柳田國男

『民俗學について・第二柳田國男對談集』より「象形文字と音標文字」
2007-05-13
『時局問題批判』より柳田國男「政治生活更新の期」
2009-12-05

略歴

民俗學と神道

日本に於ける民俗學の始祖と言ふべき存在である。批判も多いが、文化に關する發言には、慥かに參考にすべきものがある。

一方で敗戰直後、自分は共産黨に投票する、と赤旗に聲明を發表する等、傳統を否定する勢力に迎合的であつた事も否定出來ない。中野重治らがゐるから、と云ふ條件附きの發言だが、これによつて當時の進歩派からの批判を柳田はかはしてしまつた。

柳田は『先祖の話』(筑摩叢書)で日本人の先祖崇拜の傳統について論じた。しかし、飽くまで民俗學と云ふ學問の立場から、市井の「神道」的な傳統、或は、「常民」の信仰の形態に、興味を抱いたに過ぎない。柳田本人は、神道の信仰を持たなかつたとされる。

戰後、G.H.Qや共産黨に迎合的であつた柳田の關與を、宗教法人としての神社神道は排除する方針をとつた。これは、葦津珍彦の指導に據る。