ART & DOORS

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2012.6.28

・  ペインターというやつは…  ・

 お絵描きソフトの「ペインター11」を3年前に購入。動作重い、画質やや粗、無理な操作、テキスト使用時によく落ちる、とまあ早い話が世話の焼ける奴 だったのですが。 この間、会社からの新商品お知らせメールにバージョン12の宣伝が入っていましたので30日間無料お試しをインストールしてみました。お手並み拝見「さあお前の進化した力を見せてみやがれ。」ってバカにしていたら、動きがかなり軽くなっていて、ツールも使いやすくなっていました。「あれっ?ペーターさんどうしちゃったの?結構調子いいじゃない?なんかいいことあった?あ、危ない危ない、こんなこと位では絶対に買いません。」と自己催眠をかけましたが今月中まで円高還元セール10000円オフってことで、気が付いたらアップデートDL版を買い物かごにいれてしまっていた私。くそっ、全然買う気がなかったのにこれでまたしてもしばらく昼飯抜きです。イラレとデジカメのアップが先だったのにな〜…。そもそも6万前後のソフトがバージョン12にしてようやく普通の動作、落ちにくくなるってのも製品としてどうよって気もしますが…。とにかく以前と比べればかなりよくなっていました。バージョン25くらいまでいったら傑作商品になるかもです。まあその頃にはフォトショは絵が描けなくても、デッサン狂いを直して勝手に続きを描いてくれるツールとかできてたりして…
 P.S.クリッピングマスクはいまだ非対応のようでフォトショで塗ったアニメ風キャラのデータを開くと陰部分を塗ったレイヤーのマスクが全解除されています。これは痛いところですが、11はマスクレイヤー全結合だったことを思えば、拳から平手打ち分位には優しくなったかと。油断して気を抜いて作業をしているとやっぱり落ちたりして、DV仕様好きのドMな人は是非使ってみては?

2012.6.16

・  毎年恒例  ・

 6月は「たぶろう展」の季節です。「ホルベイン工業賞」をいただきまして朝授賞式に行って参りました。全然関係ありませんが午前中に出掛けると電車内で途中必ずお腹が痛くなります。うう脂汗。時間との闘い。でまあ無事終わりました。ぱっと1周観て写真撮って帰ろうと思いましたがお客さんに捕まりましたので絵の解説をしていますと「すごいですねー、年間何枚位描かれているんですか?」と聞かれました。そういえば今年は年賀状でこそ80枚以上、その他デジタルも10作品以上描いたものの、肝心の絵具作品はというと今回の展示作品も含めて今のところ完成品がわずか3作品だけということになります。これが私と世間の需要と供給の結果。なるほど、こうして知らない間にアナログ作品は忘却の彼方に埋もれていくわけですな。日曜ペインターの人の方がいっぱい描いてるという事実。ぶべらっ!!


今年は隅っこでのひっそりポジションです
2012.6.12

・  ゲームイラスト戦線突入  ・

 ソーシャルゲームイラストの受注審査が通りまして現在進行中でございます。この分野が得意な人は非常に重宝されますので実績を強化するなら「今でしょ!!」ってことで専門外ではありますが格闘中。一般資格でいうフォークリフト、ファイナンシャルプランナーの免許みたいなものでしょうか。仕事の数自体はたくさんあると思うのですが、描きてへの要求されるハードルが高くて初心者、ビギナーは無傷では済みません。私も「カードゲームデザインあるある」を勉強しつつなんとか流れを掴みたいところです。カプコン、スクエニ、お抱えのデザイナーの人とかすごいんだろうなと思いながら描いているわけです。漫画家アシスタントかアニメーター修行でもしとけばよかったと思います。残念ながら、私は油彩上がりですので根性と塗りとデジタル機器でねじ伏せるしかないのでした。アイデアと量産型の効率的な絵の描き方という引き出しがまだ浅いと言わざるをえません。
 そもそも想像のみで人を描くということが当たり前のようで敷居が高いことなのです。デザインうんぬんの前に人体デッサンをそこそこの域に到達させることができないで挫折する人も多いはずです。下積みの場であるはずの事務所もあるんだかないんだか、あっても今では上手い人、実績のある人しかとらないので下積みのための下積みを探さないといけないのでなんかよく分からなくなってきてしまいます。天才ダヴィンチだってモデルを見て描いているのに、ましてや見て描いても正確かどうか危うい凡人が見ないで描こうなんてみんなよくやるよって話です。日本にはゲームデザイナー、漫画家を目指す人も多ければ、学校もいっぱいありますがかなり難しいことを2、3年で叩き込もうとしています。これはその期間内にうまくなれなくっても本人の才能、努力うんぬんの範疇を超えているといってもいい話です。人体構造の理解と具現化に10年、背景の理解に3年、資料収集のこつに2年、資料を活かしたデザインの貯蓄に6年、きれいな線画3年、絵具に4年、作風によるデジタルの塗り分けの理解に6年、担当者が欲するであろう灰汁の抜けた商業利用への調整が3年、とまあここまではやらないにしても、8年位続ける環境があればなんとか総体的に安定するんですけども世間が待ってはくれないってことです。もたついているとネロになるか、「誠愛の家」送りになってしまいます。在学中の学生皆さん、とにかく長く長く末永くお付き合いすることでございます。

2012.5.23

・  漫画回帰  ・

 去年のクリスマスにレンタルショップで漫画「闇金ウシジマ君」を借りたことは前に、ブログでも書きましたがあれ以降返しついでに次のを借りてということをちょくちょくしていき、別の作品も観たりして気づけばどっぷりはまっていました。漫画は大学時代に「ゴルゴ」「バカボンド」「ベルセルク」なんかを読んでいましたが結構進まないし、きりがないため、離れていたのですが10年も経つとちゃんとその時代時代に合った新しいのが出ていて驚愕してしまいます。絵を始める前と後では見方も変わってきていて、ストーリーを追っかけるだけだった昔とは違い、今は「これ描くの大変そうだなー」というのが先にきたりします。というか、読んでいてあまりにいいカットと切り口が出てくると思わず自分が描くのを廃業したくなります。もうただただびっくり。日本のアニメと映画、ゲームは規制と大人の事情、商売的あざとさが見えすぎてちょっと黄色信号な部分はありますが、原作漫画は解放的で衰え知らずです。
 読むことから遠ざかっていた人も10年に一度位はまとめてチェックしてみてはということを今回ちょっとお伝えしたかったわけです。現在は「アイアムアヒーロー」と「ガンツ」を中心に読んでいますが話の持って行き方とカメラワークが秀逸です。こんなものがありながら何年も読んでこなかったとは、悔やむ。「ガンツ」に至っては実写版がちびっこ、お茶の間用だったので、命懸けている感のギャップに驚きます。千手観音くそ強えー。

2012.4.27

・  なんとなく  ・

 雨がしとしと降っているこんな日は、特に理由もないのですが携帯に入っている音信不通の友人の電話帳登録をなんとなく消してみたりしたわけです。大学時代の知人や、地元の友人、若き頃を知っている唯一の繋がりがこの10何桁かの羅列した数字に詰まっているかと思うと感慨深いものです。1件消すごとに思い出のみの存在となっていくのです。しかしながらいくら連絡を取っていないからといっても中にはやっぱり消せない人のが出てくるわけで、そこにきて初めて自分とこの人はどういう位置付けかを立ち止まって考え直してみたりするわけです。結構仲のよかった人なんかは消せて、思わぬ人のが残ったりしました。どちらにせよ思わず消しちゃった人、ソーリー、乙っ!!

2012.4.19

・  GENGA展に行ってきました  ・

 今年は注目の展示がいっぱいです。「ポロック」「フェルメールの耳飾り」「北野武」「ワンピース」てな具合ですがそんな中、こっそりと完全日時予約制で開催されているのが「大友克洋GENGA展」です。「おお!!これは!!ワンピース行っている場合じゃないでしょっ!!」てことで行って参りました。手塚大先生時代に終始符を打った作家ですから漫画家志望じゃなくとも一度は観ておいて損はなしってことです。今や国が海外に日本文化を紹介するのに日本画なんかは持っていかないでアニメ、漫画をプッシュする時代ですからこれはmust展示。会場がサブカルチャーの聖地こと秋葉原でするのもいいんではないでしょうか。「ただアキバにそんなでかいギャラリーあったっけ?」と思いましたら建物が学校を改装したようなところでした。校舎を再利用するのってわりと定着しているみたいです。吉本も使っているし、昔住んでいた地元の小学校もこの間数年ぶりに前を通ったら養成所になっていました。この会場は廊下とか雰囲気を残しつつも室内は真っ白で塗り替えられていてきれいになっています。いままでのカラー原画や「AKIRA」の全原稿が段数式に展示されていたりしてテンションUP。てかこの数を見せるにはこの会場では足りなくないかと思う位のぶっこみ詰め込み型の展示方法でしたがまあ気にしない気にしない(要スクワット、キャプション位付ければいいのに…)。容赦ない精密機械のような建築パースペン画はやっぱすごいです。製図にPCは必要なしってことで。あれだけ描けるのになぜか女性キャラはいかつくなっちゃうのは前から不思議なところです。あとこの世代の作家といいますかエアブラシが流行った世代の作家さんて結構メカ好き、バイク、車を描くのがうまい作家さんが多い気するんですけど何か流行があったんでしょうかね?正確にメカを描けなきゃ絵描き失格とか、強制訓練があるみたいな。スーパーカー、アメ車とかに憧れた世代だからかしら?商用イラスト需要の問題?現在のプロ、アマ問わずの投稿イラストサイトなんかを数件観てまわってもガーリー、動物が圧倒的でオープンカーの前に立つおっさんのファッション風水彩イラストなんかは観ないものです。たまにメカが上手い人を発見してもやっぱり年齢は上な場合が多いです。好んで描く若い描き手は減っているのかも?ファンタジー世界に登場する乗り物にすればみんなの感心もあるんでしょうけども。
 展示会は5月いっぱいまでやっているようですのでワンピ好きの嬢ちゃん坊ちゃん達も行ってみてはいかが?
 PS.この前「GANTZ」を読んでいたら巻末のコーナーで作者奥浩哉が「女性キャラの揺れる乳首の残像描写を漫画で描き始めたのは私である」というのを読んで、「AKIRA」のバイクのテールランプの残像描写がこういう形で進化して受け継がれていくんだなとふと思った次第です。


チャリティーになっているみたいです
2012.3.16

・  遅れがち  ・

現在、イラストの受注を割と多い量引き受けましたので春まで、しばらくHPの更新が途絶えがちになる場合もございますがお許しを〜。ってまあ訪問カウントの上がりもぼちぼちだから別にたいして気にすることでもないか〜。なはなは。商用デザインを描きだすと展示用油絵ファインアートが完全に停止してしまい、かといって展示用ばっか描くと貯金が減っていくとまあなかなかバランスが難しいものです。展示用が1000万以上で売れるってのがくすぶっている作家達の最高のアメリカンドリームジャンボではあります。私は斬新な試みをするつもりもないので、取れる点数は取りこぼしなく取っていくという方針の方が向いてはいます。

2012.2.29

・  東京も雪です  ・

 今日は東京でも久々に積もる量の雪が降りました。北国では迷惑な存在でも東京人としてはやっぱテンション1.5倍です(交通さえ麻痺しなければの話ですが…)。こんな寒い日は室内で事務作業といきたいところですがやっぱ出掛けな損ということでブラっと徘徊してきました。いつものことながら出るのが遅くなり、雪が溶けてて靴とズボンが水浸し。あべし!


やはり公園は比較的きれいに残っています


足跡なんかもあえて撮ってみると意外とおもしろいです


考える人のストイックさは異常


本日のベスト雪だるま
2012.1.23

・  アップルマン劇場最終話  ・

 30号以上の作品は描きためていくとどうしても場所をとるということで、次の作品のためアップルマン劇場を泣く泣くリストラです。ううぅっ…さよ〜なら〜またいつか〜会う日まで。ドラクエ5の仲間モンスターを手放す感覚。しかし持っていても引っ越しの時、どうせ苦労するはめになることは明らかなのでキャンバス代も浮いてエコってことで。そういえば絵を描き続けることって資源の無駄なんじゃね?という画業全否定みたいなことを一瞬思ってしまいました。いやそんなことはない、画材の購入金額できっとお店側がアジアの植林活動に寄付をしている筈?と信じたい。森林を破壊してできた画材で自然の景色のきれいさや動物保護とかを訴えた絵を描いても本末転倒ってことになっちゃうじゃない。


さらば愛しのアップルマン




光が広がっていく……


この後スタッフがおいしくいただきました


次回からは新番組ドリアン王女をお送り致します(ウソ)
2012.1.7

・  初詣その2  ・

 初詣は元旦に明治神宮でとりあえず済ませましたが、賽銭箱が地面といまひとつ雰囲気がなかったので浅草寺でいま一度してきました。お参りついでにスカイツリーの根元まで行ってきて、その後上野の牡丹園観て、更に動物園で年賀用にヘビの写真撮ってきてと徒歩で移動したのでかかとが疲れ気味。おみくじを引いたら大吉でした。浅草寺は相性がよくて割と大吉が出やすいです。これでまたぼちぼちとヘビでも描くとします。 帰りに上野の繁華街を歩いていますと風俗の客引きがディフェンダーばりにエグく張り付いてきて大変。出口近くまで諦めません。今の歌舞伎町は非常にルールが厳しくなって歩きやすくなったのですが上野は取り締まりが緩いな〜。風俗界も景気が悪そう。
 P.S.今までこのページは「DIARY」となっておりましたがとうとう「BLOG」に表記を変更致しました。全ページ張り替え大変でしたよ〜


「思い通りに夢が叶い、名も世間に知れ渡るでしょう」らしいです
(ほんと〜?リアリ〜?)
まさか犯罪で有名になるのはなしよ!!


スカイツリーでけ〜!!!
てか地デジ化に協力した民衆に展望台タダ券を配るべき!!


満開のようで満開でなかったような…微妙咲き。牡丹のいい状態がよく分からん!!
2012.1.3

・  明けました  ・

 新規一転、気持ちを一端リセットして今年も描いて行きたいと思います。


明治神宮入り口より