私達をとりまく地球環境問題には多くの問題があります。 なかでも、地球環境とフロンガスはどんな関係にあって、われわれ人類にとってどんな問題を抱えているのか考えて見ましょう。特に大きな問題は2つあります。
大気中に放出されたフロンガスは約10年の 歳月を費やしてオゾン層(地表20q)に達し ますが、その過程で太陽の強い紫外線で光分解 し塩素を放出します。 この塩素がオゾン層を破壊し、オゾンホール をつくってしまうのです。地球上で生活するわれわれ人類にとってオゾ ン層は有害な紫外線から守ってくれる大切な フィルターの役割を担っています。このオゾン層というフィルターが、なくなる と有害紫外線(UV-B)が地球上に直接降り注ぐ ことになり、皮膚ガン・白内障(目の疾患)・ 生態系の破壊など、まさに人類生命の危機と言 っても過言ではありません。
地球温暖化とは、人間の活動が活発になるにつれ二酸化炭素(CO2)
・フロンガス・メタンガス等の温室効果ガスが大気中に大量に放出され地球全体の平均気温が上昇することです。この温室効果ガスは、太陽に温められた熱を逃がさない仕組みがあり、地球の平均気温が約15度に保たれているのです。
もし、大気中に温室効果ガスがないと地球の気温はマイナス18度と人間が存在出来ない極寒の星になってしまいます。
近年、石炭・石油などの化石燃料の大量消費により温室効果ガスが増え、地球をどんどん温め過ぎてしまう地球温暖化がいま世界的大きな問題になっているのです。
そして、地球温暖化がこれ以上進むと、海面が上昇して海に沈んでしまう島があったり、異常気象を招き洪水が多発する地域があったり、渇水や干ばつで農作物に大きな影響が出ています。
特に、フロンガスはオゾン層破壊だけでなく、二酸化炭素(CO2)の数万倍の影響力がある温室効果ガスです。