vol 8 : 試練 


あの世を知り、神に望めば俺はテストと呼んでいる出来事がある。
それは、ある意味、試練・・・試される事。
この世で毎日を過ごしていると、人間関係や霊との関係、日常。
これらの体験した結果、ちゃんと意味を理解できているか、悟れているか、
これらの神々からのテストが始まる。

それは起きている時ではなく、寝ている夢の中。
夢やねんけど、やたらリアルでやたら覚えてるねん。

そして、とうとう俺にもテストが始まった。
そら、あんだけいろいろ体験したらなぁ。
夜、布団に入り目を閉じる。すぐに夢とは違う空間に入っていく。

俺は真っ暗闇の中、一人。
俺の体が見えてるわけじゃなく景色のみが広がる。
真っ暗でなんや通路みたいに壁があるねん。
真っ暗で何も見えへんし、静かやし、恐怖感が芽生える。
壁に手のひらを当てて、ゆっくり歩く。
壁だけを頼りに、足を竦ませながら。

なんやねん・・・誰もおらんのか!

心の中で呟く。声に出せばいいのに、それすらも怖い。
随分歩くと、先にオレンジの小さな明かりが見えた。
壁に明かりがある。小さなボンヤリとした灯り。

明かりや!

そう思うも、まわりの真っ暗に静かさ、灯りすら怖い。
段々灯りに近づいて来た。
灯りに到着すると、壁の中に小さな空間がある。
中を覗くと、1体の仏像がオレンジ色に光っていた。

「・・・ぅ・・・ぎゃぁぁぁああああああ!」

俺は初めて声を出した。
恐怖の悲鳴や。

その瞬間、目が覚めた。
コワッ!なんやねん!怖いわっ!

皆さん、この文章やと怖さもないでしょう。
オレンジの光とかキレイな発言ですし。
でも、想像してみてください。
真っ暗で、まったく見えない状態で光が見え、恐る恐る近づくと、
そこには仏像です。

このテストの結果発表。
ジャカジャカジャカ・・・ジャン!
失格。

このテストで何を言わんとしているか。
それは、真っ暗闇に光が灯り、そこには自分をいつも見守っていて、
信仰している仏像があった。
それを見た時、心から安心しなければ本当に信仰している事にはならない。

「・・・」

目が覚めて俺はベッドの上で胡坐をかいて座り、腕を組んで考える。
答えも今に気づく。

「んー・・・なるへそ。」

まだまだやなと感じる一方で俺は光景を思い浮かべると、
両手を両頬につけて天井見、

「コワーっ!」

と叫ぶ小心者。
今まで、起きると真横にずぶ濡れの女が居ても怖いとか思ったことなかった。
その頃の俺は、夜の神社や夜のお墓、
夜の仏像がとーっても怖いお子様やったのです。

第一回目の試練、
不覚にも失敗。
理由・・・お子様の俺&まだ神を身近に感じられていなかったから。

唇を尖らせてシクシクと自分の惨めさに拗ねながら、眠りにつく。



これが試練。
                8         次のページ


7話に戻る
戻る

花手毬