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第4回阿佐ケ谷バリ舞踊祭
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第2回阿佐ヶ谷バリ舞踊祭 「踊る島から」





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第1日8月2日(土)開演18:00
1.パニャンブラマ Panyembrama
狩野 南/小林 純子/下川 ゆかり/松田 由紀子/若林 めぐみ(以上プルマタ・サリ)
パニャンブラマ
銀盆に盛られた花びらをまく、通称「ウェルカムダンス」の定番。定番ゆえに、子どもが初めて習う曲であることも多いようです。もともとは、寺院などの宗教儀礼で降臨する神様を迎えるために踊られました。しかし現在では、儀礼的な役割のみならず、公演やイベントの冒頭に観客を歓迎し、祝福する意味でも踊られています。
バリス 2.バリス Baris
内藤 愛
もともとは寺院の聖域を守る「隊列を組んだ戦士の舞い」でしたが、近年ではソロ舞踊としてのほうが有名です。少年が最初に習う伝統的な踊りですが、踊り手の個性も発揮される曲。恐れを感じながらも一歩一歩前進していく、誇り高い戦士の張りつめた表情が見ものです。
3.レゴン・ラッサム Legong Lasem
飯塚 和泉/篠 牧子/山下 佐久美
レゴン・ラッサム
バリ舞踊の華ともいえるレゴン舞踊の中でも、最もポピュラーな演目。最初にチョンドンと呼ばれる女官役の踊り手が登場し、その後、ラッサム王(向かって左)とランケサリ姫(向かって右)役の2人のレゴンが現れ、物語が始まります。ランケサリ姫に恋をしたラッサム王は、姫に求婚しますが、婚約者のいる姫はかたくなに拒絶。怒ったラッサム王は、ランケサリ姫の兄に戦いを挑みます。凶兆の鳥・ガルーダがラッサム王の死を予言しても、王はそれを振り切って戦場へ向かう、というストーリーです。
ジョゲ・ピンギタン 4.ジョゲ・ピンギタン Joged Pingitan
芳野 未央(ナタラジャ・バリ)
ジョゲ・ピンギタンは、ガンドゥルンと呼ばれる竹製の大型のガムランの伴奏で踊られます。完全に娯楽を目的としたジョゲ・ブンブンに対して、ピンギタンというのは「神聖なもの」という意味があるそうで、寺院に奉納される踊り。後頭部に白い布や花をつけた独特な冠を着け、曲によってはストーリーがあります。今回は、バトゥアン村のNi Ketut Cenikのスタイルで、チャロナランという部分を踊ります。
5.トペン・トゥア Topeng Tua
和智 三千男
トペン・トゥア
この曲は仮面舞踊の重要な演目のひとつとして、オダラン(祭礼)の奉納舞踊の際には決まって踊られます。トペンは「仮面」、トゥアは「老人」の意味で、日本の能楽でいえば「翁」に相当するのでしょう。ユーモラスな動きの中にも繊細さや優雅さも要求される、難度の高い踊りです。
スミニャック村のサンダラン-テレック

6.スミニャック村のサンダラン-テレック
Sandaran-Telek dari Seminyak

川崎 智子/小原 眞巳/斉藤 麻由子/佐味 千珠子
鈴木 理伊/宮薗 あき子/吉野 保子(以上テレック研究会)

「ある人は蝶だと云ひ、またある人はバロンに属する精霊だと云ひます」とヴィキイ・バウム著『バリ島物語』にあるのが、この仮面舞踊。聖なる獅子バロンとつながる「サンダラン」または「テレック」と呼ばれる踊りは、バリの南部および東部に多く見られますが
、村ごとに型や味わいが異なり、踊り手も女性であったり男性であったりとさまざま。今回は、リゾート地で有名なクタのすぐ隣、スミニャック村に伝わるものを。最初の群舞がサンダランで、後にソロで登場するのがテレックです。
7.レゴン・プライヨン Legong Playon
車田 れい子/Ratna 富澤 香寿美
レゴン・プライヨン
数あるレゴン舞踊の中でも、とくに古いレゴンのひとつです。他のレゴンとは違ってこれといった物語がなく、むしろ徹底して踊りの型にこだわった演目。ということから、踊り手2人の息の合った妙技が見どころになっています。
ジョゲ・ブンブン 8.ジョゲ・ブンブン Joged Bumbung
加藤 雅子/長谷川 亜美 他
ティンクリック演奏:岡部 景子/関谷 亮子/田仲 文/藤縄 真里子
ジョゲとは美しい女性を、ブンブンとは竹琴のアンサンブルを意味します。美しい女性が即興で踊りながら観客の輪の中に入り、気に入った方の肩を扇子でたたきます。踊り子からのご指名です! 気軽に、心に感じるまま踊ってみましょう。
第2日8月3日(日)開演18:00
1.ガボール Gabor
赤石 正美/川崎 智子/根津 聖羅/安谷 絵里
ガボール
公演の始めに踊る「歓迎の踊り」のひとつです。踊りを観に来てくれた人たちのために、歓迎・祝福・祈りをこめて踊ります。
シワ・ナタラジャ 2.シワ・ナタラジャ Siwa Nata Raja
Anak Agung Ayu Manik/Ditta Yamanita/Erna Syafitri/Irene Dyah Respati
/Rina Pujaningsih Dyah Kusumaningrum/Yulia Rosa(以上Duta Kencana)
大平 理紗/小倉 智子/沼田 早苗(以上バリプサカ)
ヒンズー教の三大神であるシワ、ビシュヌ、ブラフマーはそれぞれ風、水、太陽(火)の神としてバリ島では崇められています。「Siwa Nata Raja」は風の神シワ神をテーマとして作られており、シワ神の喜怒哀楽を表現。そのシワ神の光によって生まれる8人の女神シナールがシワ神を取り囲み、シワ神の力が世界に及ぼす光景を表しています。
3.レゴン・ジョボグ Legong Jobog
大橋 由美/高比良 志乃
レゴン・ジョボグ
インド起源の古典叙事詩「ラーマーヤナ」の中から、スバリとスグリウォの猿の兄弟の物語をレゴン舞踊に仕立てたもの。魔物を退治しようと洞窟に入った兄・スバリを、弟のスグリウォがあやまって洞窟に閉じこめてしまったことから、兄弟の諍いが始まります。前半の優雅な舞いから一転、後半は葉っぱで互いを叩き合う激しい戦いに。
ヌラヤン 4.ヌラヤン Nelayan
小林 純子/下川 ゆかり/若林 めぐみ
手漕ぎの船で漁をする様子を描いた踊り。通常はひとりの男性と複数の女性で踊られますが、今回の踊り手は全員女性。そのうちひとりが男性役を務めます。網を投げ魚を捕る描写がリアルで、途中、指に怪我をした男性を女性たちが手当てをする場面はとくに注目です。後半、「さぁ、みんなで協力し合って、一緒に魚を捕りましょう」といった意味の歌が流れるのもユニーク。
5.キジャン・クンチャナ Kidang Kencana
尾崎 元子/斎藤 尚子/東 裕子
キジャン・クンチャナ
「ラーマーヤナ」などの神話には黄金の鹿が登場します。ラーマーヤナ・バレエでは美しいその鹿をシータが捕えようとするのですが、しなやかな身のこなしで軽やかに飛び跳ね、シータ姫の心をすっかり奪って消え去ります。本当はそれは魔王が仕組んだことなのですが……。この黄金の鹿をモチーフに、小鹿たちの踊りとして作られたといわれているのがこの「キジャン」。曲はI Wayan Berata作、踊りはI Gst A N Suparutha作。小鹿たちは跳んだり跳ねたり、けんかしたり仲直りしたり、にぎやかに森の中で過ごしています。
チャンドラワシ 6.チャンドラワシ Cendrawasih
車田 れい子/松田 由紀子
バリ島の東側、イリアンジャヤに生息する極楽鳥を題材とした新作の創作舞踊。まず最初にオスが、次いでメスが登場し、2羽が楽しく戯れながら美しい羽を広げて求愛する様子を描いています。ちなみに、バリ人には鳥好きが多く、鳥を題材にした舞踊は他にも数曲あります。
7.ジャウック・マニス Jauk Manis
大久保 哲
ジャウック・マニス
ジャウックとは「地界に棲む魔物」で、頭に世界のシンボルを意味するグルンガン(冠)をかぶり、長い爪を揺らしながら踊るその姿はとてもユニーク。この踊りには白い仮面の「マニス(優しい)」と赤い仮面の「クラス(強い)」といった2つの性格がありますが、今回はマニスのキャラクターで。バトゥアン村I Made Djimatのスタイルです。
オレッグ・タムリリンガン 8.オレッグ・タムリリンガン Oleg Tambulilingan
狩野 南/松重 貢一郎
1950年代、プリアタン村の楽団「グヌン・サリ」のアメリカ公演のために創作された男女のペアの踊りです。人気演目として今も各地域で踊られていますが、今回はオリジナルのプリアタン・スタイルで。花から花へと飛び回るメス蜂にオス蜂が求愛し、戯れながら仲睦まじくなっていく様子が描かれています。
9.レゴン・クラトン・スマランダナ Legong Kraton Semarandhana
鈴木 理伊/深崎 彩恵子/小村方 仁
レゴン・クラトン・スマランダナ
サボ村の宮廷舞踊レゴンのひとつです。天界の破壊をたくらむ魔王に抗するには、シワ神の力が必要でし
た。愛の神スマラは、神々の命を受け瞑想中のシワを起こすことに。スマラの身を案じ、泣いて止める妻のラティが寝入ると、スマラはカイラサ山へと向かいます。スマラが「愛(アスマラ)の力」を用いると、ついにシワは覚醒。瞑想を邪魔された怒りから魔女ランダに姿を変え、スマラと追ってきたラティを憤怒の炎で焼いてしまいます。やがて彼らの魂は万物の体内に降り、地上に愛が芽生えるようになった、ということです。
ジョゲ・ブンブン 10.ジョゲ・ブンブン Joged Bumbung
(第1日と同じ)

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