上海市内散策(浦東(プートン)地区)
上海市内を流れる「黄浦江」の東側に位置する、上海の経済発展の象徴として、TVなどでもおなじみの近代的な高層ビル群や宇宙船のような塔がある整然とした地区である。上海の中心(人民広場)から地下鉄で数分で行ける。ちなみに上海のほとんどの国際線の発着空港となる「上海浦東国際空港」は、ここから東へ40キロ、バスで1時間程度の東シナ海に面したところにある。近い将来リニアモーターカーで都心と接続するそうだ。
上海東方明珠電視塔
浦東地区の高層建築群の中で最も異彩を放つ建築物である。がれっきとした電視塔(TVの電波塔)で、塔の高さはアジアで1位、世界で3位である。丸い球体の展望室が3つあり(お台場の某局みたいな感じ)、上から2番目の球のところまで登ると、高層ビルの屋上もすぐ真横に見えたりする。ここの高さは263メートル。下を見下ろすと、まだまだ高層ビルを建てるための空き地らしきものが多数ある。そして歴史的な建物のある「外灘地区」も真下に見えるが、少々かすんでいたのではっきりとは見えなかった。
塔の下には「上海市歴史発展陳列館」があり、租界時代を含む上海の歴史、文化を見ることができる。バンド地区の繁華街の様子などもミニチュアの街で再現されていたりするが、やはり中国側にとっては苦痛だったようだ。
とても貧富の差が激しく、ダンスを楽しみ洋館で優雅に生活している層と、バラックでトタン板で生活している層が、同じ地区に共存していたようだ。
外灘(バンド)地区
上海が「租界」時代だったころの西欧式建築物が、川の西岸に並んでおり、古き良き上海を垣間見ることができる。これらはすべて銀行や証券会社などとして使われているが、よけいな広告類は一切なく、美しい景観である。河畔は公園になっており、対岸の近代的な建築との対照を楽しむことができる。
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外灘地区から見る浦東の高層ビル群 | 外灘地区のレトロビル群 |
そして、楽しみは昼間だけではない。夜になると、これらが美しくライトアップされる。もちろん、対岸の浦東地区のイルミネーションも相まって、夜のデートスポットになっていることは言うまでもない。どんなに疲れてても、どんなにおなかいっぱいだったとしても、絶対に見逃せない。
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外灘地区から見る浦東の高層ビル群 | 外灘地区のレトロビル群 |