【11月市議会】 市立図書館の運営委託方針が固まる 教育委員会が設置した図書館協議会で現在の久喜の図書館運営について検討していましたが、 (1)開館日数は県内最低に近い、 (2)4地区で開館時間が統一されていない、 (3)人口1人あたりの図書貸出冊数が県平均よりも低い、 (4)司書が正職員の半数程度しか確保できていない、 (5)図書館利用者が減少傾向にある、等の問題点が指摘されました。 協議会では現状の職員体制や予算ではこれ以上のサービス向上は困難としています。 これに対し、民間のノウハウを活かして指定管理者に管理運営を委託することによって、「課題が解消もしくは縮小されるのではないか」、さらにコスト削減も図れるとしています。 しかし、運営を民間に任せれば課題がすべて自動的に解決するわけではありません。 直営から指定管理者の運営に転換する場合には、開館日の増や時間延長、司書の確保など、サービス向上の条件を明確にし、事業者の確約を得た上で進めるべきです。 |
機構改革で市民の利便はどうなる おもな変更は、 (1)現在の、10部 3総合支所 67課 179係を、来年度は10部 3総合支所 57課 171係とする (2)社会福祉課から、生活保護を担当する「生活支援課」を分離(新設)し、現在の生活保護第1係・2係に加えて第3係を新設 (3)学務課から「学校給食課」を分離(新設) (4)ごみ処理施設建設推進課に、ごみ処理施設係とし尿処理施設係(新設)を置く (5)各総合支所の市民課・税務課・福祉課を廃止して、市民生活係・戸籍市民係・社会福祉係・介護保険係・児童福祉係を置き、届け出等はこれまで通り各支所で扱えるようにする、などです。 (6)現在は本庁舎内にある「環境経済部」は来年4月から菖蒲総合支所に移転する計画です。 これに合わせて各支所の環境経済課を廃止し、本庁の庶務課または栗橋・鷲宮総合支所の総務管理課を通して「取り次ぎ」を行うとしています。 しかし本庁や他の支所の環境、商工観光・農業の幅広い業務をなくし、取り次ぎだけにしてしまって、要望や苦情など市民とのスムーズな意思疎通が後退することはないでしょうか。 (8)教育委員会事務局(教育部)は、1月から現在の菖蒲総合支所から理科大跡地に移転します。 各総合支所の「教育委員会分室」は廃止し、本庁の庶務課または支所の総務管理課を通して「取り次ぎ」を行うことになります。 これまで本庁-総合支所方式で住民生活に密着したサービスを保障してきたのですが、本庁機能を菖蒲や理科大跡地などに分散させる一方で、建設課の廃止に続いて、支所の機能を次々と縮小してしまっていいのか、疑問の声も出ています。 |
【9月市議会】 昨年の一般会計決算に問題あり (1)年度途中で突然、学校給食の大規模センター化を打ち出して、自校調理方式の検討もせずに“センター化ありき”で強引に決めてしまった、 (2)小中学校のエアコン設置工事で、予算措置もなしに追加工事を先行実施してしまったことは予算制度に違反しており認められません。 |
市役所行政組織の分庁舎化が進む その後、建設部が1㎞以上離れた「第2庁舎」へ、上下水道部が鷲宮支所へ、教育委員会は菖蒲支所に移転し、1月からは理科大跡地へ移ります。 4月には環境経済部も菖蒲支所に移転させる計画が発表されました。本庁舎の行政機能は5か所に分かれることになって、当初の「本庁舎-総合支所方式」から、なし崩し的に「分庁舎方式」に変えられてきています。 理科大跡地に生涯学習センター・子育て支援センターと教育委員会をいっしょに置くのは効率的といえます。 しかし利便性からは、他の行政機能はあまり分散させず、できるだけまとめた方がいいのではないでしょうか。 |
【9月市議会】 2016年度一般会計決算に、反対しました 私は、2016年度一般会計決算について、3点の課題を指摘するとともに、2点については容認できないとして、反対討論を行いました。
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【9月市議会】 久喜市のふるさと納税がほぼ半減 『声と眼』538号 2017/9/23 久喜市へのふるさと納税寄付額は目標の1000万円に対して2016年度は382万円で、前年のほぼ半分でした。
★私は、ふるさと納税で全国から久喜市に寄付してくれた人との絆を強めるために、「特別住民票」の発行や、久喜マラソン・提灯祭りの招待券を贈ることなども提案しているのですが…。★ |
【9月市議会】 職員の超過勤務、最長は年966時間 『声と眼』538号 2017/9/18 2016年度久喜市一般会計の決算審査で、職員の時間外勤務の実態が明らかになりました。 |
【9月市議会】 2016年度一般会計決算に対する質疑通告 2017/9/11 9月定例市議会で、2016年度一般会計決算審査が行われています。 1.久喜市の財政調整基金が増え続けている 久喜市の財政調整基金の積立金残高が、毎年の「中期財政計画」で今後は減る、来年度からは減るとされてきたのとは裏腹に急激に増え続けていることを指摘してきた。 2.職員の時間外勤務が多すぎるのではないか ア.まず、突出して時間外勤務の多い職員と部所の問題です。 3.市の公共施設の電気を、新電力と契約を促進すべき これまで市の公共施設の内、比較的大規模の高圧施設では、Fパワーと2015年度から3か年の契約を締結して、東電との契約に比べて1年間で5700万円約30%の電気料金を節減することができた。 4.久喜市のふるさと納税が減り続けている 久喜市へのふるさと納税による寄付額は、目標の1000万円に対して27年度が670万円、28年度は382万円とほとんど半減した。 5.久喜市の遺失物管理の方法を改善するべき 市の各公共施設の管理全体に関わることであるので、本会議で質疑する。 |
【9月市議会】 財政調整基金が58億円にまで膨張 『声と眼』537号 2017/9/9 久喜市の2016年度決算が確定し、9月定例市議会で決算審査が行われています。
市では以前は、財政調整基金は標準財政規模(地方税と地方交付税などの合計額)の1割=30億円程度を目標として積み立てるとしていました。 |
上下水道部で、市民から集金したお金の振込先を間違えたあり得ないミス 2017/7/1 6月議会最終日前日の27日、上下水道部長から、会計処理上のミスがあったので各会派の代表者に説明をしたいと連絡がありました。 久喜市では下水道使用料、集落排水事業(農村下水)の使用料は、水道料金といっしょに民間委託して徴収しています。 市の隠蔽体質、市役所組織の無責任体制 第1の問題は、市当局はこの問題を議会に隠し通そうとしたらしい隠蔽体質です。 市長はどう考えているのかがまったく見えない 第3の問題は、今回の上下水道部の会計処理上のミスを、市全体で原因を明らかにして、全体で責任を取るような対応がまったくなされていないことです。 |
久喜市へのふるさと納税が激減、位置づけの見直しを提案 2017/4/18 2016年度1年間の、久喜市へのふるさと納税の実績は、目標の1000件、1000万円にはほど遠い結果に終わったことが明らかになりました。
返礼品の希望では、米が97件、梨が36件で、前年度実績(米300件、梨80件)に比べて大幅減でした。 ふるさと納税の位置づけから見直すべき 寄付者が激減しているとはいえ、それでも久喜市にふるさと納税をしてくれている人は、単に返礼品目当ての寄付ではなくて、久喜市に何らかのつながりがあって、「久喜市を応援しよう」という気持ちを持ってくれている人々です。 |
【2月市議会】 基金積立金は膨張し続けている 『声と眼』526号 2017/2/16 久喜市の貯金である財政調整基金積立額が毎年増え続け、2016年度末で58億円に上ることが明らかになりました。
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【2月市議会】 久喜市の2017年度予算の主な事業 『声と眼』526号 2017/2/12 ◇菖蒲地区に新たなごみ処理施設を整備するために、用地買収費など 2億5848万円
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久喜市へのふるさと納税寄付金は昨年の半分以下 2017/1/23 12月の記事で、4月~10月までのふるさと納税寄付金が昨年度に比べて3分の1に激減したと書きました。 |
久喜市へのふるさと納税寄付金が激減!? 2016/12/6 久喜市のふるさと納税の寄付状況は、4月~10月で134件(137万円)にとどまっています。
近隣自治体の昨年の実績は、加須市1000万円、幸手市3000万円、白岡市6000万円、宮代町1億1000万円で、その多くはリピーターと新規の寄付者で、多くは年々増加しています。 |
【9月市議会】 2015年度一般会計決算に、要望を付して賛成しました 私は、2015年度一般会計決算について、特に事務事業評価や財政調整基金の積み立て、財政方針など、7項目の要望をつけて賛成しました。
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ふるさと納税寄付金の収支は“赤字” 市は一昨年からふるさと納税の返礼品を一新して目標額を1000万円としていたのですが、結果は残念ながらきわめて低調でした。 しかも企画や寄付の受け付けなどいっさいをコンサルタントに委託した事務費や返礼品の費用などを差し引くと、久喜市に入るお金は250万円足らずです。 ふるさと納税は所得税や住民税の控除対象になります。久喜市民が市外に寄付したことによる15年度分の市民税控除額は1160万にのぼっています。 久喜市への寄付額と市民税の控除額の差し引きでは900万円程度の赤字だったことになります。 隣接自治体のふるさと納税寄付金は、宮代町が1億1766万円、白岡市6363万円、幸手市3052万円、加須市1281万円、蓮田市914万円に達しています。 同じように返礼品も用意し、ホームページでのPRもしているのになぜこんなに違うのでしょうか。 他市町はふるさと納税を「わがまちへの応援団」と位置づけて、特色あるまちづくりのPRに力を入れています。 久喜市は“返礼品と引き替えの寄付”という印象が強く、他市と同じような返礼品では寄付も伸びないということではないでしょうか。 |
【一般質問】 清久大池・西池を公園に位置づけるべき 市ではこれから4000万円をかけて施設の撤去や立ち入り禁止のための工事を行う計画ですが、市民の憩いの場を奪うために市民釣場の過去4年分の収益をつぎ込むのはあまりにもばかげています。昨秋に放流したヘラブナも繁殖しています。 現在は“調整池”の位置づけですが、「公園」に変更して市民が自由に散策や釣りを楽しめる場にするよう求めました。 残念ながら、市はまったく検討する考えもないようです。 【参照Blogへのリンク】 2016/4/24 清久釣場は今どうなっているか |
【一般質問】 市税等の口座“再振り替え”をすべき 納期限は市県民税と固定資産税は年間4期、国保税は9期などとばらばらですから、納期が重なったりして口座の残高が足りずに引き落としができないこともあります。 その場合には督促状が送られてきて、同封の納付書で直接に金融機関から支払わなければなりません。 特にひとり暮らしの高齢者などが『後でついでの時に』と思っている内に延滞金が発生してしまって、そうなると市役所まで行かなければならなくなってしまいます。 残高不足で引き落としができなかった場合に、納税者の利便を考慮して“再振り替え”を行っている自治体もあります。 千歳市や桑名市は約2週間後、彦根市や美作市は翌月中旬、金沢市や八千代市は翌月末日などです。 久喜市も納税者の利便性のために、残高不足で引き落としができなかった場合に、1回は再振り替えを行うよう提案しました。 財政部長は「市税は納期限内に自主納付するのが原則なので、引き落としができなかった場合は自分で銀行等で納めてもらう」と答弁しました。 これではまるで振り替えができなかった人に対する罰則のようです。 たとえば15日後に再振り替えをすれば延滞金も発生せずに確実に納税してもらえます。 市と銀行とで手続きを変更すればいいだけなのに、なぜ市民の利便を向上させようとしないのでしょうか。 |
【一般質問】 ふるさと納税、なぜこんなに低調か 近隣自治体では幸手市が2778件、2938万円、宮代町は8736件、1億1111万円、白岡市は3739件、6038万円に達しています。 同じように返礼品も用意し、ホームページでのPRもしているのになぜこんなに違うのか、市がどのように分析しているのかを質問しました。 当局は「実績のある自治体と同様の手法で行っているが、伸び悩んでいる。他市町ではより魅力のある返礼品を取り扱っていることやPRに経費をかけているのではないか」と答弁したのですが、はたしてそうでしょうか。 宮代や幸手はともに企画や受け付け、返礼品の事務などを基本的に市や町の職員が行っていて、ふるさと納税のホームページは手作り感満載です。 白岡市も一つ一つの返礼品に詳しい紹介が書かれていて、「全国の人々に自分のまちを知ってほしい、まちづくりを応援してほしい」という熱意が伝わってきます。 -久喜市は“返礼品と引き替えに寄付してください”という単なる寄付金集めの手段になっているのではないでしょうか。 しかも、ふるさと納税の企画やホームページ、受け付け、返礼品などの事務をすべてコンサルタントに委託していて、1万円の寄付の内、市に入る収入は3500円足らずです。 ふるさと納税を、特色あるまちづくりの応援団を募る仕組みとして位置づけて、久喜市の取り組みの見直しを進めるよう求めました。 【参考】
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【2月市議会】 2016年度一般会計予算に、要望を付して賛成しました 一般会計、国民健康保険会計、介護保険会計、水道事業会計に対して、共産党が修正案を提出しましたが、いずれも共産党だけの賛成で否決、市長提出の原案が、共産党以外の賛成で可決されました。
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要望書 「清久大池・西池の釣場を残してほしい」 しかし一昨年には入場者数2万人弱、収入1200万円にまで激減、年間赤字は500万円以上になり、シルバー人材センターが赤字補填と市への納付金を負担する状態に陥りました。 議会で私たちは施設や経営の改善対策を求めてきましたが、市は昨年9月議会に市営釣場の廃止議案を提出、反対したのは7議員だけで、賛成多数で可決されてしまいました。 市は釣り人口が減ったためとしていますが、かつては関東屈指の良好な釣場と言われていたのに、釣れなくなって入場者が減ったことが赤字の最大の原因です。20年間も浮き桟橋を改修していない、網も補修してこなかったのでヘラブナが逃げ出し、さらにはブラックバスなどの外来魚が増えるなど、市は管理にほとんど金をかけてきませんでした。 2月17日には、釣りファンで作る“清久大池愛好会・湖舟 根っ子の会”の会員たちが市長あてに『要望書/清久大池・西池を一般開放釣場として残してください』(署名582名)を提出、商工観光課長と話し合いを行いました。 要望書には「市営釣場に集い、釣りの楽しみ喜びを得、釣りを愛してきた釣りファン一同は、市営釣場を廃止しても、清久大池及び西池における釣りそのものは禁止しないで自由な釣りを認めていただきたい」「清久大池及び西池は周りに緑も多く、自然の景観に囲まれて釣りができる大変良好な環境を作っています。 自由な釣場として残して頂ければ、これまで以上に市内外の釣りファンの交流の場となると思われます」とも述べています。入場者の内の7~8割は市外から訪れる人たちです。 この交流人口をもっと大切にしていくべきです。 市は市営釣場廃止後は施設を全て撤去し、フェンスをはって立ち入り禁止にする方針で、新年度予算にはそのための工事費4400万円も計上されています。近隣では、白岡の柴山沼、宮代の笠原沼、鴻巣や北本、行田にも自由釣場があります。清久大池・西池も、経費をかけて立ち入り禁止にするよりも、市内外の愛好家たちが集える自由な釣場として残すべきではないでしょうか。 |
【2月市議会】 新年度予算のおもな新規事業 久喜地区は総合運動公園の花いっぱい運動、菖蒲総合支所周辺のアヤメとラベンダーの整備、鷲宮コスモスロードの整備、栗橋宿まち歩き観光活性化事業などです。 しかし多くは従来の事業の延長で、新規事業と言えるのかどうか…。 久喜市は「コウノトリとトキの舞うまちづくり」を進める自治体ネットワークに加入しています。 鴻巣市や野田市などでは里山や湿地、ふゆみず田んぼなどの自然生態系の再生に取り組んでいます。 久喜市でもようやく取り組みを始めることになりましたが、予算は図書購入費と研究費にわずか1万円だけ!?本当にやる気があるのか、疑われます。 その他に、 ◇小中学校の全教室に空調設備を設置するリース料 1億5556万円。これに合わせて夏休みが4日間短縮(8月28日から2学期開始)されます。 ◇青葉小学校のプール改修費 2億2534万円。 ◇老朽化した鷲宮学校給食センターの更新の検討 250万円。 ◇久喜駅西口広場にドライミストを設置 1500万円。来年6月に工事完了。◇防犯灯をすべてLED化します。市内全域の9700基でリース料 1058万円。来年3月までに完了予定。 ◇東京理科大の跡地整備で建物改修などに4124万円。「2016年度中に何らかの活用」を図るとしています。 ⇒久喜市のホームページ 2016年度予算へのリンク ⇒「久喜市の予算の概要」へのリンク |
歳 入 | |||||||
2016年度 | 構成比 % | 2015年度 | 構成比 % | 増減 | 増減率 % | ||
1 | 市税 | 214億2415万 | 45.7 | 211億0643万 | 37.3 | 3億1772万 | 1.5 |
2 | 地方譲与税 | 4億1900万 | 0.9 | 4億1000万 | 0.7 | 9000万 | 2.2 |
3 | 利子割交付金 | 3400万 | 0.1 | 3600万 | 0.1 | ▲2000万 | ▲5.6 |
4 | 配当割交付金 | 1億5600万 | 0.3 | 1億3600万 | 0.2 | 2000万 | 14.7 |
5 | 株式等譲渡所得割交付金 | 9700万 | 0.2 | 1億3800万 | 0.2 | ▲4100万 | ▲29.7 |
6 | 地方消費税交付金 | 21億0000万 | 4.5 | 18億0000万 | 3.2 | 3億0000万 | 16.7 |
7 | 自動車取得税交付金 | 9400万 | 2.5 | 8200万 | 2.2 | 1200万 | 14.6 |
8 | 地方特例交付金 | 9400万 | 0.2 | 9100万 | 0.2 | 300万 | 3.3 |
9 | 地方交付税 | 45億9518万 | 9.8 | 52億9638万 | 9.4 | ▲7億0121万 | ▲13.2 |
10 | 交通安全対策特別交付金 | 2461万 | 0.1 | 2577万 | 0.0 | ▲1160万 | ▲4.5 |
11 | 分担金及び負担金 | 4億4166万 | 0.9 | 4億1948万 | 0.7 | 2219万 | 5.3 |
12 | 使用料及び手数料 | 3億1944万 | 0.7 | 3億0922万 | 0.5 | 1022万 | 3.3 |
13 | 国庫支出金 | 69億7136万 | 14.9 | 99億1729万 | 17.5 | ▲29億453万9 | ▲29.7 |
14 | 県支出金 | 27億7511万 | 5.9 | 30億4121万 | 5.4 | ▲2億6611万 | ▲8.8 |
15 | 財産収入 | 1471万 | 0.0 | 1311万 | 0.0 | 160万 | 12.2 |
16 | 寄附金 | 1210万 | 0.0 | 1210万 | 0.0 | ▲0.1万 | ▲0.0 |
17 | 繰入金 | 22億0753万 | 4.7 | 68億9031万 | 12.2 | ▲46億8278万 | ▲68.0 |
18 | 繰越金 | 4億0000万 | 0.9 | 4億0000万 | 0.7 | 0 | 0.0 |
19 | 諸収入 | 11億4956万 | 2.5 | 11億7770万 | 2.1 | ▲2814万 | ▲2.4 |
20 | 市債 | 35億4460万 | 7.6 | 52億9200万 | 9.4 | ▲17億4740万 | ▲33.0 |
合 計 | 468億7400万 | 100.0 | 565億9400万 | 100.0 | ▲97億2000万 | ▲17.2 | |
歳 出 | |||||||
2016年度 | 構成比 % | 2015年度 | 構成比 % | 増減 | 増減率 % | ||
1 | 議会費 | 3億5664万 | 0.8 | 3億7859万 | 0.7 | ▲2195万 | ▲5.8 |
2 | 総務費 | 52億6580万 | 11.2 | 62億3445万 | 11.0 | ▲9億6865万 | ▲15.5 |
3 | 民生費 | 189億8075万 | 40.5 | 183億5958万 | 32.4 | 億2117万 | 3.4 |
4 | 衛生費 | 37億6398万 | 8.0 | 36億6519万 | 6.5 | 9879万 | 2.7 |
5 | 労働費 | 1464万 | 0.0 | 2533万 | 0.0 | ▲1069万 | ▲42.2 |
6 | 農林水産業費 | 7億0689万 | 1.5 | 7億5599万 | 1.3 | ▲4910万 | ▲6.5 |
7 | 商工費 | 4億4773万 | 1.0 | 4億3101万 | 0.8 | 1672万 | 3.9 |
8 | 土木費 | 52億2914万 | 11.2 | 97億3024万 | 17.2 | ▲45億0110万 | ▲46.3 |
9 | 消防費 | 24億4649万 | 5.2 | 23億2291万 | 4.1 | 1億2358万 | 5.3 |
10 | 教育費 | 44億4232万 | 9.5 | 44億3705万 | 7.8 | 526万 | 0.1 |
11 | 災害復旧費 | 0.4万 | 0.0 | 0.4万 | 0.0 | 0 | 0.0 |
12 | 公債費 | 49億3531万 | 10.5 | 54億2899万 | 9.6 | ▲4億9368万 | ▲9.1 |
13 | 諸支出金 | 1億8431万 | 0.4 | 47億2467万 | 8.3 | ▲45億4036万 | ▲96.1 |
14 | 予備費 | 1億0000万 | 0.2 | 1億0000万 | 0.2 | 0 | 0.0 |
合 計 | 468億7400万 | 100.0 | 565億9400万 | 100.0 | ▲97億2000万 | ▲17.2 |
今年のふるさと納税寄付金の申し込みと寄附の実績 相変わらず低調 2016/12/21 久喜市のふるさと納税の寄付状況は、4月~12月で500件あまりで、年間目標の1000件(1000万円)には届きそうもありません。
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【一般質問】 コンビニ交付は便利だけれど 便利になるのは確かですが、1年に1回使うかどうかもわからない手続きのために、わざわざ個人番号カードを作る必要はないと思っています。 個人番号カードには自分の12桁の番号が印字されていて、個人情報漏洩の危険がつきまといます。 一般質問で、コンビニ交付を実施するために市でどれくらいの経費がかかるのかを聞きました。 2015年度に、システム構築費の初期費用として5648万、システム保守費46万、負担金125万など、合計で5820万円。来年度からはシステム保守料に337万、負担金500万、データ更新料102万など、合計で939万円が毎年かかり、この他に証明書等の交付ごとに、市からコンビニ事業者に対して1件あたり123円の手数料の支払いが上乗せされます。 これらの経費から試算して、住民票、印鑑登録証明書、戸籍証明書の交付では、1件につき885円、所得証明書、課税証明書、非課税証明書の交付には1件1157円の経費がかかると見込まれています。 市民が負担する手数料は1件あたり300円(戸籍の一部は450円)ですから、市民がコンビニ交付を利用すればするほど市の持ち出しが増えて、いずれは手数料の値上げにもつながりかねません。 市のホームページや『広報くき』にはコンビニ交付のお知らせが掲載されていますが、市民のみなさんには、どうしても役所などに行ってる時間がないという方はやむを得ませんが、できるだけコンビニ交付は使わないでもらった方がいい…というのは皮肉な話です。 ★住民票は、今まで通りに市役所・支所の窓口や市民カードで自動交付機を使っていただければ、市の財政負担はより少なくてすむー。皆さんはどう考えますか。★ |
【一般質問】 参院選で、モラージュと久喜駅周辺に期日前投票所を設置 これまでの選挙では久喜市内の期日前投票所は、市役所本庁舎と各総合支所に設置してきました。 最近では各地で、駅周辺や大規模商業施設などに設置することで投票率を向上させてきています。 久喜市でも来年の参議院選挙に向けて、2か所の期日前投票所を増設する計画です。 (1)モラージュ菖蒲の2階会議室(54㎡) (2)久喜駅周辺の民間施設に設置する予定です。 久喜駅周辺の施設は、面積や設置期間などを協議している段階ですが、さらに積極的に進めるよう求めました。 |
今年のふるさと納税寄付金の申し込みと寄附の実績 近隣自治体に比べてどうしてこんなに低調か? 2015/11/13 久喜市のふるさと納税の寄付状況は、近隣自治体に比べると残念ながら相変わらずの低調と言わざるを得ません。
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【反対討論】 市営釣場をいきなり廃止でなく、経営改善すべき 2015/10/01 定例市議会最終日に、市営釣場の廃止に反対する討論を行いました。
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【9月市議会】 一般会計決算に賛成討論をしました 私は、一般会計決算に体の議案など4議案に討論を行いました。 下記は、決算に対する賛成討論の全文です。(実際の討論は、語尾や言い回しなど、少し違っているところもあります)。
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今年のふるさと納税寄付金の申し込みと寄附の実績 久喜のふるさと納税は見直しが必要では 『声と眼』497号 2015/9/11 よその自治体に寄附をすると特産品などの返礼品がもらえて税金も控除される、「ふるさと納税」が人気を集めています。
返礼品は米と梨が人気ですが
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市営釣場が「赤字」だからって、いきなり「廃止」は乱暴では? 久喜市では、清久工業団地内の清久大池(昭和62年開設)と清久西池(平成8年開設)に有料の市営釣場を設置しています。 かつては大型のヘラブナが釣れて釣果もいいと、関東一円の評判も高く、へら釣りファンが集まっていました。 しかし5年前にシルバー人材センターに指定管理で運営を委託した頃から、次第に釣り客が減少してきていました。 最初のころは運営も黒字で、シルバー人材センターは利益の内から1000万円以上を市に納付していた“貴重な財源”でもあったのですが、現在では赤字経営で、運営経費と市への納付金もシルバー人材センターの持ち出しになるなど、経営的に行き詰まっていました。 そこで市では、来年の3月末で釣場そのものを廃止することを決定し、「廃止条例」が提案されました。 市は廃止の理由として、(1)釣り客がピーク時の半分にまで減っている、(2)赤字経営である、(3)大池の桟橋が老朽化しているが、更新には多額の経費がかかる、(4)へら釣りの人口そのものが減っている、ことなどをあげています。 しかし今年度末で釣場そのものを廃止してしまうのには疑問もあります。 (1)へら釣りの根強い愛好者はまだまだ多く、特に自然の池に近い状態で楽しめる西池には人気もあります。 (2)大池の桟橋が狭くて老朽化しているのは確かですが、むしろ桟橋や釣場を囲っている網を撤去して、岸から釣るようにすれば、施設の更新は必要ありません。 (3)現在は入り口の窓口で入場料を徴収していますが、これも撤去して、釣り人をまわって徴収する方法もあります。 そうすれば人件費や施設管理費等の経費をほとんどかけないで、釣場を維持することはできるのではないでしょうか。 西池の釣場開設以前は、西池は「立ち入り禁止」でしたが、釣り人は勝手に入り込んでいました。 そのためにかえって危険だったり、ごみが散乱していましたが、当時の釣り人たちがごみを片付けたり、釣り座を整備したりして、その後に市営釣場として整備されました。 市では来年3月で市営釣場を廃止して、2つの池に釣り人が立ち入れなくしてしまう考えのようですが、いくら禁止しても釣り人は入り込むでしょうし、以前の西池のようにごみが散乱して荒れていってしまうだろうことは目に見えています。 いきなり、釣場を廃止してしまうのではなくて、できるだけ市の金をかけないで市民の楽しみの場所を維持する方法を検討するべきではないでしょうか。 あるいは、愛好者たちの“自主管理”という方法も考えられるのではないでしょうか。 私は昨年の議会で、市営釣場の経営改善を求めた際にも提案したのですが、廃止の前に、へら釣りの愛好者やファンと協議の場を設けるべきです。 【参照⇒市営釣場の運営改善を求める記事(2014年3月20日)へのリンク |
今年のふるさと納税寄付金、出足は? 2015/8/7 久喜市では昨年の12月から、ふるさと納税の企画・実施をコンサルに委託して全面的にリニューアルしました。
返礼品の人気トップはお米 寄付者への返礼品で人気が高いのはコシヒカリ11kg、次は草加割れ煎餅、生パスタ&ポロネーゼセットなどです。
この他の返礼品は、10件以下、3件とか4件というものが多くなっています。 幸手市では? 幸手市ではコンサルタントに委託しないで、返礼品は幸手産コシヒカリ特別栽培米の新米(秋以降に送付)15kgまたは玄米17kgだけにしぼり、寄付者は今年4~6月までですでに1189人(1200万円)にのぼっています。 |
「ふるさと納税」寄付金の受付は、ちょっと低調? 全国でふるさと納税の募集に積極的に取り組む自治体が増えていますが、久喜市では昨年まで特に大々的な宣伝もしてきませんでした。 その結果、2013年度の市への寄付者は4人でした。 近隣では幸手市が、2013年度は2000人から約2500万円、2014年度は2月までですでに4500人から4600万円の寄付があり、宮代町では2013年度に1800人から2200万円の寄付がありました。 これは財政にとってもかなり大きなウエイトを占める金額になっています。 久喜市でも他の自治体に遅れまいと、昨年の12月から、1万円の寄付に対して4000円程度の返礼品を贈ることにし、積極的な募集を開始しました。 その結果、12月から3月までの4か月間で204件、254万9000円の寄付がありました。
市は2015年度一般会計予算で、1000件、1000万円の寄付を見込み、コンサルタント会社に650万円の手数料と返礼品代プラス送料を支払う契約を結んでいますが、4か月で200件という実績では、目標額の達成はちょっと苦しい…? 久喜市は企画から宣伝、ホームページの作成、受け付け、返礼、諸手続まで、コンサルにすべておまかせにしていますが、募集の仕方や返礼品をもっと工夫するとか、何らかのてこ入れが必要と思われます。 なお、久喜市では14種類の返礼品を用意していますが、寄付者の希望する返礼品は約6割が「埼玉県産コシヒカリ」に集中し、その他、草加割れせんべい、生パスタ、どら焼きなどが続いていて、そんなに多種類の返礼品を用意する必要があるのか、見直しも必要です。 同じお米でも、幸手市の場合は、「幸手産コシヒカリ 新米 13㎏」(27年度は15㎏または玄米17㎏に増量)で10月以降に発送、宮代の場合も「26年宮代産特別栽培米コシヒカリ『みやしろっ子』 15kg」「26年宮代産特別栽培米 彩のかがやき 15kg」「26年宮代産コシヒカリ『村そだち』 10kg」で、いずれも地場産米、ブランド米です。 久喜の場合は「埼玉県産コシヒカリ 11㎏」とあるだけですから、どちらを選ぶかと言われれば…。 また、「らきすた・ゆるキャラグッズ」の希望はほとんどなくて、ここでも久喜市の思惑と寄付者の意向とはかなり大きく違っているようです。 幸手市のふるさと納税のPRページへのリンク 宮代町のふるさと納税のPRページへのリンク 久喜市のふるさと納税のPRページへのリンク |
【2月市議会】 6億5000万円のプレミアム付き商品券 久喜市では全額を商工会に補助金として支出して、6月下旬頃に、1万円の商品券に3000円のプレミアムを付けて5万セットを販売する予定です。 6億5000万円分を5億円で販売し、1億5000万円がプレミアム分です。4435万円は発行手数料などにあてられます。 この財源はすべてが国の補正予算で、消費喚起・地方創生として全国自治体に総額4200億円が交付されることになっています。 しかしこれまでも消費税増税や子育て・福祉などを名目として、巨額の税金を使って国民に現金をばらまくような政策を行ってきましたが、本当にこれで地域での消費が増えるのか、2年後の消費税10%引き上げまでに景気回復を実現させる安倍政権の思惑通りに行くのかは疑問です。 2009年にもプレミアム付き「とくとく商品券」を販売しましたが、久喜では販売期間を延長してようやく売り切れた経緯があります。 しかし当時も、プレミアム分が市民の消費を拡大させることができたのか、それとも貯蓄に向かったのか、特に地元商店をはじめとした地域経済の消費喚起にどれくらいの効果があったのか、検証は行われていません。 |
【2月市議会】 一般会計予算に要望を付して賛成討論 2015/3/19 定例市議会は3月16日に市長提出議案のすべてを可決して、閉会しました。
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【2月市議会】 市の臨時職員の賃金を引き上げ 久喜市の現在の一般事務は時給810円で、埼玉県の最低賃金額802円とほとんど同じです。 前回の改定は1995年(平成7年)でしたから、もう20年間も据え置かれてきたことになります。 臨時職員の低賃金は“官製ワーキングプアの温床”と批判されてきて、議会でも問題になっていましたが、やっと今年からわずかながら賃金引き上げが決まりました。
※臨時職員の賃金は、「久喜市臨時的職員取扱要綱」で定められています。 |
【2月市議会】 選挙開票作業に学生アルバイトの活用 昨年の衆議院総選挙では、蓮田市が22時45分には開票を終了したのに対し、久喜市では13区(久喜・菖蒲地区)は23時05分、14区(栗橋・鷲宮地区)は23時53分でした。 また4年前の蓮田市議選は22時31分(所要時間90分)でしたが、昨年4月の久喜市議選の開票作業終了は24時25分(210分)でした。 もちろん有権者数も候補者数も久喜の方が多いのですが、その分だけ作業人数も多く配置しているので、こんなに遅いのは効率性に問題があると言わざるを得ません。 またこれまで、選挙開票作業に学生アルバイトの活用を提案してきました。 昨年の市長選・市議選の開票作業は、市の職員138人で超勤手当を含めて人件費が139万円もかかりました。 最近は若者への選挙啓発も兼ねて学生アルバイトを活用する自治体が増えていて、深夜割り増しで時給1300円を出しても、市職員の時間外給与より安くてすむ計算です。 今年1月に、選管で4月の県議選の開票作業の学生アルバイトを20人募集したものの、応募はわずか2人でした。 理由は「19時~22時/時給840円」と賃金が安すぎるためです。選管でもさすがに、『今後はもっと引き上げを検討する』と言っています。 ★私の議案質疑に対し、選挙管理委員会は4月の県議選で開票終了時刻の目標を22時30分とする考えを明らかにしました。結果に注目したいと思います。★ |
【2月市議会】 ふるさと納税、久喜市は65%が経費に 久喜市では昨年までは積極的な募集をしていませんでしたが、12月から1万円以上寄付してくれた人に米や菓子などのお礼を送ることにし、12~2月の3か月間で185件(235万円)の寄付が寄せられました。
新年度予算では、1000万円の寄付を見込んでいますが、経費に665万円もかけることになっています。 経費の内訳は、返礼品400万円プラス送料100万円の他に、コンサルタントの委託費が150万円、クレジットカードの手数料が15万円です。 ふるさと納税PRのホームページ作成や企画、寄付の受付や諸手続、返礼品の発送などをすべてコンサルタントに委託し、寄付1件(1万円)につき、コンサルタントに報酬として1500円を支払うということです。 結局、1万円を寄付してもらっても久喜市への収入は3500円にしかならない計算です。 ふるさと納税は本来は久喜市を応援しようという気持ちの表れですが、寄付額の3分の2も経費にかけてしまうのは、寄付の趣旨にはずれているのではないでしょうか。 また全国的には返礼品競争の加熱も問題になっています。 そこで私は、予算審議の中で寄付額の65%にものぼる経費は高すぎるのではないかと指摘しました。 ちなみに、幸手市や宮代町では、返礼品はJAや市内の特産品などの製造販売業者が直接発送しています。 コンサルタントに委託しないで、ホームページの作成も手続きも職員が行っているので経費は寄付額の50%以下だそうです。 さらに、寄付してくれた人に『特別住民登録証』の発行を提案しました。 寄付者は久喜市に関心を持ってくれているのですから、返礼品を送ってそれだけで終わりにしないで、久喜市の継続的な応援団になってもらう、祭りやイベント案内を送ったりして機会があれば久喜にも来てもらい、人口減少時代の市の活性化につなげていくという新たな発想が必要ではないでしょうか。 |
【2月市議会】 一般会計予算566億円、公共事業中心に大幅増 特に土木費の増額となった要因は、東日本大震災の南栗橋地区の液状化被害の復興事業の全額43億円が国から交付されたことによるものが最大です。 内訳は、地方交付税で復興特別交付金として約11億円、国からの補助金が約32億円などで、これらの全額43億円をいったん復興交付金基金に積み立てた上で、全額を取り崩して工事費に充てるという複雑な会計処理をしています。 この43億円は歳入・歳出にそれぞれ二重に計上されています。 防災対策には、本庁舎耐震工事費5億円、鷲宮東コミセン耐震化工事1億6000万、小中学校耐震化工事費約5億円が計上されました。 老朽化した中央保育園改修工事に2億6000万円、栗橋小学校や栗橋西小学校の学童保育施設建設費が約1億円、さらに道路新設整備では、久喜駅東口大通りの延伸、菖蒲地区~久喜北中曽根、栗橋~東鷲宮~久喜地区東地区などの工事や・土地購入費なども計画されています。 一般会計予算に占める普通建設事業費は前年度の約30億円から、2015年度は55億円に1.8倍増となりました。 菖蒲地区への本多静六記念市民の森・緑の公園整備費(土地購入)として基金積立金5億円(14年度補正予算と合わせて11億円)、ごみ処理施設整備基金積立金5000万円(前年度の積み立てと合わせて1億円)、他に、マイナンバー制度の導入経費2億、住民票のコンビニ交付、市税のクレジット収納などのシステム導入経費1億円などが計上されています。 |
歳 入 (単位:円) | |||||||
2015年度 | 構成比% | 2014年度 | 構成比% | 前年比増減 | 増減率% | ||
1 | 市税 | 211億0643万 | 37.3 | 21億04605万 | 45.2 | 6038万 | 0.3 |
2 | 地方譲与税 | 4億1000万 | 0.7 | 3億9300万 | 0.8 | 1700万 | 4.3 |
3 | 利子割交付金 | 3600万 | 0.1 | 3800万 | 0.1 | ▲ 200万 | ▲ 5.3 |
4 | 配当割交付金 | 1億3600万 | 0.2 | 4400万 | 0.1 | 9200万 | 209.1 |
5 | 株式等譲渡所得割交付金 | 1億3800万 | 0.2 | 1100万 | 0.0 | 1億2700万 | 1154.5 |
6 | 地方消費税交付金 | 18億0000万 | 3.2 | 15億4000万 | 3.3 | 2億6000万 | 16.9 |
7 | 自動車取得税交付金 | 8200万 | 0.1 | 1億2400万 | 0.3 | ▲ 4200万 | ▲ 33.9 |
8 | 地方特例交付金 | 9100万 | 0.2 | 9600万 | 0.2 | ▲ 500万 | ▲ 5.2 |
9 | 地方交付税 | 52億9638万 | 9.4 | 49億9831万 | 10.7 | 2億9807万 | 6.0 |
10 | 交通安全対策特別交付金 | 2577万 | 0.0 | 2440万 | 0.1 | 137万 | 5.6 |
11 | 分担金及び負担金 | 4億1948万 | 0.7 | 4億1848万 | 0.9 | 99万 | 0.2 |
12 | 使用料及び手数料 | 3億0922万 | 0.5 | 2億9350万 | 0.6 | 1573万 | 5.4 |
13 | 国庫支出金 | 99億1729万 | 17.5 | 69億1417万 | 14.9 | 30億0312万 | 43.4 |
14 | 県支出金 | 30億4121万 | 5.4 | 27億8961万 | 6.0 | 2億5161万 | 9.0 |
15 | 財産収入 | 1311万 | 0.0 | 950万 | 0.0 | 360万 | 37.9 |
16 | 寄附金 | 1210万 | 0.0 | 240万 | 0.0 | 970万 | 403.7 |
17 | 繰入金 | 68億9031万 | 12.2 | 21億6151万 | 4.6 | 47億2880万 | 218.8 |
18 | 繰越金 | 4億0000万 | 0.7 | 4億0000万 | 0.9 | 0万 | 0.0 |
19 | 諸収入 | 11億7770万 | 2.1 | 11億1476万 | 2.4 | 6294万 | 5.6 |
20 | 市債 | 52億9200万 | 9.4 | 41億0830万 | 8.8 | 11億8370万 | 28.8 |
合 計 | 565億9400万 | 100.0 | 465億2700万 | 100.0 | 100億6700万 | 21.6 | |
歳 出 | |||||||
1 | 議会費 | 3億78600万 | 0.7 | 3億7922万 | 0.8 | ▲ 630万 | ▲ 0.2 |
2 | 総務費 | 62億3445万 | 11.0 | 53億2077万 | 11.4 | 9億13684万 | 17.2 |
3 | 民生費 | 183億5958万 | 32.4 | 182億4709万 | 39.2 | 1億12489万 | 0.6 |
4 | 衛生費 | 36億6519万 | 6.5 | 37億4871万 | 8.1 | ▲ 8352万 | ▲ 2.2 |
5 | 労働費 | 2533万 | 0.0 | 1642万 | 0.0 | 8908万 | 54.3 |
6 | 農林水産業費 | 7億5599万 | 1.3 | 7億8416万 | 1.7 | ▲ 2817万 | ▲ 3.6 |
7 | 商工費 | 4億3101万 | 0.8 | 3億0497万 | 0.7 | 1億2604万 | 41.3 |
8 | 土木費 | 97億3024万 | 17.2 | 53億3234万 | 11.5 | 43億9790万 | 82.5 |
9 | 消防費 | 23億2291万 | 4.1 | 23億4813万 | 5.0 | ▲ 2522万 | ▲ 1.1 |
10 | 教育費 | 44億3705万 | 7.8 | 44億6452万 | 9.6 | ▲ 2746万 | ▲ 0.6 |
11 | 災害復旧費 | 0万 | 0.0 | 0万 | 0.0 | 0万 | 0.0 |
12 | 公債費 | 54億2899万 | 9.6 | 52億9546万 | 11.4 | 1億3352万 | 2.5 |
13 | 諸支出金 | 47億2467万 | 8.3 | 1億8521万 | 0.4 | 45億3946万 | 2451.0 |
14 | 予備費 | 1億0000万 | 0.2 | 1億0000万 | 0.2 | 0万 | 0.0 |
合 計 | 565億94000万 | 100.0 | 465億2700万 | 100.0 | 100億6700万 | 21.6 |
【一般質問】 公用自転車の保険賠償額引き上げを 久喜市役所では全部で54台の公用自転車が使われていますが、全国市長会市民総合賠償補償保険に加入していて、死亡賠償額は1事故の限度額5億円、1人につき5000万円となっていることがわかりました。 これでは万一の場合に対応できません。 賠償限度額を少なくとも1人につき1億円以上に引き上げるよう提案しました。 市でも保険内容の見直しを検討していくと答弁しました。 |
【11月市議会】 久喜市の総選挙費用6940万円を追加 開会6日前に衆議院の解散・総選挙が決まったため、急遽、選挙費用を盛り込んだ補正予算が追加で編成され、市長の専決処分(議会審議を経ずに決定できる)で執行されました。 久喜市の選挙事務にかかる費用は6940万円で、全額が県を通じて国から支出されます。 総選挙に要する費用は国の総額で700億円にも上ります。 この時期に巨費を使って選挙を行う必要があるとは思えないのですが…。 |
【9月市議会】 軽自動車税の引き上げは納得いかない (1)来年4月から、二輪車は登録年に関係なく、50ccバイクは現在1000円→2000円、3輪ミニカーは2500→3700円などと増税となります。 (2)4輪車は新規登録車からで、自家用軽自動車は7200円→1万800円、営業用で5500円→6900円などに引き上げられます。 (3)また、購入して14年経過後の軽自動車は“重課”でさらに高くなります。 買い換えを促進するためだというのですが、環境保護のためにも軽自動車税の軽減・優遇措置を継続するべきです。 |
【9月定例市議会】 2013年度一般会計決算認定に対する賛成討論 2014/9/29 9月定例市議会は29日に閉会しました。
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【一般質問】 選挙開票事務の迅速化を求める 本来なら2つの選挙を同時併行で進めるべきでしたが、市長選挙を優先したと見られます。 選挙管理員会では、市議選で自動読み取り機で判別できなかった票を、再分類するのに時間がかかったと説明していますが、市議選の候補者数が多いことはわかっているのですから、最初から開票事務員を多く配置しておくべきではなかったでしょうか。 蓮田市では3年前の市議選開票終了時刻は22時31分、所要時間90分でした。 来年の蓮田市議選の開票作業を実際に見に行って研究するよう求めました。 久喜市では開票作業はおもに市の職員があたっていますが、開票作業分の人件費は138人で139万円でした。 最近は開票作業に全面的に学生アルバイトを活用する市が増えています(たとえば賃金は3時間で5000円、100~200人など)。 久喜市も学生アルバイトを大量に募集するよう提案しました。 |
【5月臨時議会】 一般会計補正予算に反対しました 専決処分4件は、2013年度の一般会計補正予算と、市税条例などの条例改正3件で、いずれも2013年度末に処理しなければならなかったのですが、市議会の選挙などで「議会を開くことができなかった」ため、議会にかけずに市長の判断で決定・施行したものです。 このように専決処分を行った場合、地方自治法で、その後に開かれた市議会に提案して審議しなければならないこととされていますが、すでに施行しているため、仮に議会で否決されても、実施した効力は失われないものと規定されています。 震災復興とは無関係の事業に、 衛生組合では、2013・14年度継続事業で、八甫清掃センターの焼却炉の長寿命化工事(大規模改修)を国の補助金を受けて実施しています。 これが、新たに震災復興特別交付税(交付金)の対象として認可されたため、国からの補助金とは別に3億2993万円の交付金が入ってくることになりました。 これをいったん久喜市の一般会計で受け入れて、衛生組合の会計に支出するというものです。 衛生組合ではすでに3月26日に開かれた議会で、久喜市からの負担金増額分の受け入れと、衛生組合で予定していた地方債の発行をその分だけ減額する補正予算を可決しています。 しかし、衛生組合の焼却炉の改修工事はもともと老朽化した施設を延命させるのが目的であって、大震災によって被災したものでもなく、将来に向けた耐震化工事でもありません。 その工事に、震災復興特別会計を減資とする復興特別交付税から交付される資金を使うというのは、スジが通りません。 「復興増税」として、国民の税金を増税までしておいて、その特別会計を震災復興とは関係のない事業に使うのは問題であり、私はこの補正予算に反対しました。
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【一般質問】 市営釣場の運営改善を求める 2005年の入場者数は4万人台でしたが、13年には2万人と半減、利用料金収入も3800万円から1600万円にまで減って、人件費等の運営経費を差し引くと大幅な赤字経営です。 シルバー人材センターは釣場の経営で利益を得た中から1130万円を市に納付する契約になっているのですが、実際には1200万円以上を持ち出しで穴埋めしています。 この釣場は以前は関東一円でも人気が高かったそうですが、最近では「釣れない」「施設も悪い」と評判も落ち込んでいます。 このままでは市の貴重な収益事業がなくなってしまうばかりか、久喜市の評価も下がってしまいます。 最大の原因が釣れなくなったことにあるのははっきりしていますから、放流量を増やすことと、老朽化した施設の改善やサービス向上を進めるよう求めました。 また何よりも釣り客の生の声を取り入れていく姿勢が必要です。 |
【2月市議会】 2014年度予算案に賛成討論を行いました (1)予算編成過程の公開を市民にわかりやすく進めること、 (2)合併に伴う道路整備などの大型公共事業が同時に進行しているが、近い将来の財政圧迫要因とならないよう注視すること、 (3)市の行政が現状維持指向やマンネリ傾向に陥らないよう配慮し、そのためにも職員の先進地視察や政策研修の充実などを求めました。 共産党が予算の修正案を出したけれど 共産党が当初予算の修正案を提案しました。おもな修正内容は、一般会計予算では歳入の公民館使用料の削減、国民健康保険会計と介護保険会計の国保税と介護保険料収入の減額、水道事業会計で料金収入を減額するものです。しかし歳入を削減するのであれば、公民館条例や国保税、介護保険料、水道料金引き下げなどの条例改正が必要ですが、共産党はそれらの条例改正は提案したことはありません。 予算の歳入だけ削っても、条例を改正しなければ市民負担を軽減することはできませんから、本気で国保税や水道料金を引き下げる意志はなく、選挙で宣伝するためのパフォーマンスと判断するしかありません。 結局、他の会派の全員が反対して否決されました。 議案9号 2014年度一般会計予算 賛成討論 1.予算編成過程の公開をいっそう進めるよう求める。合併前の久喜市で開始して、合併後4年間、公開を積み重ねてきて、成果を積み上げてきたことを評価していますが、現在の公開方法は、予算要求額、財政担当による査定、最終査定を、款別、課別に公表しています。 いちおう、事業名も載っているが、事業内容も、なぜ増額、減額されたのかについては説明されていません。 「事業内容を精査した結果、減額とします」「事業費の積算内容を精査した結果、増額とします」「要求どおりとします」、ほとんどがこの説明だけです。あるいは「事業の一部を先送りとします」なんてものもありますが、何が先送りされたのかも、その理由もわかりません。 予算編成過程を公開する意味は、それぞれの事業を増額、あるいは減額、据え置きの理由を説明することによって、市民の理解を得ることにあるはずです。さらに市民にわかりやすく、内容の公開にまで踏み込むよう求める 2.大型道路整備をはじめとした公共事業が、同時、あるいは1,2年くらいずれて、次々と開始されることになった。その結果、土木費が4億2800案円(8.7%)増で目的別歳出では最も大きい伸びとなった。性質別歳出では投資的経費が1億円の増で30億円を超えた。 これが近い将来における久喜市の財政的な圧迫要因になるのではないかと懸念される。議案質疑で問題提起しておいたが、これらの公共事業が、今後の久喜市の財政膨張要因となっていく影響については、明らかにされませんでした。土木費、公共事業の拡大による財政見通しを明らかにしていくよう求めます。 公共施設のアセットマネジメントに取り組むことになったが、久喜市では公共施設、いわゆるハコモノだけのマネジメントとしている。市長はまたアセットマネジメントの目的は「公共施設の老朽化対策である」としているが、本来は縮小社会と財政縮小の中で、公共事業をいかに抑制し、財政をいかに持続可能に延命させていくかということのはずである。アセットマネジメントを進める前提として、公共施設については、統廃合や複合施設化、縮小化、新増設は極力しない、できないんだということを、市民にきちんと説明していくべきです。 またアセットマネジメントを、道路や下水道などの公共事業全体に広げていく必要がある、これも維持管理に重点を置いて、新規工事はおのずから抑制的に進めていかざるを得ないことを、説エミして理解を求めていかなければならない。 3.それにしても、昨年、市の財政中期フレームが発表されたものの、単なる財政の危機感をあおるものになっていないか。そのわりには現実の財政運営と乖離があるように見えます。 たとえば、経常的一般財源が大幅に減少を続け、経常的経費の減少幅が小さいか、または横ばいでいく、投資的経費に充てられる一般財源が年々減少していくと予測していて、26年度は18億円とされていたんですが、実際には26年度の投資的経費は国県支出金や市債発行などで30億円と大きく膨らんだ。 財政フレームで派財政調整基金残高は25年度末で29億円とされていたが、実際には25億円も積みまして55億円であり、26年度末は39億円とされているが、これまでの経過からしてさらに増えると予測される。 信頼性のある、市民に対して説明責任を果たせるような財政見通しを示すべきである。 4.公共施設の太陽光発電システム設置を、積極的に、大胆に進めるべきである。 2022年までに30の公共施設に太陽光発電システムを設置するという計画が公表されていますが、この計画を進める上でも民間資金を導入すれば、市の財政負担内で、前倒しで実現できるはずです。いったん決めた計画だからそのままやればいいという姿勢でいるだけでは、県境先進自治体から、一歩も2歩も遅れてしまいます。 市長も「研究する」と言っているが、やらない理由はないのであって、民間資金の導入という手法の見直しも含めて、計画の促進を求めます。 5.学校給食は、段階的に自校調理方式を進めるよう求めます。 学校給食が、安全でおいしい暖かい給食を子どもたちに食べさせてあげたい、作る人と食べる子どもたちが見える位置にいる、地産地消を推進していく上でも、自校調理方式がもっとも望ましいことは明らかです。 もともと直営自校調理方式で実施していた栗橋地区の小学校の給食を、自校調理方式で続けていくことを方針として確立し、まず、栗橋南小学校に調理室を設置する計画を早急に検討すべきです。その為にも何よりも今、必要なのは、当事者の学校の保護者の意見を聞くことです。 次に、鷲宮の老朽化しつつある給食センターと、久喜の全面民間委託の大規模給食センターも、見直さなければならない時期に入っているのであって、直営化と、自校調理方式への移行を検討していくよう求めます。市教育委員会は給食審議会で検討していくとしていますが、まずは、望ましい方式への移行を検討するのが、当たり前ではありませんか。 6.久喜市の行政運営を現状維持指向やマンネリに陥らせないために、職員からの先進的政策形成能力が問われています。職員研修の充実、特に先進地視察に、積極的に行かせて、先進市に学ばせるべきです。 介護保険、成人や子どもの保健事業、事務事業評価、政策評価の推進、太陽光発電など持続可能なエネルギー政策、などなど、学ぶべきことはたくさんあります。インターネットで資料を取ればいい、ではなくて、現地に行って、先進市の職員がどんな苦労をして新しい政策を生み出してきたのかを学ぶことは大いに意義がある。 なお、共産党の議員団から、一般会計他、3予算案に対する修正案が提出されていますが、これについて触れておきます。 公民館の無料化、国保税や介護保険料の歳入の減額、水道料金の収入削減などをおもな内容とする修正案ですが、もしもそれらの市民負担を軽減させるのであれば、たとえば、公民館条例の改正案、国保税や介護保険料を引き下げる条例改正案、水道給水条例の改正をしなければなりません。 いかし、共産党議員団のみなさんは、これまでにそうした条例改正案を提出したことはありません。とすれば、今回の修正案の提案は、本気で市民負担の軽減の実減を目的としたというよりも、単なる選挙宣伝目当てのパフォーマンスと判断するしかありませんので、評価に値しません。 |
【2月定例市議会】 新年度予算の主な新規事業 ▼消費税増税の影響を緩和するため「子育て世帯臨時特例交付金」2億424万円 ▼消費税増税による低所得世帯の負担軽減のため「臨時福祉交付金」の給付 5億8189万円(いずれも2014年度限り、全額国庫負担) ▼鷲宮東コミュニティセンター敷地内に学童保育施設を新設、栗橋西小学校では設計 1億3172万円 ▼中央保育園の改修設計費 547万円 ▼障害者福祉計画策定事業 289万円 ▼清久小学校の校庭一部芝生化 100万円 ▼鷲宮地区の小中学校の校舎の給食運搬用エレベーター改修工事 1116万円 ▼江面1小学校の耐震補強工事などに 1億6954万円 ▼久喜小学校のプール改築工事 3億1800万円 ▼幹線道路の老朽化した橋梁の修繕工事 1億71万円 ▼東鷲宮の工業団地から青毛下早見線への道路延長の測量費 720万円 ▼旧菖蒲高校跡地購入、公園にするための校舎解体設計費等 4444万円 ▼栗橋駅に点字ブロック設置の補助金 467万円 ▼公共施設の総合的な維持管理計画策定事業 501万 今年度からの継続的な事業支出は ◇小中学校の放射線量測定事業 764万円 ◇住宅用太陽光発電システム設置に対する補助金給付 1250万円 ◇高齢者や障害者の要援護者見守り支援事業 854万円 ◇南栗橋地区の液状化対策の調査設計費 7352万円 ◇東鷲宮駅東西連絡地下道バリアフリー化整備工事費 2億7404万円 ◇久喜駅東口大通りを吉羽西地区に延長のための土地買収費 2億1038万円 ◇下水道管敷設事業 3億5408万円◇水道石綿管の敷設替え工事 1億5900万円 ◇鷲宮浄水場の設備更新と懸垂入水設備設置工事 6億4287万円などです。 市の貯金は56億円にまで膨らんだ 財政調整基金は2013年度末の積立額は56億995万円まで膨らみました。2010年度末29億1500万円、11年度末35億4200万円、12年度末45億3900万円と年々増え続けています。 執行部は新年度で取り崩すので、年度末には40億円に減少するとしていますが、毎年同じ説明をしていて、このままでは使途の目的のない貯金が際限なく膨らんでいくばかりです。 なおこの他に、減債基金、福祉基金などの目的を持った基金が8億円くらいあります。 |
【一般質問】 職員用パソコンソフトの切り替えは慎重にすべきだ これは財政支出の削減ばかりでなく、マイクロソフトという一企業によるコンピュータ支配を避けるためにも、全国的な動きが出てきています。 しかしこれまでマイクロソフトオフィスのシェアが圧倒的で、“リブレ”とは機能の違いもあり、データの互換性も完全ではないため、“リブレ”への転換は簡単ではありません。 以前に作成した図表データなどを作り直さなければならなかったり、国、県、他市や事業所ではまだマイクロソフトオフィスが主流ですが、それらのデータの読み込みが正確にできなかったりして、作業効率の低下や残業も増えているようです。 無料ソフトの導入で支出をある程度は節約できても、これでは本末転倒です。 久喜市ではこれまでに約500台のパソコンに“リブレ”の導入を進めてきていますが、職員アンケートでは、「互換性に問題がある」「導入しない方がよい」という回答が多数を占めているのが実態です。 山形県庁や会津若松市などの先進自治体では、両方のオフィスソフトを一定程度併行して使用しています。 久喜市でも導入計画の見直しが必要ではないでしょうか。 また新しいソフトを導入する際には職員への使用方法のフォローなどきめ細かい指導も行っていくべきです。 |
【11月市議会】 指定管理者の選定方法に、賛成討論で意見を付けた 私は、市町提出議案のすべてについて賛成しましたが、その内の2つの議案について、賛成討論を行いました。 15か所の体育施設や有料公園施設の管理運営を、指定管理者に委託する議案について、指定管理者の指定そのものについては積極的に賛成します。 しかしその事業者の選定方法について、改善するべきと考え、具体的に提案しました。
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【一般質問】 市役所などにカサ袋を設置を提案 しかし市役所本庁舎には傘袋はないので、やむをえず玄関の傘立てに置いていて間違って持っていかれてしまったり、濡れた傘を持ち歩いて書類を濡らしてしまったりしていやな思いをした人も多いでしょう。 そこで、市役所や他の公共施設に傘袋を設置するよう提案しました。 市役所本庁舎の1日平均の来庁者数は800人で、年間降雨日数は30~40日、1枚2~3円なので費用は年間5~6万円です。 当局も『できるだけ早く設置したい』と答弁しました。 -1週間後の12月16日にはさっそく市役所の玄関と南側通用口に傘袋が設置されました。 傘袋設置のデメリットは1回きりの使い捨てでごみが増えることです。そこで、持ち帰って車の中などに置いておいて、せめて2回以上は使うようにしてはいかがでしょうか。 |
建設部と教育委員会が移転しました 当初は今年度分は2億8663万円の予定でしたが、8億8538万円に増額して来年度分の工事を前倒しして実施することになりました。 工事を円滑に進めるため、12月2日から建設部門(建設管理課・道路河川課・営繕課・都市計画課・都市整備課・開発建築課)が第2庁舎に、教育委員会(教育総務課・学務課・指導課・生涯学習課・文化財保護課)が菖蒲総合支所3階に移転しました。 今までは市役所の用事はほとんど本庁舎に行けばすんだのですが、少し不便になるかもしれません。 参照⇒Blog【変じゃないけど】 ★建設部が移転する「市役所第2庁舎」ってどこにあるの? ……北青柳の特養ホーム鶴寿荘の隣にある、旧幸手保健所久喜分室だった建物で、埼玉県から移管されました。★ |
【一般質問】 公共施設予約システムの改善を求める また予約確認画面にも予約票のプリントにも借りる団体名が表示されません。 パスワードを入力してログインして会議室を予約したのに、貸出票に団体名が明記されなかいというのは、システムの“欠陥”ではないでしょうか。 市は、『仮予約』の表示は改善する方向と答弁しました。 しかし団体名の表示などのシステム改修には費用がかかるので、変更はできないと答弁しています。 費用がかかるからといって“欠陥”をそのままにしておくというのは、何とお役所的!? |
【一般質問】 公共施設の利用区分枠の変更を提案 そのため午後に集会等を行いたい場合、午前中は使わないのに予約を入れておいて、お昼くらいから会場準備を開始する団体もあります。 ふれあいセンターでも登録団体が午前中から部屋をおさえたり、行政が前もっておさえておくこともあって、午前中に使いたい団体が部屋を借りられないことがあります。 そこで、午後の利用区分枠を30分早めて12時半からとするように提案しました。 そうすれば、午前中は使わないのに準備のためだけにおさえる必要はなくなって、もっと使いやすくなるのではないでしょうか。 しかしふれあいセンターの利用区分枠の変更については、福祉部長が、12時から1時までは清掃や会議室の仕切りを開け閉めする時間が必要なので、利用区分の変更は考えていないと答弁しました。 利用者の利便よりも清掃や職員の作業の都合の方を優先するという考え方は理解できません。 |
【一般質問】 選挙開票事務の効率化を求める 昨年末の総選挙の開票効率の比較でも、久喜菖蒲地区の開票は同規模の行田市の4分の1、栗橋鷲宮開票区はやはり同規模の蓮田市の2分の1で、久喜市の選挙開票事務の効率がたいへん悪いこともわかっています。 私は参院選で比例区の開票立会人を務めましたが、最終結果が出たのは午前2時半でした。 立会人席から開票所の全体を見ていると、一部の職員が忙しくしているのに、あちらでは手持ちぶさたの職員がかたまっていたり、時には作業が止まっている時間があったりして、全体を指揮する職員がいないのではないかとも感じられました。 開票時間が長ければ超勤手当てなどの費用もかさみますし、選挙の開票結果を少しでも早く有権者に知らせるのは行政の責任でもあります。 なぜ久喜市の開票作業の効率が悪いのかの理由を分析して、もっと迅速化するように求めました。 選挙管理委員会委員長が「蓮田市や行田市などと比較して、計数の回数、投票用紙読み取り分類機の台数、疑問票の判定方法の違いなど、いくつかの原因が考えられる」「開票作業の早い市を参考にして、正確性と迅速性、作業効率の向上に向けて努力していく」「指揮系統に問題があったので、作業全体を把握して効率よく人を動かせるように改善していきたい」などと答弁し、細かい改善点について検討していることも明らかにされました。 さらに私は、現状では比例区が後回しにされているが、選挙区と比例区の開票を併行して進めるように求めました。 |
7月21日、夜8時、久喜市総合体育館。間もなく開票作業開始へ、職員がスタンバイ。 |
【9月市議会】 一般会計決算認定について、賛成討論をしました 私は「一般会計決算」について、課題を指摘しながら「賛成」の討論を行いましたので、その内容を掲載します。 |
2012年度一般会計決算認定に対する、猪股の賛成討論 決算審査は、行政にとっても議会にとっても、議会で決定した予算が、適正に執行されたか、所期の行政目的にそった成果をあげられたかを評価する場であると考えています。その意味で、2012年度当初予算の編成方針に示された、合併3年目にあたっての地域の一体化の促進、諸制度の統一・統合、東日本大震災2年目で、震災被害からの復興、防災対策の取り組み、安心安全なまちづくり、放射能対策などなど、おおむね当初に掲げられた政策方針に沿って執行されたと考えています。 ここでは特に充実を求めたい事業のいくつかについて、要望を付して賛成討論をします。 1.財政調整基金は一般会計の1割程度は積み立てておくという当局の方針である。 一定、理解するが、積み立てのための積み立て、多ければ多いほどいいというような安易な積み立てにならないように、目標額を明確にして基金管理していくべきである。 2.事務事業評価は、行政自身が一つ一つの事業の目的を明確に見据えて、みずから成果指標を定め、常に事務事業の進め方を見直しながら進行管理していく、またそれを公表することによって、市民の理解を得ながら進めていくものである。 久喜の事務事業評価は、いまだに評価の対象事業そのものが一部分であり、少ないこと、総合評価の基準が明確でないことなどの問題がある。 総合評価は、拡大、現状維持、見直し、縮小、廃止であるが、現実にはほとんどが現状維持となってしまう。 事務事業の進め方の効率化や改善をいかに評価していくかが課題と考える。 執行部における決算の調整の作業自体が、事務事業評価の過程として位置付けるべきで、早急に全部の事業に拡大すべきだ。 3.学校等の放射線量測定、ホットスポットの測定、学校給食等の食材の放射性物質検査、市民の持ち込み食材の放射性物質検査、プールの測定も続けていることは、当然のことではあるが、きちんと評価したい。 子どもたちの安全安心、保護者の信頼を確保していくために、今後ともきめ細かい配慮と検査、公開、この姿勢を今後とも堅持していただきたい。 4.保育園は、久喜市では待機児童ゼロとなっているが、入園申請を出したが入れなかった児童が82人いることがわかった。 ベビーホテル等の認可外保育所に通っている児童が127人いて、その一部は潜在的待機児童と考えられる。 認可外保育所の実態の把握、指導とともに、希望する児童が全員受け入れられる体制を作っていくよう求める。 5.学童保育は、上内小学校の学童保育施設新設に続いて、栢間小学校、鷲宮小学校の施設新設建設、さらに東鷲宮小学校の施設新設へと引き続いて整備を計画的に進めていることを評価する。 小林小学校も早急に進めるべきことと、久喜地区以外の保護者の経営参加、つまり学童保育運営協議会への参加も進めるべきだと申し上げたい。 6.久喜市においても生活保護が増え続けている。 昨年3月が977世帯、1450人だったが、2012年土中に1000世帯を超え、今年3月には1057世帯、1571人となった。 これは、景気回復が実感できないというよりも、経済情勢が国民・市民の生活の向上に結びついていないこと、または格差が拡大し続けていることを表している。 また保護決定までに14日以内が81件に対して、半数以上の116件が14日以上かかっているのが現実である。 法律の原則に従い 、決定までの日数を早めるべきだし、そのためにもケースワーカーの増員も必要である。 言わずもがなのことではあるが、より一層きめ細かい対応と、ケースに応じて自立支援にいっそうの重点を置いて進めるべきだと申し上げる。 7.成人検診事業の受診率アップが課題であるが、目標を定めて、特にかかりつけ医との連携による促進方策の工夫、検討を進めていただきたい。 委員会で提案させてもらったが、国保の保険証を年度初めに送る、検診のお知らせやクーポン券とセットでを送付するなども一つの方策ではないか。 8.学校給食について、強く指摘しておく。 栗橋南小学校の校舎が完成したのだから、自校調理方式へ移行する計画を早急に作るべきだ。 給食食材の地産地消は、久喜地区13パーセント、菖蒲20パーセント、栗橋2.5パーセント、鷲宮10パーセントであるが、特に栗橋地区で久喜産の野菜を大幅に増やす余地がある。 一方で、久喜産以外の県内産野菜は、菖蒲11パーセント、栗橋、鷲宮24パーセントに達しているのに対して、久喜地区はわずか0.5パーセントにすぎない。 地産地消は久喜産が第一、ないなら県内産、次に近い地方産、次が国内産とするという基本に沿って、特に久喜地区で県内産を増やすべきだ。 全農食品給食センターへの委託の関係で構造的にそれができないとしたら、やはり委託から市直営への転換を求める。 |
田中市長のモスクワ「公務」出張の旅費と日当はいくら? 「8月世界陸上モスクワに、男子マラソン川内さんの応援に公務として参加している。川内さんの活躍と頑張りは久喜市民として誇りであり応援している。しかし市長がわざわざ税金で行くべきだったのでしょうか。TBSからの依頼でもなく、陸連からのお誘いでもなく、川内さんが来てほしいと言ったわけでもなく、田中市長がモスクワに行きたかっただけである。それならば自費で参加すべきではないでしょうか。/(中略)…市長の旅費より地元の応援に税金をかけるべきではなかったのか。川内さんの活躍に水を差すようだが、はたして公務出張の成果はあったのか疑問である」というものでした。 そこで、田中市長と随行の秘書課長の旅費と日当に公費からいくら支出したのか、情報公開請求してみたところ、総額で92万9340円であったことがわかりました。 (出発日8月16日、19日帰国)。
日程表によると、次のようになっています。 8月16日 東京発 12:00 モスクワ着 17:00 到着後、ガイドが出迎え、ホテルへ 8月17日 モスクワ 午前 モスクワ市内観光(赤の広場、聖ワシリー寺院、ノボデビッチ修道院等 午後 世界陸上2013 ~川内選手応援から 8月18日 クレムリン観光(武器庫、鐘の王様等)、モスクワ市内観光 モスクワ発 20:00(機中泊) 8月19日 東京(成田)着 10:30 久喜から現地での応援に行ったのは22名で、みなさん自費での参加です。 市長の公務出張の評価については当然いろいろな議論になっています。 |
【一般質問】 公共施設の不適正な使用 本来、市外の団体の場合は、2か月前からしか予約できませんし、使用料を納付しなければならないはずです。しかしこの団体は、半年も前に、市の生涯学習課に頼んで行政の名義で、3階の全部の会議室を午前・午後・夜間と全日“仮予約”という形でおさえてしまい、当日まで正規の手続きもしていませんでした。 実際には午後しか使わなかったのに、使用しない時間帯の取り消しもしていませんでした。 また行政名義でおさえたので使用料の納付もせず、免除手続きもしていませんでした。 いくつもの条例違反の使用を行政が便宜を図ってあげたことになります。 こんなやり方で会議室がおさえられてしまったら、市民が正規な手続きで会議室を使いたいと思っても予約できなくなってしまいます。 使わない時間帯まで押さえておくというのも論外です。 私は当日たまたまふれあいセンターに行っていて、午前中に人がいないのに会議室に全日予約が入っているのに気が付き、後日、生涯学習課でこれらの事実を確認することができました。 なお、その後、当該の団体に生涯学習課から説明して使用料を納付してもらったそうです。 あたりまえのことですが、市では今後はこうした不適正な使用が行われないよう、職員の認識や姿勢をただしていくと答えています。 |
東鷲宮小の学童保育所を整備へ ~一般会計補正予算の主な支出~ 現在は学校に隣接する鷲宮東コミセンの会議室を利用していますが、コミセンの敷地内に学童保育所を新設することになりました。 建設工事は来年の予定です。鷲宮東コミセンの学童保育利用児童数はすでに70人を超えており、早急に開設をめざすべきです。 ◆各総合支所を全部LED照明に更新する経費に6425万円。 当初予算では財源不足を理由に見送られていました。 ◆待機児童対策として、あおば幼稚園と青葉台あけぼの幼稚園で長時間預かり保育を実施するための補助金182万円(全額が県からの補助金です)。 ◆現在、旧幸手保健所久喜支所を県から譲渡を受け、市役所第2庁舎として使うために改修工事をしています。 この第2庁舎前の道路に歩道を付けて整備する工事費6442万円が計上されました。 |
【9月市議会】 財政調整基金積立額は45億円にも すでに今年度で使途の決まっている金額を差し引いた中から、約9億円を財政調整基金に積み立てて、今年度一般会計への実質的な繰越額は約9億円となりました。 その結果、市の貯金である財政調整基金の積立額は約45億2000万円にまでふくらみました。 昨年度末の積立額は約45億4000万円で、市当局は「財源不足を補うために基金から20億円を取り崩さなければならないので、年度末には29億円にまで減る」と説明していました。 結果的にはほとんど前年度と同額か、今後の支出抑制によってかえって積立額が増額となる可能性もあります。 財政調整基金は本来は年度間の財源の過不足を調整するための基金です。 久喜市の税収や経常的な支出は安定しているので、一般会計の1割にも上る基金が必要なのか疑問です。 県内他市の基金残高は市民1人あたり1~2万円程度が多いのですが、久喜市は1人あたり3万円にも達します。 市の「中期財政フレーム」によると、今後、市税や地方交付税などの経常的一般財源が大きく減り続け、投資的経費に充当できる財源も減っていく、財源不足に備える財政調整基金残額も急減していくと推計されています。 しかし現実には、財政調整基金残額は毎年の「大幅に減る」という見通しに反して、2010年度29億1500万円、11年度35億4200万円、12年度45億3900万円と年々増え続け、13年度も45億円台を維持することになりました。 市当局は、今後、合併特例がなくなって歳入が減っていくから財政調整基金の積み立てが必要だというのですが、将来の歳入を過少に見積もっているのではないかという疑いもあります。 |
久喜の開票作業はなぜこんなに遅い? 蓮田市は日付が変わる前の午後11時53分(173分)で開票作業を終了しています。 もちろん久喜市の方が投票者数が多いのですが、その分だけ作業人数も多く配置しているのに、倍近くも時間がかかっているのはなぜでしょうか。 早稲田大学マニフェスト研究所が、選挙事務改革調査を実施していて、国政選挙などで全国の自治体で開票事務にかかった時間と効率性ランキングを発表しています。 右の票は埼玉県内の各開票区ごとに比較してみたものです。 久喜市は選挙区が2つに分かれているので開票作業も2か所で行いましたが、久喜・菖蒲地区開票所が県内14位(全国464位)、栗橋・鷲宮地区が県内22位(全国640位)でした。 それぞれ投票者数がほぼ同じ規模の蓮田市、坂戸市、鶴ヶ島市などと比較してみると、久喜市の開票作業がたいへん遅いことが分かります。 また開票作業の「効率性」で比較すると、久喜市の2つの開票区とも県内で下位にランクされています。 県内で効率性1位の行田市(約4万票を作業人数40人、約2時間半で開票終了。 開票作業効率6.82)に比べると、久喜市(同1.67、1.50)は作業効率が4分の1ということになります。 開票作業の効率性は日常の事務事業の効率性や職員の仕事上の能率や工夫の度合いを反映しているとも言われています。 久喜市の開票が遅い原因を分析して、作業の効率化を進めるべきです。 2012/12 衆議院総選挙の開票時間比較
上の表で、従事人数は開票作業に直接携わった人数。効率性は[投票総数÷時間÷人数]で、1分間に職員1人あたり何票を開票できたかを表す。 ★開票作業の効率性、県内1位は行田市、以下、新座、坂戸、加須、入間、本庄、春日部、羽生、川越、飯能と続き、11位に蓮田市が入っている。久喜は30位と41位だった。★ |
【6月市議会】 市職員給与を9か月間引き下げ 定例議会初日の6月5日、市の職員給与引き下げの条例が市議会に追加議案として提案されました。 政府が東日本大震災の復興財源を捻出するという名目で、国家公務員の給与を削減していて、地方公務員にも同様の措置をとるよう要請していました。 その際、全国自治体に対する地方交付税を削減することによって、半強制的に給与引き下げを迫ってきていましたが、これは国よりも先行して行政改革を進めてきた自治体に対する介入とも批判されています。 また給与引き下げ分が本当に大震災の復興財源に使われるのかについても保障はありません。 それでも国からの地方交付税が削減されれば、それに従わざるを得ないで、多くの自治体が給与引き下げの条例を提案しています。 久喜市の給与引き下げは、7月から来年3月までの9か月間、市職員の平均マイナス5.0%、人件費削減効果は総額で1億7000万円の削減となります。 9か月間の引き下げ額は、市長が53万(▲6.5%)、副市長45万(同)、教育長40万(同)、部長級28万(同)、課長級20万(▲5.2%)、…主任級14万(▲5.2%)、主事級6万円(▲3.25%)などとなっています。 埼玉県の人件費削減額は総額255億円にのぼるそうです。 |
【6月市議会】 一般会計補正予算など17議案 5日から定例市議会が始まります。一般会計補正予算のおもな事業は-。 ◆学校図書館の蔵書の管理をデータベース化し、貸し出しをカードで行うための費用6332万円。これまではデータベースもなかったんですね…。 ◆鷲宮団地で、高齢者家庭訪問、健康チェック、運動プログラム、配食サービス等の健康長寿事業550万円。 ほぼ全額を埼玉県が負担して各市で実施するモデル事業です。 鷲宮団地は2259世帯の内一人暮らし高齢者世帯が477世帯、人口3964人の内で65歳以上の住民が1216人(高齢化率30.7%)を占めています。 久喜市全体の高齢化率23.3%と比べても高齢化が進んでいます。 久喜市の将来をみすえて事業を進めていく必要があります。 |
【2月市議会】 一般会計補正予算に意見を付けて賛成討論 私は、議案1号 2012年度一般会計補正予算5号に対して、以下のような賛成討論を行いました。 |
まず、24年度の一般会計において、法人税が当初予算で10億円と見込んだものが、年度末の最終補正予算で5億円の増収、結果として1.5倍の15億円となった。 これは昨年の当初予算編成時における見込み違いか、あるいは歳入を実際以上に過小見積りであったか、いずれにしろ、このような予算平成は市民から、久喜市の予算見積もりに対する不信を招きかねない。 次に、財政調整基金は24年度予算議会において「23年度末に35億4000万円だったが、大幅に取り崩して24年度末に19億7000万円になる」、大変厳しい財政状況にあると説明されていたが、結果的には24年度末45億円になり、逆に年度内に10億円も増えることになった。 年度当初には財政調整基金を大きく取り崩す予算編成をして、市民には財政困難だから極力事業を行わない口実にしておいて、実際には使わないで、結果的に基金が増額になるのでは市民の理解は得られない。 市は、合併算定替えが切れた後には財政運営がきびしくなるので、財政調整基金を積み立てておくと説明しているが、もしもそのような財政政策の目的をもって、意図的に基金積立金を増額させる方策を取るなら、年度当初において取り崩さないで、予算編成を行うべきである。 私が問題だと考えるのは、基金を大幅に取り崩さざるを得ないとしておいて、実際には、年度末には大幅に増額させる、そうした財政運営の手法であり、市民に対して「きびしい財政」を印象づける、財政調整基金をそのような財政運営の手法として使うやり方は、これも市民の信頼を損ないかねない。 いずれ市民は「財政がきびしい」などと言う言い方を信用しなくなるであろう。 財政運営の手法を改めるべきだと思う。 第3に、国の補正予算を受けて、小中学校の耐震化工事などを、25年度事業から、24年度補正予算に前倒しした。 その分、25年度以降に予定していた公共施設の耐震化、特に小中学校の耐震化工事を、25年度事業に繰り上げて実施するべきであるが、いまだに具体的にどう対応するのか、明らかにされていない。 新年度に早急に、事業の前倒しを積極的に実施し、これまで公共施設の耐震化は27年度までに完了するという計画が言われてきたが、それを1年でも早く実施するよう要望する。 |
法人税収入が当初予算の1.5倍!? 財政当局は『予算編成時には景気動向などを見ながら法人税収入を低めに見込んでいたのが、結果的に増収になった』と説明していますが、事実上「過少見積もり」だったと言わざるをえません。 新年度の当初予算では、この法人税の大幅増収をふまえて歳入見積もりを行うべきですが、当初予算の法人市民税収入に計上されたのは11億3740万円にすぎません。 これは2012年度の収入見込額の15億円を大幅に下回る額で、実態とかけ離れています。 差額は“隠し財源”ではないかという疑問が出ています。 財政調整基金=市の貯金も大幅に増額 市の貯金である財政調整基金は2012年度末で約45億円となりました。財政当局は昨年2月議会では「2011年度末残高は35億4000万円だが、財政がきびしいので大幅に取り崩して12年度末には約20億円になる」と説明していたのですが、実際には逆に10億円も増えた計算になります。 これまでも年度当初には財政調整基金を大幅に取り崩して、市の貯金がほとんどなくなったように見せておいて、年度末になると大幅に余った額を積み戻して財政調整基金は増え続けています。 市長も当局も「財政がきびしい」と言うのが口癖ですが、これほどに積立金を増やしておいて、『財政困難』と言ってもだれも信用しなくなります。 景気対策で急遽、大型補正予算 もともと新年度予算で予定していた学校などの耐震化補強工事を前倒しして補正予算に計上した結果、2012年度の一般会計予算は合計12億300万円の増額となりました。 しかし年度末になって大型の新規事業を行うことはできませんから、補正予算に金額だけ計上したものの、事業の実施はすべて新年度に繰り越すことになる、“水増し補正”と言うしかありません。 一方、市長は市議会初日に総額455億5300万円の2013年度一般会計予算を提案しましたが、多くの事業を前倒ししたため、3億5100万円を減額して実質452億160万円となりました。 しかし予算規模自体を縮小してしまったのは理解できません。 新年度予算査定で財源不足という理由で先送りした事業がたくさんありますから、それらの事業に振り替えて予算化するべきではなかったでしょうか。 特に、2015年までに完了する計画になっている公共施設の耐震化を早めるべきです。 |
2013年度予算の主な新規事業 ▲市役所耐震化工事2億8663万、 ▲第2庁舎(旧幸手保健所久喜分室)改修1億9706万、 ▲旧3町地区へのデマンドバス運行6262万、 ▲出来野橋架け替え負担金6255万、 ▲久喜駅東口大通り延伸工事の設計5330万、 ▲東鷲宮~青毛下早見線をつなぐ道路の測量440万、 ▲太田小プール改築と久喜小プール設計2億2400万、 ▲久喜中の校庭芝生化100万、 ▲江面2小に市費で教員加配678万、 ▲中央公民館にガスエアコンを導入6044万、 ▲東公民館の駐車場拡張6044万、 ▲栢間小と鷲宮小に学童保育施設を整備8764万 などが予定されています。 予算要求で計画されていながら、見送りになった事業は、総合運動公園施設整備、青葉公民館の耐震補強、栗橋文化会館図書室整備事業などです。 中央公民館のLED照明、各総合支所のLED照明化や窓の断熱フィルムなどの節電対策も見送られました。 これらはあとあとの電気代や維持管理費を抑制するためにも、早期に実施すべきです。 小中学校の耐震化工事が進みます 2012年度補正予算で、久喜小、太田小、青毛小の校舎と、青葉小体育館の耐震補強工事合計約5億円、鷲宮中学校の校舎耐震化工事1億2540万が計上されました。また江面2小、砂原小の校舎耐震補強工事は、2013年度予算で設計費が計上されました。 ★市の補正予算や新年度予算で、道路新設や耐震化を大義名分にした公共事業が目立つ。市債や国庫補助金の増額も大きい。安倍政権の超借金財政大盤ぶるまいの成果だろうか。★ |
2013年度一般会計当初予算・前年度比較
単位 千円
歳 入 | |||||||
2012年度予算 | 構成比 % |
2013年度予算 | 構成比 % |
前年度比増減 |
前年度比増減 % |
||
1 | 市税 | 20,0億78,23万8 | 45.63% | 20,2億78,72万2 | 44.52% | +2億00,48万4 | +1.00% |
2 | 地方譲与税 | 4億72,00万0 | 1.07% | 4億71,00万0 | 1.03% | ▲ 1,00万0 | ▲0.21% |
3 | 利子割交付金 | 40,00万0 | 0.09% | 38,00万0 | 0.08% | ▲ 2,00万0 | ▲5.00% |
4 | 配当割交付金 | 30,00万0 | 0.07% | 36,00万0 | 0.08% | +6,00万0 | +20.00% |
5 | 株式等譲渡所得割交付金 | 7,00万0 | 0.02% | 5,00万0 | 0.01% | ▲ 2,00万0 | ▲28.57% |
6 | 地方消費税交付金 | 1,1億80,00万0 | 2.68% | 1,2億30,00万0 | 2.70% | +50,00万0 | +4.24% |
7 | 自動車取得税交付金 | 1億21,00万0 | 0.28% | 1億08,00万0 | 0.24% | ▲ 13,00万0 | ▲10.74% |
8 | 地方特例交付金 | 1億00,00万0 | 0.23% | 92,00万0 | 0.20% | ▲ 8,00万0 | ▲8.00% |
9 | 地方交付税 | 5,4億00,10万0 | 12.27% | 5,4億62,60万0 | 11.99% | +62,50万0 | +1.16% |
10 | 交通安全対策特別交付金 | 27,10万0 | 0.06% | 24,80万0 | 0.05% | ▲ 2,30万0 | ▲8.49% |
11 | 分担金及び負担金 | 3億76,13万9 | 0.85% | 3億98,29万8 | 0.87% | +22,15万9 | +5.89% |
12 | 使用料及び手数料 | 2億98,51万6 | 0.68% | 3億12,14万4 | 0.69% | +13,62万8 | +4.57% |
13 | 国庫支出金 | 5,2億84,43万5 | 12.01% | 5,7億43,86万6 | 12.61% | +4億59,43万1 | +8.69% |
14 | 県支出金 | 2,3億95,55万2 | 5.44% | 2,5億09,08万1 | 5.51% | +1億13,52万9 | +4.74% |
15 | 財産収入 | 49,96万2 | 0.11% | 9,28万8 | 0.02% | ▲ 40,67万4 | ▲81.41% |
16 | 寄附金 | 2,36万3 | 0.01% | 2,35万4 | 0.01% | ▲ 万9 | ▲0.38% |
17 | 繰入金 | 2,1億86,03万1 | 4.97% | 2,3億64,34万5 | 5.19% | +1億78,31万4 | +8.16% |
18 | 繰越金 | 4億00,00万0 | 0.91% | 4億00,00万0 | 0.88% | 0 | 0.00% |
19 | 諸収入 | 1,1億38,06万4 | 2.59% | 1,1億54,40万2 | 2.53% | +16,33万8 | +1.44% |
20 | 市債 | 4,4億13,50万万0 | 10.03% | 4,9億13,10万0 | 10.79% | +4億99,60万0 | +11.32% |
合 計 | 44,0億00,00万0 | 100% | 45,5億53,00万0 | 100% | +1,5億53,00万0 | +3.53% | |
歳 出 | |||||||
2012年度予算 | 構成比% |
2013年度予算 | 構成比% |
前年度比増減 |
前年度比増減 % |
||
1 | 議会費 | 4億20,28万3 | 0.96% | 3億93,31万3 | 0.86% | ▲ 26,97万0 | ▲6.42% |
2 | 総務費 | 5,0億16,12万1 | 11.40% | 6,0億60,73万4 | 13.30% | +1,0億44,61万3 | +20.83% |
3 | 民生費 | 16,9億06,91万3 | 38.42% | 17,0億60,34万7 | 37.45% | +1億53,43万4 | +0.91% |
4 | 衛生費 | 4,0億24,65万3 | 9.15% | 3,7億69,16万6 | 8.27% | ▲ 2億55,48万7 | ▲6.35% |
5 | 労働費 | 18,01万3 | 0.04% | 18,27万5 | 0.04% | +26万2 | +1.45% |
6 | 農林水産業費 | 7億68,23万8 | 1.75% | 7億49,23万0 | 1.64% | ▲ 19,00万8 | ▲2.47% |
7 | 商工費 | 2億85,79万1 | 0.65% | 3億03,98万3 | 0.67% | +18,19万2 | +6.37% |
8 | 土木費 | 4,3億57,67万0 | 9.90% | 4,9億04,23万5 | 10.77% | +5億46,56万5 | +12.54% |
9 | 消防費 | 2,2億70,36万3 | 5.16% | 2,4億67,42万7 | 5.42% | +1億97,06万4 | +8.68% |
10 | 教育費 | 4,1億35,32万8 | 9.40% | 4,3億61,51万6 | 9.57% | +2億26,18万8 | +5.47% |
11 | 災害復旧費 | 4 | 0.00% | 4 | 0.00% | 0 | 0.00% |
12 | 公債費 | 5,5億84,00万1 | 12.69% | 5,2億52,57万5 | 11.53% | ▲ 3億31,42万6 | ▲5.94% |
13 | 諸支出金 | 1億12,62万2 | 0.26% | 1億12,19万5 | 0.25% | ▲ 42万7 | ▲0.38% |
14 | 予備費 | 1億00,00万0 | 0.23% | 1億00,00万0 | 0.22% | 0 | 0.00% |
合 計 | 44,0億00,00万0 | 100% | 45,5億53,00万0 | 100% | +1,5億53,00万0 | 3.53% |
市民税、復興に使われない復興増税に、反対しました “復興財源”という名目で久喜市では10年間で3億8000万円の増税ですが、実際には震災復興事業には使われません。 2011~15年度までに小中学校などの耐震補強工事を実施し、地方債を発行するのでその元利償還金に充てる予定です。 これらの工事はあらかじめ、国庫補助金などの財源も含めて計画していたのですが、市にとっては市民負担を増やすことで、他の公共事業の財源を生み出すことができる、震災“便乗”増税とも言えます。 全国では増税するかどうか方針を未決定の市もあります。 しかし政府は増税しないとペナルティを課すとしており、市民税増税を国に強制されるという実におかしな増税です。先頭を切って増税を決めてしまった久喜市の判断も疑問です。 |
市役所の電気購入先を入札で決定し、電気料を400万円削減できた 昨年6月議会の一般質問で、市役所の電気を東電以外の発電事業者から購入するように提案しました。 2000年以降、電力の一部自由化で東電以外の発電事業者(特定規模電気事業者=PPS)からも購入できるようになっていて、政府のほとんどの省庁や埼玉県庁などもPPSと契約しています。 複数の電力事業者の一般競争入札を実施すれば電力料金も大幅に安くすることができます。 それを受けて、市では昨年から切り替えの準備を進め、2月に電力購入契約の一般競争入札を実施しました。 入札にはPPS事業者4社が参加し、その結果、市役所本庁舎、3つの総合支所、小中学校34校中20校の合計24施設の電力供給契約について、株式会社エネットが落札しました。 今年5月からの1年間の24施設の電気料金は7546万6440円で、市の見積額7971万3191円よりも、約424万円(5.3%)安く契約することができました。 2010年度の電気料は8401万3181円でしたから、それに比べると約900万円も引き下げることができました。 エネットとの契約は、基本料金が1204円45銭、kWh単価は夏期13円75銭(夏期以外は12円65銭)です。 東電との契約では、基本料金が1392円30銭、単価は同額でした。 市では53施設で契約切り替えが可能としていましたが、現状ではPPSの供給力が限られているため、今回は24施設だけを切り替えることになりました。 6日の市議会本会議でこの間の経過を明らかにさせるとともに、今後、他の公共施設についてもPPSへの変更を進めるよう求めました。 PPSへの電力契約変更を進めることによって、市の光熱水費を大幅に減らすことができるだけでなく、東電への電力需要を引き下げて、原発の電気に頼らずに、原発を停止して再稼働させないことにもつながります。 そのためにも、10電力による事実上の地域独占体制をなくして、発送電分離など電力自由化をいっそう推進すべきです。 |
一般会計予算案は前年比2.4%増 14日に2月定例市議会が開会され、新年度予算案や介護保険条例の改正(介護保険料を35%引き上げ)などの議案が提案されました。 新年度の主な事業は、 ◆久喜小校舎耐震化補強工事の設計、 太田小校舎大規模改修の設計、 栗橋南小北校舎改築(2011~13年度まで継続2903万円)、 太田小プール改築の設計 ◆三箇小校庭の一部芝生化 ◆すみれ保育園改築工事3億7560万円、 さくら保育園移転用地の購入と設計1億3612万円 ◆栢山小、鷲宮小、上内小学校に放課後児童クラブの施設を整備 ◆国民健康保険税負担軽減のために7億8000万円を繰り出し ◆いきいきデイサービスを13→21会場に拡大 ◆障害者施設・あゆみの郷を7月に開設 ◆太陽光発電システム設置費補助金550万円→1000万円に増額 ◆久喜~菖蒲地区を結ぶ新設道路の測量設計 ◆東鷲宮駅の地下道バリアフリー化改修の設計、西口に駐輪場を整備 ◆総合文化会館の客席いすの改修、など |
“復興のため”に市民1人500円の増税を突然提案された 地方税法の改正で、「震災復興のための財源」を目的に平成26~35年度の10年間、各自治体の判断で市民税均等割の増税ができることになり、それに基づいて久喜市としてさっそく増税の決定をしたものです。 今回の地方税法の改正では、県民税の均等割額が1000円から500円増額して1500円へ、市民税が3000円から500円増額して3500円に増税できることになりました。 ただし全国の都道府県、市町村が一律に増税するのではなく、各自治体の判断で、それぞれの自治体の条例改正を行うことになっています。 久喜市では、今回の市税条例の改正で、10年間、個人市民税の中で、市民1人に対して一律に課税する均等割額を、現在の3000円にプラス500円を引き上げて、課税対象者7万人に一律に増税することにしています。 市では、これによる市の税収が年間3800万円、10年間で3億8000万円の増収となるとしていますが、増税分の使途については明らかにされていません。 “復興のための財源”と言いながら、実際には使途は特定されていなくて何にでも使える“一般財源”として、市の一般会計にそのまま繰り入れられてしまい、震災復興とは直接関係のない事業に支出してもわかりません。 市は、“復興財源”を名目にして増税するのであれば、10年間の増税分3億8000万円の使途を明確にし、市民に説明するべきで、説明もなしに増税を強行するのは市民の理解は得られません。 国会では“震災復興”の財源はまさにこれから議論されることになっていて、報道などによって国民にその使途も明らかにされるでしょうが、久喜市では議論もなしに、突然に市長の判断だけで増税を打ち出して、いきなり議会に提案してくるというのはあまりにも乱暴ではないでしょうか。、 県内他市ではまだこの増税を実施するかどうか未定の自治体が多いと言われます。 田中市長が“震災復興”を名目にすれば何でもできる、議論もなしに増税してもいいと思っているとしたら大間違いです。 市議会で、慎重に検討していかなければなりません。 |
電力購入先を、東電以外の発電会社に切り替える 東電をはじめとした9電力は独占的な高い価格設定をしているので、電力契約を入札で決める方式に変更することによって、たとえば昨年から切り替えを進めた東京の立川市などでは、電力料金が15%以上も安くなったそうです。 6月市議会で、9電力以外の発電会社と契約して、電力購入先を切り替えていくよう提案し、市行政も積極的に入札に切り替えていく考えを明らかにしました。 その後、大震災被害による電力不足に対応するため、PPSから東電などへの電力供給が義務的に指導されたため、新規契約ができませんでしたが、10月頃から電力不足が解消したため契約できる条件ができてきました。 久喜市では、本庁舎や総合支所、学校など24施設をPPSに切り替える計画で、12月中に一般競争入札を告示し、2月頃に入札を実施、来年5月頃から電力購入先を切り替えていく予定です。 東電以外からの電力購入に切り替えることによって、電気料金の引き下げが可能になるほか、東電などの9電力への電力依存を減らし、特に原発の電気をできるだけ使わない方向へ、日本社会の電力提供構造そのものを大きく変えていくことにつながるものと考えられます。 |
久喜市の機構改革が提案された
2011/11/23
市議会11月定例会に、久喜市の機構改革が提案されました。 合併でまったく新たな寄稿でスタートしてからまだ2年しか経っていませんから、今回の機構改革は比較的小規模なものですが、何のための変更なのか、よくわからない意図不明のものもあります。 ◆これまで財政運営の観点から財政部に属していた「改革推進課」をはずして、総務部の「企画政策課」に統合し、その中の「行政管理係」に事実上の“格下げ”となります。 ◆税務関係の「市民税課」「資産税課」「収納課」は、これまで市民と直接接する市民課(窓口)との関係が深いという理由で、市民税務部に属していましたが、財政部に移管させることになりました。 財政運営と税務行政を一体的に運営するという考え方のようですが、同じ部にすることにどれほどの意味があるのかは不明です。 ◆市民税務部は税務関係がはずれて、市民課(窓口)と自治振興課、生活安全課、消防防災課の4課に縮小されることになりました。 これまでは防災行政は「くらし安全課」に属していましたが、新たに「消防防災課」を設置して独立させることになります。 ◆環境行政は、これまでの2課体制から「環境課」の1課に統合し、これまでの「環境管理課」と「環境保全課」は「環境規格係」「環境保全係」に格下げ・縮小されることになりました。 ここ数年は団塊の世代の職員が大量に退職します。 そうした職員は特に、部長、参事(副部長級)、課長クラスに多いので、久喜市の職員構成は管理職の比率が非常に高くなっていますが、今後の組織構成を考える上では、管理職の数を減らしていくことも考慮しなければなりません。 2011年度4月時点の職員構成では、部長から課長補佐までで25.9%を占めています。 |
東電の電気を使わない、契約切り替えを進めるべき
6月議会 猪股の一般質問 2011/6/19
福島第一原発の事故以来、東京電力の電力不足と「節電」が叫ばれていますが、現在では電力を発電しているのは東電などの9電力だけではありません。
電力の一部自由化や“発送電分離”が徐々に進んでいて、東電以外から電力を購入する企業や官公庁が増えています。
実際、国の省庁では防衛省を除くすべての省庁が東電以外の民間発電会社と契約を結んで電力を購入しており、埼玉県庁も東電からは電力を購入していません。
民間の発電会社は「特定規模電気事業者(PPS)」と呼ばれていて、全国で50社が営業しています。
PPSはみずから発電したり、他の発電企業から電気を購入して東電(9電力)の送電線を使って電気を供給しています。
高い送電線使用料を東電に支払っても営業が成り立っているわけですから、東電などの9電力が地域独占でいかに高い電気料金を設定しているかがわかろうというものです。
立川市では今年から一般競争入札で民間の発電会社に切り替えましたが、電気料金の支払いを15%以上も節減することができたそうです。
東電からPPSに契約を切り替えることができれば、久喜市の光熱水費を大幅に減らすことができるだけでなく、東電の電力需要を引き下げて、原発の電気に頼らないで原発をこれ以上稼働させないことにもつながります。
今のところ、PPSとの契約ができるのは年間50kW以上の契約をする企業などに制限されていますが、久喜市も早期にPPSへの切り替えを進めるべきです。
これまで久喜市は東電とは特に電力供給契約を結ばないできていますので、年度途中でもいつでも切り替えすることができます。
市で調査したところ、市役所本庁舎や各総合支所、ほとんどの公共施設と小中学校など59施設が該当することがわかりました。
市では早期に入札を実施してPPSへの切り替えを進めていきたいと答弁しました。
2010年度一般会計補正予算のおもな事業
(実際の予算執行は4月以降になります)
2011/2/4
地域活性化・雇用対策等の国の補正予算を受けて、久喜市の一般会計は約6億円もの増額補正で、総額453億円になりました。
当初は2011年度予算で予定していた事業を、今回の補正予算に前倒し計上しました。ただし年度末まで期間がないので、実際には4月以降に実施することになります。
◆青葉けやき通りのけやき剪定を行います。補正予算で1000万円、2011年度当初予算からも200万円くらいをあてる予定です。 これまで40年間、一度も剪定したことがなかったので、この際、全路線のけやきを切りつめます。 ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】 |
◆市立図書館の図書購入費を大幅に増額します。補正予算で1600万円、新年度当初予算で1000万円、合計で2600万円を図書購入費に充てます。市民1人あたり169円となります。 2004年以降、図書購入費が大幅に切りつめられてきましたが、ようやく市民のための図書整備が進みます。 ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】 |
◆小中学校の校舎耐震化事業で、江面第1小学校体育館(7900万円)、久喜東中学校体育館(8000万円)、栗橋東中学校体育館(4900万円)、栗橋西中学校体育館(1億円)の耐震補強工事を実施します。 耐震化工事を実施していないのは11校22棟となります。 |
◆菖蒲総合支所の4階をコミュニティセンターとして使用するために、事務室との仕切りを設置 ⇒ 737万円 |
2011年度 久喜市一般会計予算のおもな事業
◆公共施設や民間駐車場に身障者用駐車場利用証交付制度を創設します。 ⇒ 表示機器など155万円 ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・12】 |
◆鷲宮総合支所前にある障害者作業所「趣味の家」を隣接地に全面的に改築、移転します。 ⇒ 1億円 ★参照記事 【猪股の一般質問 2010・9】 |
◆さくら保育園とすみれ保育園の改築のための設計を進めます。 |
◆鷲宮小学校校庭の一部を芝生化します。 ⇒ 280万円 |
◆本町小学校体育館の耐震補強工事の設計を進めます。 |
◆栗橋南小学校の校舎を24・25年度で改築する予定ですが、23年度には仮設校舎を建設します。 |
◆東鷲宮小学校の児童数増に対応するため、プレハブ教室を建設します。5年間リース料8700万円 |
◆県道春日部久喜線(4間道路)のオーバーブリッジ開通後、JRと東武線の踏切を自転車歩行者専用にする工事を行います。 ⇒ 8500万円(鉄道事業者に対する市の負担金) |
◆済生会栗橋病院の救命救急病棟建設に伴い、設備整備に対する補助金を出します。 ⇒ 1650万円 |
◆商店街の街路灯に対する補助金を、これまでの電気代の30%から50%に増額します。 |
◆東鷲宮駅橋上化のために、JR等と調整協議を進めます。 |
◆東鷲宮駅西口に自転車駐車場を整備するため、自転車駐車場整備センターに土地を提供します。 |
◆廃止された旧鷲宮町立中央保育園を取り壊して、地域子育て支援センターとファミリーサポートセンターの建物を新築します。⇒7700万円
◆カーブミラー、道路照明灯、ガードレールなど交通安全施設の整備費⇒2993万円(昨年の4倍増)
◆公用車19台を低公害車に買い換え ⇒3150万円
◆生活保護費は昨年の20%増 ⇒20億9400万円
★久喜市の新年度予算で、「子ども手当」は国会の動向が先行き不透明なこともあって、現行制度の1人1万3000円で予算計上されています。総額で31億6300万円です。★
歳入 | |||||||||
2011年度予算額 | 構成比 | % | 2010年度予算額 | 構成比 | % | 増減 | 増減率 | % | |
市税 | 195億6219万 | 45.5 | % | 206億7131万 | 47.3 | % | ▲11億0912万 | ▲5.4 | % |
地方譲与税 | 4億4100万 | 1.0 | % | 4億8960万 | 1.1 | % | ▲4860万 | ▲9.9 | % |
利子割交付金 | 6200万 | 0.1 | % | 8728万 | 0.2 | % | ▲2528万 | ▲29.0 | % |
配当割交付金 | 1700万 | 0.0 | % | 1888万 | 0 | % | ▲188万 | ▲10.0 | % |
株式譲渡所得割交付金 | 900万 | 0.0 | % | 1320万 | 0 | % | ▲420万 | ▲31.8 | % |
地方消費税交付金 | 11億5100万 | 2.7 | % | 10億8761万 | 2.5 | % | +6339万 | 5.8 | % |
自動車取得税交付金 | 1億6200万 | 0.4 | % | 2億4078万 | 0.6 | % | ▲7878万 | ▲32.7 | % |
地方特例交付金 | 2億0900万 | 0.5 | % | 2億0431万 | 0.5 | % | +469万 | 2.3 | % |
地方交付税 | 56億1127万 | 13.1 | % | 38億8233万 | 8.9 | % | +17億2894万 | 44.5 | % |
交通安全対策特別交付金 | 2800万 | 0.1 | % | 2910万 | 0.1 | % | ▲110万 | ▲3.8 | % |
分担金・負担金 | 4億2870万 | 1.0 | % | 3億7991万 | 0.9 | % | +4879万 | 12.8 | % |
使用料・手数料 | 3億0014万 | 0.7 | % | 3億1325万 | 0.7 | % | ▲1311万 | ▲4.2 | % |
国庫支出金 | 56億6159万 | 13.2 | % | 52億6321万 | 12 | % | +3億9838万 | 7.6 | % |
県支出金 | 22億3340万 | 5.2 | % | 21億4135万 | 4.9 | % | +9205万 | 4.3 | % |
財産収入 | 945万 | 0.0 | % | 1272万 | 0 | % | ▲318万 | ▲25.0 | % |
寄付金 | 235万 | 0.0 | % | 3248万 | 0.1 | % | ▲3013万 | ▲92.8 | % |
繰入金 | 15億3682万 | 3.6 | % | 13億9454万 | 3.2 | % | +1億4228万 | 10.2 | % |
繰越金 | 4億0000万 | 0.9 | % | 7億7000万 | 1.8 | % | ▲3億7000万 | ▲48.2 | % |
諸収入 | 10億3562万 | 2.4 | % | 10億8067万 | 2.5 | % | ▲4504万 | ▲4.2 | % |
市債 | 41億0937万 | 9.6 | % | 55億9248万 | 12.8 | % | ▲14億8311万 | ▲26.5 | % |
合計 | 429億7000万 | 100.0 | % | 437億0500万 | 100 | % | ▲7億3500万 | ▲1.7 | % |
歳出 | |||||||||
議会費 | 3億4376万 | 0.8 | % | 3億6095万 | 0.8 | % | ▲1720万 | ▲4.8 | % |
総務費 | 53億4507万 | 12.4 | % | 58億4305万 | 13.4 | % | ▲4億9798万 | ▲8.5 | % |
民生費 | 155億8007万 | 36.3 | % | 141億3758万 | 32.3 | % | +14億4249万 | +10.2 | % |
衛生費 | 39億8670万 | 9.3 | % | 47億0884万 | 10.8 | % | ▲72213万 | ▲15.3 | % |
労働費 | 2273万 | 0.1 | % | 3050万 | 0.1 | % | ▲777万 | ▲25.5 | % |
農林水産業費 | 8億1913万 | 1.9 | % | 8億3035万 | 1.9 | % | ▲1122万 | ▲1.4 | % |
商工費 | 2億7699万 | 0.6 | % | 2億8864万 | 0.7 | % | ▲1165万 | ▲4.0 | % |
土木費 | 48億9499万 | 11.4 | % | 54億6395万 | 12.5 | % | ▲5億6897万 | ▲10.4 | % |
消防費 | 22億2866万 | 5.2 | % | 22億8795万 | 5.2 | % | ▲5929万 | ▲2.6 | % |
教育費 | 40億4947万 | 9.4 | % | 44億9755万 | 10.3 | % | ▲4億4809万 | ▲10.0 | % |
公債費 | 52億2858万 | 12.2 | % | 50億3918万 | 11.5 | % | +1億8940万 | 3.8 | % |
諸支出金 | 9385万 | 0.2 | % | 1億1644万 | 0.3 | % | ▲2259万 | ▲19.4 | % |
予備費 | 1億0000万 | 0.2 | % | 1億0000万 | 0.2 | % | 0 | 0.0 | % |
合計 | 429億7000万 | 100 | % | 437億0500万 | 100 | % | ▲7億3500万 | ▲1.7 | % |
久喜市の選挙開票事務は遅すぎる! なぜ?
2011/2/3
2010年7月に行われた参議院議員選挙の開票事務所要時間の全国ランキングが公表されています。
⇒ http://www.maniken.jp/election/index.html
早稲田大学マニフェスト研究所が全国調査して集計したもので、これによると、開票事務に要した時間が最も短かったところは兵庫県姫路市第3開票所と長野県小諸市でで約1時間半、全国平均は約4時間半でした。
埼玉県で最も早かったのは行田市、飯能市、蓮田市で、いずれも3時間弱で終わっています(全国58位)が、久喜市はその2倍以上の6時間半もかかっていて、全国907位、県内では下から4番目という遅さでした。
選挙開票は、行政はできるだけ早く結果を市民に公表する責任がありますが、それだけでなく、選挙の開票事務作業の効率性を見れば、その自治体の日常的な事務の効率化や行革の度合いを推し量ることができるといわれています。
今年の4月には県議会議員選挙が行われるので、近隣の蓮田市や行田市の事務作業の進め方を研究して、久喜市の選挙開票事務の改善が求められます。
1 | 姫路市第3区(兵庫県) | 87分 |
2 | 小諸市(長野県) | 90分 |
3 | 相馬市(福島県) | 124分 |
・ ・ ・ |
||
58 | 行田市(埼玉県内1位) | 175分 |
58 | 飯能市(埼玉県内1位) | 175分 |
58 | 蓮田市(埼玉県内1位) | 175分 |
・ ・ ・ |
||
907 | 久喜市 | 398分 |
910 | 三郷市 | 401分 |
940 | 越谷市 | 451分 |
951 | 川越市(埼玉県内最下位) | 495分 |
市区平均 | 281分 |
この表は全国967の市・区(市の中で開票所を分けているところもある)のランキングです。
2009年度決算審査の終了にあたって、猪股が厳しく指摘したこと
2010/10/27
10月26日、市議会決算委員会の集中審査が終了しました。
昨年度の4市町の合併前の一般会計と特別会計、3月に合併してから年度末までの新久喜市の各会計、全部で46本の決算議案を審査し、すべてを「認定(承認)すべきもの」と決定しました。
共産党が39件の決算に「反対」した他は、委員全員がすべての決算の認定に賛成しました。
決算審査というのは、すでに昨年の議会で決定された予算を執行した結果の、いわば「実績報告書」です。
したがって私は、予算方針と異なった執行をしたり、執行にあたって間違いや大きな失敗を起こしたりしたものでなければ、その決算は基本的に承認されるべきものと考えています。
決算審査にあたって私は、1年間の事業遂行によって、それぞれの政策がどのような成果をあげたか、前年度までよりもどれくらい前進したかという「事業評価」を中心に質疑しました。
答弁にあたった各部課長から、きちんと政策や事務事業の評価に基づいた答弁もありましたが、残念ながらそうでない答弁も多く目につきました。
2009年度久喜市一般会計決算認定に対して、私が行った「賛成討論」を掲載します。(実際の言い回しなどは、少し違っている部分もあります)。
2009年度久喜市一般会計決算に対する、猪股の討論 2009年度の決算審査について、予算の執行経過としての決算そのものについては特に問題はありませんので、賛成の立場から討論します。合併前の4市町の一般会計と特別会計、合併後の9日間の新久喜市の各会計決算、46件の膨大な審査であり、予定通り6日間で終了したことは驚きでさえありますが、これは決算委員のみなさんが質疑をしぼりにしぼって質問したからであって、執行部から適切な答弁がなされたからであるとは言えません。 もちろん全否定ではなくて、多くの適切な答弁もありましたが、そうでない答弁が多々あったことは否めない。 市長は、決算審査の場にはまったくお見えにならなかったし、どこまで報告を受けているのかいないのかわかりませんけれども、どのような質問に適切な答弁ができなかったか、どれだけの答弁「保留」が繰り返されたか、ぜひとも詳しい報告を各部課長から受けていただきたい。 またこれから作成する委員会会議録を全部きちんと目を通して、決算審査において何がどのように問題になったのか、どこで審査が躓いたのか、把握しておいていただきたい。 決算審査の中で、何がどう問題になったのか、何が問題であると考えられたか、厳しいかもしれないが、指摘しておく。 (1) 職員の配置・人事管理に問題がないか--多すぎる時間外勤務 決算審査は、2009年度の行政執行過程や、その問題点についての見解が問われるわけだが、残念ながら、答弁者の側にそのような視点が欠けていたことが目につきました。 職員の時間外勤務がきわめて多いことは毎年の決算でも指摘されていたが、部署間の時間外勤務のアンバランスは否定できない。 質疑で私は、なぜこのようなアンバランスが生じたのか、職員人事管理の総括を求めたのに対して、なぜそのようなアンバランスが生じたかの分析を抜きにして、単に「今後は適正な配置に努めます」と答弁すればすむ問題ではない。 また特に、社会福祉課で、ケースワーカーが昼間はケース訪問や外を回っていて、帰ってから時間外で報告書や書類を作成するから時間外が多くならざるを得ないという答弁があったけれども、、最初から書類は時間外で作るものという常識がおかしい。 もしそうであるなら、まさに専門職員の配置が不足しているのであって、そのことへの反省がない、職員配置に問題があるという視点がないこと自体がおかしい。 そういう視点からの答弁が必要であったのにもかかわらず、それがなされなかったことに問題がある。 (2) 地球温暖化防止、市役所の取り組み姿勢は適切か 環境保全率先実行計画の21年度の評価について、エネルギー使用料が前年比で増加していることの分析を質問したが、環境行政の担当者から、「気温が高ければ電気や燃料消費が増えるのは仕方がない」という答弁がされた。 しかし、実際に気温が高かったのかどうか、なぜ重油等のエネルギー消費が増えたかの検証もなく、気温のせいにするのは、環境行政の責任者とも思えない無責任な答弁であった。 しかも、これまでの対策は平成11年度を基準にしてきたが、目標達成ができなければ、それよりも後年度もっと高い数値を基準にしていくかのような認識が示されたのは、地球温暖化対策、環境保全に逆行することになる。 これについては、その後の部長答弁で訂正されたので一応は理解したけれども、久喜市の環境先進市としての久喜市の環境政策の認識と先行きが問われることを指摘しておく。 (3) 職員は常に「事務事業の評価、点検、見直し」の作業を積み重ねていなければならない 今年は組織としての、システムとしての事務事業評価は行わなかったけれど、PLAN、DO、SEEの作業を積み重ねるのは、行政としては基本である。 組織としては評価作業をしなかったとしても、政策担当者である管理職としては、自分の事務事業とその政策執行について、「SEE」の作業をしなければならない。 管理職の責任として、みずからの課の政策についての評価を行っていなければ、次のPLANが立てられるはずがない。 合併後に配置された管理職の方々の中に、そうした認識がないらしい方がいるのは、きわめて憂慮される 毎年、決算で同じことが問われるのに、答えられない、答弁の準備もしていないことも多く目についたし、いったん答弁したことの、誤りや訂正も多くあった。 合併によって管理職が大幅に替わったからというのは理由にならない。 引き継ぎができていないか、新久喜市の管理職についた方々は、当然として昨年の久喜市の行政執行と決算、さらに昨年までの4市町の行政執行の状況について把握しておかなければならない。 それができていないのではないかという疑問も出てくる。 合併前の3町の事務事業については、多くはそれぞれの総合支所の課長が答弁に当たったのだけれど、それぞれの政策、事務事業は4市町が共通の認識に立っていなければならないはずなのに、本庁との共通認識ができているのかどうか、疑問の点もあった。 執行部の常套句として、「審査の中で指摘された点については今後の市政執行に生かして参ります」というのがあるが、これまでの経過について、きちんとした「SEE」、評価も行わずして、その場限りの答弁をしていたのでは、本当に今後の市政執行に以下に生かされていくか、疑念を持たざるを得ない。 (4) 政策課題--久喜市の市立図書館の実績は「県内最低ランク」、これをいかに改善するか 政策課題として、1点だけ、市立図書館事業について強く申し上げておきます。 合併後の久喜市立図書館の、1人あたり貸し出し冊数が県内40市中下から2番目、1人あたり図書購入費用は、40市中最低であり、久喜市の図書館行政が県内で最も遅れていることがわかりました。 その原因、理由は何で、どのように政策評価するべきか。 考えられる原因は、財政問題を口実として、数年前に図書購入費が半減させられたこと、また司書の配置が職員の3分の1しか配置されていないことが考えられる。 答弁でわかったのだが、久喜市立図書館はせっかく資格を持っている司書を異動させてしまったりしている。 市長は合併の効果として、専門職の配置ができることを上げていましたが、司書の配置を増やしていくべきだ。 図書館行政は市民の文化向上の基礎になるのであって、財政問題と引き替えに図書館財政を削減するべきではありません。 当面、司書の配置と図書購入費を大幅に引き上げるよう、要望します。 参考資料 ⇒ 久喜市立図書館の利用実態調査 |
久喜市の“財政健全”の指標
『声と眼』404号 2010/9/21
財政健全化法で、自治体の4つの財政指標を「健全化判断比率」として定めていて、年度ごとに公表が義務付けられています。
久喜市の数値は、20年度、21年度とも旧4市町の合算で表されています。
21年度 | 20年度 | 健全化基準 | |
(1)実質赤字比率 | -- | -- | 11.87 |
(2)連結実質赤字比率 | -- | -- | 16.87 |
(3)実質公債費比率 | 12.2 | 13.1 (9.5) | 25.0 |
(4)将来負担比率 | 113.6 | 107.0 (97.2) | 350.0 |
●実質赤字比率…「一般会計等」の赤字の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●連結実質赤字比率…下水道など特別会計や企業会計を含む「自治体の全会計」の赤字の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●実質公債費比率…地方債の返済額(公債費)の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
●将来負担比率…地方債など現在抱えている負債の大きさ指標。市の標準財政規模に対する割合。
数値が「早期健全化基準」を上回ると“要注意”で、財政健全化計画を定めることになります。
久喜市の21年度の数値は、(1)(2)は黒字、(3)(4)も基準を下回っていて、“健全”と判断されました。
ただし20年度の合併前の旧久喜市の数値と比較すると、実質公債費比率、将来負担比率とも合併後の新久喜市の方が高くなりました。
一般会計補正予算7億円の増
『声と眼』404号 2010/9/13
◆景気後退による税収減の影響や政府の地方財政支援対策で地方交付税交付金が増額となりました。
久喜市の地方交付税交付金は当初予算比12億4209万円の増額で総額51億2442万円となります。
当初予算編成時には歳入不足を補うために、財政調整基金から13億円の取り崩しを予定していましたが、歳入が確保されたので基金取り崩しを取りやめて全額を財政調整基金に戻し入れます。
また前年度繰越金16億円の2分の1を基金に積み立てたことにより、財政調整基金年度末残高は27億円になります。
◆75歳以上の高齢者が後期高齢者医療制度に移行させられて、以前は国民健康保険などで実施していた人間ドック補助事業などがなくなりました。
かえって高齢者の健康審査や予防医療の後退になっています。
国で新たに補助制度を作って人間ドック受診に対する助成制度が開始されることになりました。
久喜市では対象者60人、1人2万円~2万6750円の補助になります。
◆小中学校の設備改修…上内小学校第2校舎耐震診断、江面第1小学校耐震工事実施設計、青葉小学校耐震工事実施設計、久喜中学校体育館耐震工事実施設計、鷲宮中学校(渡り廊下)耐震工事実施設計、東鷲宮小学校普通教室増設・改修工事
【一般質問】 来年度予算編成過程を公開します
2010年6月議会 猪股の一般質問 『声と眼』402号 2010/8/2
これまで市議会で予算編成過程を公開するよう求めてきて、旧久喜市では昨年初めて査定状況の一部公開に踏み切りました。
合併して初めての予算編成となる今年度、財政課では10月ごろに予算編成方針を公表し、その後、各課ごとの主な事業の要求金額と査定状況、1月ごろに市長査定を経た最終結果を公開していくと答弁しました。
合併後初めての予算編成であり、これから公開していくやり方についてもより効率的な、市民にわかりやすい公開の仕方を検討していくように求めました。
また、先進的に取り組んでいる市では、金額の公表だけでなく、新規事業の査定内容を重点的に公表したり、事業の採択や不採択・縮小や拡大の理由、評価を公表するなど、市の予算について市民の理解を深められるような方法を工夫をしています。
久喜市の予算編成過程の公開もさらに改善が必要です。
2010年度一般会計予算案、総額は437億円
『声と眼』399号 2010/6/3
歳 入 | ||||||
2010予算額 | 構成比(%) | 2009予算額 | 構成比(%) | 増減 | 増減率(%) | |
市税 | 206億7131万 | 47.3% | 213億3390万 | 53.7% | ▲66259万 | ▲3.1% |
地方譲与税 | 4億8960万 | 1.1% | 5億0450万 | 1.3% | ▲1490万 | ▲3.0% |
利子割交付金 | 8728万 | 0.2% | 1億0500万 | 0.3% | ▲1772万 | ▲16.9% |
配当割交付金 | 1888万 | 0.0% | 3241万 | 0.1% | ▲1353万 | ▲41.7% |
株式譲渡所得割交付金 | 1320万 | 0.0% | 2472万 | 0.1% | ▲1153万 | ▲46.6% |
地方消費税交付金 | 10億8761万 | 2.5% | 10億8820万 | 2.7% | ▲59万 | ▲0.1% |
自動車取得税交付金 | 2億4078万 | 0.6% | 2億9710万 | 0.7% | ▲5632万 | ▲19.0% |
地方特例交付金 | 2億0431万 | 0.5% | 2億1325万 | 0.5% | ▲895万 | ▲4.2% |
地方交付税 | 38億8233万 | 8.9% | 33億5400万 | 8.4% | +5億2833万 | +15.8% |
交通安全対策特別交付金 | 2910万 | 0.1% | 2910万 | 0.1% | 0 | 0.0% |
分担金・負担金 | 3億7991万 | 0.9% | 6億8767万 | 1.7% | ▲3億0777万 | ▲44.8% |
使用料・手数料 | 3億1325万 | 0.7% | 3億5196万 | 0.9% | ▲3872万 | ▲11.0% |
国庫支出金 | 52億6321万 | 12.0% | 25億8265万 | 6.5% | +26億8056万 | +103.8% |
県支出金 | 21億4135万 | 4.9% | 18億6234万 | 4.7% | +2億7901万 | +15.0% |
財産収入 | 1272万 | 0.0% | 3148万 | 0.1% | ▲1775万 | ▲59.6% |
寄付金 | 3248万 | 0.1% | 1762万 | 0.0% | +1486万 | +84.4% |
繰入金 | 13億9454万 | 3.2% | 16億4686万 | 4.1% | ▲2億5232万 | ▲15.3% |
繰越金 | 7億7000万 | 1.8% | 4億8000万 | 1.2% | +2億9000万 | +60.4% |
諸収入 | 10億8067万 | 2.5% | 8億7242万 | 2.2% | +2億0825万 | +23.9% |
市債 | 55億9248万 | 12.8% | 42億0616万 | 10.6% | +13億8633万 | +33.0% |
合計 | 437億0500万 | 100.0% | 397億2132万 | 100.0% | +39億8368万 | +10.0% |
歳 出 | ||||||
議会費 | 3億6095万 | 0.8% | 5億0889万 | 1.3% | ▲1億4794万 | ▲29.1% |
総務費 | 58億4305万 | 13.4% | 59億5006万 | 15.0% | ▲1億0701万 | ▲1.8% |
民生費 | 141億3758万 | 32.3% | 101億7483万 | 25.6% | +39億6276万 | +38.9% |
衛生費 | 47億0884万 | 10.8% | 48億0135万 | 12.1% | ▲9252万 | ▲1.9% |
労働費 | 3050万 | 0.1% | 2868万 | 0.1% | +182万 | + 6.4% |
農林水産業費 | 8億3035万 | 1.9% | 7億0388万 | 1.8% | +1億2647万 | +18.0% |
商工費 | 2億8864万 | 0.7% | 1億5428万 | 0.4% | +1億3437万 | +87.1% |
土木費 | 54億6395万 | 12.5% | 58億0511万 | 14.6% | ▲3億4115万 | ▲5.9% |
消防費 | 22億8795万 | 5.2% | 22億3242万 | 5.6% | +5553万 | + 2.5% |
教育費 | 44億9755万 | 10.3% | 40億1721万 | 10.1% | +4億8034万 | +12.0% |
公債費 | 50億3918万 | 11.5% | 52億1545万 | 13.1% | ▲1億7627万 | ▲3.4% |
諸支出金 | 1億1644万 | 0.3% | 955万 | 0.0% | +1億0688万 | +1118.9% |
予備費 | 1億0000万 | 0.2% | 1億0000万 | 0.3% | ▲1961万 | ▲16.4% |
合計 | 437億0500万 | 100.0% | 397億2132万 | 100.0% | +39億8368万 | +10.0% |
新久喜市の2010年度一般会計予算案は437億500万円で、旧久喜市の予算規模の約2倍にふくらみました。
合併前の4市町の前年度予算の合計額と比較すると約40億円(10%)の増です。
ただし増額分には、◆旧3町では生活保護費は県予算で措置されていましたが、合併後は新市に移管するので約10億円増、◆子ども手当て約26億円などが含まれているので、前年度と単純比較はできません。
新市の公共施設予約管理システム再構築の費用5713万円、図書館システム統合経費3750万円、菖蒲地区への企業誘致補助金8918万円、学校耐震化事業(清久小・太田小の工事、栗橋南小・桜田小・東鷲宮小・栗橋東中・栗橋西中・鷲宮中・鷲宮東中の耐震設計、鷲宮小・上内小・砂原小の耐震診断)、鷲宮小などのプール改修などが予定されています。
道路新設改良事業予算を地区ごとに見ると、久喜1億1592万、菖蒲3610万、栗橋300万、鷲宮4330万、道路補修工事では久喜8343万、菖蒲4857万、栗橋1158万、鷲宮1億137万円で、地域間でかなりのばらつきがあります。
これは合併前にそれぞれの市町で予定していた事業をそのまま新年度事業として引き継いで予算化したためです。
★合併後の初めての予算は、統一的な予算編成方針によるというよりも、合併前の1市3町がそれぞれの事業計画に基づいて作った予算を合算する形で編成されています。★
ふれあいセンター久喜の雨漏り 天井付近から雨漏りがして廊下の床が水浸しになってしまうので、、応急の対応として、天井にじょうごを取り付けてホースで下に置いたポリバケツに排水するようにしています。 あくまでも応急措置のはずですが、しかしどのように補修していくのか、市は早くに検討すべきです。 ふれあいセンターではここ以外にも、ボランティア団体活動支援室でも、以前からベランダから雨水が流れ込んで、床を水浸しにしていて、壁紙がはがれかかったり、変色してカビのようなものが発生してきているようです。 天井や床付近から館内に浸水してきているということは、当然、天井裏や床下に水の流れがあると推測されます。 これはふれあいセンターの設計ミスなのか、工事の施工ミスなのか、さらには他にも雨漏りがないのかどうか、調査する必要があります。 市ではこれまでのところ、「対応に苦慮して」はいても、積極的な問題点の解消に向けての対応を取ってきているとは見られません。 この記事は最初、【久喜市にある「変」なもの】のページに掲載しようかと考えましたが、笑い話や「指摘しておく」だけの問題と軽く受け止められては困るので、市の公共施設の管理上の重大な問題であり、早急に調査と改善が必要な問題であるとして、ここに掲載しました。 |
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合併後の新久喜市の「暫定予算」はどうなっているのか
2010/4/7
新・久喜市のホームページに、「平成21年度の暫定予算の概要」が掲載されました。
21年度の暫定予算 | 一般会計予算 |
これは合併した3月23日から、3月31日までの平成21年度の暫定予算」であり、21年度中の収入残と執行残、それの旧1市3町分を合計した予算で、一般会計歳入は 81億8539万円、歳出が 77億6069万円となっています。
形式的には3月23日から31日までの9日間分だけですが、この金額について、どのように分析し、どう評価したらいいのかは、今のところよくわかりません。
市の説明には、
「これら旧1市3町の予算のうち、合併の日までに収入できなかった歳入予算、支出ができなかった歳出予算を計上しています。」
「基本的には、旧1市3町の予算の執行残を計上しておりますことから、歳入予算と歳出予算が均衡しておりません。」とあります。
ただ、この発表に仕方が、きわめて不親切であるということは言えます。
いちおう、表には「明細書」と書かれているものの、単なる各項目ごとの合計額の数字の羅列になっていて、その内容の説明もなし、数字の根拠となるものがまったく書かれていなくて、市民には、いや私たち議員にも、この数字が意味するとのか、わかりません。
4月末までは議会自体も存在していませんから、市に内容の説明を求めることもできません。(議員はみんな選挙準備で大忙しの状況にあるし、その余裕もありません)。
久喜市行政当局は、この暫定予算をいったい何のために公表するのか、行政情報を市民に知らせるのはいったい何のためなのか、その意味を考えているのでしょうか。
残念ながら私には、市が、形式的に「情報公開・情報提供・開かれた市政」の体裁を整えるだけのために、わかろうがわかるまいが、数字だけを載せておけばいい、そういう姿勢に立っているとしか思えないのですが、いかがでしょう。
22年度暫定予算は、概要すらも市民に知らせるつもりはないのか?
新久喜市の新年度予算は、当面は「暫定予算」として策定されて、すでに4月1日から執行されていますが、ホームページのどこを見ても、新年度予算がどうなっているのか、まったく書かれていません。
金額や内容がどうなったかの以前に、新年度予算がどのように編成されたのか、「暫定予算」として執行されているという経過すらもがまったく書かれていないのです。
旧久喜市のホームページを探してみると、かろうじて次の記事が出ています。
平成22年度当初予算(現久喜市分)査定状況 | 一般会計予算の査定状況 |
しかしこれは12月末現在の数字であって、これさえも内容は書かれていませんし、旧久喜市以外の旧3町の予算査定状況に関する情報はまったくありません。
新久喜市のすでに発足して動き始めているはずの行政機構は、その行政執行の基礎である財政がどうなっているかについて、市民に知らせずに進めていることになります。
実際には新久喜市の新年度予算の概要は、合併前までに田中前市長がすべて査定に関わり事実上決定しているはずですが、市民に対してはどのように検討されてきたのかについてさえも、いっさい知らせずにすませてしまっていいはずはありません。
合併のどさくさで、行政のチェック機関である議会も存在しない中で、市民に知らせることもしないでというのは、久喜市の市民参加のあり方としても、また田中前市長の政治姿勢として理解できません。
【一般質問】 合併後の新久喜市の職員数、管理職の数はどうなるか
2010/2/26
合併の効果の一つとして、市は組織の効率化、職員数が削減できると説明してきましたが、実際に4月以降の新久喜市の組織機構がどのようになるのかを明らかにするよう求めました。
現在の職員数(2月1日現在) | 退職者数( )は定年退職者数 | 4月1日時点 | |
久喜市 | 453人 | 22(13) | |
菖蒲町 | 181人 | 7( 5) | |
栗橋町 | 184人 | 8( 2) | |
鷲宮町 | 247人 | 17( 8) | |
合計 | 1065人 | 54(28) | 1007人 |
県からの派遣職員が4人帰任するので、これを差し引いて、4月1日現在の職員数は、1007人となります。
本庁 | 406人 |
菖蒲総合支所 | 90人 |
栗橋総合支所 | 88人 |
鷲宮総合支所 | 100人 |
その他 | 323人 |
合計 | 1007人 |
(「その他」というのは、保育園、保健センター、図書館、公民館、上下水道部などです。)
新久喜市 | 現在の久喜市 | |
部長級 | 18人 | 13 |
副部長級 | 23人 | 41(次長) |
課長級 | 68人 | 75(課長・主幹など) |
課長補佐級 | 119人 | 138(副主幹など) |
主事 | 13人 | |
合計 | 241人 |
管理職以外の職員は、766人です。
全職員1007人の内、管理職241人というのは約4分の1にあたります。
これが多いのか、妥当なのか…。
新年度予算と事業を公表すべき
『声と眼』394号 2010/2/25
昨年は2月5日に新年度予算が発表され、市民も内容を知ることができましたが、今年は合併後の新年度の予算がいまだに公表されていません。
合併後は当初は「暫定予算」で、4月末の選挙で市長と議会が決まってから本格予算が決定されます。
現在の議会には合併後の予算を審議する権限がありません。したがって市民には見えないところで、市長と市役所の組織の中だけで新年度の事業を事実上決めてしまうことになります。
以前に市の予算編成過程を公開するよう求めておいたので、市のホームページに、合併後の予算の内の現久喜市分だけの要求金額と12月現在の査定状況が掲載されていますが、事業内容は書かれていません。
市は予算が固まった段階で議会には説明すると言っていますが、いつどの程度の説明をするのか、今のところ市長の判断待ちです。
合併の大義名分のもとに、すべてブラックボックスの中で進められてしまうのは納得できません。
【一般質問】 事務事業評価システムの見直しを進めるべき
2009年11月議会 猪股の一般質問 『声と眼』390号 2009/12/16
合併の中で、久喜市の事務事業評価システムの「見直し」をどのように進めるのかをただしました。
久喜市では2002年度から市の各事業について、事業目的の達成はできているか、費用は適正かなどの点検・評価を行っています。
08年度は全部で713事業の中から366件を対象に担当課での第一次評価、さらに66件について評価改善委員会で第二次評価を実施しました。
各事業について「よい・普通・悪い」の評価に基づいて、「拡大・継続・見直し・縮小・廃止」などの方針を出していきます。
実際にはほとんどが「よい」「現状のまま継続」という結論になっています。
内部評価の甘さや現状維持指向が強いのではないかという疑問もありますが、それでも職員がみずから市の事業を点検・評価する意味は大きいと考えられます。
現行の久喜市の事務事業評価の進め方は、各事業について活動指標(実施回数など)、成果指標(人数や満足度など)、効率指標(コスト)を算定して、必要性、有効性、効率性を判断します。
本来なら各事業で指標ごとの目標値を掲げて、その目標値に対する達成度を判断基準にするべきだと考えます。
今後、事務事業評価の客観的な評価基準の仕組みを設けるように提案しました。
合併後にも当然、この取り組みを引き継ぐべきですが、合併調整方針では「久喜市のシステムを基に合併後1年以内に見直しを行い、推進します」となっています。
この計画で行くと合併後1年間は「見直し期間」として、その間は事務事業評価の取り組みはやらない空白期間になってしまいます。
一時的にせよ中断するのでなく、事務事業評価の取り組みを継続するように求めました。
執行部は「これまでの久喜市の取り組みを検証して評価システムの見直しをする」「現在は菖蒲や栗橋町では検討中、鷲宮町で試行しているだけなので、3町の職員の理解を図る必要がある」などと答弁しました。
しかし合併前の久喜市の事務事業についての評価は空白を設けずに続けるべきです。それが旧3町の職員にとって実地研修の機会にもなるのではないでしょうか。
市職員給与引き下げ、議員と市長の期末手当も削減しました
2009/12/7
11月議会に、職員の給与条例の改正と、議員や市長らの特別職の期末手当の削減の条例改正が提案され、いずれも初日の11月25日に“先議”されて、可決されました。
“先議”というのは、通常の議案は初日に提案理由が説明されて、その後の本会議で議案質疑を行い、さらに委員会に付託して詳細な審査を行った上で、最終日に討論・採決されることが会議規則で決まっているのですが、特別に早く結論を出す必要があれば、その議案だけを繰り上げて質疑、討論、採決を行うことができるルールになっています。
今回の特別職の報酬や職員の給与については、12月に支給される期末手当の額に影響するので、12月1日までに条例改正する必要があるということで、“先議”となりました。
久喜市ではこれまで市の職員給与については、国の人事院勧告を尊重して実施するという方針を基本にしてきました。
人事院勧告で給与引き上げの勧告が出れば、その引き上げ率を尊重する、逆に最近のように「公務員給与が民間給与の水準よりも高いので引き下げるべき」という勧告が出た場合には、それを尊重して久喜市の職員給与も引き下げということになります。
今年も人事院勧告で公務員給与の引き下げの勧告が出されたので、久喜市でも職員給与がかなり引き下げられることになりました。
◆毎月の給与額を0.24%引き下げ分を4月にさかのぼって減額し、その分を12月の期末勤勉手当てからまとめて差し引く、
◆さらに期末手当を、年間3.0か月分から2.75か月分へ、勤勉手当てを、年間1.5か月分から1.4か月分へ、合わせて4.5か月分から4.1か月分へ0.35か月分のカットとなりました。
すでに6月の期末手当で一部をカットしていましたが、
これらは一律の引き下げではなくて、職員によって違いますが、ある部長で年間24万円、ある課長で年間20万円、主任や主査で15万とか18万円の引き下げ、若い職員では分母となる給与額そのものが少ないので、減額幅は当然もっと小さくなりますが、生活にとってはかなりの影響があると思われます。
久喜市全体での職員給与カットの総額は6610万円にのぼります。
議員と市長などの特別職についても、期末手当が減額になりました。
6月の期末手当を2.15か月から1.95か月へ0.2か月分のカット、12月分を2.35か月から2.2か月へ0.15か月分のカットとなり、年間ではこれまでの4.5か月から4.15か月分へ0.35か月分の減額となります。
議員の場合は1人15万円の減額、総額では約340万円の削減となります。
『声と眼』の記事に間違いがありましたので、訂正します。 『声と眼』12月7日号で、「議員の期末手当を今年度から年間0.35か月分(約15万円)減額する条例改正案が提案された。最終日に可決される見込み」と書きましたが、間違いです。上に書いたように、すでに11月25日に“先議”で可決されています。 私のカン違いで、「最終日に可決される見込み」と書いてしまいました。 『声と眼』の紙上では、次号(12月21日号)で訂正記事を掲載します。 |
久喜市が初めて予算編成過程を公表
『声と眼』389号 2009/12/3
昨年、私は議会の一般質問で、「予算の要求や査定の過程を市民に公開するべきである」と提案しました。
これに対し市長選挙後の9月に田中市長が来年度予算編成過程を公開する考えを明らかにしました。
この方針に基づいて12月1日、市のホームページに「平成22年度新久喜市当初予算要求状況について」が公表されました。
新久喜市の来年度の予算編成は、合併する4市町がそれぞれの予算を算定し、人件費などは4市町で案分して積算します。
それらの合算が新久喜市の予算となります。
今回公表されたのは、現在の久喜市の各課から提出された1年分の予算要求額です。
歳入は市税112億円、国庫支出金14億円、市債21億円など総額185億円、歳出は民生費55億円、土木費30億円、教育費18億円など総額で214億円で、差し引き29億円が不足する計算です。
最初は歳出に対して歳入を少なく見積もるのが通例で、これから財政部や市長による査定が進められていくことになります。
また今回公表されたのは事業分野別および課別の合計額だけですから、具体的にどんな事業が計画されているのかは明らかにされていません。
今後、査定の経過や事業の内容についても公表するべきです。
来年度の当初予算は、年間予算の内の4か月分の人件費や必要最低限の経費だけの「暫定予算」となります。
公共事業などの投資的経費や政策的経費を盛り込んだ通年の「本予算」は、新市長と議会が決まってから改めて審議、決定されます。
久喜市のホームページ → 当初予算の要求状況 |
定額給付金、プレミアム付き商品券の集計
2009/10/18
2008年度の国の補正予算による「定額給付金」の久喜市内での実績が報告されました。
久喜市では3月の補正予算で、市民72000人(28000世帯)に対して、増額で10億8718万円が交付されることになっていました。
9月末までの集計では、実際に交付したのは28585世帯の内、27749世帯(97.1%)で、ほとんどは郵送による申請で口座振替で交付されましたが、窓口で直接申請の方や現金で受領した人も800件(世帯)くらいありました。
一方、定額給付金を少しでも地元で使ってもらおうと、「とくとく商品券」1万6000セット(1億6000万円)を発行しました。
プレミアム分15%、2500万円分を付けて、額面では1億8500万円で、上乗せ分と印刷代などの発行にかかる事務経費3350万円は全額が市の負担(国の全額補助)です。
商品券発行額1億8500万円の内、市内の小売店で使われて換金されたのは1億5325万円(9月18日集計)、その内、大型店で使われたのは4432万円(28.9%)で、大型店以外の地元商店で使われたのは1億893万円(71.1%)にのぼりました。
市では、70%が地元商店で使用されたこと、2か月半で約1億円が地元商店で使用されたことから、商店街活性化、消費刺激効果があったと評価しています。
しかし問題は、市民が定額給付金やプレミアム商品券を普段の生活での消費以外に“大判振る舞い”で使ってくれたかどうかなのですが、はたしてどうだったでしょうか。
2008年度一般会計決算額と前年比
『声と眼』385号 2009/9/24
2008年度 | 構成比 | 2007年度 | 構成比 | 前年比増減(万円) | 増減率 | ||
歳 入 | 市税 | 118億1170万 | 53.9% | 117億5952万 | 55.6% | 5218万 | 0.4% |
地方譲与税 | 2億2244万 | 1.0% | 2億3162万 | 1.1% | ▲ 918万 | -4.0% | |
利子割り交付金 | 4348万 | 0.2% | 4491万 | 0.2% | ▲ 143万 | -3.2% | |
配当割交付金 | 1718万 | 0.1% | 4714万 | 0.2% | ▲ 2996万 | -63.6% | |
株式譲渡所得割交付金 | 591万 | 0.0% | 2627万 | 0.1% | ▲ 2036万 | -77.5% | |
地方消費税交付金 | 6億0406万 | 2.8% | 6億2153万 | 2.9% | ▲ 1747万 | -2.8% | |
自動車取得税交付金 | 1億5402万 | 0.7% | 1億7074万 | 0.8% | ▲ 1672万 | -9.8% | |
地方特例交付金 | 1億3571万 | 0.6% | 7816万 | 0.4% | 5755万 | 73.6% | |
地方交付税 | 3億1265万 | 1.4% | 1億9500万 | 0.9% | 1億1765万 | 60.3% | |
交通安全対策特別交付金 | 1515万 | 0.1% | 1710万 | 0.1% | ▲ 195万 | -11.4% | |
分担金・負担金 | 1億9829万 | 0.9% | 2億2744万 | 1.1% | ▲ 2915万 | -12.8% | |
使用料・手数料 | 1億5454万 | 0.7% | 1億5665万 | 0.7% | ▲ 211万 | -1.3% | |
国庫支出金 | 14億8752万 | 6.8% | 16億1861万 | 7.7% | ▲ 1億3109万 | -8.1% | |
県支出金 | 9億0908万 | 4.1% | 9億1493万 | 4.3% | ▲ 585万 | -0.6% | |
財産収入 | 1億8593万 | 0.8% | 2636万 | 0.1% | 1億5957万 | 605.3% | |
寄付金 | 10億8272万 | 4.9% | 1563万 | 0.1% | 10億6709万 | 6827.2% | |
繰入金 | 13億1894万 | 6.0% | 11億7667万 | 5.6% | 1億4227万 | 12.1% | |
繰越金 | 2億6356万 | 1.2% | 3億8143万 | 1.8% | ▲ 1億1787万 | -30.9% | |
諸収入 | 9億6214万 | 4.4% | 6億0718万 | 2.9% | 3億5496万 | 58.5% | |
市債 | 20億2414万 | 9.2% | 28億2609万 | 13.4% | ▲ 8億0195万 | -28.4% | |
合計 | 219億0913万 | 100.0% | 211億4297万 | 100.0% | 7億6616万 | 3.6% | |
歳 出 | 議会費 | 2億3331万 | 1.1% | 2億3141万 | 1.1% | 190万 | 0.8% |
総務費 | 26億2420万 | 12.5% | 24億9987万 | 12.1% | 1億2433万 | 5.0% | |
民生費 | 55億1582万 | 26.2% | 57億5148万 | 27.8% | ▲ 2億3566万 | -4.1% | |
衛生費 | 24億8753万 | 11.8% | 20億7537万 | 10.0% | 4億1216万 | 19.9% | |
労働費 | 1352万 | 0.1% | 2828万 | 0.1% | ▲ 1476万 | -52.2% | |
農林水産業費 | 1億2315万 | 0.6% | 1億3480万 | 0.7% | ▲ 1165万 | -8.6% | |
商工費 | 8985万 | 0.4% | 8178万 | 0.4% | 807万 | 9.9% | |
土木費 | 35億5753万 | 16.9% | 30億0456万 | 14.5% | 5億5297万 | 18.4% | |
消防費 | 9億2920万 | 4.4% | 9億2913万 | 4.5% | 7万 | 0.0% | |
教育費 | 18億4031万 | 8.7% | 23億8455万 | 11.5% | ▲ 5億4424万 | -22.8% | |
公債費 | 22億5982万 | 10.7% | 34億2408万 | 16.5% | ▲ 11億6426万 | -34.0% | |
諸支出金 | 13億8761万 | 6.6% | 1億4756万 | 0.7% | 12億4005万 | 840.4% | |
合計 | 210億6184万 | 100.0% | 206億8986万 | 100.0% | 3億7198万 | 1.8% |
歳入歳出差引残額 | 8億4729万円 |
実質収支(繰越金) | 5億4356万円 |
実質収支比率 | 4.1% |
内、財政調整基金繰入額 | 2億7178万円 |
2009(21)年度への繰越金 | 2億7178万円 |
2008年度末 | 2007年度末 | |
財政調整基金 | 9億0663万円 | 4億1966万円 |
福祉基金 | 1億6510万円 | 1億6791万円 |
みどりと森の基金 | 0 | 4億2082万円 |
久喜市の基金合計 | 14億7827万円 | 14億4047万円 |
この他に国民健康保険給付費支払基金、介護給付費準備基金など、久喜市には全部で10の基金があります。
2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | |
自主財源比率 | 73.2% | 70.8% | 67.6% |
義務的経費比率 | 40.9% | 44.9% | 46.3% |
財政力指数 | 0.986 | 0.958 | 0.927 |
公債費比率 | 11.7% | 14.0% | 14.3% |
2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | |
実質公債費比率 | 9.5 % | 9.9 % | 13.3 % |
将来負担比率 | 97.2 % | 94.9 % |
7月臨時市議会 経済危機対策のばらまき
2009/8/4
7月24日、31日に臨時市議会が開かれました。
提案された議案は、一般会計・下水道特別会計の補正予算、合併に関わるコンピュータシステムの統合に関わる契約の議案です。
経済危機対策で、政府は20年度に約5兆円にものぼる2次補正予算、21年度には緊急雇用・生活安定、公共事業創出の経済危機対策として、当初予算と補正予算で100兆円を超える大型予算を組みました。
財源としては建設国債・赤字公債を当初予算だけで33兆円、補正予算で11兆円の国債発行でまかなうこととし、合わせると今年度の税収をも上回る見込みです。
20年度の2次補正予算では「定額給付金」として、国民すべてに2兆4000万円もの“現金”をばらまき、21年度には今度は15兆円もの公共事業費を「経済危機対策臨時交付金」として全国の自治体にばらまきました。
この経済危機対策臨時交付金は久喜市分として約2億円が交付され、今回の補正予算でその使い途を決定しました。
これは事実上「何に使っても良い」お金で、久喜市では5月ごろから各課から事業の希望を募って決定してきましたが、久喜市の事業は以下のようなバラバラの事業で、どれくらいの経済浮揚効果があるか…。
◆公用車の買い換え | ハイブリッド自動車3台を購入 | 645万円 |
◆庁舎の地デジ対策の推進 | 市役所庁舎の受診状況調査 地デジ対応アンテナなどの工事 地デジ対応のチューナー購入(11台) |
5万円 156万円 46万円 |
◆交通安全対策 | 市道1号線(六間道路)のガードレール補修 | 284万円 |
◆保育園の改修 | さくら・すみれ・あおば保育園の耐震診断 保育室、床、トイレ等の補修 |
928万円 72万円 |
◆中央幼稚園の耐震対策 | 中央幼稚園の耐震診断調査 | 210万円 |
◆新型インフルエンザ対策 | マスク等の備蓄、パンフレットの作製 | 530万円 |
◆保健センターの改修 | 空調設備や老朽設備の補修 | 960万円 |
◆市営釣り場の改修 | 清久大池の桟橋の滑り止め舗装と西池の歩道設置 | 1400万円 |
◆道路補修工事 | 北2、下清久など | 4300万円 |
◆道路新設改良工事 | 中央2など | 2340万円 |
◆小学校の地デジ対策 | 受信状況の調査(5万円×10校) 地デジ対応のアンテナ設置工事等(10校) 地デジ対応テレビ(2台×10校) |
50万円 250万円 488万円 |
◆中学校の地デジ対策 | 受信状況の調査(5万円×4校) 地デジ対応のアンテナ設置工事(4校) 地デジ対応テレビ(2台×4校) |
20万円 100万円 195万円 |
◆中央幼稚園の地デジ対策 | 地デジ対応テレビの購入 電波受信状況の調査 5万円 地デジ対応のアンテナ設置工事 |
24万円 5万円 25万円 |
◆中央公民館・東公民館の地デジ対策 | 受信状況の調査 地デジ対応のアンテナ設置工事 地デジ対応チューナーの購入(3台分) |
10万円 50万円 13万円 |
◆清久コミュニティセンターの地デジ対策の推進 | 受信状況の調査 アンテナ設置工事 チューナー購入 |
5万円 25万円 4万円 |
◆野久喜集会所の地デジ対策 | 受信状況の調査 アンテナ設置工事 チューナー購入 |
5万円 25万円 4万円 |
◆市立図書館の地デジ対策 | 受信状況の調査 アンテナ設置工事 チューナー購入 |
5万円 25万円 4万円 |
◆小学校の緊急修繕工事 | 清久小の給水管改修工事、その他、青葉小、江面2小、北小など | 1377万円 |
◆小学校に図書購入費 | 小学校10校分(特に図書整備率が低い本町小に重点的に配分) | 100万円 |
◆中学校の設備充実 | 電子黒板の購入 | 280万円 |
◆中学校の設備充実 | 図書購入費 | 100万円 |
◆太東中の校庭改修工事 | サッカー場、野球場付近の整備、排水改修 | 4200万円 |
◆下水道特別会計 | 下水道工事による道路舗装の復旧工事(下清久、野久喜など | 1300万円 |
一般会計補正予算では、この他に、県の交付金による緊急雇用対策として、
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◆小学校の英語指導 | 小学校5・6年生の英語学習で担任教師の補助にあたる指導員を雇用 2人、1日6時間、一人が小学校5校ずつを担当、週5日間、6か月間 |
127万円 |
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◆学校図書整理員 | 学校図書整備員を雇用 2人、1日5時間、一人が7校ずつを担当、週5日間、6か月間 |
106万円 |
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また、成人健康診査の事業、小中学校の理科備品整備事業も追加されました。
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◆成人健康診査 | 女性特有のガン(子宮頸ガン、乳ガン)の健診を促進するための啓発、受診券の配布 対象者約4900人に対して、受診者数は約1000人と見込んでいます。 |
1054万円 |
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◆小中学校の理科備品整備事業 | 小学校は10校分で200万円、中学校は4校分で200万円 | 400万円 |
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プレミアム商品券、やっと完売
『声と眼』383号 2009/7/22
定額給付金を地元経済の活性化につなげようと、久喜市でも6月20日から、1万円で1万1500円、15%のプレミアム付き商品券を売り出しました。
プレミアム分や印刷代など3350万円は市の補助金で、1万6000セット(1億8400万円分)を発売したのですが、10日後の6月30日までに売れたのは5958万円分だけで、発売枠の3分の2にあたる1億円が売れ残ってしまいました。
不人気の理由は、半分の6000円は“地元商店”でしか使えないとしたことや、使用期限が短かったためのようです。
そこで7月から、1人で買える枠を10セットまでと拡大し、市民以外でも買えることにして販売促進を図った結果、ようやく21日までに完売できました。市の職員にも積極的に購入するよう“協力依頼(命令?)”が出されたそうです。
多くの市民にとって“地元商店”が身近な存在になっていない現実を突きつけられた形です。
また定額給付金が出たからといって、市民が特に消費を増やしたわけでもないということで、はたしてどれだけの景気浮揚効果があったでしょうか。
市長交際費の使い方、見直すべき
2009年6月議会一般質問 『声と眼』382号 2009/7/5
久喜市の市長交際費は年間予算252万円で、おもに市長が飲食付きの懇親会等に出席する際の「会費」や葬式の供花・香典等に支出されています。
12月、1月が最も支出が大きくて、今年の1月は78件39万円が支出されていて、その内、73件36万円が飲食付きの新年会・懇親会で、その他は葬儀の供花が2件、香典が3件でした。
私が調べた中で交際費の支出をいちばん厳格にしている市は東京の国立市です。
国立市では、1月の新年会等の参加費は12件で5万6000円、2月の参加費はゼロ、3月は2件で1万円、3か月間でわずか6万円足らずでした。
久喜市の市長が懇親会会費(飲食代)として支出する交際費額は3か月で約60万円にもなり、国立市の10倍近くにも上ります。なぜこんなに違うのでしょうか。
国立市では、葬式では市長交際費から支出するのは職員や議員など本人の葬式の供花だけ、懇親会などは行政との直接の関係する団体にしぼっています。
-久喜市では香典でも懇親会の飲食代も市長が持っていく金はすべて市長交際費から支出していますが、副市長や市の幹部が職員の葬式に参列するときの香典は自分で出しているのですから、市長も自分の金を出すのがあたりまえではないでしょうか。
また田中市長は招待状が来た会合は都合さえつけばすべて出席することにしているようで、その場合の会費(飲食代)もすべて市長交際費から出しているようですが、税金から負担するのは行政との直接的な協力関係がある会合の会費などに限るべきではないでしょうか。
田中市長は、市長の立場と政治家個人の立場を分けて考えることはできないので、懇親会の会費等はこれまで通り交際費から支出すると答弁しました。
香典については「今後何らかの形で見直しが必要であれば見直しをしていく」と答えました。
定額給付金は全世帯の96%に交付完了
『声と眼』382号 2009/7/2
4月から定額給付金の申請と交付が開始されましたが、対象となる全世帯2万8575世帯の内、7月3日までで2万7406世帯(95.9%)の手続きが完了して、総額で10億5296万円の給付金が交付されました。
ほとんどが振り込みですが、520世帯は現金でお渡ししました。
現在も1日数10通の申請書が市役所に届いており、最終的にはほとんど交付できる見通しです。
一方、書類の不備などで手続きできなかったり、口座が違っていて振り込みできなかった世帯も多く出ているそうです。
書類の不備については原則として郵送で問い合わせし、住所不明や不在でもどってきた世帯については市民課と協力して再調査しています。
それでも“現住所に不在”、転居先も不明のため、これまでのところ約100世帯に対しては書類そのものが届いていないで市役所に戻ってきてしまっています。
これらの世帯は住民票だけ残して転居してしまったわけで、いろいろな事情があるとしても、最も生活に困っている人々と考えられます。
何とか申請書類を届ける方法がないものでしょうか。
市長、議員、市職員の夏期一時金を0.2か月分カット
2009/5/31
5月31日、臨時市議会が開かれ、市職員の給与条例の改正、議員や市長などの特別職の報酬・給与条例の改正が可決されました。
直近の景気悪化に伴い、民間企業労働者の雇用情勢と給与の悪化に伴い、人事院が国家公務員の今年の6月期末手当の減額の勧告を出したため、全国の地方公務員の期末手当についてもそれらに連動して減額されることになりました。
6月の夏期期末勤勉手当は、久喜市職員の場合、
期末手当が現行では1.4か月が1.25か月へ0.15か月分の減額
勤勉手当が0.75か月が0.7か月へ0.05か月分の減額
合計で、2.15か月分だったのが1.95か月分へ、0.2か月分減額
となりました。
久喜市職員400人では、平均8万1000円のカット、全体で3648万円の減額となります。
さらに職員だけを減額というわけにも行かないので、市長、副市長、教育長、議員も同様に0.2か月分を減額することになりました。
特別職の減額幅はそれぞれ、
市長は19万6560円の減額
副市長は17万7800円の減額
教育長は10万1280円の減額
議長は10万6800円の減額
副議長は9万2400円の減額
委員長は8万8800円の減額
議員は8万6400円の減額
の減額となります。
議員の報酬、市長や特別職の給与は、こちらをご覧ください。 |
もっとも議員の場合は減額された後の実支給額が80万円強ですが、市長は減額されも200万円超が支給されるのですから、実際の影響からいえば市長や副市長はたいしたことはないと言えそうです。
埼玉県内40市中で言えば、さいたま市と川越市が今回は減額を見送り、北本市は職員だけは減額しましたが、市長や議員などの特別職の減額は議会で否決、宮代町議会では逆に職員の減額を否決して町長や議員の減額だけを可決したそうです。
久喜市議会では、審議の過程で各会派の議員から「否決しちゃおうか」などの声が飛び交っていましたが、結局反対したのは共産党だけで、他の全会派が原案賛成で可決されました。
私は、職員の労働条件や給与関係の議案に対しては労働組合と合意しているかどうか、給与引き下げも組合の合意があればやむを得ないという立場を取ることにしているので採決では賛成しましたが、それにしても今回の期末手当の減額は根本的に納得いかない気持ちが残っています。
400人の市職員の夏期一時金を総額で3648万円、1人平均8万円も減額したら、地域経済への影響はどうなるのか、これが全国すべての国家公務員と地方自治体の職員に8万円ずつカットしたとすれば、せっかく定額給付金を支給しておいてその効果半減といったところではないでしょうか。
公務員の給与と生活をも低いところに合わせて切り下げていくとすれば、公務員も民間企業の労働者も給与を低い方に合わせて下げ続け、結果として経済は縮小サイクルに陥っていかざるを得ないのであって、景気回復は望むべくもないことになるわけです。
議会でもみなさん、自分の夏期手当の減額のこともあって、判断に苦しんだようです。
なお、公明党の角田議員が、「今朝聞いた情報では」と前置きして、「職員の給与(夏期手当)を減額したら、その分、地方交付税の支給額も減額されることになるのではないか」と指摘していました。
もしそうだとしたら市の財政にとってはまったくプラスにならないわけで、政府与党所属議員からの“最新の情報”とあって、それが本当に政府の方針であるのかどうか確認する必要がありそうです。
増え続ける市長交際費は必要か
『声と眼』379号 2009/5/28
2009年度予算の市長交際費は252万円で前年と同額ですが、田中市長が実際に使った決算額は年々増え続けていて、2006年度208万円、07年度220万円、08年度245万円となっています。2008年度の毎月の交際費支出は以下の通り(単位・円)。
4月 | 20.3万円 |
5月 | 18.1万円 |
6月 | 17.7万円 |
7月 | 25.7万円 |
8月 | 18.3万円 |
9月 | 22.9万円 |
10月 | 10.8万円 |
11月 | 12.4万円 |
12月 | 22.8万円 |
1月 | 39.1万円 |
2月 | 19.1万円 |
3月 | 18.1万円 |
特に1月は78件・39万円と突出していて、18日と24日には1日の内に7つもの新年会をはしごしたそうです。
顔だけ出して乾杯かあいさつして、儀礼的に祝金を置いて来るというような交際費の使い方でいいのでしょうか。
団体側もそういう行為を期待して市長を呼んでいるのでしょうか。
また葬儀では香典と花輪を出すのが決まりになっていますが、公職者や行政関係者本人以外で、市の職員などのいわば身内のその親族の葬儀にも“交際費”から負担することには疑問あり!です。
★市長交際費支出基準には「市を代表して外部との交際、交渉等に要する市長交際費を適正に支出することにより、公正な市政運営を確保する」と書かれているのですが…。★
久喜市の定額給付金総額10億円
『声と眼』379号 2009/5/21
久喜市の定額給付金支給事業は3月19日の議会最終日に補正予算が可決され、4月1日から6月21日まで申請を受付けています。
市内の対象者は約72,000人(28,000世帯)で、2万円が支給される65歳以上の市民は14,000人、18歳以下は12,000人、12,000円支給の19~64歳は約46,000人です。
補正予算では、久喜市の72,000人に対する支給総額が10億8718万円、支給にかかる事務費は4600万円が計上されました。
全額が国の補助金です。
◆郵送料786万円(市からのお知らせの郵送246万円、返信や問い合わせにかかる郵送料540万円)
◆人件費1280万円(職員の超勤手当414万円、臨時職員の賃金864万円)
◆給付金の口座振替手数料1522万円(銀行への支払い1件525円)
◆コンピュータシステムの改造経費1900万円
この他に、地元商業振興策としてプレミアム付き商品券を発行するのに要する経費3350万円はすべて市から商工会への補助金でまかなわれます。
15%のプレミアム分2400万円、商品券の印刷代や宣伝費、事務費などが950万円です。
3月31日に市から全世帯に28,366通の通知を発送し、5月14日現在で24,937件の申請書が返送されてきています。
書類の不備や宛先不明で戻ってきたものも相当数あるそうで、これから再発送や問い合わせを行っていきます。
これらの事務作業のために臨時職員12名を採用しています。
2月議会の審議で、できる限り派遣切りなどで職を失った方々を採用するように求めましたが、緊急雇用対策で採用したのは3人にとどまりました。
定額給付金は世帯単位に支給されるため、住民票のない人やDV被害者などで住民票を残したまま逃げている人などには支給されません。
住民票が無くても独自に支給する自治体が、東京の杉並区などの9区や全国に広がっていますが、久喜市はあくまでも住民票を支給の条件にしています。
究極のバラマキ、景気浮揚効果は??
市議会では定額給付金の補正予算の採決で、猪股・川辺の2名が、「自公政権の究極の選挙対策でバラマキ、景気刺激効果も期待できない世紀の愚策。支給事務費に久喜で6500万円、全国で825億円もかけるのもムダ遣い。生活支援のためには低所得者、失業者などに直接支給するべきで、一度限りの現金バラマキでなく、生活保護や福祉制度などの継続的なセーフティネットの構築にあてるべき」と反対理由を述べて反対しました。
国会では反対していた共産党や民主党の議員は賛成していましたが、支持者の中でも「もらえるものなら欲しい」という人が多いから反対はできないというのがホンネのようです。
久喜市の定額給付金の支給のための補正予算が成立しました
2009/3/20
3月19日の市議会最終日に、一般会計補正予算が可決され、久喜市における「定額給付金」の予算が成立しました。
2万7380世帯、7万2273人の市民に、1万2000円ずつ、その内、18歳以下の12148人と65歳以上の14250人には2万円ずつが支給されることになります。
久喜市民に支給される総額では10億8000万円、支給にかかる久喜市の事務費は5600万円にものぼります。
通知の発送は年度内ぎりぎりの3月30日ごろになるとしています。
市議会本会議の採決では、国会では反対しているはずの共産党の木村・渡辺議員、民主党の井上議員も賛成に回り、反対したのは大地の猪股と川辺(社民党)の2人だけでした。
定額給付金支給のための一般会計補正予算に対する、いのまた和雄の反対討論
私は定額給付金はまさに世紀の愚策、天下の愚作以外でないと考えていますので、今回の補正予算に反対いたします。 |
2009年度久喜市一般会計予算に賛成しました
2009/3/20
一般会計予算に対して賛成討論をしました。
もちろん、問題点はたくさんあります。
最大の問題は、合併に関して、住民投票でなくて、はがきによるアンケート調査をするための予算が組み込まれていることと、合併を前提としてそれを推し進めるための予算となっていますが、全体としてはおおむね理解できる内容であったため、賛成しました。
2009年度一般会計予算に対する、いのまた和雄の賛成討論 2009年度一般会計予算は、大変厳しい経済・財政状況の中でということは、厳しい財政的制限の中で編成されたものであるということは否定できません。厳しい財政状況に縛られて、生活不安の中にいる市民の切実な要求に積極的に応えて政策展開している予算とはいえませんが、おおむねやむをえない予算編成であると考えていますので全体として賛成します。 ただし、いくつかの疑問や懸念がありますので、それらを指摘しておきます。 第一は、財政規模が191億円で前年比11%の減額ですが、実質的な財政規模としてはほとんど同額となっています。 しかしこれは、歳入の市債、9億3000万円もの臨時財政対策債によってようやく確保されたものです。 臨時財政対策債は地方交付税交付金の不足分の穴埋めとして発行が認められたものですが、いうまでもなく借金であることには違いありません。 久喜市は地方交付税の不交付団体ぎりぎりの位置にあるのですから、臨時財政対策際の発行と運用について注意する必要があります。 第二は、経済危機の中で市民の生活不安に対する危機感が不足しているのではないかと思われる点です。 特に、生活保護費が減額と見積もられていることは、現実の状況には合いません。 昨年秋以降、直近の生活保護の相談、申請状況から見れば、むしろ大幅に増額となることが予想されます。 今後状況を把握しながら機動的かつ柔軟に対応していくよう求めます。 さらに派遣切りに象徴される職と住をいっぺんに失った労働者や、あるいは母子家庭、DV被害者などに対する緊急雇用対策、生活支援対策などのセーフティネットを構築していくことが求められています。 今の久喜市では社会福祉課、緊急雇用対策担当の農政商工課、臨時職員の担当課である庶務課、住宅対策の建築課などがばらばらに対応してきた事実は否定できませんが、社会福祉、労働、住宅、などの市の総合的な窓口対応が必要になってきていると考えます。 第三に、環境行政です。 昨年、みどりと森のふるさと基金が廃止され、4億2000万円の基金積立金が一般会計に繰り入れられました。 理由は財政困難のため、みどりと森の基金を一般財源として活用するというもので、財政調整基金に積み立てられました。 その代替事業として、新年度予算で緑化事業2000万円が予算化されましたが、事業内容はまったく考えられていなくて、これから市民の意見を求めて決定していくとされています。 これは持続可能な地域社会における持続可能な環境政策を実施していくことから離れて、1年限りの単発的な、ばら撒き行政に終わりかねない危惧を感じています。 その一方で、財政調整基金は年度当初積立額2億円から、2009年度末には4億数千万円になるであろうと見込まれています。 これはみどりと森のふるさと基金の最終積立額とほぼ同額であり、森の基金を廃止する意味と必要性があったのかどうかの疑問も出てきます。 自然環境保全条例も提案されていますが、この条例の目的実現のためにも一定の基金が必要になってくるだろうと考えられます。 今後、環境行政を担保するための新たな基金創設を検討するべきであります。 以上、要望いたします。 |
2009年度予算のおもな事業
『声と眼』373号 2009/2/17
2月12日に市議会定例会が開会され、新年度予算が提案されました。
今年度は景気後退の影響によって財政がいっそう厳しさを増すと予想され、合併を控えていることもあって、新規事業や目玉となる事業はほとんどありません。
2009年度 | 構成比(%) | 2008年度 | 構成比(%) | 増減比(%) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
総 額 | 191億9000 | 217億8600万 | ||||
収入 | 市税 | 112億2121万 | 58.5% | 116億9808万 | 53.7% | ▲4.1% |
地方譲与税 | 1億9800万 | 1.0% | 2億1500万 | 1.0% | ▲7.92% | |
利子割交付金 | 6700万 | 0.3% | 5600万 | 0.3% | +19.6% | |
配当割交付金 | 1700万 | 0.1% | 1700万 | 0.0% | 0.0 | |
株式譲渡所得割交付金 | 1400万 | 0.1% | 6200万 | 0.3% | ▲77.4% | |
地方消費税交付金 | 5億6100万 | 2.9% | 5億5400万 | 2.5 | +1.3% | |
自動車取得税交付金 | 9900万 | 0.5% | 1億5700万 | 0.7% | ▲36.9% | |
地方特例交付金 | 1億0700万 | 0.6% | 1億1400万 | 0.5% | ▲6.1% | |
地方交付税 | 3億5000万 | 1.8% | 1億5000万 | 0.7% | +133.3% | |
交通安全対策特別交付金 | 1400万 | 0.1% | 1400万 | 0.0% | 0.0 | |
分担金・負担金 | 1億9694万 | 1.0% | 2億0893万 | 1.0% | ▲5.7% | |
使用料・手数料 | 1億5225万 | 0.8% | 1億5198万 | 0.7% | +0.2% | |
国庫支出金 | 14億7046万 | 7.7% | 14億6185万 | 6.7% | +0.6% | |
県支出金 | 8億4160万 | 4.4% | 8億6884万 | 4.0% | ▲3.1% | |
財産収入 | 2670万 | 0.1% | 1億8712万 | 0.9% | ▲85.7% | |
寄 付 金 | 1730万 | 0.1% | 12億8050万 | 5.9% | ▲98.6% | |
繰入金 | 9億4313万 | 4.9% | 18億6396万 | 8.6% | ▲49.4% | |
繰越金 | 2億0000万 | 1.0% | 2億5000万 | 1.1% | ▲20.0% | |
諸収入 | 5億2849万 | 2.8% | 5億2114万 | 2.4% | +1.4% | |
市債 | 21億6480万 | 11.3% | 19億5460万 | 9.0% | +10.8% | |
合計 | 191億9000万 | 217億8600万 | ▲11.9% | |||
支出 | 議会費 | 2億3350万 | 1.2% | 2億4123万 | 1.1% | ▲3.2% |
総務費 | 25億7410万 | 13.4% | 25億8789万 | 11.9% | ▲0.5% | |
民生費 | 55億4642万 | 28.9% | 57億6527万 | 26.5% | ▲3.8% | |
衛生費 | 26億0887万 | 13.6% | 25億6552万 | 11.8% | +1.7% | |
労働費 | 1803万 | 0.0% | 1344万 | 0.0% | +34.2 | |
農林水産業費 | 1億2475万 | 0.7% | 1億4537万 | 0.7% | ▲14.2% | |
商工費 | 9025万 | 0.5% | 8852万 | 0.4% | +2.0% | |
土木費 | 30億4814万 | 15.9% | 38億9766万 | 17.9% | ▲21.8% | |
消防費 | 9億1783万 | 4.8% | 9億2920万 | 4.3% | +1.2% | |
教育費 | 18億9163万 | 9.9% | 18億8590万 | 8.7% | +0.3% | |
公債費 | 20億5842万 | 10.7% | 23億0061万 | 10.6% | ▲10.5% | |
諸支出金 | 806万 | 0.0% | 12億9539万 | 5.9% | ▲99.4% | |
予備費 | 7000万 | 0.4% | 7000万 | 0.2% | 0.0 | |
合計 | 191億9000万 | 217億8600万 | ▲11.9% |
◆緑化推進事業に2000万円。昨年、みどりと森の基金を廃止して4億2000万円全額を一般会計に繰り入れてしまった。
反発が強かったので、その代替事業。事業内容は『市民参加で決める』という。
◆住宅の太陽光発電システム設置に1件10万円の補助。総額300万円。
◆「次世代育成支援行動計画」後期計画策定費用、189万円。
◆久喜小学校の学童保育施設の空き時間(午前中)に、乳幼児を持つ親の交流の場、相談事業として“つどいの広場”を開設。人件費など170万円。
◆久喜擁護学校の障害児学童保育に、指導員人件費や借地借家料、低所得世帯補助。554万円。
◆総合病院建設費補助金、09年度分10億9000万円。
◆地域医療ネットワークの検討のため、久喜市医療体制推進協議会を設置。委員報酬として29万円。
◆小中学校校舎の耐震化整備推進事業。太田小、清久小、青毛小の設計、久喜小、江1小、江2小、本町小、青葉小、東中の耐震度診断。5608万円。
◆放課後子ども教室を、太田小、江2小、青毛小、北小に開設。447万円。
◆西口の提灯祭通りの電柱を民地に移設、道路両側にグリーンベルトを設置。7000万円。
◆清久工業団地周辺開発、新工業団地整備のため
の調査業務等。2560万円。
◆市営釣り場、清久大池の老朽化した浮き桟橋の補修。200万円。
◆合併の是非についての「市民意向調査」費用、855万円。
一般会計予算は総額191億9000万円で、昨年度より計算上は10%以上の減となっていますが、実質的な事業規模としては変わっていません。
昨年の当初予算は、市債の借り換えによる繰り上げ償還や、鷲宮南部地区開発関連の道路新設費用が開発事業者から寄付を受けて、いったん基金に積み立ててから取り崩して繰り入れという複雑な会計処理をして二重に計上されていました。
市はこれらを差し引くと実質的には今年とほぼ同額の192億円程度だったと説明されています。
久喜市は行政効率では県内40市中で5位、市民サービス度は下から8位!?
2009/1/15
日経新聞社と日経産業消費研究所の共同で、全国750市区の業務効率と住民サービス度調査を実施し、12月に公表されました。
全国ランキングをもとに、埼玉県内ランキングをまとめたのが下表です。
久喜市は行政革新度ランキングで埼玉40市中で5位、全国でも68位と高位にあると評価されました。
田中市長は久喜市がきわめて高い行政効率を実現していることを自己宣伝し自画自賛して歩いているのですが、もう一つの「サービス度」ランキングについてはまったく触れません。
日経新聞社が同時に行った「住民サービス度調査」では、実は久喜市は全国750市区中で271位、埼玉県内40市中で何と33位と、下から8番目という低ランクにあったので、この事実には触れたくなかったのでしょうか。
しかし政治の問題として、単に黙殺するだけではすみません。
なぜ久喜市の行政が、「行政革新度」は高位にあるのに、逆に「サービス度」がこんなに低くなったのか、原因と理由を調査してみる必要があります。
「行政革新度」調査
全国順位 | 県内順位 | |
総合 | 68位 | 5位 |
透明度 | 172位 | |
効率化・活性化度 | 108位 | |
市民参加度 | 43位 | |
利便度 | 139位 |
「行政サービス度」調査
全国順位 | 県内順位 | |
総合 | 271位 | 33位 |
子育て環境 | 154位 | |
教育 | 392位 | |
高齢者福祉 | 581位 | |
公共料金 | 172位 | |
住宅・インフラ | 273位 |
行政サービス度では、特に、高齢者福祉サービス、教育環境が全国の750市中でも低位にあることが明らかになっています。
行政革新度ランキングでは全国68位ときわめて高位にあるにもかかわらず、行政サービス度ランキング県内下から8番目、全国で271位と低い位置にあります。
これは、行政サービスの向上と「行政効率」とは相反する関係にあるということなのか。
……行政効率を高めるために、きめ細かな市民サービスを切り捨ててきたということを意味するのでしょうか。
行政革新度ランキング | 行政サービス度ランキング | |||||||
県内順位 | 偏差値 | 全国順位 | 県内順位 | 総合得点 | 全国順位 | |||
1 | 越谷市 | 66.71 | 50 | 1 | 戸田市 | 168.1 | 8 | |
2 | 戸田市 | 66.29 | 52 | 2 | 加須市 | 166.9 | 11 | |
3 | 草加市 | 66.22 | 55 | 3 | 朝霞市 | 162.8 | 16 | |
4 | 熊谷市 | 65.44 | 62 | 4 | 和光市 | 159.9 | 24 | |
5 | 久喜市 | 64.80 | 68 | 5 | 所沢市 | 159.6 | 25 | |
6 | 上尾市 | 63.03 | 86 | 6 | 狭山市 | 158.2 | 29 | |
7 | 北本市 | 62.32 | 101 | 7 | 志木市 | 157.4 | 35 | |
8 | 吉川市 | 61.54 | 114 | 8 | 深谷市 | 157.2 | 36 | |
9 | さいたま市 | 61.39 | 116 | 9 | 北本市 | 156.5 | 40 | |
10 | 所沢市 | 58.56 | 161 | 10 | さいたま市 | 156.2 | 42 | |
11 | 志木市 | 58.13 | 166 | 11 | 行田市 | 155.2 | 46 | |
12 | 東松山市 | 56.64 | 189 | 12 | 上尾市 | 154.5 | 50 | |
13 | 狭山市 | 56.64 | 189 | 13 | 鳩ヶ谷市 | 154.2 | 54 | |
14 | 川口市 | 56.36 | 193 | 14 | 川口市 | 150.4 | 83 | |
15 | 富士見市 | 55.93 | 198 | 15 | 東松山市 | 150.3 | 85 | |
16 | 和光市 | 55.79 | 201 | 16 | 吉川市 | 150.3 | 87 | |
17 | 秩父市 | 55.44 | 207 | 17 | 熊谷市 | 148.4 | 101 | |
18 | 八潮市 | 55.37 | 209 | 18 | 秩父市 | 147.5 | 117 | |
19 | 新座市 | 55.08 | 215 | 19 | 飯能市 | 146.8 | 125 | |
20 | 加須市 | 54.16 | 225 | 20 | 入間市 | 145.8 | 134 | |
21 | 朝霞市 | 53.24 | 252 | 21 | 富士見市 | 145.1 | 147 | |
22 | 川越市 | 51.54 | 293 | 22 | 坂戸市 | 144.8 | 152 | |
23 | 春日部市 | 51.54 | 293 | 23 | 越谷市 | 144.7 | 155 | |
24 | 三郷市 | 50.83 | 307 | 24 | 本庄市 | 144.7 | 157 | |
25 | 坂戸市 | 50.40 | 319 | 25 | 川越市 | 144.6 | 159 | |
26 | 本庄市 | 50.26 | 323 | 26 | 草加市 | 143.8 | 174 | |
27 | 深谷市 | 50.12 | 327 | 27 | 羽生市 | 142.8 | 184 | |
28 | 行田市 | 48.70 | 360 | 28 | 蕨市 | 142.1 | 192 | |
29 | 飯能市 | 48.06 | 380 | 29 | 鶴ヶ島市 | 141.3 | 206 | |
30 | 鶴ヶ島市 | 47.35 | 402 | 30 | 新座市 | 140.8 | 219 | |
31 | 日高市 | 47.35 | 402 | 31 | 鴻巣市 | 140.7 | 223 | |
32 | 入間市 | 47.14 | 410 | 32 | 八潮市 | 145.5 | 241 | |
33 | 羽生市 | 47.07 | 414 | 33 | 久喜市 | 137.9 | 271 | |
34 | 鳩ヶ谷市 | 46.57 | 435 | 34 | 日高市 | 137.2 | 283 | |
35 | 幸手市 | 46.43 | 439 | 35 | 桶川市 | 135.4 | 311 | |
36 | 鴻巣市 | 44.44 | 509 | 36 | 幸手市 | 131.8 | 367 | |
37 | 蕨市 | 43.24 | 546 | 37 | 三郷市 | 131.6 | 372 | |
38 | ふじみ野市 | 40.61 | 609 | 38 | ふじみ野市 | 131.2 | 381 | |
39 | 桶川市 | 37.56 | 690 | 39 | 春日部市 | 130.6 | 393 | |
40 | 蓮田市 | -- | -- | 40 | 蓮田市 | -- | -- |
蓮田市はアンケート調査に回答しなかったため、ランキングに入っていません。
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