何とかなるさ

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何とかなるさ
突然ですが、一休さんの話を紹介します。

一休さんは弟子たちに一通の遺言状を書き残し「本当に困りに困ったときしか開けてはならぬ」ときつく言い渡して世を去った。
残された人たちは、力をあわせがんばった。
しかし世の常、困ることがたびたびおこる。
でも本当に困った時にしか開けられない。
「これぐらいのことで遺言状を開封していては一休禅師に申し訳が立たない」と皆が一致協力して難関を乗り切っていった。
数年後、弟子たちに今こそ師の知恵が必要という重大な局面が訪れた。固唾を呑んで開封した彼らの目に映ったのは次の言葉だった--
「大丈夫。心配するな、何とかなる」。


一見、人を食ったような言葉にも感じるが、私には奥深い言葉に思えた。
遺言状を開封しなければならない状態までたどり着いたのです。
弟子たちは、これ以上どうすることも出来ないところまでがんばったのです。
その先にあるのは、やるだけやったのだから、あとはきっと良い結果が待っているはず、という安心感であり心の在り方ではないでしょうか?
一休さんは、その言葉を弟子たちに残したのです。


私は闘病時の気持ちのあり方も基本的には同じだと思っています。
きっと「何とかなる」という心理的状態で治療を迎えられることが望ましいと思っています。


病気を受け止めていますか?
信頼できる主治医に出会っていますか? 
病気と闘う強い意志を持っていますか?

言葉で言うのは簡単ですが、病気を受け止め、”これから始める治療に勝ってやる”
という気持ちに切り替えるのも難しいものです。
私の場合は、”この病気は神様が与えた試練”。神様は試練を乗り越えられる人
だけに与えるので自分は必ずこの試練を乗り越えられる・・・と考えたり、日進月歩の治療方法、治療薬から10年前に発病しなくて良かった・・・・今ならば ”きっとこの病気には勝てる” と徐々に思えるようになりました。