レモンどりについて
コース料理で提供するお料理の説明:【西檸汁鶏】編
西檸汁鶏=【レモンどり】
改装前の海員閣のメニュー(お品書き)に「鶏のから揚げ」は存在していましたが、コース料理用に少しアレンジしたのがこの「西檸汁鶏」です。
イメージ的には鶏のから揚げにレモンソースを纏わせた一品です。広東料理では食材に西洋・東南アジアからの影響を受けたソースを纏わせたお料理が存在します。「西檸汁」=レモンソース、「橙汁」=オレンジソース、「葡汁」=カレーソース、「沙爹汁」=サテソースなどがあります。
補足:
「葡汁」はマカオから香港に伝わって広まったソースですが、葡萄(ブドウ)という漢字が使われているのに「カレー…??」となるのは必然です。このソースが伝わった頃のマカオはポルトガル領だったのでポルトガルの影響を受た料理が多々あったそうです。その代表格がカレー風味の料理だったという理由です。ポルトガルは中国語で「葡萄牙」と表記するので、「葡」の一字でポルトガルを表す使い方をすることが結構見受けられます。余談ですが、「英」はイギリス・「仏」はフランス・「米」はアメリカを示す一字として使われます。テレビで国際試合を放送している隅っこの得点表示に「米1 ー 日3」なんて出ていると思いますが、それを思い出すとイメージし易いかも…
「沙爹」は<サテ>と発音しますが、インドネシア料理「サテ(串焼き肉)」に用いるソースから来ています。市販されているサテソースの商品名には「BBQソース」という表記をよく見かけます。
蛇足:
この料理を提供する少し前、「九龍ジェネリックロマン」というアニメがTV放送(のちに実写映画も上映されていました)されていて、その作品では香港をイメージした街が舞台となっており、その街の食堂で名物の「レモン鶏」が出てくるのですが、その見た目があまりにも美味しそうだということで、料理系ユーチューバーがレシピ動画をこぞって上げていたのを目にし、実父が得意にしていた「レモン鶏」を私も作りたいなあと思い、今回(2025年10~11月)提供するに至りました。
