俺、女の子になれますか?

第十九話「僕、まゆみって女の子になるの」

(この作品はR18です。18歳未満の方は読まないでね。)
 私は彼の股間を覗き込み、彼の股間に挿入されてピストンみたいに動いている器具の縁からとろっと僅かに流れている白っぽい液体を指に取って色や粘り気を調べる。それは女の子がエッチしている時に、膣から分泌される液体そのものだった。その時、
「…ま…ゆみ…まゆみ…」
 女の悶え声に混じって、一輝ちゃんが何かを口にし始めた。
「あん…あん…ま、まゆみ、まゆみ…あん…あん…」
 私はその声をはっきり聞こうと彼の顔の側に自分の顔を寄せる。
「まゆみ?」
 私の言葉に彼は悶え声を上げながら、軽くうなづく。
「まゆみって、何の事なの?」
 初めての女としての快感を覚えた彼。悶え声がだんだん甲高く大きくなっていく中、その合間に私に喋ってくれる。
「…あん…あん…、頭の中で…誰かが喋るの…あ、あん…、お前は…まゆみ…だって、あ、あん…あん…」
 彼のその言葉に私は彼の長くなった髪をそっと撫でて尋ねる。
「一輝ちゃん、じゃあ、名前はまゆみちゃんでいいのね?」
 私の言葉に喘ぎながらも大きくうなづく彼。
「どんな字にする?」
 彼は答えず、相変わらず可愛いもだえ声を上げているだけ。と、その時、
「一輝ちゃん、じゃあさ、ひらがなで(まゆみ)にしなよ。可愛いじゃん」
 いつのまにか、各種申請用の端末の前に座っていた聡美ちゃんの言葉に、声を上げながらもはっきりうなづく一輝ちゃん。
(あ、そろそろいいかも)
 私は急いで制御装置の前に座り、一輝ちゃんに話す。
「一輝ちゃん、じゃあちょっと入ってる棒をぎゅっと締めつけてみて」
 言葉の意味がわからない様子の彼。わかりやすく私は話す。
「女の子はね、大好きな彼のそれをぎゅっとお腹の中でしめつけてあげるの。そうすると男の子はすごく気持ちよくなるの」
 一輝ちゃんの女のあえぎ声が止まる。
「ど、どうすればいいの?」
「ほら、一輝ちゃんが男の子だった時、自分のものをぴんと立てる筋肉が有ったでしょ。それを使うの」
「え、こ、こうでいいの?」
 その時制御パネルの一つの数字がゼロからわずかに動く。それは膣圧を表示するところだけど、全然基準値に達してない。
「もっとぎゅっと」
 私の言葉に再びその数値が動くけど、まだ規定の半分にも満たない。同じ事を数回繰り返しても、なかなか規定値には届かない。と、
「あ、こうでいいの?」
 その途端、その数値はぐんと跳ね上がり、規定値の二倍の数値を示す。
(あ、合格…わあ、すごい…名器になるわ、一輝ちゃん…)
 と、今度はその数値がなかなか下がらない。あの器具をずっと締め付けたままらしい。とその時、彼の悲鳴の様な声が響く。
「あ、あーん!あーん!」
 ちょっと驚いた私が彼の寝ている施術台に駆け寄ると、彼は内股になってふっくらした両足の太股で、しっかりと自分に挿入されている器具の根元をぎゅっと包み込んでいた。
「あーん!僕、僕!」
(あ、これ女としてイク前兆かも)
「僕、もうだめ!もうだめ!女になっちゃう!」
 女としての快感を覚えた彼の頭の中が急速に女の子のそれに書き換えられてるんだ。
「あーん、僕、僕、まゆみ!まゆみなんだ!まゆみなんだわ!まゆみになっちゃうーっ!」
 その声を聞いて、私はようやく終わりを感じた。いつもよりすごく長い感じ。
「あ、ぼ、ほく……あ、あた…あ、あたし、あたし!あたし!ま、まゆみ!」
(そう、もっと、もっと叫んでいいのよ。恥ずかしがらずに、あなたはもう女の子なんだから)
「あたし、あたし!まゆみ!まゆみなんだわ!あたし!まゆみー!」
 彼、いやもう彼女だろう。彼女がそう叫んだ直後、
「キャーーーーーッ!」
 今まで聞いた中で一番甲高い声で彼女が叫んだ後、
「やだっ落ちる!落ちるーぅ!」
 そう叫んで一瞬ぐったりした彼女。と次に、
「あ、いたい!いたい!いたあーい!」
 その言葉に私ははっとして急いで制御盤の元にかけより、一つのスイッチを押す。
「や、やだあ!やだあ!何か出ちゃう!」
 その瞬間、私の鼻は微かな血の匂いを感じ、それが部屋の中に漂っていくのを感じた。それは一輝ちゃん改めまゆみちゃんに起きた女の印、初潮。
 股間に挿入された器具は素早く彼女の経血を吸い取り、膣の洗浄を始め、そして彼女に出来上がった膣の出口のあたりまで後退し、最後の改造を始めた。
「一輝ちゃん、じゃなくて、まゆみちゃん!女になったよ!女になったよ!」
「え…」
 まだ痛みが残るのか顔をゆがませて一輝ちゃん、いやまゆみちゃんが顔を寄せてきた聡美ちゃんに答える。暫く何が起こったのかわからない様子だったけど、多分微かな血の匂いを感じてその意味がわかったんだろう。
「あ、これって…」
 そう言って聡美ちゃんの顔を笑顔で見つめるまゆみちゃん。
「え、でもまだ…」
 彼女の股間からまだあの器具は抜けていない。出来たばかりの膣の出口付近でまだ何かをしている。
「なんだかジーンとするけど、これって何?」
 不思議そうに聡美ちゃんに聞くまゆみちゃん。
「あのね、うーん、まゆみちゃんを処女にしてるの」
「え?それ何?」
 まだぴんと来ていないまゆみちゃんに聡美ちゃんが軽く息を吸って声を大きくして言う。
「しょーじょーまーくっ」
「え?何?」
「処女膜!聞いた事ないの?まゆみちゃんに処女膜作ってるの!」
「あ、ああ、そうなんだ…」
 そう言って天井を見つめ直し、すこしうっとりした表情で目をつぶって微笑むまゆみちゃん。そんな彼女の手を両手で握って微笑む聡美ちゃん。
「細くて柔らかい手になったよね」
「え、あ、ありがと…」
「処女は好きになった大切な彼氏にあげてね。最初は痛いけどさ。絶対和之みたいな女たらしにあげちゃだめだよ」
 こんな所で和之の名前出すなんて、私は事の真相がわかった気がした。
 暫くするとコントロールパネルの右上に「complete」の文字が出て、まゆみちゃんの股間から機械が外れていく。そして聡美ちゃんが役所から送られてきた変更された戸籍謄本のコピーを持ってきて、まゆみちゃんの顔の横にそれをかざす。
 この瞬間、男の子「篠原一輝」クンはこの世から消え、女の子「篠原まゆみ」ちゃんが誕生。
「そっか、あたし長男から次女になるんだ」
「そうだよ」
「なんか降格したみたい…」
 まゆみちゃんの言葉に声出して笑う聡美ちゃんだった。
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