エピローグ

 一行は、目指す遺跡のすぐ近くまでやって来ていた。
 ここは山中で、従兵機ザー・ヴェルどころか馬でさえ入れそうも無い場所だった。
 故に、馬とザー・ヴェルはもう少し山を下ったところにある、開けた場所に置いて来てある。
 馬が獣に襲われる危険性も考えたが、獣や魔物は操兵の匂いを嫌うので、まず大丈夫であろうという意見が、結局は通った。
 あの少女は交代で背負われていた。
 今はレリックが背負っている。
 黒猫はレストの頭から下りようとしない。
 レストもまた、ぶつぶつ言いつつも、黒猫を下ろそうとはしなかった。
「…あれかな?」
 バロックが呟いた。
 一行がバロックの視線をたどって見ると、そこには古ぼけた小さな建物…祠らしきものが見て取れた。
「あそこに何があるのかな…はたまた何も無いのか…」
「無いと困る」
 レストの台詞にフェイルが応える。
「せめて手がかりぐらいはな」
 フェイルの台詞に、一行は頷いた。
 全員の顔が厳しくなる。
 その緊張感をほぐそうとするかのように、黒猫が鳴いた。


あとがき

 みなさん、ワースブレイド・メールプレイ第二回、堂々の完結です。
 今回の冒険では、1)Aルート:暗殺依頼者を倒し、当面の危険を排除する 2)Bルート:街を出て、次の目標(予定)である遺跡に辿り付く ことが目的になっていました。
 ですが、皆さんかなり戸惑われたようで…WMとしては、無理に自由度を上げず目的を単独で設定し、その目的がはっきりプレイヤーにわかるようにした方がよかったみたいです。
 今回は色々と勉強になった回でしたが、そのぶんプレイヤー諸氏にはご迷惑をおかけしてしまったみたいです。

次回は以上の点に注意して、もっと楽しめるようにしたいと思います。
 それでは、第三回シナリオもご期待ください

 さて、次回からはできるだけはやく仕上げられるよう、がんばります。
 みなさんも、がんばってくださいね。

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