佐々木さんからの報告 |
松原さんからの報告 |
今年も海の日にかけて朝日連峰以南の登山道の草刈を済ませることが出来ました。
7月16日から参加していただいた人もあり、初日は草刈機を山上に上げる事から始めました。
梅雨明け前日でムシムシ・ジメジメの中、松原さんには大変苦労をお掛けしました。有難うございました。
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荒川は心配したほど増水なし |
大石小屋は広い小屋。中に敷いたゴザを引っ張り出し、雑巾掛けを何度も何度もしてくれた岡崎さん。大石小屋掃除の後は角楢小屋の清掃もしていただきました。
石井さんには草刈、岩魚釣りに精を出していただき、旨酒をいただけました。
大原さんには16日頭から祝瓶山コースへ一人で登っていただき、ご苦労様でした。
また、夕食の支度で女性2人には大変奮闘していただきました。高田さんもタジタジでした。
17日は朝から湿度の高いジトジト・ベタベタ陽気。(下山後、この日17日に東北地方も梅雨明け宣言であった)
続々と参加者が集まり、それぞれの持ち場へ分散。
善ちゃん組は祝瓶山山頂へ。
初男さんと山さんは平岩山、大玉山へ。大原さんは昨日の祝瓶山道に続き、今日は角楢小屋への道刈り。
このころ山の向こうの祝瓶山荘には、岳人長井の皆さんが集まっているはず。
トランシーバは山越えのため交信不能。稜線に出たら交信可能。
祝瓶山荘組の「すかいさん」のHPにその様子の写真が載せてあります。
http://outdoor.geocities.jp/sukaisan_imai/100717ootamayamakusakari.html
大ちゃんのブログ「うきわく山旅日記」
http://taikidaiki.seesaa.net/article/156936938.html?reload=2010-07-28T17:53:05
大ちゃんは昨年も今年もお疲れ様でした。
18日の午前中に、長井口の草刈を終えた山猿さん、すかいさん、大ちゃんの三名が角楢小屋へ来られた。
大ちゃんはそのままこの夜は角楢小屋宴会へ合流。
山さんの草刈
私は16日朝に五味沢に着きました。
早速初男さんと打ち合わせの上、大石小屋の林道終点駐車場へ向かいました。
駐車場では早速荷物分配用の大型テンとを張りました。テント内にはスノコを敷いて準備完了。
朝集まったのは私と大原さん。それに松原、岡崎の若者二人。石井さんは愛車で一人で日立市から。
まず松原さんには北大玉山へ草刈機を持ち揚げていただく。天気もイマイチ心配ですが、今日のうちに北大玉山へ草刈機が上がれば、明日からの草刈に見通しがつく。彼は夕方元気に下山して来た。
大原さんは早速祝瓶山の草刈に出発。私と岡崎さんは大石小屋の掃除。以前入った時にアオダイショウやシマヘビの抜け殻がまるで縄暖簾の様に垂れていたのを思い出す。
石井さんには大石小屋の周辺(広場)から草刈をお願いした。草むらには大きなアオダイショウも寝そべっているかもしれない。早めに避難して草刈機で切断されないと良いが。
大石小屋のドアを開け、そーと中を覗く。抜け殻はあるか?
全然無い。良かった。私は余り気にしないが、蛇の抜け殻を気持ちよく思わない人が多いから。
小屋の中は角楢小屋に比べかなり広い。床板は所々抜け落ちている所もあるが、使用に支障になるところは無い。
早速中を掃き出すことから始める。幸い箒が2本ある。岡崎さんと手分けして掃く。ゴザが敷いてあるがその下にも埃が沢山。ゴザを外に出し、板の間を掃き出す。
そしてバケツの水を何度も取り替えて雑巾掛け。板の間が終わりゴザを元に戻し、更に雑巾掛け。(水は小屋脇の沢にふんだんに流れている)
すっかり見違えるほど綺麗になった。
荷物を駐車場から運び込む。
ある程度小屋に荷物を移動した後、角楢小屋のテーブル用の長椅子のパーツをザックに括り付け、一路角楢小屋へ。
岡崎さんも同行。明日からの荷物の一部を岡崎さんにも持ってもらう。
小屋に着いてまず小屋の内部の清掃。そして長椅子の組み立て。これでイスは四脚になった。3人ずつ座って12人がテーブルを囲んで団欒が出来る。
気にしていたのだが、四脚揃えるのに随分と年数がかかってしまった。材料は急傾斜地崩壊事業で発生した伐木。腐らないように椎の木が主体。製材して自然乾燥を永年したものだ。この木も山中ではあるが、世の中のために活用されて喜んでいるかもしれない。森林崩壊が叫ばれているが、市街地に近い茨城県辺りでも、雑木の利用はほとんど無いのだ。国産材なのに。
大石小屋に戻ると後発の善ちゃん、山梟さん、それに高田さんが来ていた。
石井さんが大石小屋の周辺の草刈を済ませ、立派な広場が出来た。天気も良さそうで、今夜は野外パーティが出来そうだ。
一休みした後、夕餉の支度に入る。O さんも奥会津を経由して到着した。
今夜はカツオの刺身がメイン。山さんが持参の包丁で調理にかかる。那珂湊でしっかり氷を入れてきた発砲スチールの箱を開けると未だ氷が残っていた。
片身を刺身に。片身を醤油漬けに。そしてアラはアラ汁。日が落ちる前に草刈機を持ち揚げに登った松原さんが帰ってきた。早速宴会モード。
暗くなると空には天の川や夏の第三角形が雲間に見える。大分酒が回ってきた頃、星空観測会をにわかに始める。
明日の草刈本番に備え、早めに小屋の中に入る。
今夜は大の字になっても余裕のスペースである。
17日
朝一でメンバーが続々駐車場に集まる。
タンパク採集班の3名。そして隊長の初男さん。
ブナ林の道を刈る大原班。祝瓶山に登る善ちゃん班。そして大玉山と平岩山へ。
山さんは初男さんと共に奥山へ。角楢小屋に運搬する荷物をザックに詰め森に入る。梅雨明けを思わせる湿度の高い高温と強い太陽。
山さんは歩き出し直後から汗が噴出す。大玉沢に到着して冷たい水を補給。蛇引きの清水への急登をあえぎアエギ。
どうも調子が出ない。途中で大鳥池まで縦走だという登山者に追いつく。静岡県磐田市からの人で、昨夜はガラガラの角楢小屋で1人ゆっくり休んだという。
大石小屋であれば宴会で眠れなかったであろう。ゆっくりしたペースだが、確実に歩を進める人だ。南アルプスの常連者との事。私もかつて歩いた南アルプス南部の山道に思いをはせる。懐かしい畑薙ダムや横窪沢などの名前にしばし浸る。
蛇引きの清水を過ぎ稜線に出る。日除けが無いのでジリジリ太陽が痛い。
15分ほど歩いて山さんダウン。初男さんに先行してもらい、飯盒の飯を食う。シャリバテか。ブッカケ飯を腹に収める。
一息ついて歩き出すが、中々調子が出ない。どうしたことか。程ほどトレーニングをしてきたつもりだが、脂汗が出る。
やっとの思いで北大玉山の分岐にたどり着くと、既に初男さんは平岩山方面へ出発していた。哀れに思ってか、草刈機の刃をセットして準備してくれていた。
ゆっくり休んで重い腰を上げる。草刈機を肩に担ぎ大玉山へ。
大玉山直下の鞍部にやっとのこらさでたどり着く。タンクに燃料を充填して、まずは草を刈らねば!!!。 10mほど刈って玉の汗。草陰にドッと腰を落とし長休止。
水を飲んで休んでいると、小国山岳会の井上邦彦さんが下りてきた。今朝早く祝瓶山に登り、ぐるっと回って来たのだ。流石に足は強い。
私が休んでいたので、彼も「一ヶ月山に入らなかったので、疲れてしょうがない。しばらく休む」と言って、二人で枕を並べて討ち死に状態。今朝、大石小屋前の大石沢で私とスライドした際に、私に声を掛けたが無視されたと誰かが朝言っていたっけ。私としては沢中の飛び石に神経が集中していたのと、沢音で声が聞こえなかったのだが。
しばしの後、井の邦さんが出発したので、私も我が身に叱咤激励して腰を上げる。
この道は急登で一直線。草刈機を前に抱え、際どいバランスをとりながら一歩一歩刈り上がる。14時ごろやっと頂上に着く。着いてみると長井口から入った岳人長井のメンバーが既に刈り終えていた。「早く着いたので小国側も刈り込んでおいた」とニコニコ顔。岳人長井の二人と挨拶を交換して別れる。大朝日方面に目をやると、遠目に初男さんが北大玉山から、こちらへ向かって草刈しているのが見える。
フラフラしながらやっとの思いで初男さんと合流する。彼が心配して荷物を持ってくれるというが、それを断り草刈機を肩に担いで北大玉山の急登をあえぎながら登り切る。
明日の作業のため、私の草刈機を蛇引きの清水まで下ろす事にして、私が肩に担いで一足先に下る。初男さんは少し刈り下るという。
蛇引きの清水を目前にポツリぽついと雨が落ちてきた。遠くで雷鳴も。蛇引きの清水で初男さんを待つ。その間に暗くなり雷鳴が響き、大粒の雨が降ってきた。篠突く雨、豪雨である。二人で雷雨の中、黙って下る。
あと少しで大玉沢出合いという所で、雨も小降りになり休憩とする。峯から荒川を見下ろすと濁流が川幅いっぱいに流れる。ゴッツーンゴッツーンとトン石が流れている。ここまで下れば安心と、初男さんは飯を食う。(五味沢のマタギは「握り飯は捨てても良いから最後まで持って歩け」と言う。今でも猟の時は、駐車場の近くまで下りてから食べる人が多く居る)
初男さんは五味沢マタギの現役の立派なリーダだ。
小玉沢の渡渉がどうなるか心配になる。
日没前に角楢小屋に到着した。
今日の私はどうしたことか? 今日梅雨が明け、湿度の高い高温と直射日光にも照り付けられて熱射病(熱中症)にかかったようだ。
今年は熱射病による死亡事故が沢山報道されている。私もそうならずに済んだことは幸運であったのかもしれない。もう年かなぁ。
雨が降り、気温が下がった事もあり、私の体調は宴会が始まる頃には大分良くなった。
ハチマキさんが到着した。本当は明日18日にならないと到着しない予定が1日早く来た。理由を聞くと「仕事の内容が急に変更になり、予定していた飯豊山には登らず」に直行したのだそうだ。
高田さんの料理がいろいろ出る。最後は天ぷらも。四っつの椅子は充分機能を発揮している。テーブルを囲んで車座に。
私は早めに酒飲みを切り上げ、小屋の中のスペース割りをする。今夜は人数が少ないので、ゆったり寝れる。私が入り口に陣取る。トイレに立つ人に一晩中跨れながら時折ストーブへ薪くべも私の仕事。
18日
初男さんとハチマキさんが蛇引きの清水方面へ草刈に出発。朝から暑い日で「本当にご苦労様です」。
ハチマキさんの加入は本当に心強いし、ありがたいことだ。彼は現在相当にトレーニングを積んでいて頼もしい。
その他の人はそれぞれ自分流の過ごし方。
私は釣り師を案内して荒川へ。藪を漕いで川原に立つ。二人にそれぞれ私が思うポイントを話し、私はバケツに水を汲み行水。昨日は体調が悪く行水をしないでしまった。天気が良いので濡れたシャツを身につけても気にならない。
二人を川原に残し小屋に戻る。
昨夜は大石小屋に泊まった善ちゃん組が上がってきた。聞くと、昨日午後の雷雨で大石沢が増水し、4時ごろ小国駅から帰京する岡崎さんが、沢を渡れずに苦労した話を聞く。許される時間ぎりぎりまで減水を待ち、石井さんに送っていただいたそうだ。ご苦労様でした。機会を作り渡渉技術を皆さんに学んでもらおう。水量の見極めと渡渉術を。
福島県から今年始めて参加する谷津さんも到着。昨夜駐車場に来て車中泊だったそうだ。昨日は孫の面倒で遅れたそうだが、孫が居るとは思えない若々しいご婦人。
今日は下山して静男さんに頼んでおいたイワナを私が受け取に行かねばならない。イワナ寿司のネタを釣り師に全て期待も出来ないので(釣りはその日の運)。
大きな40cmくらいのイワナを3匹いただく。イワナの首を返してシメてザックに入れる。ついでにワサビもいただく。塩で〆て酢で洗うというので博子さんに生酢をいただく。
小屋に戻ると今日のメンバーが揃っている。
イワナの下拵えをして、初男さんとハチマキさんの帰りを待つ。日没前に二人が帰り、早速野外宴会。今回は梅雨明けがしないことを予測して3間×4間のブルーシートを天幕として張ってあるので、雨が降っても心配は無い。幸い昨日で梅雨が明け、今夜は雨の心配はない。
夜の更けるまで角楢小屋の「無制限一本勝負」の酒盛り。満足した人から小屋の奥から刺し馬状態で寝袋に入る。
昨夜は人数が少なくゆったり使えたが、今夜はすし詰め状態で申し訳ない。一人二人隣の小屋に寝てもらうのは申し訳ないのでこの様な混雑状態になった。善ちゃんはマイテントに早々入り、寝息が聞こえる。
この辺りの事情は、他の参加者の感想報告を待ちたい。
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イワナ | イワナ寿司に舌鼓の善ちゃん | 寿司職人 |
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夜も更けて宴たけなわ |
2010/6/28
草刈募集を今年も始めました。
昨年も多くの人達に支えられ、無事に楽しく登山道を綺麗にする事が出来ました。
改めて参加者に感謝とお礼を申し上げます。大変有難うございました。
今年も例年どおり、実施を計画しました。