mix strain zoo shop          灯間殿
こう言った、犬猫とは違う生き物を飼育している方の楽しみの一つに、給餌があると思います。
特に、観賞魚的に接する両生類は、鱗や硬い皮膚に守られたトカゲやヘビに比べると、手にもって愛玩する行為が、ストレス以上に物理的ダメージを与える結果になってしまう為、楽しみ方のほとんどは給餌に集中してしまいます。

しかしてこのツノガエル、待ち伏せ型の大食漢な為、餌はある時にあるだけ食べるのが習性です。

死ぬまで食べ続けます!!!!

食べすぎによる食帯から消化不良で死ぬケース、多くを詰め込んだ為、胃拡張により肺や血管を圧迫して急速な死を招くケース、長期的に見て肥満体型となり脂肪肝などの障害に発展するケース等等。
ツノガエルの死因の多くが、給餌を元にしたトラブルです。

以下の餌紹介には大まかな消化具合、分量を記載しますが、お手元の固体の大きさなどにより分量、数量は変わりますので、ご注意ください。
また、冷凍されている餌は解凍し、人肌程度に暖めるのが理想的です。

基本的には、単一の餌を与え続けるのではなく、様々な物を与える事が固体を健康に育てるコツです。

下記内容は当方が管理している個体達による1例です。

お手元の固体について一番理解しているのは、他ならぬ飼育者様御本人です。
下記内容でも健康に飼育できている、と言った感覚でお読みください。
コオロギ・(フタホシコオロギ・イエコオロギ)

エキゾチックペットを飼育する上でかかせない餌がコオロギです。
値段も安価で大量にストックでき、自家製産も容易な為、愛用者も多いです。
ただし、栄養は厳しいものがあり、専用の添付サプリメントと併用する事が大事なポイントです。
特に幼蛙に使っていると顕著ですが、後述するマウス、配合飼料に比べると明らかな成長差が出てきます。
与える時の注意としては、生きたまま与えない事です。
特にそのままケースに入れて放置してしまうと、コオロギは蛙によじ登り、極端にストレスを与え、以後、頑なにコオロギを拒む様になります。
購入したコオロギを冷凍してしまい、与える時に解凍して与えたり、
頭と足を取り除いて与えるのが基本となります。
特に、頭は解凍したものでも、消化できない事が多いので、糞づまりとなるケースがあります、健康な固体ではさほど問題には繋がりませんが、季節の変わり目など、固体に負担がかかる時期に問題を起こすきっかけとなります。


1度の給餌の目安・

上陸1ヶ月〜3ヶ月のベビーであれば、1回、1匹〜2匹。頭と足を取り除いた成虫を与えます。
それ以降は固体サイズに合わせた数を与えますが、常に少なめを与え、3日〜4日ぐらいの間隔で、コンスタントに給餌するのが健康を保つコツです。


デメリット・

育つのが遅い、餌のストックが面倒などが上げられます。
後者は冷凍してしまえば良いのですが、前者のデメリットは成分上どうにもなりません。
が、本来カエルの餌は昆虫ですので、それが正しい姿でもあります。
生きたまま与えた場合、胃を噛み付かれて死亡したなどのケースがありますが、
上記の内容に沿った給餌でのトラブルはほとんど聞いた事はありません。
ピンクマウス・

冷凍されているネズミの赤ちゃんです。
生理的嫌悪感から絶対NGな方も多いですが、手放しでおススメできる餌です。

使用するサイズは、SS〜Lまでで、毛が生えているファジーから先はどんなに固体が育っても使わない方が安全です。
体毛は消化ができず、通常は糞として排出されるのですが、この際、糞を固めてしまう効果があるのか、便秘になる事があります。(効果の方は要検証の段階です、真実のところは解りません)
当方では半年もの間、排便できない固体がおり、ようやく排便した際に信じられないぐらいの体毛を排出したケースがありました。

以来、Lサイズの数で分量を調節した所、糞詰まりによるトラブルには見舞われなくなりました。

ピンクマウスは栄養価が高いため、少ない量で早く、大きく育てる事が可能です。
特に幼蛙は、成体に比べると免疫力などが弱い為、半年位で鶏の卵程度に育てるのが理想的です。
よほど酷い業者に当たらないかぎり、ショップで売られている固体は、最低でもSSサイズを半分にした物を使用可能です。
幼蛙期にはピンクマウスの使用を推奨致します。


1度の給餌の目安・

上陸後、順調な固体なら1ヶ月〜2ヶ月で、SSサイズのピンクマウス1匹を与える事が可能ですが、固体サイズで分量を調整します、1匹を与える事が厳しい場合はマウスを切断して与えますが、この際、あらかじめ、ティッシュなどにサプリメントを出しておき、素早く傷口にサプリメントをつけると、中身が溢れ出るのを防げます。

幼蛙の内は消化力が強い為、3日〜5日で1匹を与えます。
逆に大きくなると消化能力は低下して来る為、鶏の卵サイズになったらLサイズ1匹を6日〜7日に1回程度にします。
完全に成体となれば、10日に1回Lサイズ2つで問題ありません。


デメリット・

与えすぎによる肥満を起こす、値段が高い、生理的嫌悪感が先立つ、冷凍庫に家族が保管させてくれないなどがあります。
魚類(メダカや小赤など)

当店では、拒食固体を反応させるために使う究極の餌付けアイテムです。

魚類を使用しても反応しない場合は、飼育面において深刻なトラブルのサインとなります。
発送直後の落ち着かない段階で与えたのであれば、食べない事もありますが、
到着後、3日を過ぎても魚類すら食べないのであれば、飼育設備の見直しが必要かもしれません。

使用する時の多くは、水張り状態のケースに固体を入れ、メダカ1,2匹を投入します。
(嗜好性が合わずに拒食している固体はピンセットで与えるだけでも反応します)
水深がないためメダカは暴れまわるワケですが、この時カエルの射程内に入れば反応して噛み付く仕草を見せる筈です。


1度の給餌の目安・(メダカ)

基本的には1回1匹ですが、一番小さいプラケースでも範囲が広いため、固体との接触率を上げるために2匹ほど投下します。
当方で販売している固体は最低でも10円サイズ以上です、メダカ2匹を与えても食べすぎになる事はありません。(上陸直後で購入した固体には注意が必要です、1円玉サイズであれば1匹のみ使用するのが無難です)
魚類の使用は1ヶ月程度を目安とし、環境に落ち着いた感が見られたら、他の餌への切り替えを試してみましょう。


デメリット・

なんと言ってもストックが面倒、栄養面で不安があるの2点です。

前者は飼育者様の都合で変化しますが、栄養面ではサプリメントを使わないコオロギより少しマシかな?
といったぐらいしかなく、またサプリメントを使うと嗜好性が劣る結果となるため、
永続的には使用できない餌です。

魚類は、多かれ少なかれビタミンを破壊する酵素をもっています
特に鮒科に属する魚類(金魚等)は、破壊酵素を多く保有する事が、水生昆虫の飼育をしている方より報告されているため、避けるべきだと当方は考えています。

大型固体が拒食した際には、サイズがないため金魚等を使う事になりますが、拒食の治療と割り切り使用します。
(ビタミン破壊についての問題は、両生類にどのぐらい影響があるのか検証していないため使用に関しては自己判断でお願いします)
配合飼料・

現在ではツノガエル専用の配合飼料も開発されています。
まだまだ市場に流通しているものではありませんが、購入の機会があれば是非ともおススメできる1品です。
各商品で細かい差はあるようですが、総じて栄養価もよく、育て安い良餌です。

問題は与えすぎると体内でガスが発生する例があるようです。
当方の使用状況で確認はしておりませんが、使用時には購入した所での注意事項を遵守した方がよいでしょう。
(2010/4/1、当店でもパックマンフードの販売を開始いたしました、お気軽に使用方法など、お問い合わせください)
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