No.137

槍ヶ岳トレッキング奇行
                    

2004. 4.16掲載

  プロローグ 一日目  二日目  三日目9/9up

プロローグ

いよいよ、3泊4日という恐ろしく長い行程で山に連れて行かれることになってしまった。
これまでは1泊2日しかしたことがなかったワタシ。それが、今度はいきなり3泊だなん
・・・て。やっぱり順序を踏まえて一歩一歩ステップアップしていって欲しかったのに。

まぁ、ぱきらがいろいろ熟慮してのことだとは分っているのだけど。登ったり下りたり、を
繰り返すより、どうせ登ったのなら、そこに山がある限り縦走したほうがラクだし得だし気
持ちいいし、眺めもいいに決まってる。それは分っているのだけど、山小屋で風呂なし3
連泊かぁ〜・・・。アタマ痒くて死んだりしないだろうか。まぁ、夏じゃないからいいかぁ〜。

それにしても、だ。
いきなり槍ヶ岳、というのはどうだろう。あの、つくん、としたあの山だ。ワタシはばりば
り初心者なのだ。おまけにワタシは人一倍びびりやで怖がりなのだ。よく、山で出逢っ
た熟年の女性の登山者で、「えっ、このおばちゃんも?」と思ってしまうような人でも、
槍や剣に登ったことがあると言われる人は多い。でもそれは、怖がりでない人なのだ。

 


ワタシは散々抵抗した。
が、案の定、そんなことは理由として取り上げてはもらえなかった。ぱきらに言わせると、
これまで積んできたキャリアで、ワタシでも登れるだろうと判断したらしい。って、一体ど
んなキャリアやねん!何度も言うけど、ワタシはばりばり初心者の粋を出ていない。そり
ゃあ、斜面に対する恐怖感にも、突然現れて脅かされる梯子にも、少しは慣れてはきた
と思う。全く更新できてなくてワタシのひとりごとでは語ってないけど、前回は西穂高岳
で、手に汗握る(本当に手に汗びっしょり掻いたのだ)、めちゃめちゃコワイ思いもしてき
た。でも、それしきのことをキャリアと呼んでもいいにだろうか。ぱきらは、あの時のワタシ
を見て、やってやれないことはないだろうと判断したのだろうか。

ちょうどこの頃、タイミングが良のか悪いのか、
スマスマか何かのスペシャルで、稲垣吾
郎ちゃんと草薙剛くんが槍ヶ岳に登る様子がテレビ放映
されたのだった。頂上へは、垂
直絶壁の長〜い梯子を上り切らないとたどり着けなかった。ひえ〜〜〜なんて長い真っ
直ぐな梯子。ワタシはそれを見ただけでお尻がもぞもぞししまう。つよポンはそうでもなか
ったが、吾郎ちゃんはなかなか梯子を登ることが出来なかった。ガスッてて、周りは何も
見えないっていうのに。まるで、ワタシの姿を見ているようだった。ワタシも絶対にああな
る。間違いない。その自信だけはあった。でも、そんな吾郎ちゃんも何とか登頂を果たし
た。

とにかく、行き先は変らなかった。
怖がりの吾郎ちゃんと、銀行の同期の友達が昔だんなさんとふたりで登ったことがあると
いうことが、ワタシのほんの小さな支えだった。「怖かったよ〜。でも、登ることが出来たら
みんなに自慢できるよ!」とカノジョにエールを送ってもらった。登ってみたい、って言う気
持ちがないワケではないけど、怖そうって思う気持ちの方が勝っていた。どうしてもダメだ
ったら引き返せばいいか。。。

っと、前説がえらく長くなってしまったのでサブタイトルを変えました(笑)。
そうやって、3泊4日の長〜い行程が始まった。
一日目へつづく。。。

 

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