フロンガスは人類にとって「快適な生活を支えてくれる魔法の物質」であると同時に「人類に生命の危機を与える悪魔の物質」です。大気中に放出されたフロンガスの寿命はガスの種類によってことなりますが、冷蔵庫・カーエアコンに使用されていたCFC−12(R12)の寿命は102年と言われ、子々孫々まで影響を残すことになります。
1995年にオゾン層破壊物質である特定フロン(CFC)の生産は全廃されましたが、それまでに生産され、冷蔵冷凍設備や空調機器には、まだ冷媒として使用されているフロンが相当量残っています。
2007年の10月にフロン法が改正され、一段と厳しくなったのは、フロンガスがオゾン層破壊のみならず、地球温暖化の原因物質であ
る温室効果ガスでもあることから、その回収が重要かつ必要との認識によるもです。