ニイハオ ! (こんにちは)
2003年春、経済発展が進んで活気のある中国上海、蘇州に、かみさんと私たちの友人MSD氏とともに行ってきました。
時差: | −1時間 |
通貨: | 1元≒15円くらい(2003年4月) |
天候: | 気候は福岡とさほど違いはない。1日だけ雨がふったが あとはおおむね良好 (2003年4月初旬) |
言語: | 中国語(北京語) |
更新履歴:
2003.6.4 | : | 新規作成(初版オープン) |
上海を旅して
上海は日本からもっとも近い中国本土の都市で、福岡からだと飛行機で1時間半、と東京へ行くのとほとんど変わりはない。
出かけたとき、香港、広東省を中心にSARSが騒がれだした時で、ぎりぎりまでキャンセルを考えたが、まだ当時は上海については何も言われてなかったので思い切って行くことにした。帰国後2週間たっても症状は出なかったので、感染はしてなかったと思う。今思えばぎりぎりセーフだった。
上海の空港はまだできて間もなくきれいな空港であった。空港から上海市内までは空港バスが運行されているが、上海駅まで1時間半で18元と安い。行き先のバスを見つけて乗り込めばあとは出発後に車掌がまわって運賃を支払う、というしくみだった。中心部への高速道路は比較的整備されているが、まだまだ建設途中だったりと、今後も発展していくところであるという印象を深くもった。夕方だったので、市内中心部は渋滞がひどく、予定より30分くらい遅れたと思う。
今回の旅の企画者でもあるMSD氏は我々より1日前に上海に入っていて、無事彼の宿泊するホテルで合流できた。
宿泊先は?
上海市内中心部から1キロほど西へ行ったところにある「錦江飯店」に宿泊した。この辺では幅広く事業を手がけているようで、ホテルも租界時代の洋館をホテルにした北館(5★)と、リーズナブルな南館(3★)、円筒形の高層建築の新館(5★)がある。我々は南館に泊まったが、静かだし、悪くはなかった。ただ、TVが電源を入れるたびに最大音量から始まるのと、夜8時頃に、寝るための「ベッドメイク」が入るのはちょっと気になった(「Good Night」とかかれた札が置かれていた)。
食べ物は?
朝はホテル近くでお粥系の食事(15元/人くらい)、夜は一点豪華でフカヒレコース(700元/人)から、いわゆる典型的な中華料理(150元/人くらい)まで、とピンキリであるが、ふつうの食事をするのなら日本の半分くらいの値段でおなかいっぱい食べることができた。
中国の人々は?
パワフルの一言に尽きる。声が大きく騒がしいと感じるのはいうまでもないが、地下鉄の上海駅(始発駅)で電車のドアが開いた瞬間に席取りバトルが繰り広げられ、勝負は10秒ほどで決まってしまう。また、タクシー待ちの時は、我々がタクシーに手を上げて止めようとすると、そのすぐ手前に地元の人が入り込んであっというまに乗っていってしまう、といったことを何度か経験した。これらからいえることは、「遠慮したら何も得られない」ということ。これから特にビジネスで中国とやりとりをする機会も増えるだろうが、日本のような遠慮や弱腰ではおいしいところも含めてすべて持っていかれてしまうであろう。もっと私自身も強く自己主張できるようにならねば、と印象をもった。
一方で、お金勘定に関しては非常に律儀であると感じた。フカヒレディナーの時、クレジットカード払いをして、チップを書く欄があったので、サービスもまずまずだったしと思って書き入れたところ、要らない、というようなそぶりをされ、店員がそれをペンで消してしまった(後日の明細でも本体分のみだった)。また列車のチケットサービスや、空港バスに至っても、役所の検印の入った領収書をご丁寧にも発行するという具合だ。それと、習慣なのか、お札を数えるときに指にすごい力をかけているようで、たいていのお札がヨレヨレになっていた。
交通機関は?
ご多分に漏れず安い。地下鉄は初乗りが2元で、観光ならだいたいこの値段で行ける。北京の時と異なり、券売機で購入し自動改札を通る。車体も新しいし、車内アナウンスも北京語と広東語?と英語があった。
バスは空調なしで1元、空調ありで2元で、乗り換えない限り有効。バスは車掌が乗っていることが多いので、乗ってから車掌に支払う。停留所には必ず停まるとのことで、乗り過ごしのリスクは多少減ると思う。我々は豫園から上海動物園に行くときに使った。街の東端から西端まで行くので1時間強かかったが、1人2元だったし、運良く隣に日本語のわかる人がいて停留所を教えてくれたので安心だった。運転は荒くはなかったが利用者が多くてやや窮屈ではあった。
タクシーは初乗りが10元と安いが、初乗りが適用する区間も日本よりもだいぶ長い(5キロくらいまでいったような)。タクシーに使われている車種はほぼすべてフォルクスワーゲンのサンタナだった。
中国国鉄にも乗ったが、こちらも安いけどなかなかの曲者で一苦労だった。詳しくは「蘇州日帰りの旅」にて。
中国語は?
今回はツアーではなかったので、使う機会がいくらでもあったが、やはり自信を持って使うにはまだまだだなぁ、と感じた。日本での漢字読みがけっこう邪魔したし、読み方がわからなかったり、と。最後の手段として筆談が使えるのは何よりの救いではあった。よく使ったのが次のものである。
SARSがすっかり蔓延してしまったのと、福岡を離れたこともあって、中国を訪ねるのが難しくなってしまったが、仕事などで中国へ行ったり、中国の人と付き合う機会が今後増えてくると思う。観光旅行ではほんの一部しか見ていないと思うけど、言葉をはじめ、中国の文化やものの考え方を前もって知っておくという意味でも今回の旅は非常に意味のあるものだと思った。
サイツェン(再見)(さよなら)