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 8日【鞍瀬渓谷】
 5日に終了した“精霊の森 剣山「一の森」”写真展の時に、ご来場頂いた方から夫婦滝の事を聞いたので行ってみる事にした。

登山口に咲くシュウカイドウ 11:46 鞍瀬渓谷への道 まむし注意の看板
 台風12号であちらこちらで道路の崩壊や不通箇所があり、渓谷も荒れているだろうから行ける所まで偵察という事で出掛ける。やはり、保井野集落までの川沿いの道は小谷からの土砂が押し寄せていて、あちこちで復旧作業のブルトーザが大活躍だった。
 保井野集落のバス回転場の先にある、滝への下り口付近に捨てられたゴミの中にシュウカイドウの花がたくさん咲いている。渓流に下りていく道は危ない所はない。

ロープがある 11:59 橋が流されている 鞍瀬渓谷
 渓谷に下り立ち左岸を辿るが、ロープが垂れている岩を上がると、橋が架かっていたのだろう跡はあるが、橋は流されている。何年前かに流されただろう橋の補修もされていないままだ。谷は水量も多いし、この先どうなっているか分からないので遡行は止めて、コーヒーでも飲んで帰ろうかという事になりゆったりコーヒーを飲む。

気を取り直し行ってみることに 12:36 立派な橋 ぐらぐらの怖い橋
 小憩を終え、さあ帰ろうと岩を下りてみると、渡渉出来そうな所があったのでもう少し行ってみる事にした。岩に書かれた矢印や、赤テープに導かれて右岸を辿ると立派な橋がある。良い道じゃん! と思ったのもつかの間・・・、直ぐに枯れた木に持たせかけた丸太橋があり、私の体重でも大丈夫かと渡るのを躊躇する。

鞍瀬の頭? が見える 12:51 ここを飛ぶのは勇気がいるわ〜! 帰り道
 そして、その先あたりでブッシュに阻まれる。おっちゃんが渓流に下りて探索して戻ってくるが、山うるしが路を塞いでいるのでここで止めることにする。行きの渡渉は大丈夫だったが、戻りの渡渉は靴の中まで水が入った。

 集落に戻り帰り支度をしていると、通りかかったお年寄りに「台風の後のこんな日に行ったらいかんよ」と話しかけられる。話好きな方で、植林の営林署の下草刈りの仕事で下りた事がある。急に水流が増えた時は、対岸の山を越えて‘横海’まで下りて帰った。昔、嫁にいびられたおばあさんが身投げした。などといろいろ話してくれた。また、今回の台風の被害で孤立している‘海上’に親戚があるそうで、こちらの被害は大きいそうだ。電話も3日ほど通じなくて、電気も途絶えてしまったので、米も炊けなかったそうで買ったばかりのアイスクリームが溶けてしまったそうだ。、また、おにぎりの配給もあったそうだ。



 10日【善神山】
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 11日【皿ヶ嶺】
 8月28日に“精霊の森 剣山「一の森」”写真展の案内状を愛大小屋に置かせて貰ったままなので回収と、日曜日なのでご来場頂いた方に会ったら(と言っても、最近とみに物忘れがひどくて・・・、お会いしてもどなたなのか分からないので失礼するかも)お礼を言おうと出掛けた。

 有り難きは皿ヶ嶺をホームグラウンドにしている方々です。1月のK2・カンチェンジュンガにご来場頂き再度来て頂いた方134人(前回芳名帳に記入頂き案内状を郵送した方、皿ヶ嶺関係以外も含む)を除き、分かっただけでも今回新たに来て頂いた皿ヶ嶺関係の方(8/7、8/14,8/28と行って手配りした方々と思う)に24人ご来場いただきました。<(_ _)>

風穴登山口 9:56 真新しい 木のネームプレート 雨が降り出してきた
 風穴の駐車場にバス(徳島ナンバー・カルチャースクールと表示)が停まっている。風穴登山口にも車が5、6台停まっている。車を下りた頃は霧雨だったのだが、歩き始める頃には雨足が強くなってきた。登山道脇の木のネームプレートが真新しくなっている。ザックカバーを忘れてきたので私は傘をさして歩く。

徳島のカルチャースクールの団体さんが雨具をつけている 小谷が崩れて登山道に土砂が来ている ガスってきた
 徳島の団体さんも雨具を着ているようだ。さすがにカルチャースクール横を通る時も挨拶が気持ちいい。右側の沢筋から土砂が崩れて来て登山道を塞いでいる箇所もあるが通れない事はない。そのうちに辺りがガスってきた。

竜神平着 10:45 頂上へ向かう団体さん 11:6 最後の一輪になった鬼ユリ
 竜神平に着き愛大小屋に入ると、既に先客が10人くらいいたが、お互いに譲り合い休む。20分位して外へ出ると、雨も小ぶりになってあがる気配だ。徳島の団体さんが丁度頂上へ向かうところだった。

8月14日 オニユリ 8月28日のオニユリ 9月11日 オニユリ
 竜神平のオニユリも順々と咲き、終りを迎えている。(画像左から 8月14日、8月28日、9月11日)

ミゾソバの群落 ススキ アキノキリンソウ
 案内状も回収する事が出来たし、頂上には行かずススキを写したり、秋の花を写したりしながら竜神平を上林峠への道に向かう。途中で、写真展に来て頂いたKさん、Оさん達と会いお礼を言う事が出来た。「今も話していたところです。元気を貰えました。」と言って下さった。

ヒヨドリバナ カエル 水たまり
 昨日の‘善神山’への道では、マムシ二匹・シマ蛇一匹に出合ったが。雨の皿ヶ嶺では大きなカエルを何匹も見た。

晴れて青空のベンチの所で 上ってきた家族連れ ブナ
 ベンチの所まで戻ると、天気が回復し青空になってきた。ここでコーヒー休憩とした。さすが日曜日、家族連れが多い。

サラシナショウマ 上のほうの登山道から見ると葉っぱが枯れているように見えた木 雨上がりの輝き風穴の家族連れ
 登山道の上から、まだ紅葉には早いのに木全体の葉が枯れたようになっている木が見えて気になっていたので、どの木かと見ながら下りたのだが、幹に横に亀裂が入っている(けやき?)木のようだった。単なる早く紅葉しているのなら良いのだが・・・。滋賀県の山で楢の大木がたくさん虫が入り枯れているのを見ているので心配だ。

 19日【皿ヶ嶺】
 先週は、日曜日に奈良の写真クラブの講評会に行こうかと思っていたり(結局、台風が接近して来ているので中止)していたので、予定がたたなかった。おっちゃんが所用から帰ってきては、ちょこっと、井内側から善神山に行けないものかとか、彼岸花の咲き具合はとかのロケハンはしていたのだが・・・。

登山口 9:30 直登コース 標識 9:40
 台風15号の動きが沖縄近海でぐるっと回ったりして定まらず、連休の最終日の今日はお昼までは天気がよさそうなので皿ヶ嶺に行く事にした。風穴を9時30分に出発。直登コースを上ることにした。

大木  
 こちらのコースも大木が多い。男性が2人カメラを首からかけて花等を撮影しながら登っている。

標識 10:2 ハガクレツリフネ サラシナショウマ? イヌショウマ
 ハガクレツリフネが咲いていたり、マムシ草の実が赤くなっている。

レイジンソウ オタカラコウ 10:10 休憩 猪が掘り起こしている
 ○○ソウの場所にオタカラコウが群生しているが、その周りの土が掘り起こされている。これは〜!! 猪だな。ここへのっこす辺りに来ると、なんか臭いがするのだが、猪がいるのか・・・。という事は、盗掘にあっているのかと思っていたが、猪の仕業かもしれないのか・・・。(*_*;

10:27 ブナの枝が枯れ きのこが生えている 10:48 十字峠への分岐
 引地山の分岐あたりに来るとガスってきた。去年はこのブナの木の下のミヤマシキミに実がなっていたのだが、今年は全然実がない。ふと見上げると太い枝が枯れて(2本)キノコがびっしりとついている。まさか、このブナ枯れないよね。分岐を十字峠から頂上方面に行く。すれ違った若い男女、なにやら見覚えがあると思ったら写真展に来て下さった“やまちゃん”だった。頂上の登山者も昼から天気が崩れるとの事でみんな早めに下山しているとの話だ。また何処かでと別れる。

頂上 11:6 食べものはこれだけ いつものブナ
 11時5分に頂上に着く。頂上には、単独の男性が2人と御夫婦らしい2人連れの方が休んでいた。さあ、おにぎりを食べようとして、探すもない・・・。思い出せば、電子レンジでチンしたまでは覚えているんだけどね。家を出て信号の所で、おっちゃんがカメラを忘れたと取りに帰ったのだけど、おにぎりまで忘れていたとは・・。途中でバナナは食べたんだけど、残りはカステラが二切れずつと、お茶だけ。コーヒーの時にカステラを食べる予定だったんだけどね。(>_<)

ガスが流れてくる リョウブの漢字ってこう書くの? ブナ
 竜神平でおやつのないコーヒーを飲んで、サッと帰る事にした。新しくなった木のネームプレート、リョウブって令法と書くのね。こうやって写真を撮っておかないと後で思い出そうにも思い出せない漢字だわね。(ネットで調べると、昔、飢饉に備え、若葉を食料にするため、令にて植えさせたための名。だとか) 風穴には、祝日という事で家族連れがぼつぼつ来ていた。


 25日【石鎚山】
 19日の夜、義妹からの突然の電話、夜9時30分に仕事から帰ってきたら義母が足が立たなくなっているらしい。おっちゃんが即、救急車を呼べ! と言って、救急の当番医の日赤へ。私達も日赤へ駆けつけた。足が腫れている、高熱だということで糖尿病から来る蜂窩織炎らしい。しばらく入院ということになった。翌日には抗生物質が効いているようなので安心したのだが、家族が入院となると落ち着かないものだ。

 幸い、抗生物質が良く効いて昨日行った時も元気になっていた。実家の隣りの叔母ちゃんが見舞いに行ってくれ着替え等を持って帰って下さるとの事で、一日空いたので石鎚山に登れる事になった。

8:10 登山口出発 計器  リンドウ
 waiwai隊にしては早く登山口を8時10分の出発となった。連休も最終日、紅葉には早いという事で、そんなには登山者はいない。登山道はリンドウがたくさん咲いていた。

第2ベンチ 8:48 爽やかな登山道 シコクフウロ
 それでも、2・3組の登山者と前後して歩く事になる。いつもの第2ベンチで休憩。土小屋の駐車場でキャンプ装備の男の子に会ったので、どこでテントを張るの?と聞いたのだが、お父さん任せみたいで首をかしげていたのだが、第2ベンチでも会ったのでお父さんに「二の森方面に縦走ですか?」と聞くと、「いろいろあって予定が遅れたので夜明かし峠まで行って帰ろうと思っている」との事。暫く歩いているとなんやら大勢の声が聞こえて来る。三の鎖が見えてくると、鎖あたりに白装束の人達が大勢見える。笛の合図で何やら声を掛けているようだった。鎖から何か上げている様子なのだが、良くは分からなかった。

テント装備の親子 ミソガワソウを写したつもり? 二の鎖元 9:40
 二の鎖元で休もうと思っていたのに、小屋は撤去されヘリコプターで運べるように荷作りされていた。キャンプ装備の親子が下りてきた男性と情報交換していた。どうも台風の影響で連休の行程が予定通りに進まなかったようだ。親子はテント泊の重装備のまま二の鎖を登っていった。

シラヒゲソウ 岩登りを見る 面河道への分岐 10:2
 巻き道の広い所で、休憩。やっと残っていたと、シラヒゲソウを写している男性がいた。天狗岳の岩場を登っている人がいる。今日は、三角点に寄る予定できたので分岐を面河道・二の森方面に向かう。

二の森への分岐 10:10 三角点への分岐 10:21 二の森方面からと、面河道方面からパーティが来る
 と言うのも、この間の“精霊の森”写真展に来て下さった方が、三角点のシャクナゲが2株くらい弱っていると聞いたからだ。私も三角点ではないが、土小屋コースで去年6月5日には下山中によく咲いているのが見えたシャクナゲが、今年6月9日に蕾のまま咲いてなかったし弱っているように見えたので気になっていたのだ。

三角点尾根から西稜・弥山方面 三角点 10:33 
 6月9日に来た時には、満開だったシャクナゲは緑も濃く元気そうに見えたが、蕾はあまりついてないようだった。

分岐に戻る 11:20 頂上 11:30 西稜で休む
 途中でおにぎりを食べたりして、一時間位で分岐に戻った。弥山には11時30分に到着、少々混み合っていたので、西稜の方へ行きコーヒーを入れてゆったりと過ごした。

下山 12:40 二の鎖小屋の跡地 成就社からの登山者
 12時40分に下山を開始。二の鎖元の撤去された小屋跡はどうなるのだろうか。道路が崩壊し通行止めになっている筈なのに、成就社の方面から登山者が登ってきている。「ロープウェイは動いているが、バスは運行していない」と鳥居の所で休んでいた方が言っていた。

ミソガワソウ アサマリンドウ  一昨年の6月5日に咲いていたシャクナゲ
 咲き残りのミソガワソウ、普通のリンドウとアサマリンドウの違いが何度説明しても分からないおっちゃん。下山する登山者の下の尾根に、先にも書いたように一昨年の6月5日に咲いていたシャクナゲ(右端の写真)、今年の6月9日には蕾のまま枯れたようになっていたのが気になっていたのだが、葉は元気なように見えたのでひと安心だ。

センブリ 下山 14:16 
 写真展で三角点のシャクナゲが弱っているお話をされた方が、言いたいのは多分オーバーユースの事だろう。今年は私も行ったし、hp、マスコミでも報道されたのでたくさんの方が見に行っただろう。これからも、毎年ますます大勢の方が見に行くだろう。その踏みつけによる株の弱りがあるかもしれない。今回私が様子を見に行った事も余計な事なのだ。その他にもひとたび話題になれば、例えば“精霊の森”の大桂、どこそこの希少な花なども荒れたり、盗掘されたりもするかもしれない。それ以上に、鹿や猪の被害も大きいし、地球の温暖化の影響もはかりしれない。自然を守る事の難しさを考えながら下山した。


 30日【笹倉湿原】
 おっちゃんの予定が一日空いた。雨だが笹倉湿原なら撮影に良いと決めた。

金山林道入口 11:13 アキチョウジ、シシウド等が咲いている 堰堤を横切る
 2日に石鎚山ヒルクライムが開催されるとかで、石鎚スカイラインは道路の草刈りや準備をしているようだ。平日の雨模様なので、通る人も殆どいない。金山谷に架かる橋の手前に金山林道があり、すぐそばに駐車して、金山林道を11時13分に出発。堰堤を横切り15分程で登山口に着く。

登山口 11:28 ヒメシャラがたくさん生えている 結構きつい登り
 湿原まで1時間15分と書かれた看板がある。数日前に登ったのだろうか所々にシダの葉を目印に落としている。用心深い人だ。カッパを着て、傘を杖代わりに登る。

ヒメシャラが倒れた登山道 尚も登りはつづく 沢を登るようになる 12:24
 ヒメシャラやブナの大木が生えている。いつも休む沢で、暑くなり汗が出るので、ブラウスを脱いでカッパだけになる。太い大きなブナに見とれる。苔むした沢を登るようになる。

大木を乗り越える 風呂がま 12:42 笹倉湿原 12:50
 倒れた大木を越えるのが大変。風呂釜を伏せたのがある場所に来ると、湿原はもうすぐの筈だ。おっちゃんは、「この風呂釜は誰が持ち上がったのだろうか?」と、通る度に歓心している。そして、看板どうりに約1時間15分で湿原に着いた。

時々靄がくる 苔むす木 下山開始 13:36 キノコがびっしり付いている
 まずは腹ごしらえにおにぎりを食べ、休憩の時脱いだブラウスを着る。ここには三度(1998年8月30日1999年4月25日2004年6月12日)来た事があるが、7年振りに来て少し小さくなったような気がするが無事に存在していて嬉しい。ガスが出たり、風に吹き飛ばされたりしているが、同じようにしか撮れないな〜。カメラ(マミヤ)の残っていた枚数を写して45分位で寒くなったので帰る事にした。倒れた大木が土に帰る前の自然の営みか、キノコがびっしり生えている。こんな事なら、マクロレンズを付けれるカメラ(ペンタックス67)の方が良かったな〜。両方は無理だから・・・。

下山口 15:0 金山林道に停まっていた営林署の車 よ〜い ドン!
 金山林道に愛媛森林管理署の車が停まっていた。林道では、今日も蛙が写して!とじっとしている。雨の日の登山は、カッパの中で汗をかくので止まると寒くなる。撮影するとなると尚更だ。ゴアテックスのカッパ、中の水分を出して、外の雨は通さないってほんとうに効果があるのか・・・。車に戻ると濡れているけどな〜。それより、着替えた方がいいと思うけど、なるべく重量は少なくしたいし、だが、そうしてもやっぱり着替える時には濡れるし〜。(*_*;