日本を憂うあなたへ・・・木村正三ホームページShouzou KimuraOfficial Websitehttp://www7b.biglobe.ne.jp/~zassou1941/
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コンテンツ


  ▼インタビュー前編

  ■■■プロローグ

  ■■■戦後の記憶

  ■■■中国の歴史
  南京大虐殺の誇張

  ■■■歪んだ歴史認識



  ▼インタビュー中編

  ■■■仕事上で
  体験した反日感情

  ■■■悪いのは
  人ではなく国家体制

  ■■■政治家
  官僚・マスコミの腐敗

  ■■■官僚は日本の元凶



  ▼インタビュー後編

  ■■■評論家の人々

  ■■■ここがヘンだよ日本人

  ■■■これからの世代に期待

  ■■■エピローグ

「国を愛せない大人たち-もうひとつのいじめ-」出版記念インタビュー後編


■■■■■ 評論家の人々

──そんなマスコミでも、評論家と言われる人たちの中には、本当のことを伝えようとしている人もいますよね? 例えば、宮崎哲弥氏とか。

木村 あー、彼ね。メディアに出始めた頃を一言で言うと、「オタク」というか、「とっちゃん坊や」って感じだったね(笑)。ものすごく本を読んでいて、大変な勉強家なんでしょうけど、でも頼りない! 仕方がない部分だけどね。

──「頭でっかち」なイメージですか。

木村 宮崎氏で残念だったのが、中国の呉儀副首相が、当時首相だった小泉氏と会談する予定だったのに、急遽キャンセルして帰国したじゃない? 靖国神社参拝の問題があったからと言われているけど。それについて宮崎氏は、「会談をキャンセルしたのは正解」みたいなことを言ったのね。あの時に、あーしょせんその程度のものか、使いもんにならんなって(笑)。

──ガハハハハハ! 使いもんにならんな(笑)。

木村 もっと日本を愛して欲しいなーと思うよね。あんな考え方だったら、日本を代弁するのは、ちょっとしんどいなと(笑)。キツイ言い方になったけど、それは自分と比べて、考え方が甘いという話ではなく、あくまでも理想と比べての話だから。自分と比べたら、みんな優秀って話になるからね(笑)。

──理想から考えたら、宮崎氏は使いもんにならんと(笑)。では、政治評論家の三宅久之氏はどう思いますか?私はたまに、この人の考え方がわからなくなる時があるんですけど。

木村 そう、それはね、塑性変形というか、左に歪んでるものがあって、真っ直ぐな元の形に戻そうとしたら、多少右に強く曲げないと、真っ直ぐにはならない。そういう意味で、右向きな発言はしょうがないかな〜と、そういうイメージですね。

──だから時々おかしいなと、極端に感じる発言があるんですね。

木村 僕も、何度か三宅氏のおかしな説を聞いたことがありますよ(笑)。まあ、だけど概ね、自分が小さい頃に聞いていた話や、実体験から考えてみても、普通に国を愛している人の、当たり前の話しかしていないと思うよ。でも、評論家には色々とおかしいことを言う人は、いっぱいいるね。



■■■■■ ここがヘンだよ日本人

──そうですね。また一度偏った意見が通ると、その方向に全部マスコミが動いて、評論家がそれを後押しするみたいな、そんな危険な風潮がありますよね。

木村 そうなると、流れてくる情報に対して、国民がバランスを持って、上手に受け止めることが大事になってくるよね。そのためには色々な知識を持つこと、それはアジアに対しても一緒。日本人がいつも負け犬根性みたいになるのは、しっかりとした歴史認識がないからであって、そういう外交を進める政治家に、国民が違うと強く主張をしなきゃ。

──それができるようになるのも、やっぱり、しっかりとした歴史認識ですか? でも困ったことに、今の若い世代は、戦争に負けたことは知っているんですけど、負けたという感覚がないというか、むしろ勝利者気分って言うんですか? その余裕みたいなものを感じるんですよ・・・。それは勘違いなんですけどね(笑)。

木村 そう! それはただの勘違い(笑)。日本人は、戦争に勝ったと錯覚している人、負けたことを、たいしたことじゃないと思っている人がおるわけ。政治家はほとんどそうじゃない? そんなことを思っているから、他の国から色々なことを言われても、「あーはいはい、そうかそうか」って、余裕で返してしまうんですよ(笑)。

──ダハハハ! 間違った余裕で(笑)。

木村 そんな日本だから、国連負担金も含めて、国際社会からはいいように使われて。中国や韓国の誇張も、本当のような話になってきてしまうんだよね。

──それなのに日本人は、これまで通りの馴れ合いで、日本流のやり方を続けて、世界に通用すると思っているんですよね。世界の公式ルールブックには、「主張しないと負け」と書いてあるのに(笑)。

木村正三

木村 だからこそ、そういうことも含めて広い知識を持つことがね、世界と対等の立場で話す土壌を作ることにもなるからね。「日本が悪い」と言ってくる国が悪いんじゃなく、それに対して、「そうでしたー」と認める日本が悪いだけで。言われっぱなしじゃダメなんですよ。とりあえず言い返せ!ってね(笑)。

──謝って丸く納まるなら、良しとする国民性ですから(笑)。日本の「すいません」の意味が、世界では通用しませんからね。

木村 よく言うじゃない、日本の常識は世界の非常識って(笑)。そんな国民性でも、政治家までそうだったら、良くならないよ。言われたことになんでも謝って、おかしいことをおかしいと言えないようじゃ。

──また日本が言い返しもせず、言われるがままに、戦後補償を散々してきましたよね。こんなことをした国って、日本だけですよね?

木村 うん。そんなことをする国は、どこにもないですね(笑)。なのに、中国や韓国からは、補償をしていない!と言われて、それでも黙っとるんですよ。頼むから言い返してくれよ!って(笑)。

──日本人は、どこまでお人よしなんですかね(笑)。もうそれは、いい子、呑気、とかいうより、ただの貧弱ですよ。

木村 そうね、それを考えると、中国人の生命力はすごいね。なんでもはねつける、あの強さは尊敬に値するよ。昔、世界を動かしているのは、ユダヤ人って言われたりしたけど、今はもう華僑の方が力を持っているもんね。

──まさに生命力の強さですね(笑)。

木村 その華僑が、欧米やオーストラリア議会に対しても、従軍慰安婦の問題を出して、可決されているんだから。「慰安婦募集!」という新聞広告は残っているのに、何の資料も残っていない方が勝つんだよ。その生命力を少し分けて欲しいね(笑)。

──なんだかそれは複雑な気分ですけどね(笑)。私は日本で生まれて、そういうことを言わないのが、美徳だと育てられてきましたからねー。

木村 「謙譲の美徳」という言葉があるくらいだから。僕も、それが素晴らしいことだと育てられてきましたよ。でもそれは、農耕土着民族の、日本だけの美徳であってね。国際社会で、狩猟民族や遊牧民の連中には通用しないし、勝てないわね。

──動物を追いかけてた民族には勝てませんか(笑)。いくら日本人が、へりくだること、謙譲が美徳だとしていても、あれだけ自分の国を悪く言う、そう思う国民って世界中を探しても日本だけですよね?

木村 そんな国は、どこを探してもないです。ホントにないですよ! 例え、贈り物を渡す時に、「つまらない物ですが」と言ったって、本当に「つまらない物」を、わざわざ贈らないでしょ?

──それは日本人が、いくら「日本は悪い国だ」と言っても、本当に「悪い国」と思う必要はありませんよね。

木村 でも、今の日本人は、本当に「つまらない物」だと思っているんですよ! 「悪い国」だと。もっと自分の国に誇りを持って欲しいし、歴史が歪められていることに気が付いて欲しいですね。

──頼むからわかってくれー! という祈りにも似た願いですか(笑)。でも、そういう日本人の国民性は今に始まったことじゃなく、歴史上ずっとそんな感じなんでしょうね。

木村 そう、ずっとそう。だから、日本人にいくらそれを願っても、ずっとダメなんだと思う。日本人に、自分の国の素晴らしさや、本当の姿を知ってね、機会があるごとに、多くの人達と、トコトン話を交わして、もっと日本のことを考えて、主張して欲しいんだけど。たぶん、無理なんだろうなー(笑)。もう日本人に任せられない、とすら思うね。

──他国に任せちゃいましょうか(笑)。

木村 そうだね(笑)。だから、僕の本じゃなくていいから、日本の本当の姿を描いた本を、中国や韓国、他国の言葉に翻訳してもらってね。世界中の人々に、日本という国をわかってもらった方がいいと思うのよ。

──そういう意味で、日本人には任せられないと。

木村 第二次世界大戦後に極東裁判があった時の、インドのパール判事じゃないけど、結果、日本側に立ってくれるような国を引き込んでね。助っ人のように日本を盛り立ててもらって、反日の国と対等な話ができる土壌ができれば、その内に、お互いがやったことを認め合えるんじゃないかと。そのためにも、世界の人々に日本をわかってもらえたらな〜と思うね。

──そんな願いも込めて、本を書かれたわけですね。実際、反日とされる国の人たちも、そういう日本の情報が届いていないだけで、木村さんが落とした一滴が届けば、それが波紋となって、何かが変わるきっかけになるかも知れませんよね。

木村正三

木村 そうなれるように、これからも頑張って本を書いて、少しでも力になりたいと思うんだけど。それを現実にやろうとしたら、10年じゃ足りないんだよね(笑)。

──ガハハハハハ! 平均寿命で考えたら、足りない(笑)。それを実現するためにも、木村さんの考えに共鳴するスポンサーが付いて、その手助けをしてもらう必要がありますね。

木村 本当ですよ。翻訳本を出すにはお金がかかるからね(笑)。でも、みんなが、日本に誇りを持てるようになってもらいたいし、敗戦国の歴史認識を捨てて、日本人が誇れる歴史を知ってもらいたい、ただそれだけですね。



■■■■■ これからの世代に期待

──日本のことを、本によって世界に知ってもらう。それは、地道な作業かも知れませんが、でも、そういう草の根運動で、一般市民の方に伝わらなければ、本当にお互いを理解することもできないでしょうし、それなしでは、日本とアジアの真の友好関係は作れませんよね。

木村 その通りなんですよ。韓流ブームとか言って、韓国と交流が深まったように思われるけど、竹島問題が起こったとたんに反日デモが発生して、結局、昔と何も変わってないんだね。だから現在も、表面上だけの、日本が限りなく譲歩しないと成り立たない、そんな友好関係でしかないわけね。

──そうなると余計に、それぞれの国に住む国民に期待するしかありませんね。

木村 国や政治家、マスコミも期待できないんだから。それぞれの国民1人1人に願いを託して、僕の思いを残しておきたいですね。

──国を背負っていく、これからの世代に期待できますか?

木村 国、政治家、マスコミを、異常だと感じている若者たちがいることを、僕は知っているからね。

──あー確かに、インターネットでは、そういう意見が渦巻いていますね。その意見のほとんどは、何の根拠もなく、自分の感情をぶつけているだけのような状態ですけど、何かがおかしいという、気付きの芽が生まれていることの証しですもんね。

木村 間違った意見も正しく導いて、その芽を育んでいくことが大切でしょうね。

──そのためにも、地道な草の根運動を続けて、日本人に対しては、これまでの自虐史観に歯止めをかけられればいいですね。

木村 それができるのも、あと10年だから(笑)。悔いが残らないようにね。

──10年(笑)。たぶん、これからの世代は期待していていいと思いますよ!

木村正三

木村 うん。期待しているよ! ただ、これからの世代の方に言っておきたいのは、僕の本に全面的に賛同してくれなくてもいい。あくまでも個人の視点だから。そういった考えもあるのかと、疑問に思うきっかけにさえなってくれれば、それでいいからね。

──で、疑問に思ったのであれば、日本の歴史を見つめ直して、世界の人々にも知ってもらうと。で、日本人が反日の国に主張できないんであれば、世界の人々からも強く言ってもらって、またその人たちが、疑問に思うきっかけを作れればいいですよね。

木村 それでやっと、反日の国と対等な立場で、友好関係を築くことができるかも知れないよね。あとは、親中派と言われている人たちの処遇を、なんとかしてね(笑)。

──処遇をなんとか(笑)。では、そうやっていくためには、まず色々な情報を知った上で、それから自分で何が正しいのかを考えることが、一番大切だと。

木村 うん。そうなることが一番の望みですね。



■■■■■ エピローグ

──今回インタビューさせていただいて、著書の中に書いてある内容と、一部かぶる話もありましたけど、今日のお話で、どういったことを伝えたいのかが、はっきりとわかったような気がします。

木村 実はね・・・今日の話にあったような内容は、すでに本として書いてあってね。本当は、それを最初に出す予定だったんだよ(笑)。

──え? ということは、幻の1冊目があるんですか?

木村 今回出した本は、いわゆる下巻みたいなもので、上巻を読まなければ、どういう理由から書いているのか、どういったことを伝えたいのか、わからなくなってしまうかも知れないね。

──あー、この本を読んだ方は、どういったいきさつがあって、著者の考えやその背景をもっと知っていれば、よりスムーズに受け入れやすかったかも知れませんね。

木村 出す順番を間違えたな〜と、今は後悔しています(笑)。出版社は、固有名詞が出ていて、刺激的と思う内容を選んだということだろうね。しょうがないと思うけどね。

──では、上巻予定だった2冊目が、無事出版されることを楽しみにしておきます。その際は、またインタビューさせてくださいね。

木村 はい、またよろしくお願いいたします。

──2冊目どころか、今後の執筆活動も期待しています。

木村 ま、今後を期待されても、あと10年だからね(笑)。

──ガハハハハハ 10年! いいシメです(笑)。それでは1年に1冊出版で、10冊を目標に! 本当にありがとうございました。

木村 (時計を見ながら)もうこんな時間だ(笑)。長い時間、こちらこそ本当にありがとうございました。


【取材後記】

出版された、「国を愛せない大人たち -もうひとつのいじめ-」は、
実は2冊目として出す予定だったと最後に知り、今回お話をじっくりと聞いて、初めて
木村正三さんがお考えになっていることの全体像を、つかめたような気がしました。

戦争の記憶がある最後の世代として、日本人の自虐史観に歯止めをかけるべく、
戦後から体験したことを克明に伝え、歪んだ歴史認識に一石を投じ、
これからの世代が、それらに対して疑問を持ち、間違いを強く主張していくことが、
反日と呼ばれる国々と対等な立場で、真の友好関係を作ることだと。

そのためには、日本だけでなく、世界の人々に情報を発信して、
周りからも協力を得られるようにすることが、大切であると。

決して人が悪いのではなく、正しい情報を隠す国と体制に問題があるとするスタンスを軸に、
今の日本の現状、政治家、官僚、マスコミを憂いながらも、それは諦めではなく、
今後、若者たちが変えていってくれることの期待が、随所に表れていました。

これからの夢と合わせて、2冊目3冊目と、執筆活動に賭ける想い、
今後のご活躍を期待せずにはいられない、そんなインタビューになりました。


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