カムイエクチカウシ山
4度目のトライで登頂した日高の難峰 1979m 北海道中札内村
2024712日()曇 9:45林道ゲート前→11:10七ノ沢出合→13:20八ノ沢出合A→16:00三股(テント泊)B
13日()曇 4:00三股→5:40八ノ沢カールC→6:30稜線上鞍部→7:40山頂→8:35稜線上鞍部→9:30八ノ沢カール→11:30三股→15:15八ノ沢出→17:15七ノ沢出合→19:10林道ゲート前地図 
2022年7月、幌尻ペテガリ神威と併せ日高の難峰登頂を目指すが天候不順で本山だけ見送る。同年8月再挑戦するも雨になり、七ノ沢手前で引き返す。昨9月、快調に進行中、三股手前で左アキレス腱断裂、苦難の撤退。今度こそと中札内の天気と札内川の水位を毎日モニター、チャンスをうかがう。10日深夜敦賀港発、11日夜苫小牧東港着。日高道・道央道・道東道を走り、占冠IC出入口PAで車中泊。12日朝、道東道・帯広広尾道で中札内村着。GS、コンビニに寄り、道道111号で林道ゲート前へ。数台駐車。出発準備中、写真撮影の同年配男性と話す。重いリュックを背負うが気が張って余り苦にならない。少し先に鹿の死骸があり、熊かと思うと不気味。足早に進み順調に七ノ沢出合着。昨年あった橋は撤去されている。今回はスポルティバのビブラム底沢靴で歩き通す。沢用スパッツで靴を覆えず、砂利の侵入が心配。広い札内川、巻道を求めながら進み、無事八ノ沢出合着。テントは見当たらず、ゲート前の車は釣師のものか。大小の石ゴロゴロの沢を遡上。左の高い岩壁に架かる滝を幾つか見る。平日でだれとも会わずややブルーな気分で休んでいると、中年の単独女性に抜かれる。同じく三股でテント泊とのこと。16:00テント場着。昨年見た景色と再会(写真*三股のうち左と中央の滝。右の滝は画面外)。明日のルートを下見、テープと道を確認。女性と少し話す。東京の人。サンドイッチ、バナナ、コーヒーの夕食。昨秋、故障した足を抱え眠れぬ夜を過ごしたが近くに人がいる安心感で少し眠れる。翌2:00起床。テント撤収、その場に残す。昨夕と同じ食事を済ませ、女性より一足先に出発。中央の滝の右側に道とテープがあり、迷わず進める。次第に傾斜が急になり、難所にはロープあり。渓相が良く(写真写真)、沢登りでも面白そう。途中から女性が先行。気の張る巻き登りの末、ようやくカールに出る(写真)。一転、のびやかに開けた別天地、これまでの苦労が吹き飛ぶ。自分の若い頃、大学生3名が熊の犠牲になった場所、大岩に遭難碑プレート。見通しが良く熊がいれば気づきそう。あいにく山頂部はガスに覆われている。稜線への登りは斜上するためそれ程きつくない。バイケイソウ(写真)など草花に彩られ、愛でながら登る。ピラミッド峰との鞍部で一休み。2張程度のテント場あり。雨具着用でハイマツ帯の稜線へ。ハイマツにはそれ程難儀しないが痩せた岩稜で進みにくい。山頂手前から歩きやすい道となる。2張程度のテント場あり。山頂は三角点と標柱あり。ガスに閉ざされ視界なし。登頂の感慨もさほどなく、下山にかかる。3連休の土曜日で登って来る人と次々会う。さすがにここまで来る人はしっかりした身ごしらえ.。高齢者より若者、中年者が多い。皆熊よけスプレーを携行。三股からの登り中、下降が大変そうだったがそれ程でもなく三股テント場へ戻る。またリュックを重くして下山。緊張が緩み、疲れが出たのか、足取りが遅く、八ノ沢出合まで時間がかかる。テント場は満員の感じ。札内川下降は順調だったが、疲れ切って林道歩きが長く、肩に食い込むリュックの重さが苦で予想より長時間を要し、薄暗い中帰着。更別福祉の里温泉で入浴、コンビニの弁当で夕食を済ませ、道の駅なかさつないで車中泊。駐車場は8割位駐車。疲れ切って比較的よく眠れる。一句「テント泊滝音に混じる鳥の声」⇒トップページ