.年酒呑みその勢いで大宴会(文)
18.万馬券初占いでお大尽(三)
19.頬畳可愛や君の寝正月(十四代)
20.好きなだけ酒をあおるぞ寝正月(野乃坂)
21.もんもんとあれやこれやの寝正月(マスター)
22.思ひ出す皆に屠蘇注ぐ父の笑み(留)(天)
23.とくとくと年酒酌む朝有り難き(会)
24.重詰に継ぐ慣らわしや母娘(会)
25.階下より香る七草粥の夢(十四代)
26.福引の桐のタンスと嫁に入り(野乃坂)
27.初占三十三間的を射る(マスター)
28.訪うも迎へるもなく寝正月(会)
29.朝風呂で新七草を選びおり(亀)
30.線香をあげて年酒酌み交わす(十四代)
31.孫用の重詰キャラ弁世相かな(野乃坂)
32.酌みかはすあうんの友と年酒かな(マスター)
33.福引やテッシュの数の参加賞(マスター)
34.重詰は故郷の町に似たりけり(亀)
35.猫の髭動く福引の夢みたるか(亀)
36.レトルトと薬味でエセの七草粥(野乃坂)
37.下戸二人妻の義兄と年の酒(亀)
38.枕辺に本を積み上げ寝正月(十四代)(地)
39.箱根路を母校走らず寝正月(亀)
40.重詰や三段重ね玉手箱(マスター)
41.重詰を片付けいつものライスカレ(留)
42.重詰や母の新作得意顔(十四代)
43.初占いざほんばんとやり直し(野乃坂)
44.七草やみんな仲良く粥の中(三)
45.日溜りに各誌広げて寝正月(留)
46.日も差して七草刻み薫る朝(文)
47.喰積も彩り変えて夫婦二人(会)
48.福引や引けば引くほどゴミばかり(司牡丹)
49.福引も人生も二度は許されず(松)
50.それはそれ初占いを空に投げ(中し)(良)
51、朝日差し七草が湯の湯気光る(留)
52.昨年が良い年でしたと初占い(文)
53.塩気無き粥にこそ染む七草かな(会)(良)
54.盛大な鐘鳴る音待つ福引や(司牡丹)
55.昼目覚め映画三本寝正月(松)
56.七草や日々を生き行く糧となれ(中し)
57.今年こそ待ち人来たり初占い(路)
58.常備菜しこたま作り寝正月(文)
59.僕一人ニャンコ相手に年酒酌む(三)
60.福袋埋もれるばかり母娘(留)
*以上60句、お疲れ様でした。
・・・隔月恒例俳句会・・・平成27年11月
11月の兼題は、鴛鴦(オシドリ)と落葉、他です。
01.落葉掃く老婆の横を
02.枯落葉夕日の朱に敗れたり(松)
03.野川にて鴛鴦のつがひに見入る子ら(松)
04.分け入れば落葉時雨の苫屋かな(マスター)
05.身を清め川面に映す番鴛鴦(マスター)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成27年9月
9月の兼題は、蜻蛉と月、他です。
01.百眼の羅漢に集ふ蜻蛉かな(マスター)
02.水面から月見る月を夢に追ひ(マスター)
03.すり抜けて軽き衣や寝待月(マスター)
04.息を止め指で渦巻く青とんぼ(松)
05.里の月湖面に浮かび風そよぐ(松)
06.半袖に長袖混じる蜻蛉かな(松)
07.終電車街灯霞む月明かり(松)
08.迷ひ込む蜻蛉赤いかしょっぱいか(マスター)
・・・隔月恒例俳句会・・・平成27年7月
7月の兼題は、茄子と団扇、他です。
01・伊豆の波時を忘れて茄子のはな(松)
02・蒲焼の香り誘ひし赤団扇(松)
03.黄昏て気を呼び覚ますビールかな(松)
04.そよそよと汝が香を吸わん団扇かな(マスター)
05.夏至の夜や酒はほろりと朝(アシタ)まで(マスター)
06.ざっくりと切れば茄子紺白さ映ゆ(マスター)
07.流水に弾ける茄子を笊に盛り(マスター)
第11回B.Ⅱ俳句大会
12月21日(出席12名・紙上参加1名)
01.青くさきトマトかじりし五才頃(留)
02.庭先でトマトの産毛光る朝(文)
03.緑蔭の暗さに寒気森の中(みさき)
04.さあ出番ウナギ意気込む土用の日(三)
05.炭起こし冷房止めてやせ我慢(三)
06.コンビニの冷房求め息もせず(松)
07.夕立に煙る土の香里の家(松)
08.みみずばれ土用くらげがあとをひく(留)
09.夕立でようやく休む人々よ(彩)
10.今は無き畑で食べたトマト味(彩)
11.夕立や裾をからめてショットガン(三)
12.夕立やシャボン何処かと大慌て(三)
13.ビールより熱燗恋し隙間風(松)
14.湯気の中柚子湯に浮かぶこの一年(松)(人)
15.熟れトマト想ひを告げる期も熟す(留)
16.土用の日健康祈り食べ過ぎる(彩)
17.緑蔭と鼻チョウチンとハンモック(三)
18.朝の陽に甘く輝くトマトかな(文)
19.土用とて鰻食する余裕なく(松)
20.ベランダの熟れすぎるトマトで朝ごはん(司牡丹)
21.虫よりもヤンキ集める誘蛾灯(文)
22.緑蔭に蝉も泣き止む小休止(妻)
23.風の無き夕べに現る閑古鳥(文)
24.冷房で夏の暑さがいとほしい(彩)
25.おいカラストマト啄ばむ五右衛門か(三)
26.桑背負ひ夕立ぬって母帰る(鈴蘭)
27.昼休みトマト拭ってかぶりつく(松)
28.夕立の中時止まる雨宿り(司牡丹)
29.串打ちの音がこだまする土用かな(妻)
30.ガタピシの冷房女房替え時か(三)
31.みぞれ降り慌てて店へ混んでます(彩)
32.足早に鞄抱えて師走かな(マスター)
33.夕立が涼風運ばずゲリラ呼ぶ(舞姫)
27年お正月の句が届きました・・初詣外套の肩白く染め(舞姫)
34.陽光にかすむ緑蔭グラウンド(松)
35.土用の日古典薀蓄肴にし(司牡丹)
36.夕立に焦げる地の香と首の汗(妻)
37.土用でも土石流れて土仕事(文)
38.寒過ぎて街がゆらめくくもり窓(彩)
39.朱に染めて土用波打つ大鳥居(マスター)
40.冷房でオフィスの中は冬支度(舞姫)
41.お歳暮や父の歴史もひもとけり(野乃坂)
42.冷房がきかぬ暑さに心折れ(司牡丹)
43.母老いし冷房離れ来て扇風機(妻)
44.昼過ぎて夕立五時間異気象(文)
45.仕事だよいるのに会えぬクリスマス(路)
46.冷房のきいて囁く談話室(マスター)
47.鳥居くぐり冷房いらず木立の内(十四代)
48.柿すらも一族ゆずりの小ささよ(野乃坂)
49.クリスマス宴の後の惨劇や(司牡丹)
50.紫煙立つ土用の宵に牌を積む(妻)
51.子らの声緑蔭の中吹き抜ける(文)
52.言い訳をしても食べたい土用の日(路)
53.夕立や逢瀬の宿の別れ際(マスター)
54.緑蔭濃く陽射しの強さかみしめる(舞姫)
55.終電で帰宅しトマト喰うて寝る(野乃坂)
56.くしゃみする君の横顔愛おしく(司牡丹)
57.緑蔭を突き抜け朱き鳥居かな(十四代)
58.茜さす冬の羽田に翼まどろむ(留)
59.緑蔭で触れ合う手と手どきりとす(路)
60.緑蔭や木漏れ日揺らす風の波(マスター)
61.湯気上がり視界も温い雪見風呂(松)
62.タレのみで気分味わう土用丑(野乃坂)
63.冷房の風に揺られる短冊や(司牡丹)
64.今日もまた夕立を呼ぶ雨女(十四代)
65.冬の伊予小島の浜に影もなし(留)
66.冷房で冷えたからだを温めて(路)
67.もぎたての塩はらはらとトマト食ぶ(マスター)
68.冷房を妻上げこっそり夫下げ(野乃坂)(地)
69.夕立や傘のない君探す僕(十四代)
70.まだ青いあともうすこし色づけトマト(十四代)
71.勝負する追ひつ追はれつ夕立と(路)
72.冷房に飛び込んで背にひやり汗(留)
73.傘一つ連れ添ひ止むなと夕立に(妻)
74.緑蔭の深き泉に浸す足(十四代)
75.燭の火を映すグラスに聖夜下り(マスター)
76.緑蔭に大工こしかけ汗ぬぐう(野乃坂)
77.疲れには甘いものよと土用餅(舞姫)
78.緑蔭を進む小舟の櫂の音(十四代)
79.夕立に浮き足立ってこぐペダル(留)
80.緑蔭を尻目に駆けるバイシクル(留)
81.かぶりつき滴り落ちるトマト汁(路)
82.ありがとう泡の粉雪プレゼント(路)
83.水はじくトマトの赤さがまぶしくて(舞姫)(天)
84.夕立が井戸端会議を閉幕す(野乃坂)
85.フィルターをまる洗いして初冷房(舞姫)
86.甘くないトマトが好きな父なりき(水)
87.緑蔭で耳愉します子等の声(水)
88.夕立にビニール傘では絵にならず(水)
*以上88句お疲れ様でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第10回B.Ⅱ俳句大会
12月23日(出席10名・紙上参加4名)
01.じんわりと腰の痛みに年暮れる (筧)
02.八雲立つ提灯ともる祈り路に (舞姫) (人)
03.神在の社に集ふ強き願い (舞姫)
04.手のひらにのせて仄(ほの)かな桜餅 (鈴蘭)
05.明けるとは目には見えねど水温む (水)
06.山笑ふリフト乗場で袖まくり (留)
07.水温むカッパ川辺で大あくび (三)
08.熱燗に本音を少し込め注ぐ (司牡丹)
09.クスクスと風になびかれ山笑ふ (司牡丹)
10.とんがって笑ひかけるは冬の月 (筧)
11.どこまでも続く野道か山笑ふ (筧)
12.水仙の袴破れて香り立つ (司牡丹)
13.庭先の吾子声にて水温み (千鳥)
14.山笑ふ彼方に光るエベレスト (留)
15.水温み映る雲までふくらみぬ (留)
16.ざらざらり蝶が真空を飛ぶ音 (水)
17.山笑ふ萌黄色の衣着て (鈴蘭)
18.波無くも親はハラハラ潮干狩り (文)
19.山笑ふ緑の衣身にまとい (舞姫)
20.水温む小川のほとりで野蒜摘む (鈴蘭)
21.丁寧に蝶の数だけ数えおり (水)
22.一面の菜の花畑に蝶が舞ふ (舞姫)
23.モンシロチョウ追った弾みにキャベツ踏む (留)
24.潮風をはらいて舞へや初つばめ (留)
25.坂道の足を休めて桜餅 (筧)
26.山笑ひ木々色の道鮮やかに (司牡丹)
27.迎えたり母の背中に山笑ふ (千鳥)
28.風よどみ凧のダンスも小休止 (文)
29.水温み頭ゆるみておおあくび (筧) (地)
30.食べずとも季節が香る桜餅 (司牡丹)
31.水温む足入れるにはまだ早い (路)
32.顔洗ふ猫のしぐさや水温む (ママ)
33.桜餅緑茶を入れて七回忌 (留)
34.太陽を抱えこむよう山笑ふ (水)
35.山坂を越えて心に蝶が舞ふ (鈴蘭)
36.息をのむ見違えた姿蝶のよう (舞姫)
37.桜餅駆ける子らの頬ごとく (舞姫)
38.ふうわりと花びらに乗る蝶の影 (筧)
39.足止めてながめる池の水温む (筧)
40.昼寝猫尻尾でじゃれるつがひ蝶 (司牡丹)
41.山笑ふ早く来い来い子供たち (路)
42.桜餅この葉去年のものだよね (邑)
43.水温むカエルぴょこぴょこムピョコピョコ (邑)
44.東京に住むもまた良し山笑ふ (水)
45.羽を止めて蝶の影おく衣かな (マスター)
46.水温む二人の距離が近くなる (舞姫)
47.水ぬるみ荒い物する指が伸び (文)
48.指先に残りし葉っぱ桜餅 (文)
49.しょっぱさを噛みしめながら桜餅 (路)
50.大家族籠からこぼる桜餅 (マスター)
51.君の手のぬくもり残る桜餅 (水)
52.手羽先の看板いつも山笑ふ (邑)
53.鳶が舞ひ影を落して山笑ふ (三)
54.はがしてもはがさなくても桜餅 (路)
55.蝶ふはり届かぬ子犬ぽつねんと (司牡丹)
56.山笑ふを見て笑む君を見て笑む (十四代)
57.花畑優柔不断が蝶の舞ひ (文)
58.羽やすめ微睡む蝶の寝息かな (十四代)
59.ストーブとコアントロー入りカプチーノ (十四代)
60.まわり道ちょうちょのナビでふらふらと (路)
61.ほっこりとお口モゴモゴ桜餅 (三)
62.遠山の桜ふぶきに蝶が舞ふ (邑)
63.呼び止めて手渡されたる桜餅 (水)
64.水温むほぐれし糸は梢から (マスター)
65.昼休み下萌なでる北の人 (留)
66.燭の火を消して窓開く聖夜かな (マスター)
67.風ゆるみ天狗目覚めて山笑ふ (マスター)
68.桜餅薄茶一服六義園 (ママ)
69.桜餅この葉食べるのと孫が聞く (邑)
70.散る花にまぎれて遊ぶ蝶ひとつ (三)
71.水温むカエルピョコピョコお散歩だ (三)
72.着膨れて珈琲すするテラス席 (十四代)
73.息白し両手で包むマグカップ (十四代)
74.布団からおやじ目が覚め山笑ふ (文)
75.手のひらで葉っぱ叩き桜餅 (文)
76.凩や水面に映す月を食む (マスター)
77.あえかなる蝶は三途に迷ひこみ (マスター)
78.飛機からの郷の様や山笑ふ (ママ)
79.山郷の陽に染む木立水温む (ママ)
80.水温む川辺でぶらぶら足湯かな (三)
81.胡蝶さんふらりふらりと二日酔 (三)
82.戸を開けてふはりと香る桜餅 (十四代)
83.米を研ぐ指先で知る水温む (十四代) (天)
*以上83句、お疲れ様でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第9回B.Ⅱ俳句大会
12月23日(出席7名・紙上参加2名)
01.座布団に尻が根を張り冬籠(十四代)
02.隣より鍋の香りす冬の夜(水)
03.一升瓶ヒシと抱へて冬籠(水)
04.冬籠がばりと起きて酒を酌む(マスター)
05.ポカポカを遠くに眺め冬籠(司牡丹)
06.穴掘りて我児待ちわぶ冬籠(留)
07.冬籠り壁に凭れてメール打つ(マスター)
08.セーターの丈が気になる初デート(水)
09.大きめの白のセーター勝負服(司牡丹)
10.ほろ酔ひで君に雪投げ知らぬふり(十四代)
11.セーターをエイと脱ぎ去り顔洗う(留)
12.セーター着ホンワカ散歩僕と犬(三)(人)
13.酒と鍋映画三昧冬籠(司牡丹)
14.泣き顔で微笑む朝の雪だるま(十四代)
15.冬の夜の里にこぼれる明りたち(留)
16.ほうじ茶が日々に濃くなる冬の夜(司牡丹)
17.夜もすがら烏鳴かなむ冬の月(マスター)
18.冬の夜寄り添ふ理由選び待つ(司牡丹)
19.雪遊び日頃の不満玉に込め(十四代)(地)
20.長々と影を落して冬の夜(三)
21.我が行く遠き道程雪明り(南)
22.霧凍る冬の夜溶かすホットラム(文)
23.七面鳥ケーキにお節冬籠(文)
24.ささくれや」セーターの色からむ指(十四代)
25.雪囲ひ整ひ社の空高し(留)
26.一羽二羽木々の間に雪遊び(三)
27.風誘ひ虚空に遊ぶ細雪(マスター)
28.昔今スマホの中で雪遊び(文)
29.成長に合はせてほどき編むセーター(文)
30.柚子浮かぶしわの間に間ののどかなり(留)
31.子供達走って転んで雪遊び(三)
32.セーターを編めば転がる毛糸球(マスター)
33.どてら着て火鉢にお餅冬の夜(文)
34.セーターに残る匂ひと君の声(司牡丹)(天)
35.ボタ雪に遊ぶかけ声柔らかし(留)
36.セーターを大きく編んで二人入る(マスター)
37.狐さん何処へ行くのか冬籠(三)
38.雪遊び泥がセットの温暖化(文)
39.つまみたし気になる君の背の毛玉(十四代)
以上39句でした。
司牡丹さん、十四代さん、三さんおめでとうございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第三回B.2俳句大会、参加者全員(5名)の句です。何方のか分りますか・・・
408・北風の音に騒立つ水面かな
409・くすみゆく景色色付くシクラメン
410・降れや降れ銀杏の雨の照り返し
411・身ほとりの落葉に絡む瀬音かな
412・元禄に思いを馳せて寒烏
413・皺の寄る干し大根を母の手に
414・木枯しに背中押されて六義園
415・初空や恵方に流る雲を愛で
416・冬の朝背中丸めて運座かな
417・冬晴れや俳句より先ず団子かな
418・片隅に埃黒ずむ年の暮れ
419・クリスマスケーキはどこへ花びらもち
420・切り株の虚に籠りし落葉かな
421・目が醒めて二度寝誘惑冬の朝
422・寝不足で仰ぐ初空まばゆきて
423・湯を沸かし、ホット目覚める冬の朝
424・青白き空に墨差す寒烏
425・竹垣の縄新しき冬の暮
426・冬の朝かすかに覚ゆ日の光
427・寝つかれぬ想ひ潜めて寝酒かな
428・冬木立都会の空に暮れなづむ
429・寒影にはらはらと舞ふ松の種
430・花びらを解いて山茶花朽ちにけり
431・暮早し都会の時間寂しかり
432・寒烏何を話すか街の森
433・風吹いて隣の松に紅葉散る
434・晴天に初空おもふ都会かな
435・初空や想ひは高く見も清く
436・落ち葉ふむ土の道よりやわらかき
437・水鳥の下では鯉が蹴られをり
438・冬の朝犬の散歩に人引かれ
・・・・以上です。お暇な方は今度お付き合いください。・・m(_ _)m・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・