俺、女の子になれますか?

第二十話「初潮が起きて…処女になって…そして…」

(この作品はR18です。18歳未満の方は読まないでね。)
 まだ最後の施術が残っている。まゆみちゃんになった一輝ちゃんに出来たかりそめの女の子の秘部を綺麗に仕上げる事。
 元々女性のこの部分は男側から見てもそんなに綺麗なものではない。まして女になった私から見てもそうとうグロテスクな物。それを少しでも綺麗で可愛い物に整形してあげないと。
 少なくとも私はこの技術には長けていて、当施設でも他の先生達への講師を務める位。運が良かったわね、一輝ちゃん、いや、まゆみちゃん。
 産婦人科で使う足を乗せる器具をベッドの横に近づけ、まゆみちゃんの足を私と聡美ちゃんの二人がかりでそっと乗せる。本来股間をかなり広げるこの姿勢は男にはかなり辛いけど、既に女の骨格になったまゆみちゃんには特に問題なかった。
 そして足元に、いくつかのカメラと小さなアームみたいなのが十数本付いたかなり大掛かりな装置を用意し、まゆみちゃんに話しかける私。
「はーい、これが最後ね。可愛く作ったげるから安心してね」
 そう言いつつもその形状を見てため息をつく私。
(今まででもベスト五に入る困難さだわ)
 でも私にも意地がある。大きなタブレット状の操作パネル兼モニターに大写しになったまゆみちゃんの秘部を確認して右手にマウスペン、左手に手袋の様な器具を装着し、いくつかのテストをした後まゆみちゃんの女性器の修復作業に入った。
 局所麻酔を施し、どす黒い色素を消す特殊なライトを当て、いびつに歪んだ外陰部を小さなコテ様の器具で一直線に整えると、出来たばかりのまだ柔らかなその部分が綺麗に整形されていく。
 次にぺちゃんこになった男性器の袋の名残の上の方を開くと、そこに有った皮かむりになって豆粒程に退化したまゆみちゃんの男性器。
 それを根元の皮を半分残して切り取り、粘膜で覆われた内陰部のでこぼこを綺麗に削り、つるつるにして別の光を当てると、粘膜組織がだんだん厚みを増し、男性器の名残は尖って女性のクリトリスに変化し、肉色の内陰部は艶々したピンク色に染まっていく。
 ぐちゃぐちゃになっている元々は精巣だった外陰部。しわくちゃなそれを丁寧にシワを伸ばし、まっすぐに整え、レーザーでクリトリスに近い処から少しずつ整形していく頃、シミ消しの特殊光の効果が出てきたのか、ドス黒かった部分が次第に赤く変色していく。
 局所麻酔はしているものの、まゆみちゃんには針で突かれた感覚は有るに違いない。心配して彼女の顔をモニターで見ると、彼女は口を半開きにして目をうっすらと閉じて恍惚の表情をしていた。
「まゆみちゃん、痛む?」
「ううん」
 小さな声で返事した後、
「あそこ作ってるんでしょ?今更なんだけど、ああ、本当に女の子になっちゃうんだって感じがするの」
 一安心して作業続ける私。シワを取り、マイクロレべルで切ったり接合したりまゆみちゃんの秘部もようやく学校の保健の教科書に載る様な左右対称の整った形になっていく。
 その間あの黒ずみを消す光は、彼女の秘部全体を赤から薄いピンク色に変えていく。私はそれでも取りきれないシワの部分とかをピンポイントの同じ光で一つ一つ丁寧に消していく。
(我ながら見事な出来栄えね。この記録映像は今度講師やる時のいいサンプルになるわ)
 そして最後にまゆみちゃんの出来たばかりのクリトリスにレーザーを当て、男の子の時の名残だった尿道を塞ぐと、
「あ、ああん…」
 彼女の口から可愛い女の子の悶え声が漏れ、すっかり女になった彼女の秘部の粘膜にうっすらと粘液が覆ってくる。
(あ、感じてるみたい)
 私はようやく終わった事を肌で感じ、装置のメインスイッチを切り、まゆみちゃんの元へ急ぎ足で歩み寄り、彼女の拘束具をはずした。
「終わったわよ」
「あ、はい…」
「最後に答えてね。あなたの名前は?」
「あ、あたし、篠原…」
 恥ずかしそうに口をとざすまゆみちゃん。
「もう一度、あなたの名前は?」
「篠原…まゆみ…です」
「男の子?女の子?」
「あ、あたし、女の子です…」
 その瞬間私は可愛い美少女になった一輝クン改めまゆみちゃんをベッドから抱きかかえて頬ずり。彼女の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
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