大白法平成25年7月16日号・諸宗教破折より霊波之光を破折
知恵ノート:大白法平成25年7月16日号諸宗教破折霊波之光 - 常軌を逸したインチキパワー
大宇宙のエネルギー?
霊能や憑依、卜占、手かざしなど、通力を前面に打ち出す信仰宗教は多い。その中の1つ、霊波之光は大宇宙のエネルギーという「霊波」による病気治しを標榜する。
大宇宙神の分身だとする教祖長谷義雄を崇め、「祈り」と書かれた地球儀の上に彼が立ち、まるでサーカスの玉乗りでもしているような姿の像を拝む。
霊波之光では、入信することを「御つながり」と言う。教祖を通じて大宇宙の神と繋がることを指す言葉のようだ。
長らく神に見放されている我々は神と繋がらなくてはならず、「御つながり」することで、幸せに生きるための霊波がもらえるらしい。神と信者を繋ぐ媒介者として御守護神たる長谷義雄がおり、それを拝むことによって神と人間が繋がる仕組みになっている。
因果撥無の大僻見因果撥無の大僻見
霊波之光は「生前の汚れにより神のもとへ行けない多くの霊魂が、我々に様々な不幸をもたらす」として、様々な祈願を勧め「感謝金」を集める。
また「幾千年も続く争いや、先祖が積み重ねた欲念によって、現代人は母胎に宿った時から神から切り離されている」という。はなから神には守ってもらえない因縁のもとに生まれたということらしい。しかしながら、我々の業とは、本来、我々自身の命に具わるもので、他者の霊魂のせいではない。1つの事象が起きる因果応報の法理は、我々の思惟が及ばぬところであるが、おしならべて、死者の魂が原因となっているものはない。
我が身に起きる様々な苦しみを、どうして他人のせいにできるのか、皆目見当がつかない、もし殺人の加害者にも被害者にも、その原因がこの世にないとしたら・・・・・・・どんな世の中になるかを想像するだけで背筋が凍る。
有効期限は年末まで
免許証や割引券、カードのポイント、処方箋等々、世の中に有効期限があるものは多いが、彼らの販売する神札にも期限があるという。全く呆れ果てて、開いた口が塞がらない。
本部や支部の受付にて、感謝金5000円を支払えば、誰でも「御神体御札」が手に入る。これで「御つながり」完了。
しかしこの御札、年末までしか効果がなく、新年には更新の手続きをしなくてはならない。もちろん、これには更新手数料として更なる感謝金が必要となる。
この他、当病平癒や浄霊、良縁祈願は2週間、安産祈願は出産後3週間など有効期限はきちんと決められている。すぐれた神ならもっと効果があって然るべきだろう。
神と繋がっても、その期限が年末までとは・・・・・・・。少々短すぎませんか?
「霊波の光」などありません
日蓮大聖人が日蓮大聖人御書233頁「唱法華問答抄」に仰せの「魔にたぼらかされて通を現ずるか。但し法門をもて邪正をたゞすべし。利根と通力とにはよるべからず」
とは宗教の正邪は法義に照らし判断すべきであり、超能力などに魅せられて邪教を信じぬよう誡められた御金言である。これは超人的特殊能力を持つ者についての所談であり、お世辞にも通力と呼べない代物とは全く次元が異なる。
では彼らの言う「霊波」とはどうか。結論を言えば、そんなインチキな「光」は通力でも何でもない。子供だましの絵空事で、宇宙法界のどこにも存在しない。アニメ漫画で目にするエネルギー光線や気功波のほうがよく表現されている。
もとよりいかがわしい新興宗教は、大聖人の仏法に対すれば天地の隔たりがあるが、それ以前に、常識レベルで片付く話である。
急ぎ慈悲の折伏を
因果撥無、年末更新、期限付祈願・・・・・・。霊波之光の誤りは、誰でも常識の範囲でおかしいと思うはず。にもかかわらず、人々は手口巧みな信者に誘われ、多くの被害者を出している。
我々は、今なお狂った教祖と教義に翻弄される人々を慈悲の折伏で救い出さなければならない。
今や「魔の通力」すらない霊波之光