俺、女の子になれますか?

第二十五話「あたしもあんな風に改造されたんだ…」

(この作品はR18です。18歳未満の方は読まないでね。)
 あきらかに美樹ちゃんは背丈が小さくなっていた。その分彼女の胸元は大きく膨らみ、ヒップはさっきより大きく丸くなり、体の線はぐっと丸みを帯び、もう男の子の時の美樹クンからは想像も付かない程女の形に変わっていた。
 そればかりでなく、彼女の髪はいつしか胸元まで伸び、長い睫毛とふっくらした頬、小さくて可愛い唇を供え、高校生の美人の学級委員長か生徒会長って感じに変貌しつつあった。
 体が小さくなり、あまり気味になったワンピース姿で体を小さくくねらせ、細くなった手で胸とか何も突起物がなくなった下腹部とか、着せられたワンピの裾から太股とかを流れる様に指でなぞっていく美樹ちゃん。
「かわいい、生まれて初めて一人エッチを試したお嬢様って感じ…」
 まゆみちゃんみたいに騒がず、大きくなったヒップをもてあます様に身を左右によじり、目を瞑って微かな悶え声を口から漏らし、一人静かに女の子の体になっていく美樹ちゃん。
「…柔らかい…嘘みたい…」
「これが…女の子の体…」
 時折聞こえるそんな声、やがてカプセルの中に小さな可愛い悲鳴を残し、性的にも女の子になった美樹ちゃんは和之の手によってその中から運びだされていく。
 再びベッドルームに移送されていく美樹ちゃんに、
「美樹!よかったね!」
「可愛いっていうか、美人さんになってる!」
 口々に声をかけていた。
「和之、早くしたげて、時間が…」
「わーってるよ」
 私の言葉に美樹ちゃんをお姫様抱っこしながら答える和之。
「あの和之センパイ、あと俺がやります」
「だめだ!元々こいつはおめーにゃ無理だ。ヤンキーと生徒会長だしな」
 さっきから手持ち無沙汰で何にもできずおろおろしていた矢萩クンの言葉を蹴って彼は美樹ちゃんを抱っこしたままベッドルームへ入っていく。美樹ちゃんに埋め込まれた生殖細胞の肉体変身効果の時間はあと二十分弱。
 背が縮んで和之の肩のあたりまでの身長になった美樹ちゃん。和之の彼女を扱う手がいつもより優しく感じる。
 おでこにキスされ、ワンピースのチャックを下ろされると、恍惚の表情で体を弓なりにし、ブラのホックを外されると恥ずかしそうにうつむいて両手を胸に当てる彼女。
「僕に、おっぱいできちゃった…、声も、こんなに…」
 恥ずかしそうに言う美樹ちゃんをぐっと抱きしめた後、両手で彼女の胸に出来た柔らかな膨らみをすくい上げる和之。ついさっきまで何もなかった彼女の胸には、真中に苺色のボタンの様な乳輪の付いた、真円に近い大きな膨らみが出来ていた。
 和之がそれを愛撫し始めると早くも目を瞑って口を半開きにして至福の表情を見せる美樹ちゃん。
「お前は女になったんだ。小さくて柔らかくて可愛い生き物になったけど、その体には男以上の力が宿ってるんだぜ」
 何も言わない彼女に和之は続ける。
「たくさん笑って気の済むまで怒って、眠るまで泣いてそしてたくさん女を感じるんだ」
 雪の様に真っ白になった美樹ちゃんの体を優しく愛撫しながら続ける彼。
「お前、頭いいんだろ?お前なら笑顔一つ、可愛い仕草一つ、女っぽい表情一つで男はなんとでも動かせる様になれるさ」
 美樹ちゃんのうなじとか耳を口で攻撃した後、とうとう彼女の胸に出来た柔らかな膨らみを舌で愛撫し、その先端の苺色の大きなボタンを口に含むと、
「あ、あーん!」
 大人しめだった彼女の口からとうとう大きな悶え声が漏れ始める。
「今後お前は数学や物理は苦手になり、かわりに社会とかの暗記物や国語・英語が更に得意になってくる。音楽とかも得意になる。女科学者はあきらめた方がいいかもな」
「う、うん…」
「出来るなら人を癒す仕事とかしてほしいなあ。作家、俳優、歌手、モデル、いくらでも…」
 和之が何やら話し始めたのを、長く伸びた髪を振る様にして遮る美樹ちゃん。
「ねえ、僕ってかわいい?」
 いきなりの質問に面食らう和之。
「かわいいっていうか、黒髪の美人になったよな」
「美人?」
「ああ、美人で、長い黒髪が綺麗で、柔らかくて、いい香りがして…綺麗で美人な生徒会長ってとこかな」
 そう言って美樹ちゃんの黒髪を触り、そのまま彼女の頭をなでる和之。
「ねえ、もっと褒めて…」
「え?」
「頭なでて、いい子いい子して…」
 いきなり目をうるうるさせて和之の顔をじっと見つめる美樹ちゃん。
「美人で、綺麗で、かわいい子になったぜ、美樹」
 その途端彼女は和之の体を両手でぎゅっと抱きしめ、顔を彼の胸にうずめて、泣き声を上げる。
「だって、だって、僕今まで一度も褒められた事ないもん!勉強できて一番取ってあたりまえだって…」
「お、おい、美樹」
「僕、女になったら好きな事やってやる!漫画見て、アニメ観て、コスプレだってやってみたい!」
 そう言いつつ美樹ちゃんは和之をぎゅっと抱きしめベッドに押し倒し、自分の下腹部を彼の下半身に押し付ける。
「忘れたいの!男の子だった自分を、忘れさせて!」
 そう言って彼女はすっかり柔らかく大きくなった自分のお腹を和之のお腹にぐいぐいと押し付け、自分の履いているパープルのショーツに手をかけた。
「わかったよ、お前がそういうなら」
 そう言うと、和之はのしかかってきた美樹ちゃんをがっしりと捕まえ逆にベッドに押し倒し、彼女のはいていたショーツを無理矢理剥ぎ取りにかかると、それはピリっと音を立てて破けてしまう。
「あっあっ…」
 そう言って困惑する彼女の足を開き、まだ未完成の美樹ちゃんの秘部に自分のものを押し当てる和之。
 その様子を見た私は思わずマイクに向かって叫ぶ。
「和之!何やってんの!それやっちゃいけない事でしょ?」
「入れねえよ!まだ穴小さいし、そもそも入るわけねーだろ!」
「わかってるけど!あそこが傷ついたり壊れたりしたらどーすんのよ!」
「それ修復するのがあんたの仕事だろ!」
 私は 恐怖で顔が強張ったみたいになっている美樹ちゃんを見て不安になる。でもひょっとして和之なら…
(こいつにたまった長年の鬱憤晴らしてやるか)
 そう思った和之は、大きく熱くなった自分の物を、まだ女にしては大きな美樹ちゃんのクリトリスに変化中の男性器に押し当てる。
「美樹、女が男を挑発するとどんな事になるか教えてやるぜ!」
 そのまま猛然と腰を動かす和之、その姿は高校の生徒会長の女の子をまるでレイプしているような…
「きゃあ!」
 美樹ちゃんが一声悲鳴上げても和之は全く気にしない。部屋のベッドがギシギシときしむ音がスピーカーからも伝わってくる。
「や、やめて!やめて!」
「いゃーん!いやーん!」
 もう美樹ちゃんが何言っても辞めないつもりらしい。彼女の目からは涙があふれていく。とだんだん彼女の悲鳴が変わっていく。
「やだー!やだー!」
「やん!やん!やん!」
「あーーーーーん!」
 最初は苦しそうにしていた彼女の顔はしだいに穏やかになり、口からはよだれが一筋こぼれていく。そして、
「あ…あたし、あたし女なんだ…女の子なんだ…女の子なんだ…わ」
 美樹ちゃんの声に私がふーっとため息をつく。なんとかうまくいってるみたい。
(生徒会長で美人で綺麗なクラス委員長が堕ちていく…)
 ふとそんな事を思い浮かべ口に笑みを浮かべる私。
「あ、あたし、あたし美樹、美樹なんだ、あたし、女…」
 どうやら美樹ちゃん、女として自分を認めたらしい。
「まゆみちゃん、美樹ちゃんがあたしになったよ。あなたより早かったわね」
 私の横でじっと美樹ちゃんの変貌をモニターで見ているまゆみちゃんに私はちょっと意地悪そうに言う。
「ねえ、絵里花ちゃん、真美ちゃん、あなた達いつ僕からあたしになった?」
 私の後ろの二人にも聞いてみる私。
「あたしいつかわかんないけど、カプセルから出てきた時にはもう、あたし、になってた」
「あたしはまゆみちゃんと一緒だよ。膣作られてる時に、あたし、になっちゃった」
 うれし恥ずかしそうに言う絵梨気ちゃんと真美ちゃんだった。
「聡美ちゃんは?」
 横にいるはずの聡美ちゃんにも聞いてみようと思ったけど、和之がこれ以上女の子?と絡むのを見たくなかったのか、どうやら早々に私の部屋に引き上げたらしい。
「あん…あん…」
「もっと強くして…」
「もっとぎゅーって抱きしめて!」
 部屋の中で相変わらずの二人。知らない人が見たら二人がマジでエッチしているかにしか見えないだろう。
 とうとう二人は制限時間を知らせるチャイムが鳴るまでそれを続けた。
 疲れているにも関わらず、再び施術台の上でまゆみちゃんと同じ様にAVの女の子みたいな喘ぎ声を上げながら、膣と処女膜を作られていった美樹ちゃん。
 和之の暴挙により傷だらけになった女の子の大事な部分を、私の手で綺麗な形に修復された美樹ちゃん。
 そして、四人で狭いシャワー室できゃっきゃ言いながら汗を流し、その後スタイリストにより、長く伸びた髪の先端の男の子の時の髪の毛を切り落とし、前髪をパッツンにされ、本当に生徒会長風の美少女になった美樹ちゃん。全てが終わったのは夜十時を回っていた。
「当施設の入所セレモニーは明後日、明日は一日自由だからゆっくり休みなさい。それとビュッフェのレストランは夜の十二時だからね。
昼から何も食べてないんでしょ?今日はお腹一杯食べてゆっくり寝なさい。仲良し四人で一緒に寝てもいいかもよ。男だったらともかく、女の子はそれが出来るからね」
 私の言葉に口々にお礼を言って、ミュールの音を響かせ、大きく可愛くなったヒップを揺らしながら部屋から出て行く、可愛い制服姿の今日女の子になった四人の元男の子達。
「姫先生、また会えますか?」
 部屋のドア付近でまゆみちゃんと美樹ちゃんが振り返って私に尋ねる。
「ええ、私も男の子だった時があるから、対男性とのコミュニケーションと女性の健康と病気の講義の時は会えるかもよ」
「わーよかった!」
「じゃ、お休みなさい」
 胸元で小さく手を振って部屋のドアの奥に消える二人。
「じゃ、俺もホテルへ戻るか…」
 和之が部屋から出ようとした時、
「わかってるわよね!和之」
「さっきのは冗談だよ、誘わねーよ」
「そうは見えなかったわよ!」
「わーってるよ!」
「まじ変な事したら、あたしの名前で永久追放するからね!」
「こえーなー、姫…」
 そう言いつつ荷物を持って部屋から出て行く和之。
「あと、アリス、矢萩クン、この部屋片付けたら今日のレポートの書き方指示するから後であたしの診療室来てね。アシスタントの翼ちゃんはもう今日は戻っていいわ」
「うっす」
「はーい」
 この部屋で今日後半殆ど何も出来なかった、美樹ちゃんの正式な担当チームにも指示を出し、私は聡美ちゃんの待つ本来の自分の診療室へ戻る。
 明日は施設の休日だけど、まだ仕事が残ってる。多分深夜までかかるだろう。
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