手仕事つれづれ  急須を作る

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◎・・・写真をクックして大きな画像をどうぞ。




    

 かたさを均一にするための「荒土練り」、空気抜きのための「菊練り」、練りあがった一塊を轆轤の上に置いたところ。(デジタルカメラのコードが左側に写ってしまったけれど・・・ま、いいか)轆轤でものを作ることを「水引き」といいます。次いで「荒伸ばし」、「伸ばし」。

 石(磁器は粘土ではなく陶石を粘土状にしたものです)を練る、荒伸ばしをすることで、いったん自然なニュートラルな状態にし、さらに水引きで勢いのある形を作り出します。(オットセイ)


    

 「へら」を使って、「まあるく、ふっくらと、露の玉」のように形を整えます。このとき気持が一番入るところ。「とんぼ」で寸法を合わし、一つ一つ仕上げ「糸きり」する。これは煎茶用の急須、小さいので小指が立ってしまいます。(オットセイ)


      

「タタラ板」を使って、薄い板を作り、「外型」を使い口と取っ手を作る。

  
 そそぎ口はとても大事なところ。いわば、曲がった筒ですが、やはり小さいので指は入らず、細長く伸ばしたS字形の棒を使って内部をきれいにします。

霜降の空のまろさや壺つくり  おるか

 好天が続いています。そんななかで、久しぶりに急須をこさえてました。ここのところ、お茶がおいしくて。

 手仕事つれづれ「急須を作る」を五回に分けておおくりします。第一回目は二通りの「成形」。轆轤で丸いものを作ることを「水引き」といいます。口や取っ手は型を使います。

 どんな仕上がりになるかは、五回目をお楽しみに。(オットセイ)

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