日本を憂うあなたへ・・・木村正三ホームページShouzou KimuraOfficial Websitehttp://www7b.biglobe.ne.jp/~zassou1941/
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コンテンツ


  ▼インタビュー前編

  ■■■プロローグ

  ■■■戦後の記憶

  ■■■中国の歴史
  南京大虐殺の誇張

  ■■■歪んだ歴史認識



  ▼インタビュー中編

  ■■■仕事上で
  体験した反日感情

  ■■■悪いのは
  人ではなく国家体制

  ■■■政治家
  官僚・マスコミの腐敗

  ■■■官僚は日本の元凶



  ▼インタビュー後編

  ■■■評論家の人々

  ■■■ここがヘンだよ日本人

  ■■■これからの世代に期待

  ■■■エピローグ

「国を愛せない大人たち-もうひとつのいじめ-」出版記念インタビュー中編


■■■■■ 仕事上で体験した反日感情

──では、そういう想いを持って、本を書くに至った経緯が、幼少の頃の記憶にあるとするならば、仕事をしていく中で、それをさらに実感するような、想いを強くする出来事はありましたか? 中国や韓国の方とも、接する機会は少なくなかったように思うのですが。

木村 韓国に出張したことがあるんだけど、彼らは秀吉が嫌いなんですね。朝鮮を侵略したから(笑)。豊臣家を亡ぼした家康が好きなようで、家康の本を読んでいる人がいましたね。韓国には、「秀吉の話をしないで、家康の話をした方がいい」という話があるくらいで(笑)。

──ダハハハ! やっぱり今でもそんな話が普通に出てきますか(笑)。

木村 でね、韓国には日本が植民地統治した時の、遺跡みたいなのがあるわけ。そこへわざわざ連れて行くんですよ(笑)。

──ガハハハハハ! 連行されるわけですね(笑)。

木村 中国もそうみたいですね。要は、抗日記念館に連れて行って、日本人はこういうことをしたと延々と見せて、悪いことをしたと思い込ませて、それで仕事を有利に進めようとするんだろうね。

──ガハハハハハ! そんな壮大なツアーが組まれるんですか(笑)。

木村 で、やっぱり中国の抗日記念館には、百人斬り競争の写真が展示してあるようだね(笑)。

──ガハハハハハ! それはもう当然(笑)。圧巻な光景でしょうね〜。

木村 現地の人がそれを見たら、日本は嫌いだー! と自然に思ってしまうだろうね。そう思わせるための建物なんだろうし。

──でも、反日とされる国って、中国、韓国、北朝鮮の3つの国だけですよね? それ以外は、どっちらかというと親日じゃないですか? 世界では逆に、この3つの国を悪く言っているのに。特に中国に対しては、チャイナフリーという言葉が生まれるぐらいですからね。

木村 例えば台湾は、日本が植民地にしとったでしょ。でも、3つの国のように悪く言わないでしょ?

──そうですよねー。むしろ台湾からは、感謝されているみたいに感じていますね。

木村 ところが、台湾もね(笑)。

──え? えええ?

木村 台湾にも、技術指導で行ったんだけど、びっくりしましたよー(笑)。

──え? まさか? 台湾でも壮大なツアーが組まれていたとか(笑)。

木村 僕は、台湾と日本は極端に言ったら、同胞として戦ったと思っていたんだよね。甘かった。休みの時に街へ出たら、記念館があったんですよ(笑)。日本軍の武器を集めた、戦利品が展示してあるんですね。聞いたら、反日教育も色々とやっとるわけ。

木村正三

── ・・・(言葉を失う)。 その台湾に行かれたのは、いつ頃のことですか?

木村 そうだなー、確か次男が生まれて、1年目の誕生日の時に台湾へ行ったから、昭和51年かな? 日本語をしゃべる人も多かったし、僕らが台北にいる時は、ホテルも普通だったんだけど。工場のある地に行ったらね、そこのホテルは、3階以上は台湾人が上がれないようにしてあった。

──それはなぜですか?

木村 客室階に泊まっている日本人に危害が及ばないように、防犯と警備上の対策だろうね。ホテル従業員は好意的だったけど、なんだか複雑な気分でしたね。ま、そういうところにホテルがあったわけですよ(笑)。だからその街には、そういう記念館もあるわけね。

──そういうところで技術指導するのは、大変だったんじゃないですか?

木村 日本から技術指導で来たということで、台湾の従業員に比べると、かなり高めの指導料が出るわけね。それで、少ない給料で頑張っている台湾の人たちの前でね、「こーーーーーんな札束を丸めて」(両手いっぱいに丸めて)、「こうやって、こうやって」(冊をバラつかせながら)持って来るわけですよ。

──ガハハハハハ! あからさまに(笑)。

木村 もう本当に恥ずかしくってね。だから毎日、現地のいろんな人を呼んで、全部そのお金を使って帰りましたけど(笑)。それが、昭和51年頃の台湾だったですね。



■■■■■ 悪いのは人ではなく国家体制

──それでは、中国人の方にはどんな印象がありましたか?

木村 会社に中国人もいましたからね。でも一切、嫌な感じはなく、いい子ばかりでしたよ。それより、工場にいた時に、日本人の部下が、中国人の方と結婚したの。

──そ、それは、おもしろそうな展開ですね(笑)。結婚している身からすれば、日本人相手でも大変なのに、文化が違う奥さんをもらうというのは、見上げた挑戦者ですよ(笑)。

木村 それがね、その部下は一般社員で、給料も多くないのに何度も上海まで行って。上海でのパーティー費用も自分が全部出して。そのあとも、何回も何回も上海へ行って、それでやっとお嫁さんにもらえることになっているわけ。それで、最後日本に帰ってくる日に、お嫁さんの兄弟が、全部くっついて来たんです。

──ガハハハハハ! 実におもしろい展開です(笑)。

木村 そうするとその人間が、「保証人になってくれ!」と工場の班長に頼むわけですよ。で、無理だったら次に製造長に頼んで、それでも無理だったから、最後、僕のところに来たんです(笑)。

──ガハハハハハ! たまんないですね(笑)。

木村 で、「ちょっと待て」と、「まずは、本人の親に頼むのが筋だろ?」と、親に頼まなくて誰に頼むんだって(笑)。でも、親の収入じゃ、保証人になる資格がないって言うのよ。

──いさぎよく、あきらめろー!(笑)。

木村正三

木村 僕は当時、管理職だったから、保証人の資格を持つ収入があるのが、相手はわかっているわけね。それでもう、断りたいんだけど、周りを見たら、その家族が全員揃ってて・・・。

──ガハハハハハ! 会社に押しかけて来ましたか(笑)。それがコントだったら、抜群なんですけどね(笑)。

木村 ま、そんなことがあって、でもそれは200人の部下の1人であって、200人もいれば、そんな話は日常的に色々と起こることだから(笑)。ま、中国人についての質問だったから、こんな話をしたけど、日本人でもおかしな話は色々とあるからね。だから、中国人にどうこう思うことは何もないですね。

──そりゃ日本人にもおかしい奴は、いっぱいいますよね(笑)。

木村 うん。いっぱいいる(笑)。仕事で色々なところに行ったけど、アジアで日本人は偉そうにしてるからね。おかしいよね〜、アジアに悪いことをしたと思っているんだったら、偉そうにしなきゃいいでしょ?(笑)。アメリカに行ったら、日本人は(イメージとして)下を向いているからね(笑)。

──ガハハハハハ! それも日本人の一面を、如実に表していますね(笑)。

木村 どこの国へ行っても、日本人らしく謙虚にしていればいいじゃない。よその国へ行くというのは、よその家に上がるのと同じことなんだから、行儀よくしてればいいのにね〜。ダメだね日本人は、がっかりするよ(笑)。気持ちはどこでも平等に対等で、主張するところは、しっかりとしていいはずなんだけどね。

──日本人は、アメリカ人に強く主張されたら、なんでも「YES!YES!」としか答えられないイメージです(笑)。

木村 それどころか、「YES!」すらも言えない(笑)。

──ガハハハハハ! 日本人はうつむいているだけ(笑)。

木村 ホントそうなんだよ(笑)。知識と腕力が無いのは悲しいねー。だから、どの国の人に限らずね、いいところも悪いところもあって。結局、悪いのは人ではなく、その人たちを導く国の体制にあるんですよね。

──問題があるのは、人ではなく、国の体制ですか。



■■■■■ 政治家・官僚・マスコミの腐敗

木村 日本の国も相当おかしいよ。まず、政治家がおかしいじゃない。いつも土下座外交をして、この前も民主党代表の小沢一郎氏がね。

──あれはすごかったですねー!

木村 中国の胡錦濤主席の前で何と言ったか? 「皆と握手までしていただいて感動しております。」と、いったい何を寝ぼけたことを言ってるんだって(笑)。

──ガハハハハハ! 「ひれ伏す」とは、まさにあのことですよ(笑)。

木村 最悪だったね(笑)。自民党の元幹事長、加藤紘一氏の発言もそうじゃない。「最初の約束通り、拉致被害者は北朝鮮に返すべきだった」と、テレビで言ったんでしょ? 拉致被害者や家族の気持ちを考えたら、そういう発言は普通できないよね。

──またすごいこと言いましたよねー。あれは、日朝交渉が今うまくいかないのは、当時の副官房長官だった安倍晋三氏の案が採用されて、被害者の方を北朝鮮に返さなかったことが、原因だと言ったんですよね。

木村 それで安倍氏が、「誘拐犯に自分の子を返す親がいるのか?」と言っていたけど、ホントその通り! 実際、北朝鮮に拉致被害者を返すなんて、最初から政府は約束もしていないからね。約束を破ったというのは、北朝鮮が主張していることを、そのまま言っているだけですよ。

──あれは、何か意図があって言っているんですか?

木村 彼は、代表的な親中派だから、あれが普通だと思っとるわけよ(笑)。北朝鮮が言っていることを、そのまま鵜呑みにして、正しいと思って言っているだけじゃない?

──また日本人特有の症状ですか(笑)。

木村 そう考えたら、当時首相だった小泉純一郎氏や安倍氏は、しっかりとやってくれていたよね。

──それなのに、安倍氏が首相になったら世間は支持しませんでしたね。あの短期間で社保庁を解体して、日教組を壊し、反日団体にメスを入れ、その他も色々な改革をやって、立派だったと思うんですよ。世論を誘導するマスコミが、目障りだった安倍氏を、排除に動いた結果なんですかね?

木村 詳しくは知らないけど、安倍氏は、官僚が痛いと思うことをやろうとしていたから。官僚が色々とマスコミにリークして、グルになってやられとったからね。福田康夫首相(当時)が人気がないにもかかわらず、あの程度の批判で済んでいたのは、それとは逆に官僚が喜ぶことをしていたから。

──官僚とマスコミも腐っているんですね(笑)。

木村 小泉氏というのは、学年でいうと同級生なんですよ。たまたま私が定年退職した少しあとに、小泉氏が首相になったんだけど、同学年だからなんとなく親しみも感じて、最初から興味深く見てたのね。そうすると、ことごとく官僚が、小泉氏の足を引っ張る方向に、動いているのが見えるのよ。

──今になって考えてみれば、そうだったかも知れませんね。

木村 今でも、評論家は、小泉氏の改革を批判しているけど、改革が5年や10年で終わると思っていること自体が甘い。小泉氏がやったことを引き継いで、より強固にやろうとした安倍氏が、官僚は我慢ならなかったんだろうね。

──純ちゃんは、頼りの世間が盾になってくれましたけど、安倍氏は誰も守ってくれませんでしたからね。世間とマスコミと官僚の三重苦(笑)。

木村 で、福田氏が首相になったら、官僚はまたノビノビやっているもんね(笑)。だから、日本を良くしようとするなら、官僚が嫌がることをするしかないね。

木村正三


■■■■■ 官僚は日本の元凶

木村 会社の中も一緒でね。現場で汗水たらして働く人間を、国民とするなら、その人間を管理するのが、政治家や官僚でしょ。その人たちは、仕事をしなくても給料はもらえるのよ。ところが、この中にも、仕事をやる人間と、やらない人間。やる人間でも、悪いことをやる人間と、やらない人間。色々といるのね(笑)。

──あー、なんだか、身に覚えがあります(笑)。

木村 その中で、組織にとって一番悪いのは、仕事をやらない人間じゃなくて、してはいけないことをする人間なのよ。

──んー、なんだか、身につまされます(笑)。

木村 それをやっているのが官僚なんです。官僚の仕事は、金を使うことですから。そういう人間を置いておかないことが大事。そうするためには、今の政権を自民党から、民主党に変えなきゃいけないでしょうね。で、民主党は世間にアピールするために、官僚に対してある程度やってくれるでしょう! で、限界がきたら・・・、どうせ民主党でも無理なんだから(笑)。

──無理なんだから(笑)。

木村 そうしたら、次は自民党に政権を与えてね。それでまた、官僚の金遣いを追求させて、官僚が嫌がる方を順番に選べばね。この繰り返ししかないよ。

──官僚や政治家に期待するのではなく、国民がそうしてコントロールしていくしかないですね。

木村 官僚を3割削減って言いたいけど、実務をやる人間は置いといて、役職者以上は今の3割しかいなくていいのよ。実務をやらない人間が多過ぎ! それは会社の組織と一緒だね。工場でもそうだったし、管理するスタッフが増え過ぎたらおかしくなるんですよ。

──老兵は、ただ消え去るのみと(笑)。

木村 マッカーサーですね(笑)。子供の時から日本を見続けてきたけど、わかるんですよ。官僚が増えたことが、日本がおかしくなってきている原因だって。

──それでも、老兵は死なず(笑)。

木村 年間何千人という、キャリア、ノンキャリアを採用して、それが年を取るわけですから、どっかで辞めてもらわなきゃいかんわけですよ。実務する人たちより、その人たちを養う金と、ものすごくムダ遣いをするわけですから。

──そうなんですよね。

木村 年金問題とかもそうですけど、コンピュータ化する時に、社会保険庁の職員が所属している自治労が、ものすごい反対をしたんだよね。抵抗するために、だんだん働かなくなっていって、まとまらなかったから、今のようなミスとか出てきて。そういう経緯があるのにマスコミは、政府の問題としてしか取り上げない。

──社保庁の問題だけで、自治労には触れない。これも政府じゃなく、官僚が悪いだけですよね。

木村 だから、もっと本当のことをマスコミに言って欲しいのに、この世の中は、本当のことは言わない、言えない。昔からかも知れないけど、良い報道、悪い報道の、質と量のバランスが取れてないんだよね。

──マスコミが本当のことを言えない、まるで一党独裁の中国と一緒ですね(笑)。


「 国を愛せない大人たち - もうひとつのいじめ - 」出版記念インタビュー 後編に続く

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