春　春景色

シロバナタンポポ　：　日本固有種　。　　タンポポは黄色いのが世界の常識ですが　日本には白花のものが西日本に 少なからず自生しています。　　　日本が世界に誇れる風格の高いタンポポです。

＜日本タンポポは減少しているのでしょうか？＞
日本種のタンポポはセイヨウタンポポに圧迫されて姿を消しつつある・・・　等と主張される方々が少なくないようです。
もともと日本のタンポポがあまり無い地域に西洋タンポポが入り込み　結果として そのあたりで見られるのはセイヨウタンポポばかり　という現象から誤解を生んでいるのです。
日本のタンポポは全く健在です。
田園地帯など行くところに行くと　”天文学的な数”　の日本タンポポが存在します。　　（カントウタンポポ　カンサイタンポポ　他）
日本種は自家受粉が出来ないため春にいっせいに開花し蜂や蝶やアブ等を呼び寄せる作戦をとっています。　　　数千年数万年も続くこの 共生関係は崩れることはなく日本タンポポが減少することは無いのです。
上記の理由で日本のタンポポは春にしか咲かないことも　姿を消しつつあるなどと誤解を生んでいるようです。　　

水仙の原産地は地中海あたりといわれ　日本には平安時代に渡来したのは事実のようです。　　　しかし・・・
それらの渡来した水仙とは別に　日本には太古から白色のニホンスイセンの群落が点々とあり　その起源を明確に説明できる説はありません。　　　ニホンスイセンは 日本もしくは中国が原産地とも考えられるのです。
美しいニホンスイセンは謎を秘めた花でもあるのです。

清少納言は枕草子で　「桜は花びら大きく葉の色　濃きが」 　と言っています。　　当時は ヤマザクラのように葉と共に開く桜が多かったのでしょうか。　

枕草子では　「木の花は濃きも薄きも、紅梅」 と言っています。 　 赤い色の梅が好みだったのでしょうか。

キンポウゲ　　　（別名　ウマノアシカタ）
日本全土に自生するキンポウゲは花径２センチほどでさほど目立ちませんが　キンポウゲ科の華麗な花たちの元締めとなります。
フクジュソウ　　オダマキ　　アネモネ　　クレマチス　　クリスマスローズ　　ラナンキュラス　　等そうそうたる花達がキンポウゲ科です。

キンポウゲ科オダマキ属。　　４−６月に咲きます。
日本を含め世界の温帯地帯に分布します。
オダマキとは面白い名前ですが　日本では糸を巻き付ける　おだまき　という器具に似ていることから命名されました。
紅色　黄色などがありますが　青ないし紫色が主流のようです。

ナノハナ：　　　アブラナ科アブラナ属。　　カブ　ハクサイ　キャベツ　等も仲間です。　菜の花　とは　食用の花　という意味なのだそうです。

ジバシリとして知られますが　イワニガナが正式の名前のようです。　　日本全土で黄色い可愛い花を咲かせる野草で　タンポポとよく間違われますが葉の形が違っています。　　花のサイズはタンポポより少し小ぶりです。

ドウダンツツジ：　　　ツツジ科ドウダンツツジ科　　　日本固有種
ツツジと名がつきますが小さな釣鐘状の可愛い花を咲かせます。　　西日本に生育し白色が多いのですが桃色の花もあります。
春の花だけでなく秋の美しい紅葉も見ごたえがあります。　

ヤマブキ：　　　バラ科ヤマブキ属　　　kerria japonica
日本全土および中国の一部に自生しますが学名にjaponica がつき日本の花といえます。　　　外国では　Japanese Rose と呼ばれます。
バラとは近縁で４−５月に　黄色の美しい花を咲かせます。　　庭にも野生そのままのものが観賞用として植えられ華麗な景観をつくります。