俺、女の子になれますか?

第十五話「出来立てほやほやの女の子は熱いうちに…」

(この作品はR18です。18歳未満の方は読まないでね。)
 抱きかかえられた一輝ちゃんがふと我に返り、自分がされている事に驚いた様子で目を大きくさせている。
「あ、あの、これって」
「知ってるだろ、お姫様だっこ。なあ、お姫様」
 お姫様の言葉に恥ずかしさで顔を真っ赤にした一輝ちゃんが、今度は嬉しそうな表情。
「なんだか、だっこされるのすごく気持ちいい。大切にされてるみたいで」
 そう言いながら抱かれたまま彼の首に両手を回す一輝ちゃん。
「さあ、それじゃ最後の仕上げといくか」
「え、何を…」
「黙って俺に任せとけ」
 一輝ちゃんを抱きかかえてベッドルームに入り、ベッド脇で彼を降ろす和之。と、突然、
「あっああっ」
 ベッド脇の床に足を降ろされた一輝ちゃんが小さな悲鳴を上げて尻餅をつく。そして、
「な、何、この体…お尻重くて…足が、ねじれてる」
「生まれて初めて女の体になったんだからさ、仕方ねーよ。そのうち慣れるさ」
 笑いながら片手で一輝ちゃんを引き起こしながら和之が言う。そして彼の前に立たされた一輝ちゃんが再び驚きの声を上げる。
「どうしたんだ?」
「ぼ、ぼく…の、体…」
 可愛くなった目をぱちぱちさせ、口を半開きにしながら自分の体のあちこちを触る一輝ちゃん。そう、ついさっきまで和之と背格好はあまり変わらなかったのに。
 背丈は和之のあごの辺りまでになり、肩幅は一回り小さくなり、胸は和之の二周りも小さくなっていた。その反面彼の胸にはもう目立つ二つの膨らみがあり、和之と違って、胸の膨らみのすぐ下から体はくびれ、ヒップラインが始まっていた。
 大きく丸く柔らかくなったヒップは逆に和之のそれよりはるかに大きく…。
「なんか変…胸のすぐ下からヒップが出来てる」
「体…すっごい柔らかい…」
 体のあちこちを触りながら独り言みたいに言った後、
「こんなに…なっちゃった…」
 和之の目をしっかり見据えながら恥ずかしそうに言う一輝ちゃん。
「お前、可愛くなったな。宝塚の新人の男役の女の子がすっぴんだったらこんな感じかな」
「僕、なんだか子供になったみたい」
「子供じゃねーよ。お前はもうほぼ女の体になったんだ。化粧すればもっと可愛くなるぜ」
「そうなの?お化粧覚えなきゃ…」
 そう言いかけた一輝ちゃんの体を力強くぎゅっと抱きしめる和之。先程とは違い一輝ちゃんの柔らかくなった背中の肉に彼の指がぎゅっと食いこんでいく。
「あ、ちょっと…」
 一瞬和之から逃れようと抵抗した一輝ちゃんだったけど、すぐに和之のされるままになり、無意識のうちに目を閉じ、両手を彼の腰に回していく。
「柔らかくて可愛くなったなあ、それに女の香りがするぜ」
 和之のその言葉に、目を開けてとろんとした目を和之に向ける一輝ちゃん。
「んふっ、僕柔らかくなったでしょ?」
 イケメンで暖かくて力強い和之の手にしっかりと抱きしめられ、一輝ちゃんの頭は一瞬でショートしたみたいだった。
「ああ、可愛くなったご褒美」
 そう言うと、和之は一輝ちゃんをしっかりと抱きかかえ直し、いつのまにか柔らかくなってしまった一輝ちゃんの唇に自分の唇を当てる。
「うっううっ」
 強引にキスをされた一輝ちゃんが今度は足をばたばたし始める。
「か、和之さん!」
「どうした?」
「和之さんの、あれ、僕に当たってる」
 もはや和之にとって、一輝ちゃんは普通の女の子にしか見えないらしい。彼の物はほぼ女の体になった一輝ちゃんに敏感に反応していた。
「お前だって男だった時可愛い女の子見たら…」
「僕そんなに可愛くなった?」
 そう言って和之の腰に回していた手を彼の肩にかけ、弱々しくなった手の指でしっかりと彼の肩を掴む一輝ちゃん。
「女の子がキスする時って、どうやるのかわかんないけど…」
 そう言いながら一輝ちゃんは小さくなった体でおもいっきり背伸びして、和之の唇に自分の唇を当てる。小さく滑らかになった一輝ちゃんの唇が和之の口に滑り込み、つんつんと彼の舌を刺激し始めた。
 それに答える様に和之は、柔らかく丸くなった一輝ちゃんのヒップを愛撫し始めると、とうとう一輝ちゃんはそれに答える様に自分の下腹部をぎゅっと和之の下腹部に押し付け始めた。
「信じらんない。僕も二日前まではそんなだったのに…男の人とこんな事するなんて夢にも思わなかったのに…」
 ふと彼から唇を外し、とろんとした目で和之をじっと見つめながらそういう一輝ちゃん。
「これからは、する方からされる方になるんだもんな」
 黙って小さくうなづく一輝ちゃんのヒップを片手で撫でながら、おもむろに彼の着ているワンピースのチャックに手をかける和之。
 はっきり聞こえたチーッという音と
「うわっ」
 という一輝ちゃんの声がほぼ同時に聞こえた。
 和之はそんな一輝ちゃんのワンピの肩を抜いてブラをめくると、Bカップ位に成長した可愛い花柄のブラで包まれた胸が現れる。小さいながらも胸元にははっきりと谷間も出来ていた。
 強張った様子で和之から目を逸らし、無意識っていう感じで両手で胸を隠す一輝ちゃん。
「恥ずかしいのか?」
「…怖い…」
「どうだ?女として初めて服を脱がされた気分は?」
「そんな意地悪な事言うのやめてよ」
 再び和之は一輝ちゃんの背中に両手を回し、腕の中で軽く抵抗する彼を気にも留めず、ブラのホックを外しにかかる。
「ち、ちょっと!」
 一輝ちゃんの胸にふわっとした開放感と、軽い重みが感じられたと思う。次の瞬間一輝ちゃんは言葉を失い呆然とした表情ですっかり変わってしまった自分の胸元を見つめた。
「初めて、見るかも…」
 ふっくらとした丸い二つの膨らみの上に、苺色に染まって大きく丸く、ツンと上向きになったバストトップ。両手の指でそっとそれをなぞり、
「ん…」
 と思わず声を上げる一輝ちゃん。
 強張ってた彼の顔はだんだん笑顔になり、口に笑みが浮かんでくる。
「僕に、おっぱいできちゃった…」
 そう言いながら嬉しそうに顔を上げて和之の顔を見る彼。
 そんな彼をいきなり抱きかかえ、再びお姫様だっこで傍らのベッドに寝かせる彼。
「え、な、何?」
 驚いてまた再び強張った表情をする一輝ちゃん。
 そして和之はショーツ一枚になった一輝ちゃんの体にのしかかり、露になった彼の出来たばかりの胸の膨らみを優しい手つきで愛撫し始める。
「ち、ちょっと!ちょっと!」
 あおむけになって和之に組み伏せられた一輝ちゃんが抵抗しようとするが、もはや柔らかい脂肪の塊になってしまった一輝ちゃんの力は和之には到底及ばなかった。
 とうとう和之は一輝ちゃんの膨らんだ胸の片方を口に含み、舌でバストトップを愛撫し始めると、
「あっあーーーん!」
 女の子がそうする様に一輝ちゃんがのけぞり、とうとう今まで出した事の無い声で女のよがり声を上げる。
「やだやだ!やーん!」
 初めての女としての気持ちよさにあらん限りの声を上げる一輝ちゃんの胸を口で攻め続ける和之。そしてふと彼が胸から口を外すと、多分初めての事でかなり刺激が強かったのだろうか、一輝ちゃんの胸の乳輪はふっくらと膨らみ、綺麗な円筒形のバストトップがツンと上を向いている。
「次、こっちな」
「ちょっと!僕、どうしていいかわかんないよ!」
「されるまま、感じるまま、それでいいさ。お前はもう女なんだから」
 そう言いつつもう片方の胸に吸い付く和之。一輝ちゃんの悲鳴に似たよがり声が再び。でもそれは最初と違ってどことなく嬉しそうな声だった。
 二人の様子をじっとモニター越に見る私。これ何なの?と事情を知らない人は思うかも知れない。しかし、これは当施設で男の子を女の子に変えるプロセスでも重要な事。それは数年前偶然に見つかった事。そして発見したのは当の和之だった。
 それまでは、自然に女になるまであの装置に閉じ込めておいた。ところが、ある男の子があの機械の中で女の子に変えられている途中、ものすごく性的に興奮して暴れだした事がある。
 その子を担当していた和之が強引に装置からその子を引っ張り出して、ベッドの上で女の子として慰めてあげたのが始まり。ところが変身中に女としての性的興奮を経験したその子は、性的肉体的そして精神的にも、今までのどの子よりも理想的な女の子になってしまった。
 それ以来、余程の事が無い限り、どのトレーナーもこの方法を取り入れている。最も和之の場合は本来女の子にすべきじゃない男の子も女の子に変えてしまい、その結果何人か女子高校生になった後精神を病んで入院する事になってしまったが。
「聡美ちゃんさ、男の子が女の子に目覚める瞬間て、いつ見ても面白くて可愛いよね?」
 横で一緒にモニターを覗きこんでいる聡美ちゃんにふと声をかける私。ところが彼女の様子はいつもと違っていた。少し怒った様な目と顔でじっとモニターを睨み、口では何かぶつぶつと数を数えているらしい。
(何やってんだろこの子)
 と思いつつ、可愛いAVみたいな二人の様子をみながら、私はぼーっと過去のあの日の事を思い出していた。
 そうなんだ。実は私も元男の子だった。しかもこのプロジェクトの初回、私が高校生の時殆ど試験的に行われ、多分高校の時に行われた身体検査とか精神鑑定とかのデータを元に、密かに選抜された他の二十人と一緒に半ば強引に誘拐まがいの事までされて施設に連れて来られた。
 いきなり手術室みたいな処のベッドに寝かされ、気が付いた時にはお腹に卵巣と子宮が埋められていた。それから怖い女先生達に仕草やメイク、考え方までスパルタで女の全てを強制的に叩き込まれ、刃向かったり拒否したりしたらビンタが飛んできた。
 百八十度変わる生活に頭がおかしくなる事も有ったけど、胸が膨らみ、お尻が大きくなり、体が白く丸みを帯びていくにつれ、あきらめの気持ちが芽生え、運命だと思う様になった。
 そしてトレーナーと言われる男に抱かれ、いつのまにか出来た女の大事な処に男の物が入った時、初めて女の喜びを知った。でもそれまでに二人が自殺し、五人が精神を患い廃人となっていった。
 当時、この苦しみを他人にも味合わせて自分を慰めようと、自らこの仕事を選んだ。だけど…今は逆に男の子になりたい女の子の夢をかなえてあげよう、いつしかそんな気持ちになり、こうしてこの仕事を続けている。
 昨日まで男の子だった一輝ちゃんが、女の体に変わりつつある中、名うてのプレイボーイでもある和之に女の全ての感じる処を責められる衝撃は多分言葉では表せないだろう。
「もっと、もっとさわって!」
「ああん、女にされてるーって気がするー!」
 とか言いながら嬉しそうな声を上げる一輝ちゃん。実際まだ一輝ちゃんはまだ女に変わる途中の体。
 和之の手や口は一輝ちゃんのうなじと首筋を白く細く整え、胸はBからCに形よく膨らませ、乳輪をさらにふっくら膨らませていく。
ウェストはきゅっと細く、そしてヒップは更に大きく女の形に変えられていく。
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