糖尿病基礎知識
vol.2
◆糖尿病から派生する疾患
脳血管疾患,網膜症,白内障,緑内障,口内炎,歯槽膿漏,
肺炎,肺結核,狭心症,心筋梗塞,胆のう炎,腎盂炎,糖尿病性腎症,
腎不全,尿毒症,膀胱炎,尿閉,尿失禁,インポテンツ,下痢,
便秘,間欠跛行,むくみ,知覚異常,壊疽
肺炎,肺結核,狭心症,心筋梗塞,胆のう炎,腎盂炎,糖尿病性腎症,
腎不全,尿毒症,膀胱炎,尿閉,尿失禁,インポテンツ,下痢,
便秘,間欠跛行,むくみ,知覚異常,壊疽
(1) 海外旅行の際には
▲旅行の計画を立てる際に
【1】 機内食の時間と回数を調べておきましょう。可能なら食事はカロリーの低い糖尿病食、低脂肪食を予約して下さい。
その際カロリーも確認して下さい。
【2】 急病・緊急時の連絡先を調べておきましょう。
【3】 大使館又は領事館の所在地、電話番号
【4】 日本のかかりつけ病院の電話番号(時差に注意)
〈平良クリニック:0081-47-480-6872 FAX可〉
【5】 英文診断書、糖尿病手帳又は英文の海外旅行者カードを準備しましょう。
これらは常に携帯して下さい。お持ちでない方は主治医に相談して下さい。
▲機内持ち込み手荷物の準備
【1】 現在内販治療中の方は、日程より多めに準備し2つに分散して携帯して下さい。【2】 インスリン注射をしている方は、税関で主治医のサイン入り証明書が必要です。
インスリンと注射器は旅行日程の2倍程度を2つに分散して携帯して下さい。
※注 この時、インスリンの名前、注射量と回数などをメモしたカードを入れておくと良いでしょう。
インスリンは凍結すると効力が失われるため、必ず機内持ち込みのこと。
置き引きやスリ、不慮の事故に備え、必ず2つに分けて準備して下さい。
【3】 血糖測定をされている方は測定器一式
【4】 低血糖に対するブドウ糖は必ず携帯して下さい。
【5】 捕食のビスケット、クラッカー、カロリーメイト等
これは食事が遅れたときに必要となります。
▲その他
【1】 食欲がなくなった時、米飯類、のり、梅干などがあると大変便利です。【2】 履きなれた靴で行きましょう。
万一、靴ずれができた場合、つぶさずに絆創膏で保護して下さい。
消毒液と絆創膏も持っていかれると安心です。
【3】 旅行中もできるだけ規則正しい毎日を送りましょう。
体重計があれば毎日測定して下さい。おいしい食事も過剰分は必ず残しましょう。
【4】 帰宅後はできるだけ早く今までの生活に戻しましょう。
(2) シックデイ対処法
▲シックデイをご存知ですか?
風邪による発熱や扁桃腺炎・嘔吐・下痢などによる食欲不振で、水分や栄養素が普段通り摂れていない状態を言います。この場合は、早めに受診するか、当クリニックへ連絡して下さい。
TEL:047―480-6872
シックデイに対する対応は治療方法によって違いますので、その内容を理解し指示に従って下さい。
▲食事療法・運動療法で血糖コントロールされている方
経口摂取が可能でしたら、ウーロン茶などの糖質を含まない飲み物で、1日1~2リットルを目安として十分な水分を摂りましょう。また、お粥やスープ類など、消化吸収の良い物を食べましょう。
風邪や発熱によって血糖が急上昇する場合もありますので、なるべく早めに受診するようにして下さい。
▲血糖を下げる薬を飲まれている方
オイグルコン・ダオニール・グリミクロン・アマリール・メルビン・アクトス・ベイスン・グルコバイ等【1】 食欲がない時は、原則として糖尿病のお薬は中止です。
【2】 内服後、急に具合が悪くなったり、食事が摂れなくなった場合、
まず安静と保温に気を付けましょう。
また、低血糖予防のため2時間おきに、あめ・ジュースを少量ずつ摂りましょう。
(40~80Kcal・砂糖10~20g)。
【3】 水分は十分に摂りましょう。
【4】 同じ状態が1日以上続く場合は、速やかに受診して下さい。
来院できない場合は電話連絡を。
▲お薬の減らし方
a) 糖尿病の薬→中止b) その他の薬→服用する
▲インスリン注射をされている方
食事が全く摂れなくても、インスリン注射を中止してはいけません。必ず連絡し、医師の指示を受けて下さい。
以下に治療変更の原則を示します。
食事が摂取できない場合でも、インスリンは通常の半量が必要です。
まず、インスリン半量を決められた時間に注射して下さい。
その後、2~3時間毎に血糖測定を行ない、インスリン量の調整をします。
血糖300ml/dl以上の時は、速攻型インスリン2単位を追加し、血糖を100~300ml/dlの間に保つようにして下さい。
血糖100ml/dl以下になったら、糖分を摂るようにして下さい。
食べることができるかどうか不明な時は、食前ではなく食後にインスリンを注射します。