☆ 朝一番疲労感が強い・・こんな症状に有効です。
朝起きた時が一番疲れていて、夜になると体調が良くなる。
だからいつも夜更かししてしまう。
夜中に何度か目が覚める。
頭痛、肩こり、首こりがひどい。
いつも舌が荒れたり、口内炎が出来て辛い。
Kさんはこんな症状を訴えて来院しました。
いつもくいしばったり、睡眠中歯ぎしりをしているそうです。
お口の中は多少歯が減っている様子はありましたが、そんな強い症状が出るようには見えませんでした。
いつものように診断用歯型を取り、咬合器(こうごうき)を使って診査してみました。
すると 糸切り歯の先が4本とも1mm程摩耗したせいで、アゴをずらした時 奥歯の一部に変な当たりがあること事がわかりました。
アゴを横にズラした時に奥歯に変な当たりがあると、その当たりを取り除こうと寝ている間に一生懸命歯を擦り合せます。
これが睡眠中の歯ぎしりです。寝ている時は普段の3倍以上の力でギリギリ歯を擦っているという報告があります。
奥歯などは200キロを超す力がかかっている事になるのです。
一晩中そんな力を出していたら、こめかみ周囲の筋肉だけでなく、首や上腕、背中の筋肉も緊張しっぱなしで、起床時に大きな疲労感に襲われる事になるのです。
昼間活動をしている間に 緊張した筋肉がほぐれて夜になると体調が良くなってくる・・と言う訳です。
これでは、昼間の疲れを睡眠で除くのではなく 睡眠中の筋肉の疲れを昼間ほぐしているというあべこべの現象ですね。

こんな睡眠障害も引き起こす
歯ぎしりはマウスピースを使用する事により解消出来ます。
ただし一般に良くみられるマウスピースは上の歯に馬蹄形の樹脂の被せ物をして下の歯と直接当らないようにするだけというものですが、それのみだと別の新たな場所が当たり始め 症状の軽減につながらないと考えています。
当院では、マウスピースを入れた時に理想の噛み合わせになるように、特殊な咬合器(こうごうき)を使って「理想咬合のマウスピース」を作っています。
理想の噛み合わせは 上下の歯を守るかみ合わせです。 咬合器を用いて噛み合わせを調整したマウスピースを入れると歯ぎしりしても奥歯が当たらないので 筋肉の緊張がなくなり、重い頭痛、肩こり、首のこり、背中のこり、吐き気等の症状を軽くすることが出来ます。
Kさんは寝る時だけでなく、昼間もマウスピースを入れている方が楽とおっしゃって食事の時以外はずっと装着しているようです。
もちろん朝の疲労感からも解放されました。
かみ合わせに問題を抱えている方が大勢いらっしゃる昨今、朝の疲労感にお悩みでしたら、ご相談ください。