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「急須を作る 1」から二日目、やはり好天です。胴、蓋、注ぎ口、取っ手、全てちょうどよい硬さに乾いています。まず、胴の底の部分を削って畳み付きを整えます。左の写真の左が削る前、右が削りあがった胴。 |
次に蓋のつまみを削りだし、合わせ口を整えます。胴に茶漉しのための小さな穴をあけ、泥粧を塗り・・・あるプロのギタリストが「指版を抑える手は職人で、弦をはじくほうは芸術家の手・・・」と例えていたのを聞いて、上手いことをいうものだと思ったことがあります。茶漉しの穴を開けたり、そそぎ口をつける作業は、指版に弦を抑えるほうということになるかもしれません。こういう例えは、あまり追求すると、あわないことが目立ってきます、気軽に聞いてください。 |
息かけてけづる糸底冬隣り おるか
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あまりに天気がよいので、この作業を外でしました。お隣りさんはエゴマの収穫をしていたので辺り一帯とてもよい香り。エゴマの香りは、ほとんど紫蘇と同じで区別つきません。ということで、とても気持のよい一日でした。(オットセイ) |
そそぎ口をしっかりと付ける。同様に取っ手も。大事なのは、それぞれの部分の乾燥程度を同じにすること。全快の成形から、完全乾燥までに10%縮みます。今回の作業は、その中間にあります。ここで乾燥の程度の違いがあると、この先の縮み具合に差が出てひび割れになります。 急須の胴に取っ手をつけ、口をつけ、蓋を合わせて、急須が呼吸しはじめます。形が出来て、素焼きをまっています。(オットセイ) |
左・・・すべての部分が取り付けられた、半渇きの状態 中・・・型でこさえた部分のはみ出たバリをとり、仕上がって完全乾燥した状態 右・・・素焼きです |
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