一輝ちゃんのお腹に挿入された細胞の効果も消え、彼の女としての容姿はほぼ固まった。背も肩幅も小さくなり逆に胸は膨らみヒップも大きくなり、顔も別人の様な可愛い顔になった彼。とても昨日の朝の彼と同一人物とは思えない。
再び一輝ちゃんは服と下着を脱がされ、バスタオルを体に巻かれた状態で、腰と両手足に拘束具を付けられベッドの上に寝かされた。和之は聡美ちゃんによってあのベッドルームに閉じ込められて鍵までかけられ、ふてくされた様子でベッドに寝てTVみたりスマホいじったりしている様子。
「僕また縛られるの?」
「あと少しだから我慢してね」
すっかりしおらしく女らしくなった彼の言葉に、彼の頭をそっとなでて言う私。
「なんか縛られるのってさ、前は嫌だったけどなんか今は落ち着くって感じがする」
彼の言葉に私は頭の中で笑いながらも、黙って作業を続ける。
「ねえ、僕ってさ、もう女なんでしょ?」
縛られるの悪くないとか、だんだん口数も増えてくる彼の可愛くなった声に私も顔に笑みを浮かべながら答えてあげる。
「そうね、性的にはもう女の子だけどさ」
彼の股間あたりに置いた台座みたいな物に、銃みたいな装置を取り付けながら私は続ける。
「本当に好きな彼氏と本当に愛しあう事がまだ出来ない体よ。今の一輝ちゃんは」
ベッドの上に置かれたその変な装置をいぶかしげに見つめる一輝ちゃん。
「それ…何?」
「大体想像付くでしょ」
私は彼が寝かされているベッドの横に行き、微笑みながら続ける。
「柔らかい女の子の体の中で唯一丈夫な筋肉があるの。それは彼氏のものを受け入れる場所。まだ一輝ちゃんにはそれが出来てないから最後にそれを作るってわけ」
「それって痛いの?」
少し驚いた表情で続ける彼。
「僕、もう痛いのやだ」
と、傍らの机で機械の制御装置をいじっていた聡美ちゃんが手を止めて一輝ちゃんの所につかつかと歩み寄る。
「あのさー、さっきも言ったじゃん。女になったらさ、毎日痛い事と辛い事と悲しい事と戦わなきゃいけないんだよ」
「う、うん…」
「それにさー、もう体はほぼ女とおんなじなんだからさー、僕って言うのいいかげんやめない?」
「え、だってさー」
聡美ちゃんに責め立てられる一輝ちゃんがちょっと恥ずかしそうにして続ける。
「恥ずかしいもん、あ・た・し、なんて言うのさ」
「はあ?」
「だってさ、昨日の朝まで僕普通の男だったんだぜ。そんなにすぐにさ…」
「あのねー、そのロリッぽくなった声で僕なんて言われるとさー、調子狂っちゃうんだよなあ…」
そう言いつつ彼から離れ、最後は独り言みたいに言いながら、元の机の上の制御装置の前の椅子に座る聡美ちゃん。
「姫先生(私)早いとこぶすっとやっちゃったら?そろそろ一時間遅れだよ」
「そうね」
聡美ちゃんの言葉に私はうなづき、一輝ちゃんの股間に設置した装置の後ろに歩み寄る。
「じゃ、一輝ちゃん。もう未練ないわよね?ちゃんとした女の子にするよ」
そう言って私は彼の体に巻いたバスタオルの端をめくり上げる。そこを見た私はふーっとため息。
(結構てごわそう…)
暫定的に自然に出来た女の子の大事な部分だけど、かなりぐちゃぐちゃで黒くてグロテスク。
(和之ったら、よくこんな所口で舐めたよね)
私も女になってからというもの、女性の秘部に関しては男だった時よりあまり興味が無く、むしろ嫌悪感を持つ方だった。だからこそ、私はこの施術の最後に自らの手で少しでも綺麗で可愛く、あの部分を整形してあげようと思っている。でもその前に…。
どす黒い色になってぺちゃんこになってぐちゃぐちゃに折り重なった一輝ちゃんの精巣部分の真ん中を指で開くと、そこに見えた粘膜で覆われた肉色の割れ目。指で探ると小さな尿道が確認できて、その下にそれと同じ大きさの小さな穴をようやく探しだせた。それはあの棒状の組織が一輝ちゃんの体内にめりこんでいった跡。
「一輝ちゃん、いくよ」
銃みたいな装置の先端の直径二センチ程の棒状の器具にローションを塗ってその穴に当て、そしてぐっと中に入れる私。その途端、
「ひゃーっ!」
ロリ声になった一輝ちゃんの驚いた様な悲鳴が上がる。構わずぐいぐいそれを押し込む私。
「せ、先生!やだ!冷たい!痛い!」
下半身を揺らしながら抵抗し始める一輝ちゃん。
「我慢してね、すぐだから」
顔をしかめて痛がる彼だけど、すぐに所定の位置までの押し込みが終わり、彼の顔から苦悩の表情は消えていく。
「一輝ちゃん、覚えとくのよ。それ、女の子が初めて生理の時タンポン入れた時の気持ち悪さだから」
傍らの椅子に座った聡美ちゃんが意地悪く言いながら、そこに歩み寄った私に席を譲った。
「一輝ちゃん。もう痛い事はないから安心してね。それと我慢出来なかったら声上げていいからね」
そう言って私は装置のスイッチをオンにすると鈍い音を立てて装置が作動し、一輝ちゃんの顔が曇り始める。
「せ、先生、その、変な感じ…」
一輝ちゃんに挿入された棒は振動と超音波を発しながら少しずつ太くなり、体内で触れている面に柔らかくて丈夫な膣の筋肉を作り始めた。
「うわっうわあっ」
顔を振り乱して、体を左右にまるで拘束具を外す勢いで揺らし始める一輝ちゃん。筋肉がほぼ消え、全身女の柔らかな脂肪と肉で包まれ、もう殆ど力も出ないはずなのに、施術台のベッドがかすかにぎしぎしと音を立てる。
「気をしっかり持ってね。でないと一輝ちゃん自身が最悪消えちゃうから」
私の言葉が聞こえているのかどうか、彼は相変わらず目をつぶって声にならない声をあげていた。しばらくたつとようやく落ち着いてきた一輝ちゃん。もうベッドの上では暴れる事なく、
「うーん…」
と声は上げるものの、揺らしていた体は次第に体をねじったりくねらせたりする形に変わっていく。
多分膣の筋肉が形になってきたんだろう。今度は更にその内側に粘膜が張り巡らされ、無数の内分泌腺そして性を感じる場所が出来始める頃。そうなるとちょっとした見物ではある。
すっと聡美ちゃんが、目をつぶってうめき声を出し始めた一輝ちゃんの横に膝を立てて座り、何か話し始める。
「一輝ちゃん、びっくりしないでね。ほら、男の子の時ってさ、感じるのは先っぽだけだったけどさ、女の子になるとさ、男のあれを包み込む部分全体が感じるからさ。男の時の五倍は気持ちよくなるからね」
意地悪そうに笑顔で更に続ける彼女。
「あたしもさー、この時びっくりしたもん。何?なんなのこれ?ってさ」
彼女の言葉が聞こえてるのかどうか、相変わらずうめき声を出していた一輝ちゃんの声が少し大きくなり、そして、
「あん…あーん、あーーーん!」
とうとう可愛い声で女の子の悶え声を発し始めた彼。女の子の膣というものがとうとう一輝ちゃんに出来上がってきたらしい。
(そろそろね。覚悟してね、一輝ちゃん)
私が操作盤の一つのスイッチを押すと、一瞬装置の振動は止まり、そして今度は一輝ちゃんの股間に挿入された器具がゆっくりとピストン運動をし始める。
「あ、や、やーん!」
一声一輝ちゃんが可愛い悲鳴の様な声をあげる。体は力が抜けたみたいになり、背中だけが少し弓なりになっていく。目はうっすらと開き、可愛いあひる口になった唇は半開きになり、次第に器具の動きに合わせて、
「あっ…あっ…あっ…」
と声が漏れ、だんだんエッチしている女の子の表情に変わっていく。