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ツノガエルの飼育で悩ましいのが床材です。
基本的には踏ん張りがきくものを選択すれば問題はありません。
あとは飼育者様のライフスタイルに合わせた物を使用する事になります。
熱帯魚用のフィルターシート、ミズゴケ、腐葉土、黒土。
どの床材にも長所短所があり、飼育者様のライフスタイルによっては
壊滅的に相性の悪い物もあります。
大前提として土類は肥料の混入や、消毒などされていない物を使用します。
フィルターシート・(スポンジシートなど)
見た目も綺麗ですっきりした印象がもてるのが、フィルターシートです。
壁面には、カエルが更新した皮膚がつくぐらいで、汚れもなく安定して目を楽しませてくれる床材です。
問題は排便された物の浄化力がまったくないことで、排便に気づかず放置しておくと、自家中毒を起こし急速な死を招いてしまいます。
ミズゴケ・
園芸店で売っているミズゴケは、程度の見極めが大事で、質の良いもの、悪いものにばっさり分かれてしまいます。
水で戻した際に細かいカスが出るものがおススメできない物で、表面などが乾燥した時にカスが固体に付着してしまい、調子を崩す原因の一つとなります。
浄化能力も土類に比べれば弱く、排便の確認がしにくいデメリットもあります。
ミズゴケは土類とフィルターシートの中間ぐらいの位置でしょう。
見た目も維持したいけど、適度な浄化力も欲しい。
ミズゴケを愛用されている方にはそういったケースが多い様です。
腐葉土・
文句なしに浄化力の高い安心できる床材です。
が、多くの場合、小バエの発生や、小虫を含んでおり、
敬遠される方の多くはそういった生理的嫌悪からの理由となります。
まったく気にならない方、もしくはマメな管理が面倒な飼育者様にはおススメできる床材です。
湿度さえ維持していれば最長で3ヶ月ほど床材の交換は不要です。
(糞の量、土の量に左右されるため、1ヶ月程度で変える方が無難です)
難点は固体が移動した際、壁面に土を擦り付ける事があるため、日に日にケースの見た目が悪くなる点、稀に大型の木片などもあるため、誤飲の可能性があることです。
黒土・
当店の固体は黒土管理です。
腐葉土の様に小バエもなく、土を吸い上げた糞便を除去しやすい為、愛用しております。
浄化力は腐葉土に劣りますが、3週〜4週は床材を維持できるため、
おススメの床材です。
難点は腐葉土と変わらず、移動の際に壁面を汚されるところです。
水張りのみ飼育・
もっとも簡単ですが、一番いただけないのが、この水張り飼育です。
当方の経験では、幼蛙の内6ヶ月ぐらいまでが許容できる、ギリギリのラインではないかと思ってます。
幼蛙の内は魚類にしか反応しない頑固者もいる為、水張りでなければ給餌できない場合もあるでしょう。
しかして、この状態が長く続くとまず腰の骨が変形してきます。
踏ん張りが利かないため、常に腹這いとなり全体的にぺた〜っとした体型になります。
腰の形は排便にも大きく影響するため、脱腸、糞詰まりなどのトラブルに繋がってしまいます。
当方では、上陸後、1ヶ月〜2ヶ月をめどに黒土飼育に切り替えています。 |
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次は、床材の交換のタイミングです。
当店の管理法は黒土なので、黒土の交換タイミングの紹介です。
固体が画像のようなサークルを作り、2回移動した場合(画像にある元の位置に戻ったとき)を交換のタイミングとしています。
この様に移動した際、土を吸い、便が固まった物(2枚目画像の様な感じです)を除去できます。
ほとんどの場合、移動するのは、糞便で土が悪化したなどの理由ため
移動=土の悪化と捕らえて問題ありません。
サークルに便が確認できない場合、排便後にこねくり回してしまい、
土と同化してしまってます。
元の位置に戻る頃にはバクテリアによる浄化が進んでいるため、すぐに中毒を起こすわけではありませんが、糞便が除去できなかった時には元の位置に戻る前に床材を交換してください。 |
ツノガエル |
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